讃州菴

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重要有形民俗文化財山本醸造場醤油蔵、麹室2【東かがわ市引田】四国村

2013-05-14 | 近代建築物(東かがわ市)
山本醸造場醤油蔵、麹室 四国村

山本醸造場醤油蔵、麹室 四国村

現在、高松市屋島中町にある四国村に山本醸造場醤油蔵、麹室が移築再現され、重要有形民俗文化財に指定されている。

旧所在地は、東かがわ市引田である。



昭和8年発行の『勝地讃岐と其産業陣営』より


東讃引田町は西に高松、東に徳島の両市を控え、殊に引田湾を擁する海上交通の地利にあり又、国鉄高徳線の開通以来地の産業は逐年異数の発展を見つつある。

山本醸造場は引田町の錚々たる業者であって、同店は元油屋と号し明治初年3代その定次郎氏は、同町某醤油醸造場を買収転業し鋭意従事した。以来斯業に精進逐年増石しつつ、四国は勿論阪神を販路に店業の発展を期し、次いで先代定次郎氏の世となり、この時代に於いては恰か(あたかも)欧州大戦の活況に際会し、氏の進取的商策と相俟って躍進又躍進、山本醸造場の基礎は確固とし築かれたのである。

然るに天英明に命を籍さず、氏は昭和3年若き身を卒然として他界した。かくて氏の長男定次郎氏は未だ若くここに於いて先代定次郎氏の令弟既に分家の山本綾助氏は本家の見るに忍びず且つ盛大なる醸造場を援護の意味に於いて、目下本家事業に進展に協力しつつある。

青年事業家たる定次郎氏は叔父綾助氏の指導下に醸造の経営研究を刻苦しつつある。斯く綾助氏の宗家を顧念するは、世にも美しき心情の発露にして…(以下略)。

一部文面変更。



平成25年3月撮影。



国登録有形文化財 久米通賢先生旧宅【東かがわ市馬宿】四国村
重要有形民俗文化財山本醸造場醤油蔵、麹室1【東かがわ市引田】四国村



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