弧考のハイパー哲学

史上最大の哲学  

パラダイムの概念拡張とインセンティブ

2012-08-05 09:19:38 | 日記
 インセンティブ((獲得すれば  苦痛不快の解消・軽減・回避が期待できるもの及び 喜び・快・満足等が期待できるもの))であり、期待は情報処理の結果生まれるものだから、情報処理ソフトウェアとしての個人の変化に伴って変化していくことを常に考えに入れておかなければならない。従って、今現在と十年後二十年後にインセンティブとなるものは違っていると考えなければならない。その予測のため、パラダイムという言葉に含まれている現在の内容を拡大して、ある人間集団に共通する情報処理ソフトウェアをその集団のパラダイムと仮定します。
 江戸時代の士農工商という身分制度や、戦前の軍が中心になって発信された情報によって多くの人々の間に形成された ((戦争に負けたらみんな殺されてしまうかもしれない)) という思い込み なども、全て大雑把にパラダイムとします。
 この拡張されたパラダイムを使うと、あるパラダイムでインセンティブを得ていた者の数が減少していけば(個人的にはインセンティブがだんだん得にくくなり、やがてほとんど得られなくなる過程で)そのパラダイムは衰退して、インセンティブが期待できる別のパラダイムが模索されていくようになります。  これをパラダイムシフトと考えます。
 今現在のパラダイムが十年後二十年後にどのように変化しているかを予測することで、((今現在の瞬間的なインセンティブだけしか考えず十年後二十年後はインセンティブが得られない))といった状態に陥ることを防ぐことができます。
 今現在の((グローバル経済の破綻は悲惨な状況を生む・経済後退も悲惨な状態になる))というパラダイムも、戦前の((戦争に負けたらみんな殺されてしまうかもしれない))といったパラダイムが敗戦でひっくり返ったように、ひっくり返ることが有ると考えて、十年後二十年後のため今どうしたらいいのか? 考えることでしか、先のインセンティブは得られない。
 十年後二十年後も人間社会は、インセンティブ交換の連鎖で構成されている、その時点の経済活動があることは予測できます。その時点の社会全体において、滑らかなインセンティブ交換のサイクルが形成されることを目指して今現在の選択をしなければならない。
 現在経済成長によって、他より少しでも多くの財を得ることが最大のインセンティブだという者たちが情報を作り、発信して形成したパラダイムでは、((生活に、より密接な産業の生産性が停滞している状態において))、今現在の娯楽に関連した産業に資源を浪費して、彼らだけがインセンティブを得る為の選択しかできない。しかし、それは次第にインセンティブが得られる者を減少させることになり、多くの人々のこれからの生活を圧迫するような選択しかできないことになります。
 自分はどこからきたのか?  いまいるところはどこか?  これからどこへ向かえばいいのか?  の答えを知らない者は、自分がしている選択の意味も解らない。  それを考えるには、既存の哲学・文学・文芸・芸術・美術・音楽等の限られた狭い領域だけの情報を処理することしかできない、いわば昆虫型といえる情報処理ソフトウェア(考え方)ではできない。
 存在を物理学的エネルギー変化パターンの重ね合わされたものと仮定することでしかできない。
 物理学的エネルギー変化パターンの伝播とフィードバックが重ね合わされて形成され、消去法的自然淘汰により変化している中の、(情報処理ができる一成分)として生成し、情報処理を続けることで、さまざまな処理ができるソフトウェア(思考・思想・意志・感情・他)を構築してきた。
 そうして、今現在は、私が情報として処理できるエネルギー変化パターン全体のなかにいる。この後も、私ができる情報処理範囲において、期待できる最大のインセンティブを得ることを目指して、(どのような情報処理ソフトウェアを構築したらよいのか? も含めて) の情報処理を続けていく。  以降 後日