いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<第56話>妄想と現実・・ / [小説]ガンダム外伝

2012-04-09 23:45:54 | [小説]ガンダム外伝
<ここまでの話>
【第1部】
<第1話> から <第24話>までのリンク
【第2部】
<第25話> から <第46話>までのリンク

【第3部】
<第47話>月面着陸・・
<第48話>敵か味方か?
<第49話>アロー市自衛軍
<第50話>大丈夫だよね・・
<第51話>フォン・ブラウンへ・・
<第52話>セカンド・ルナ
<第53話>スパイ容疑・・
<第54話>特務の内容・・
<第55話>情報戦・・
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「解ったトム! ホットラインも使うけど・・ 報酬はどうする?」

「ワサビィ・・ 情報提供料が発生するが・・ 良いか?」

「ああ・・ 幾らか解らんが、報告にはあげておく・・ 特務であれば経費は出るはずだ・・」

「よし! 決定だな! 我々だけじゃ、足りん、休みの奴らにもエマージェンシーで集めてくれ!」

「おっ? やっちゃいますか?」

「ああ、情報戦の開始だ! 始めてくれ!」

「了解っ!!」

そんなこんなで、私とチーフはジャンク屋商会の情報中継局になっている『B-25』を後にした・・
とにかく、確かな情報が足りない・・ そして、武器(機体)も無い・・
今は彼ら専門家に託し、情報を待つしかない訳だ・・

足が悪いチーフの代わりに月面バギーを運転しながら、現時点で解っている情報を整理してみる・・

ジオンの情報は
・グラナダの核弾頭が消えた(消えた数や種別は不明)
・グラナダのルーゲンス司令が射殺された
・ヘルシング大佐の艦隊、3隻がグラナダを出航
・行き先は「サイド6」、目的は連邦軍の新型MSの破壊
・ヘルシング艦隊の旗艦はチベ級の重巡グラーフ・ツエッペリン
・他の2隻はムサイ級と推測(艦名は調査中)
・核弾頭を搭載した艦名は不明
・艦隊のルートは不明(ルートを索敵中)
・裏で手を引いていると考えられるのが、キリングというギレン側の公国親衛軍直轄の参謀

連邦軍の情報は
・ワッケイン司令などへの連絡は作戦期間に入ったらしく途絶
・L4駐留軍との連絡も不明(調査中)
・アロー市軍の、軍事的協力は不可能
・YUKIKAZEらしき機体が回収されている可能性あり(調査中)
・マスミン特務大尉は依然として行方不明
・それ以外に使用できる武器があるかは不明(調査中)
・チロル三尉は可愛い♪・・ (この情報は重用だ!)・・

あと補足事項が
・YUKIKAZEが使用可能の場合、チーフがペアを組んでくれる予定
 (奥さんにはまだ言ってないが・・)

まさに四面楚歌である・・ ジオン側の情報は少しづつでも解っていく可能性はあるが、
困った事は、何も武器が無いことだ・・ せめてYUKIKAZEがあれば・・
というか、戦略は全く無く、戦術的にもYUKIKAZEで突っ込む事しか思いつかない・・

それでは駄目だ! 頭の中を白紙にして、考察する・・

もし、ガボット級の突撃艇があったら、どうだろうか?
訓練が行き届いた1小隊(5艇)があれば、可能性は低いが止めること出来るかもしれないが
それには条件がある・・  核弾頭をどの船に搭載したのかが重要な情報だ!
そして、その艦を特定できる、なにかの目印なども必要だ・・
また、訓練が行き届いた突撃艇パイロットも15人は必要だ!
(ガボット級は1艇3人だが、もし2人で飛ばしたとしても10人必要・・)
そんなに、大勢のパイロットなど集める事は限りなく無理に近い・・
せめてアロー市軍の軍事的介入が許されるのであれば、実現できる可能性も出てくるが、
中立を宣言しているだけに、これは本当に不可能に近い。
そのような背景から、アロー市軍には、何もお願いすることは出来ない。
というか、アロー市軍にはモビルスーツすら、配備されていないのだ!

でも・・ やはりモビルスーツが欲しい・・

「アロー市軍や、フォンブラウンにモビルスーツでもあればなぁ・・」と、
口から独り言がこぼれる・・

「ん? モビルスーツかぁ?・・ あるんじゃないかな?
 先日MS用の推進剤とか、バルカンの弾丸とか、アロー市軍から裏ルートで発注があったぞ」

「なに? それは本当か? 私が見た軍ファイルには、MS配備は1機も無かったぞ!」

「ああ・・ 表向きにはだろ? 完全に裏ルートでの引合だよ・・
 俺が当番の時に受注受付したからね・・ 間違いは無い
 純度の高い推進剤だったし、普通に考えるとMS用だろ?
 バルカンの弾丸は60mmだったから・・ ザクじゃないよね・・」

「ああ・・ 60mmは連邦軍の規格だな、ジムの可能性がかなり高い・・
 あのヒックスのクソ親父! なにか隠しているかもしれんな・・ 一度、アロー市に戻るか?」

「どうだろ? アロー市軍に正面からぶつかっても、シラネ?って言われちゃ終わりだろ?
 今はこっちで、情報を待つほうが良くねぇか?」

時計を見る・・ 日付は既に24日に変わっていた・・ 時間がない・・

「そういや・・
 フォンブラウンの工科大学に、研修用のザクがあったんじゃなかったっけ・・」

「なに? ザクがあるのか?」

「ああ・・ 機械工学の学生用に1機・・
 不要になったザクⅡをグラナダから輸送した奴がジャンク仲間に居る・・
 前に飲んだ時に言っていた・・」

「不要になったザクだろ? 旧ザクでなく、ほんとにザクⅡなのか?」

「だよな・・ ちゃんちゃんバラバラやっている最中だもんな、
 1機でも多くのMSが必要だ・・ ジオンが放出する訳がないか・・」

「だろ? ガセネタじゃないのか?」

「だよな・・ でもさ、こちとら、だるまさんなんだろ?」

「ん? 手も足も出ない・・ ってか?」

「ああ・・ 聞いてみる、って事は無駄じゃないだろ? ちょっと寄るか?」

「無駄じゃないか・・ 確かに・・ 近いのか?」

「ああ・・ すぐそこだ♪ 配送業だからこんな時間でも誰かがいるはずだ・・」

チーフに言われるまま、数分バギーを走らせ、大きなトレーラが並ぶ駐車場に入っていき、
こじんまりとした建物の前にバギーを止めた・・

「ちょっと行ってくる・・」 とチーフが建物の中に入っていった・・

さて・・ 今まで考えていなかった選択肢だ・・
もし、ザクⅡがあったら・・ と思考をめぐらせる・・

ヘルシング艦隊の居場所さえ解れば、ザクだと接近は安易だと思う・・
戦争にもルールはある・・ ジオンに化けて奇襲することは、いくら戦争でもルール違反だ!
まぁ、容易という表現が正しいかどうかは不明だが、ジムで連邦軍の識別コードを出しながら
接近するのと、条約違反にならないよう、ジオンの識別信号は発信せずunknownで接近することを
比べた場合、容易との表現になるだけなのだが・・
あとはバズーカなどの武器の調達とそこにいくまでの曳航船などの手配をすればよい・・
ジオン艦隊に接触する時は、ザクのシステムをOFFにして、流れていけば良いだろう・・
ジオンのザクなどが出てきて、拿捕されるだろうが、核弾頭を搭載した艦に近づいたとき
システムをONにして、ザクを振り切り、艦のどこかに取り付けば・・
敵艦にさえ取り付けば、ジオンもむやみな攻撃はできない!

そこで南極条約違反を訴えれば・・

敵艦と接触通信を行えば、艦長だけでなく、士官、下士官、兵までも、艦に乗艦している全員が
私の訴えを聞くことになる・・
艦内で騒動が起きるだろう、そしてフォン・ヘルシング大佐は正道の軍人であるとも聞いている。

私だってスペースノイドだ! 誠意を伝えれば、阻止できる可能性がある!
まぁ、私はそのまま投獄されるだろうが、阻止できるのであれば、私の事などどうでもよい!

(本当にザクⅡがあれば、なんとかなるかもしれんな・・)

と期待が膨らんできた所で、建物からチーフが出てきた・・ 浮かない顔だ・・

「どうした?」

「残念・・ はずれだよ・・ 奴は2日前から仕事でいないそうだ・・
 それも、よりによって、フォンブラウン工科大学のザクを運んで、ジオン艦隊に引き渡すって・・
 つまり、目的のザクは、もう無いって事さ・・ 」

「くそぉ! 振り出しに戻ったか!
 かなり期待したんだが・・ そうか、無いのか・・
 ほんと残念だ・・
 仕方が無いな、じゃ・・ 帰るか・・」

と、申し訳なさそうな顔をしているチーフをバギーに乗せ、駐車場を後にする・・

「中尉・・ ほんと申し訳ない・・ 奴がいれば酒でも奢らすんだけど・・
 ザクを引き渡すために、サイド2の残礁地域でワルキューレってジオン艦とランデブーするとか・・
 だから今頃は宙に上がっているんだとさ・・」

「確かに残念だ・・ ザクがあれば、何とか戦術を立てれると思ったんだがな・・
 というか、フォンブラウン工科大学のザクは、本当に稼動してたんだな・・ 勿体無い・・」

「だね、学生の整備だけど、ちゃんと稼動状態だったようで・・
 でもさ、鈍足のC型だってよ・・」

「そうかC型があったのか・・
 まぁ旧ザクよりは頑丈だが、C型の機動力は旧ザクと変わらんからな、ジムの敵ではない・・
 しかし、F型やS型ではないザクまでも集めるって・・ ジオンも切羽詰っているって事か・・
 まぁ・・たらればがは言いたくないが、本当に残念だな・・
 ザクがあったら、ジオン艦隊には不審に思われず、確実に艦に取り付けると思ったんだが・・」

「って・・ 取り付いてどうするつもりだった?」

「ん? まぁ、どうだろ? ノープランだが・・『南極条約を守ろう!』って叫ぶつもりかな?」

「ほんと、無鉄砲なんだから・・
 つうか、ジオンを騙してザクで近づき、突然バズーカを放つ! なんて言ったら、軽蔑したけどね!
 やっぱ、種馬ワサビィは変わってないな♪」

「ああ・・ 人間なんて、簡単には変わらんさ♪」

「惚れ直したよ♪」

「じゃ、嫁さんを貸してくれ♪」

「それは絶対駄目だ!・・」

「じゃ、下だけでも・・」

「こら! 下が大事じゃないの♪」

「そうか? じゃあ上で我慢する・・ 上だけならOKだよね?」

「どうして話がそうなる・・ 駄目って言えば全部駄目なんだよっ!」

と、バギーの中でバカ笑いをしていた時、搭載していた無線機からコールがあった。

「もしぃ! チーフだ・・」

「・・・ 今、良いかな?」

「ああ・・ 大丈夫だ! ワサビィに代わる」

「・・・ サイド5宙域からサイド2宙域に移動する艦隊の目撃情報があったんだけど、
     詳細を聞いたら軽巡ムサイが2隻とパプア級のミサイル巡洋艦が1隻・・って・・
     まぁ、パプア級は給油艦か輸送艦だよね?・・
     チベ級の重巡ではなかったわけで・・ 対象とは違うなぁ・・ って・・」

「そうだな、対象はチベ1隻とムサイ2隻の艦隊だ・・
 チベとパプアは素人でも見分けは付く・・ それは違う艦隊だな。」

「・・・ でね・・ その他の情報では、3隻の艦隊の目撃情報がないのよ・・
     でもね・・ 聞いて欲しいのはここからで・・
     時間的には、さっきの情報から半日後の情報なんだけど・・
     さっきと同じサイド5からサイド2への移動宙域に6隻艦隊の目撃情報があって
     その6隻の中にチベ級が1隻あるんだよね・・
     後の5隻はムサイ級が4隻にパプア級が1隻・・
     どう思う? 3隻の艦隊2つが合流した可能性ってあるのかな?」

「チベ級が1隻居るんだよな?・・ チベ級の製造隻数はそんなに多くはない!
 グラナダ配置でも3隻ほどだ!、それ・・艦名は特定できないのか?」

「・・・ そこまでは無理だよ~・・
     遭遇した奴が軍事ヲタクだったら、艦橋の形などで識別できるんだけどね・・」

「そうだよな・・ 解った・・ 可能性が高いって事だな・・
 他に、特定できる情報などは無いか、聞く事はできないか?」

「・・・ どうだろ?聞けるかなぁ・・
     奴さん、かなり怒ってたからね、情報提供料も吹っかけてくるし・・」

「何があったんだ?」

「・・・ えっとね・・ ジオンの奴らから接近してきたのに、ザクで脅された・・ってさ、
     この情報を聞き出すだけでも、すんごい剣幕でさ・・
     つうか、ドクロマークのザクって、趣味が悪いよね~♪」

「なに? ちょっと待て・・ ドクロマークのザクだと?!」

「・・・ ああ・・ そう言っていたよ・・ 何か知っているの?」

「いや・・ 数日前に戦った嫌な奴が、ドクロマークのザクだった・・ 海兵隊だそうだ・・」

「なぁ中尉!、横から悪いがいいかな? 俺の記憶違いだったら言ってくれ・・
 さっき、ジオンなんちゃらって参謀の話の時、その参謀の配下に海兵隊が居る・・って
 言ってなかったっけ?」

「ん? キリングとかいう公国親衛軍(ギレン側)直轄の参謀の事か?・・
 いや・・  そうだな・・ 確かに・・
 チーフ! やっぱり貴様は頼りになるぜ! その通りだ!!
 おい! 聞こえるか?・・ その6隻が今回のターゲットだ!!」

「・・・ やっぱりね・・ グラナダの出航時刻から推測すると、
     出航した3隻はこの辺に居てもおかしくないんだけど・・
     ただね・・ サイド6に向かうと考えると、ちょっと寄り道の航路になるんだよね・・
     単なる偽装航路かな?」

「まぁ、真っ直ぐ向かう事も無いだろう、少々ロスするが、途中で転舵することは常套手段だろ」

「・・・ だよね! じゃ、この6隻を第1ターゲットとして追跡するね・・
     で・・ 他の3隻とか、チベ級とかも継続で目撃情報を探すから、そこは安心してね♪
     じゃ!」

「ああ・・ ありがとう! また情報が入ったら教えてくれ! で、トムに1点伝えてくれ・・
 実は、フォンブラウン工科大学に研修用のザクがあるって話を聞き向かったんだが・・
 残念な事に2日ほど前にジオン軍に接収されたようで、今は無いそうだ・・
 ザクだと手が打てたんだがな・・ ということで、武器の調達は、まだ苦慮している・・
 そう伝えてくれ、頼む!」

「そうそう! 前にさ・・」 と、再度チーフが口を挟む・・

「俺が純度の高い推進剤と60mmバルカン砲の弾丸をアロー市軍から受注したよね?
 それって、誰が納品した? ちょいと調べてくれない?
 ひょっとしたらさ、アロー市軍に連邦軍のジムがあるんじゃないかな?って・・」

「・・・ 了解! 60mmバルカンかぁ・・ 言われてみると確かにそうだよね・・
     忘れてた・・ 調べてみるね! じゃ、また後で!!」

「ああ・・ ありがとう、連絡を待っている! じゃ!!」

「どう?中尉? ジャンク屋商会情報網見直した?・・
 まぁでかい艦船は透明にはなれないから、広い宇宙でもどこかで誰かに見られているって訳で・・
 多分、これビンゴだよな!」

「ああ・・ ドクロ野郎の話が出たときに、当たりだと胸騒ぎを感じたな!」

「野生の感!って奴ですね♪」

「そうかもな・・ いや・・ なんか繋がるんだ、今まで私が聞いた情報が、妙に繋がる・・
 こういうときは当たっているもんさ・・
 あの相対性理論を確立したアインシュタインが言っていただろ
 『分野を越えて真理には、常に互換性がある』ってな、話がつながる時は、当たりさ♪
 しかしなぁ、だとしたら、ヘルシング艦隊だけでなく海兵隊の対処も考えないといけないか・・」

「ターゲットが3隻から6隻に増えちまった・・ってことですね・・」

「いや、5隻だろ? 1隻はパプア級の輸送艦だから・・ ん?」

「どうしました?」

「ちょっと待て・・ パプア級って、元々はミサイル巡洋艦だよな・・」

「ですね・・ あっ!」

「気がついたか?」

「核弾頭はミサイル?」

「だろ? ミサイルはチベ級やムサイ級にはあったっけ?」

「チベ級は改装前の古いタイプだと、ミサイルは12門あったと思いますが、
 ミノフスキー粒子の発見で、実弾砲はビーム兵器に、ミサイルはMS射出口に改装していますね。
 あと、ムサイ級は、最初からミサイルは装備していない・・」

「ああ・・ 私達の情報が間違ってなければな・・
 すっかり、核弾頭という言葉だけに踊らされていた・・
 核弾頭をどうやって発射するのか? その方法を考えると、
 発射できるのはパプア級だけじゃないか?」

「いや・・ 中尉・・ 落ち着きましょう・・ ちょっと違和感がないですか?
 それだったら、海兵隊だけで作戦を決行できますよね? どうしてヘルシング艦隊が必要なんですか?」

「そりゃ、囮だろ? 情報が漏れたときに混乱させるためさ・・」

「いや・・ もう少し考えると・・ パプア級も戦争前に大改装されていますよね・・
 無用になったミサイル発射管を残っているでしょうか?」

「ん~・・ そうだよな・・ ちょっと当たりかな? とか感じたんだけど・・
 核弾頭を搭載している艦が特定できれば・・ って事がな、これ課題だよな・・ 」

「そうですよね・・ あと盗まれた核弾頭のタイプが解れば、また何か見えるかも・・」

「やっぱり、方法はコロニーに取り付け、時限装置で爆破かな・・ 設置はザクでな・・
 破壊対象がコロニーだから、小さな核爆弾でも、一発あれば破壊できるし・・
 今更、核ミサイルみたいな大型の武器は使わないか・・」

「盗まれた核弾頭のタイプに関する情報が無いかを、トムに聞いておきますね・・」

「ああ・・ 頼む・・
 って・・ 店の裏ってこの辺だよな・・ どこに止めれば良い?」

と、バギーを店の裏の空き地に止めると同時に、裏口のドアが開き人影が飛び出してきた。

「もう!! どこに行ってたのよぉ!! 私を置いてぇ!!!」

チロル三尉だ・・ かなりのオカンムリの様子だ・・
ただ、彼女は私達とは関係無く・・ この作戦に巻き込むわけには行かない・・

「ああ・・ すまんすまん♪ そんなに怒ると可愛い顔が台無しだぞ♪
 こいつと2人でちょっとな♪ チィロちゃんが寝ちゃったんで約束の1発もできないし
 暇だからな・・ ちょいと、お姉ちゃんがいっぱい居るところにな♪
 いやぁ・・ あの、お姉ちゃん、ホント良かったよな? なっ!?」

「あ・・ ああ・・ そりゃもう♪
 ボインボインで、おっぱいがいっぱいで、最高でしたよね♪」

チロル三尉の目がまん丸になり、顔がみるみる赤くなる・・
こういう、純な表情が可愛く、妙にに萌える♪

と、その時、聞きなれた声が・・ 

「そうか・・ 本隊では大事な決戦が開始されるという大事な局面だというのに
 特務という事を傘に着て、貴様は綺麗で可愛いボインボインのおねいちゃん達と
 あんなことやこんなことを楽しむ、リクレーションをしてたって訳か?
 本当に最低な種馬だな?・・ あきれて物も言えん!」

<第57話>再会?!・・」に続く・・・

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