いちごわさびの徒然草

アニメ大好き! ガンダム大好き! そんなこんなを徒然なるままに・・

<第53話>スパイ容疑・・ / [小説]ガンダム外伝

2011-11-11 07:57:38 | [小説]ガンダム外伝
<ここまでの話>
【第1部】
<第1話> から <第24話>までのリンク
【第2部】
<第25話> から <第46話>までのリンク

【第3部】
<第47話>月面着陸・・
<第48話>敵か味方か?
<第49話>アロー市自衛軍
<第50話>大丈夫だよね・・
<第51話>フォン・ブラウンへ・・
<第52話>セカンド・ルナ
------------------------------------------------------------------------------

「まぁ・・ なんとなくですがね・・ 裏があるな・・ プンプン臭うぜ! ってね・・
 というか、返答の結果次第では、ちょっと困った事にもなる可能性もあるんですがね・・」

と、チーフはおもむろに隠し持っていたハンドガン(拳銃)を、私に突きつけた・・

「お・・ おい チ・・ チーフ!・・」

「中尉、大事にはしたくない・・ 正直に俺の質問に答えてください・・」

「わ・・ 解ったから、その物騒な物は下ろしてくれないか・・」

「質問はたった1つです、お答えください。中尉はスパイですか?・・」

「なんだとぉ!! どこでどんな格好をしていても、私はワサビィだ! 仲間は裏切らん!!」

チーフの顔が緩む・・ ハンドガンを下ろし、内ポケットのホルダーに格納した・・

「ですよね・・ 種馬ワサビィにそんな器用な事が出来る訳ないか・・
 実はね、
 俺が銃を突きつけて、もし中尉が冷静にいろいろと言い訳をしたら・・ 黒・・
 でも、言い訳も糞もない場合は・・ 白・・ ってね♪ 中尉は昔から単純だから♪」

「訳が解らん? 一体なんの事だ?」

「実はですね、連邦軍の通信の中に、スパイの指名手配があって、
 そこに中尉の名前を見つけたんです・・『ワサビィ大尉』って書いてありました・・
 容疑の内容までは解りませんが、連邦軍内部で指名手配になっています・・」

「はぁ? 私がスパイだと? 一体誰が?」

「そんなの解りませんよ・・ まぁ、女関係で訴えられるんだったら理解できますが♪
 3日前でしたっけ、突然の通信で中尉とお話しし、
 それで、今日の朝に、このスパイの指名手配通信を見て驚いて・・
 そしたら、目の前に現れるんだもん! びっくりもしますよね!
 更に、偽名で、アロー市軍の制服まで着ちゃって・・ 誰が見ても完全にスパイです・・
 というか、俺が中尉の性格を知らなかったら、とっくにあの世行きでしたぜ!」

「おい・・ それはどういう意味だ?」

「良い意味で褒めてんですよ♪
 ところで・・、何の用で来たのかは教えてくれますよね?」

「当たり前じゃないか! それが目的で来たんだ!
 実はな、3日前に通信をしただろ? その後、私は不在だったが、
 オーリンと一緒に通信した相手が居たはずだ・・」

「ああ・・ 偉そうな姉ちゃんですね、確か・・」

「マスミン特務大尉・・」

「へぇ! 偉そうだと思って聞いていましたが、特務大尉さまかぁ・・ 中佐相当官ですな・・」

「そのマスミンからの命令で、2人でアロー市に来たんだが・・ 着陸に失敗してな・・
 マスミンが行方不明なんだ・・ 機体も消えた・・ 私は特務の内容を知らん・・
 が、奴がチーフと話しをした事はオーリンから聞いていた・・
 だからここに来た・・ 論理的だろ? どうだ?、何か知らんか?」

「そういうことですか・・ 中尉は任務の内容をご存じない・・ と・・
 じゃ、もう1つ質問に答えてください・・ その服は?」

「ああ・・ これか? 着陸に失敗し、アロー市自衛軍に拉致されてな・・
 ただ、アロー市自衛軍の司令が連邦軍からの出向らしく、特務である事を知っていた・・
 まぁ、私と同様に特務の内容は知らんようだが、任務遂行にはこの格好が良いとの判断らしい・・」

「なるほど・・ アロー市軍がインターフェースなんですね・・ じゃ、制服の件はクリアですが、
 なんか、おかしいですね・・」

「何がおかしい?」

「中尉にスパイ容疑がかかっている・・って事は、アロー市軍も知っている・・
 いや・・ 正しくは、連邦から出向しているアロー市軍の司令が知っているはず・・」

「ん? 意味が解らんが・・
 ちょっと待て・・ 逆にどうしてチーフが連邦軍の通信内容を知っているんだ?」

「まぁまぁ・・ それは後でお話ししますよ・・
 というか、スパイ容疑の人間を、そのまま軍服まで調達しフリーにしますか?
 なんか、おかしいですよね・・」

「そう言われると、そうだな・・ 」

「中尉! その場で立ってください! 服を調べます!」

「ああ・・」

私は上着を脱いでチーフに渡し、チーフの前に手を上げて立った・・
チーフは上着のポケットの中も含め、チェックする・・ そして、私の体もくまなくチェックした・・

「ひとまず安心か・・ 通信機らしきものはありませんね・・ そうか! あの嬢ちゃんは?」

「彼女とはステーションで偶然に会ったから問題ないだろ?」

「本当に偶然ですか? 監視って事もありますよ・・
 あとは・・ エレカーで来ましたよね・・ そのクレジットは?」

「しまった・・ アロー市自衛軍のIDカード(身分証明書)だ・・」

「ですよね・・ この近辺に居ることまではバレている・・ って訳です」

「おい! 駐車場の親父は?」

「大丈夫ですよ♪・・ あの親父は何も言いません、それがこの街の決まりです・・
 まぁ、普通で考えると、スパイ容疑の人物をそのまま泳がせている・・ って事なんでしょうね」

「泳がされているのか? 特務の内容も知らんのに・・ で、チィロが私の監視者なのか?」

「いや・・ 可能性・・って事です、というか、寝てもらっていますが・・」

「な! なにぃ!!」

「ほら・・ 厨房からは何も音がしないでしょ?」

「一体・・ なんなんだ・・ 」

「そろそろ気づいてください、確かに3日前に私と通信でコンタクトしたことは偶然かも
 しれませんが、一介の居酒屋の親父が『ルナツーとの回線』を繋ぐなんて事ができますか?」

「いや・・ それはそうだが、チーフならば・・という期待はあったがな・・
 ビンゴだったとは、自分でも驚きだ・・」

「本当に、やっぱり野生の感なんでしょうね♪ 種馬ワサビィは伊達じゃねぇ!てか?」

「おいおい、褒めても何も出んぞ♪」

「まぁ、そういうことです。 ただ、不審な点が多かったので、嬢ちゃんには寝てもらいました
 エレカーは、親父の所に置いといて、ちょっと場所を変えましょう!
 で・・ オーリンは元気にしていますか?」

「いや・・ すまん・・ オーリンは・・ あの後にあった戦闘で出撃し、MIAだ・・ 」

「えっ! あのオーリンが・・ そ・・ そんなぁ・・・」

「ただな、理由は無いのだが、なんか生きているように感じている・・」

「また野生の感ですね♪ 昔から中尉の感は当たりますから、
 うん・・ まだ生きている・・ 俺もそんな気がします  まぁ、殺しても死なない奴ですから!
 じゃ行きますか?
 ・・・
 おーい! オールクリアだ!! ちょっと中尉と出てくる! 後は頼む!」

「あらら・・ 問題は無かったのね? 良かったわ♪」と、厨房からチーフの奥さんが顔をだす・・

「ああ・・ この旦那は大丈夫だ、嬢ちゃんはそのまま寝かしておいてくれ・・」

「いや・・ ここは危なくないか? 連れて行くことは出来んのか?」

「ん? 危ないか・・ そうですね・・ じゃ、連れて行きますか
 おい!、一応、通信機やGPSが嬢ちゃんに付いてないかは調べてくれないか?」

「もう、調べたわよ、下着の中までね♪ 女は隠すところが男より多いから・・
 というか・・ あの娘・・ 中々の上物よ♪ 噂通りに見る目は良いわね♪」

と私の方を見てウィンクする・・

(やはり、この奥さんも只者ではないな・・)この周到ぶりに私はあきれるしかなかった・・

・・・

私達3人と眠り姫1人は店の裏に止めてあったバギーに乗り、店を後にした・・

「どこに行くんだ?」

「俺達の拠点です・・ まぁ悪役だったらアジトとでも言いましょうか・・
 ご存知の通り、フォン・ブラウンの下層では、キタがジオン寄り、ミナミが連邦寄りですが、
 キタのジオンもジオン公国というより、ダイクン派という方が正しくて・・
 最近はスペースノイドのたまり場となりつつあります・・」

「この月でか?」

「ですね、ルナリアンからすると、アースノイドもスペースノイドも別人種ですから・・
 というか、連邦とかジオンとかでなく、スペースノイドの街・・と言った方が解りやすいでしょ
 だから、今はジオンでも、サイド3出身者以外のスペースノイドは連邦に協力的だ・・
 って事なんです・・」

「協力的って・・ 具体的にはどんな協力なんだ?」

「まぁ・・ 物理的な協力は難しいですが、情報の提供は出来ますよね・・」

「そういうことか・・ ここだとグラナダからの情報が入ってくるわけだ!」

「その通り♪ ただね、逆も多いんですよ・・ 連邦の情報もジオンに流れる・・
 数ヶ月前までは、ほんとに多かったんですよ
 ただ、その逆に流れる量が、最近は少なくなってきた・・ って事だそうで
 そろそろ連邦軍の勝利で戦争が終わるだろう・・ って、ルナリアン達も言ってますね」

「そうか・・ ルナリアン達の分析通りになれば良いのだが・・」

そんなこんなの会話の中、チーフが運転するバギーはフォン・ブラウンの外縁に差し掛かった
外縁の道路に入ると、更に1層地下の最下層、通称ボトムズに降りていく・・
最下層に入り、数分も走っただろうか・・ チーフはジャンク屋らしき建物の前でバギーを止めた

「さて・・ お前は嬢ちゃんとバギーに残っていてくれ・・ 中尉と2人で入る・・
 こっちです中尉・・」

バギーに2人を残し、私は言われるままチーフに続き、建物の中に入っていく
地下に降りる階段を進むと、奥に小銃を構えた少年が立っていた・・

少年は私達に銃口を向け

「後ろの野郎は誰だ!・・  って、あれ? エレカーの・・ あのアロー軍の少佐さん?」

「ああ・・ 君は、確か・・」

「サンダーズです♪ なんだ・・ 少佐も同志なんですね!」

「なんだ、もう知り合いだったのか? というか、少佐かぁ・・ 確かに階級章は少佐・・
 アローは自衛軍だから、三佐だよな・・ そして正しくは大尉で、俺は中尉と呼んでいる・・
 う~ん ちょっとややこしい・・」

「別に良いじゃないか。呼称など・・」

「いや、不要な誤解をまねきそうだ・・
 ただ、本名のワサビィも指名手配中・・ 別名は何だっけ?」

「ああ・・ ベリーだが・・」

「じゃ、今から『ベリーの旦那』で統一だな♪
 おい! サンダース、
 奥のトムに伝えてくれ!『チーフが友人のベリーの旦那をつれて来た・・』と・・」

少年のサンダースは笑顔を見せながら奥のドアをあけ、中に入っていく・・
しばらくすると、一人の男がドアから出てきた・・

「客人とは、珍しいなチーフ・・ ん? アロー市軍の士官か?」

「ああ・・ 今はアロー市軍だが、昔の俺の戦友だ、ルナ2で戦闘機に乗っていた・・
 パイロット仲間のベリーの旦那だ♪・・」

「ほう! ルナ2か? 宇宙軍だね? 出身は・・ 地球?」

「いや、スペースノイドだ・・ サイド1生まれのサイド1育ちさ・・ 」

「すまん・・ 不躾な質問をして、悪かった・・ 家族などもサイド1で・・
 現在はアロー市軍に出向中ですな・・
 私はここのリーダーをしてます、トムです・・」

と、トムと名乗るリーダの男が、手を差し伸べた・・
笑顔ではあるが、眼光が鋭く、心が貫かれるような感が体を襲う・・
(ここは・・ やっぱり戦場なんだ・・)
少し浮ついていた気持ちが一瞬で覚醒した!
その差し出された手と握手する。

「お察しいただき、ありがたく思っている、ベリーだ!」

「で・・ ご用件は?」

「実は、連邦の特務でアロー市に来たのだが、特務内容を知るペアが行方不明になり
 その手がかりがないか? 調べている・・ 」

「特務の内容ではなく、仲間のペアを探している・・と・・」

「そうなんだ、トム・・ 実は、3日前に連邦軍の士官と通信しただろ?
 その相手、マスミン特務大尉が、旦那が探しているペアなんだ・・」

「えっ? ・・ ちょっと待て!・・ それで私に会いに来たのか?
 というか・・ 廊下で立ち話も、なんだから、そこの部屋で待っていてくれるか?」

「ああ・・ 解ったトム! 旦那、こっちだ・・」

と、チーフに誘導され、1つの部屋に入った・・

「おい・・ あのトムとか言う奴・・ 」

「ああ・・ ここのリーダだ! まぁ、真面目そうに見えるが、
 三度の飯より女が大好きだから、中尉・・ いや、旦那とも話しが合うぞ♪」

「そうではない・・ 笑顔だが眼光が鋭いのは戦士の証だろうが
 その温厚そうな顔が、マスミンの名前を言い出した後、急変した・・
 いや、私を睨んだ? そんな感じだ・・」

「そうか? 信頼出来る良い奴なんだけどな・・ いらん事を言ってしまったかな?」

「チーフは、その時の通信内容は知らんのだな?」

「ああ・・ というか、中尉もだろ?」

「通信内容には、触れないよう、単にペアが心配だ・・ の方針を貫いたほうが良さげだな・・」

「なんか、やばかったのかなぁ・・ すまん中尉・・ 」

「そうだな、外にはチーフの嫁さんもチィロもいる・・ 面倒は避けよう!」

「了解だ・・」

しばらくすると、先ほどのトムが部屋に入ってきた・・
ひょっとしたら、武装した数人の登場も予想していたのだが、入ってきたのはトム1人だった・・

「同志チーフ!・・ そして、ベリー三佐・・ 本当の事を言ってほしい
 つまり、隠し事は裏切り行為だと認識してくれ・・ 裏切り者は銃殺だ!
 ベリー三佐・・ 連邦軍にはそのような登録名称は無い、本当の名前は? 貴様は誰だ?」

思わず体が硬直する、チーフを見ると、名前を言え!大丈夫だ・・と顔で答えていた・・

「悪かった・・ 地球連邦宇宙軍 第21独立戦隊MS中隊、中隊長のワサビィ大尉だ・・」

トムの目が私の目を射抜く・・ 無言のまま数分が経過した・・

「了解・・ 間違いは無いようだ、ワサビィ大尉であることを認識した。
 もし、ここで嘘でもつかれると、本当に困った事態になるところだった♪
 ようこそ!フォン・ブラウンへ! 『同志ワサビィ大尉!』」

「ふぅ~ ありがとう♪」

「俺もだ! 金玉が縮みあがったぜ!」

思わず、安堵の思いが体を駆け巡ると同時にため息が出てしまう。
が・・ (なぜ?ワサビィと解っているんだ?)

「さて・・ 本題に入る前に、もう1つ、私には確認したいことがあるのだが・・
 大尉は先日、ルウム-地球航路上でジオン艦艇と遭遇したが、攻撃することなく
 そのまま逃亡を許した・・と、記録が上がっている・・
 その事実を確かめるため、原隊へ問い合わせを行ったが、原隊には帰艦することなく
 逃亡中との事。そのためスパイ容疑で指名手配となっている・・
 これは確かな事か?」

「な・・ なにぃ!! おい!チーフ! 貴様も言ってたよな・・
 そのスパイ容疑って何だ?」

「だから、俺はスパイ容疑で指名手配、としか知らん!」

「大尉! 質問に答えてくれ・・ 正直に・・ 
 今、伝えた通りだ・・ ルウム-地球航路上でジオン艦艇と遭遇したのか?」

「ちょっと待て・・ その内容は軍機になるのだが・・
 先に、そちらの素性を確かめたいものだが・・ 」

「さすがですね ワサビィ大尉・・
 自分の立場を守るために、ぺらぺらと何でもしゃべるチキン野郎では無いようだ・・
 逆に信頼することが出来る。
 我らの最大の敵は裏切り行為・・ チキン野郎とは仕事は出来ん・・」

「お褒め頂き、感謝するが? 私の質問は?」

「横からすまん・・ 旦那・・ トムの素性は俺が保障する・・
 それでは駄目か?」

「チーフ・・ ありがとう♪
 それでワサビィ大尉が了解だと、嬉しいが・・」

「そうだな・・ 軍人でもない訳だ・・ 第三者的に証明するような物も無く
 人として信用しろ! ということだな・・
 チーフ・・ 私はチーフを信用している、だから貴様が信用しているトムも信用しろ・・と・・」

「そうなんだ、それがここの唯一のルールかな、信頼だけで繋がっている・・」

「解った、郷に入れば郷に従え! かぁ・・ 了解だ・・ それが一番大事だからな」

「ありがとう、大尉! では、先ほどの質問に答えてくれ・・ ジオン艦艇と遭遇したか?」

「ああ・・ 今、思い出していたんだが・・
 そういえば、空の曳航策を引いた、ソドン級の巡航船に遭遇した・・」

「ジオンの?」

「多分な・・ 識別コードはイエローだったが、武装していたからな、ジオンだろう・・
 でも単機だぞ・・ そして奴には攻撃意思は無かった・・
 想像するに、地球連邦が制圧している低軌道に単機で乗り込み、
 地球から打ち上げられた、仲間達・・ 脱出したHLVを回収しようとしていた・・
 いや・・ そうだと私は解ったんだ!
 同じ宇宙の民じゃないか・・ 戦闘能力の無い奴を撃つことが貴様達に出来るか?」

「そこだ!・・ 事実かどうかは不明だろ? 敵ソドン艦は武装していた・・ それが事実だ」

「いや・・ 確かにそうかもしれん!
 しかしな・・ 現実に低軌道上を見ると、随所で戦闘の炎が光るんだ!
 解るか? 宇宙で戦闘する武装などを、全く持って無い丸腰のHLVを・・
 何百人が1機に乗っていると思う? 無抵抗のそれを、連邦軍は撃ち落としているんだぞ!
 戦争にはルールがあるだろ?
 そういう事実を知っていると、単機で、自らの危険も考えず、
 自分達の仲間を助けに行こうとするソドン巡航船を撃つことが出来なかったんだ・・ 」

「なるほど・・ 気持ちは解る・・
 しかしな、連邦軍のアースノイド達が、それを聞いたら、どうだろう?」

「そ・・ それは・・」

「軍法会議では、有無を言わさず確実に、有罪・・ つまり死刑!になる訳だ・・」

<第54話>特務の内容・・」に続く・・・

------------------------------------------------------------------------------
Copyright ichigowasabi


最新の画像もっと見る

コメントを投稿