実は年末に例のプリアンプを改造していたら、結果としておかしくなった。回路としてはまったくおかしくない。修理しようとしたが、コンパクトに作りすぎてどこがどうしてこうなったのかが、まったく見当がつかなくなる。回路がシンプルすぎるのも困りようだ。デバイスを交換しても動かない。なので昨夜また組み立ててみた。
おかげで昼前に目覚めた。寝坊もいいところだ。そして新しいデバイスで組み付けたところ、まったく鳴らない。
こういったときは現実逃避に限る。一旦実績のある基盤を、20dBから37dBに改造して高松の池に行く。
家にいたときも、屋根の氷がドカドカと落ちる音ばかりしていた。少し雨も降ったようだ。ずいぶん暖かくなった。
高松の池の氷が一気に薄くなっていた。この結氷も、31日から1日の間で一気に凍結し、2日には一気に解けてるという、変なことになった。まあ真夜中の3時から9時あたりを0度前後で推移し、午後5時前に6.3度の最高気温を出したほどだ。明日明後日も暖かくなりそうだ。
響に現実逃避に行く。もちろんプリアンプの話はご法度だ。恥ずかしくて話せはしない。
とりあえず、ベートーベンの交響曲9番チェリビダッケ指揮のをかけてもらう。第4楽章だけでいいというのに、全部かけやがった。77分間まずは帰れない。しかしこの演奏、フルトヴェングラーより3分遅いだけ。しかも拍手の時間も入っているので実際は1分30秒程度なのだ。だが遅く感じる。
渾身の演奏なのだが、楽団員はたまったものではないだろう。ビブラートの指定やら緻密な構成になっている。そのため遅く感じるのだろう。
さて響のケニアだが、やっぱり焙煎後二日経ったもののほうが確実だった。完璧というのはこういったものなのだろう。えらく広がりがある味で、欠点がまるでない。すべてが最高だからこそのマイルドというオソロシイ世界がある。
うますぎると、わからなくなることはある。青森のリンゴでも黒石と浪岡の境近辺にすごいリンゴがある。だがマイルドすぎてよくわからんものだ。究極の中庸な味なのだ。ものすごくうまいのに、どこがどううまいのかと言えない味なのだ。この辺りが、岩手県産の最高のリンゴのクッキリハッキリと違い説明しにくいのだ。岩手のりんごは強い甘味に強い酸、そして香り高いのだが、身びいきでもあの青森のマイルドは盛岡近辺に少しあるのだが、まったく違うのだ。ふくらみが違うとしか言いようがないのだ。
とにかく言葉がない世界なのだ。
さてここだけの話。喫茶「響」のブラジルとブレンドが強烈な端境期になっています。コーヒーマニアはこの1月を通いつめないといけない。今日からケニアはニュークロップに切り替わりました。ただブラジルが、パストクロップとニュークロップの、プレミックス焙煎になっています。プレミックス焙煎てのは、生豆をブレンドしてから焙煎するものです。在庫管理上の問題から生じたことなのですが、ブラジルらしさを備えた鮮烈なブラジルです。
まあパストクロップもかなりいいものでしたが、ニュークロップの期待は否応にも増してきますね。ただニュークロップはブラジルっぽくない可能性があるわけです。その意味では、この期間限定のブラジルはニャカニャカなものです。
ということで当然ブレンドもここを反映しているはずです。近日中に確認します。
一月半ばまでで、ニュークロップに切り替わります。その端境期の味の変化は、えらく楽しいですよ。
帰ってプリアンプを接続したら、音が出た。ただ増幅率37デシベルはやりすぎたような気がする。