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養蚕農家カフェ桑の実 ブログ 鹿児島県唯一の養蚕農家(鹿児島県指宿市)

鹿児島県指宿市の里山にある「いぶすき紬と養蚕農家カフェ桑の実」
養蚕と織物、養蚕カフェの四季と日常を綴っています。

4月12日 桑の挿し木の経過と成長の様子

2012年04月12日 | 養蚕
夕方、3月に挿し木した桑の様子を見て来ました。

新芽も伸び、元気に成長していました。



しかしこの成長は、穂木に蓄えられた栄養で育っているだけで・・・このまま育つか枯れるかは、5月中旬頃に分かります。


桑も勢いよく育っています。

こちらは、 3月30日の様子 になります。

3月30日から約二週間後の様子は、このようになっています。



葉の色も、樹勢もいい感じです。夏の成長を促進させるために4月中に再度追肥をすることに。

春の養蚕は、桑の樹勢をつけさせるために今回は取りやめることに決めました。


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新天地の候補

2012年04月09日 | 養蚕
現在、桑畑と養蚕飼育施設の場所は借用している土地になります。

山の荒地をユンボで4,000㎡を造成して桑畑にしました。

しかし、15年契約で借用しているのでいずれはお返ししなくてはなりません。

桑は成木になるまでは5年程かかると言われます。あと、7年後には次の場所に桑を植え直す必要があります。



桑を植える土地を購入しようと色々と声をかけており、ようやく納得のいく場所が見つかりつつあります。

樹木もある荒地でユンボで造成しないと使えませんが、約3,000㎡あるそうです。

詳しい場所はまだ言えませんが、指宿市内になります。

しかしこの土地、色々と訳ありで。少しづつ解決出来ればいいのですが・・・。


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桑の成長

2012年03月30日 | 養蚕
午前中に、桑畑の手入れに。

堆肥を撒いた 3月16日 から12日ほどでここまで成長しています。



成長の早いものは、これ以上に繁っています。

春の養蚕開始まで約一月ほど。桑の成長の早さには毎回驚きです。


しかし、もう少し桑の樹勢をつけたいために、この春の養蚕を一回休み桑を出来るだけ成長させようかと先生と思案中です。



上原達也

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桑の挿し木 本番 と、頑張れ俺!

2012年03月20日 | 養蚕
天候は、曇りで肌寒い。

早朝5時から、前日に仕込んでいた挿し穂1,200本に発根促進剤を付け、



サイズごとに仕分け、桑畑に移動。



土をほぐし挿し木していきます。



家内と二人で何とか夕方には完了。腰、腕、手がパンパンに・・・

後日、挿し木の手直しと除草作業が待っています。これでようやくしばし一段落です。


原料となる養蚕をはじめてから紬の制作時間が全く取れないことに戸惑っている。

年間の割合で考えると、桑畑作業・養蚕準備・養蚕・座繰り・撚糸だけで全体の6・7割をしめる。

昨年は10反程しか制作出来なかった。これでは全く駄目だ・・・。 まだまだだ。もっともっと、頑張れ俺!


上原達也

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桑の挿し木、前作業

2012年03月18日 | 養蚕
明日の天気予報が回復するということで、今朝から挿し木の準備を行いました。

2月初旬に挿し穂を剪定して、新聞紙とビニールで包み冷蔵保存していたものです。



包みを解き、挿し木のために一本づつ剪定して長さを整えます。



長さを揃えた挿し穂を、成長促進液に12時間以上漬してます。



明日、発根調整剤を早朝から挿し穂に付け、約1,200本の挿し木作業を行います。


上原達也

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2012年 桑畑始動

2012年03月16日 | 養蚕
桑の新芽が日に日に成長しています。



昨日、確定申告も期日最終日に無事に終え、ようやく桑畑の手入れが出来ました。



堆肥1トンを家内と手作業で撒き、35年前の年代物の歩行型トラクターで耕運作業。

トラクターやセル付きの耕運機を物色してましたが、父親の畑に放置されていたヤンマー YC70型があることを思い出し、ヤンマーに整備してもらい復活です。



2反の耕運作業は暗くなる前に無事に終え、あと天気を見ながら1200本ほどの挿し木作業を待つばかりです。

しかし、しばらく晴天が続く日がないようなのでいつになることやら・・・。

頑張ります!


上原達也

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個展の御礼 と、 桑の新芽

2012年03月12日 | 養蚕
個展では、多くのご来場有難う御座いました。

励ましと応援の言葉やお買い上げや御注文など感謝致します。

応援していただける方々に支えられ生かされていると日々感じております。

益々精進して自分の考える本物を追及していく所存です。今後共、宜しくお願い致します。


さて、父親の畑に放置されていた35年以上前の耕運機が修理から上がってきました。

メーカーさんに桑畑に運んでいただき、その際に桑に目をやると既に新芽が出てきていました。


(ピンボケですいません)

個展の準備やら、京都への出張、デザイン百覧会の出品の準備、鹿児島オンリーワン企業の書類作成、
今週の確定申告・・・。

その合間に桑の挿し木用の穂木取りなど、年内は目まぐるしく仕事に追われてます。



来週末までには堆肥を1トン撒き、3反の耕運作業と1,000本の挿し木を行う予定です。

体力勝負ですが、多分負けると思います・・・。頑張ります!


上原達也

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平成23年産 繭のデニール(生糸の太さ)

2011年10月24日 | 養蚕
晩秋繭の生糸の太さを測定しました。

蚕種に寄っても基本的な太さは変わります。育てる条件でも変わります。同じ地域で同じ蚕種でも飼育される方が違うと変わります。

その年の、桑の飼育状態でも変わり、その年の天気・気温・湿度でも変わってきます。

極端な話、毎年同じ太さの生糸は作れないということです。

その収穫した繭を測定してから、何本か合せて目的の太さの絹糸を作ります。



座繰りで特定個数の晩秋繭を糸を引きます。

その後、検尺器で巻き変えます。


この検尺器も年代物になります。既に生産されていませんが、大事な道具です。

検尺器で巻き上げた生糸の重さを測り、生糸のデニールを算出します。


今年の晩秋蚕は、低い気候で数日長く飼育してました。

その影響で春繭に近い糸質で、とてもいい織物になりそうです。

上原達也

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完全変態

2011年10月21日 | 養蚕
繭の中身 完全変態 するとカイコ蛾になります。

画像上にあるように、繭の柔らかい片側を体液で穴を開け出てきます。

羽はありますが、飛べません。羽をはばたきながら歩きまわります。

雄は特に活発に動くようです。





わずかなに残った蚕も糸を吐き繭をつくりました。天気が回復したら蚕室を片付け、いよいよ座繰り作業に入ります。

晩秋蚕の繭を試験座繰りをしました。昨年以上にいい糸が取れます。

最高の繭が出来たようです。


上原達也

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