音楽という食物

ジャズ系を中心に好きな音楽について

夏に帰ってくる3枚

2011-07-04 23:36:30 | ジャズ
暑いので音楽を聴こう、という流れで出てくる3枚。
今年も帰ってきました。



Chick Corea&Gary Burton/In Concert Zurich
1979年作品

言わずと知れた名盤ですが、冷却効果も抜群。
この編成だから涼しいんじゃなくてこの二人だから涼しいのです。
暑くても負けない氷の世界。
散らばるだけ散らばった後にユニゾンで一体になる瞬間いつも軽くショックを受けます。基本的にこれは人間技ではないんでしょうね。痛快です。




John Scofield/Quiet
1996年作品

アコースティック、スコフィールド。
草原の上を撫でていく風のような音世界(書いていて何だこれ?っていう感じですが、聴けばやっぱりそんな感じなのでご容赦を)。
余興なんて印象は全く皆無のジョンスコのアコギだけじゃなく、涼やかでセンスあふれるホーンアレンジ、ビルスチュのいつもよりは控えめながら竹のように生き生きとしなるドラム、風そのものの様なショーターなど全てに自然の風を感じる。これはほんと、大好きです。




Lee Ritenour/Color Rit
1989年作品

逃げないで夏に向かって行くブラジリアンフュージョン。
同じ傾向の作品でマーカス・ミラーがいた「Festival」では音が若干被っていたがこの作品はそういう問題がない分良い。アコギが盤全体の完全なる主役なのが良いし、ヴォーカル曲も良い。夏の良いところの空気感が詰まっているのが魅力。フュージョンにしてはかなりアコースティック色が強く、木陰のような間も感じられて気持ちがいいのです。
これを聴けているときは暑さを楽しめている時です。



正直ここ数日早くも夏バテ気味ですが、なんとかまだまだ続く夏を楽しく乗り切りたいものです。

良い音楽をもって。