大統領就任演説と翻訳文!!
同時通訳版!!
この目で見、この耳で聞き、読み、行動を検証しよう。
憶測も不要とは言わない。警戒を怠ることは出来ない。
しかし、事実が大切だ。実事求是(じつじきゅうぜ=事実の実証に基づいて、物事の真理を追求すること。)が、何より大切だ。
その用に供するために、掲載する。
オバマ大統領就任演説(1)
http://jp.youtube.com/watch?v=AsyVLk-JzC4
オバマ大統領就任演説(2)
http://jp.youtube.com/watch?v=_YICYTaF5MM
【演説全文転載】http://nvc.halsnet.com/jhattori/Zeitgeist/ObamaSpeech.htm
市民のみなさん。
きょう私は、私たちの前にある職務に謙虚な心を持ち、あなた方から与えられた信頼に感謝し、
先人が払ってきた犠牲に心を留めながら、ここに立っている。
ブッシュ大統領の我が国に対する貢献と、政権移行期に見せた寛大さと協力に感謝したい。
これで(私を含め)44人の米国人が大統領の宣誓をしたことになる。
宣誓は、繁栄の高まりや平和な時にも行われてきた。
だが、多くは、雲が集まり、嵐が吹き荒れる中で行われた。
そのような時を米国が耐え抜いてきたのは、指導者の技量や洞察力だけによってではなく、
「我ら合衆国の人民」が先人の理想に誠実で、(独立宣言など)建国の文書に忠実だったからだ。
これまではそうだった。そして、この世代の米国人もそうあらねばならない。
私たちが危機のさなかにあるということは、いまやよくわかっている。
我が国は暴力と憎悪の大規模なネットワークに対する戦争状態にある。
経済はひどく疲弊している。
それは一部の者の強欲と無責任の結果だが、私たちが全体として、困難な選択を行って新しい時代に備えることができなかった結果でもある。
家が失われ、雇用は減らされ、企業はつぶれた。
医療費は高すぎ、学校は、あまりに多くの人の期待を裏切っている。
(石油などを大量消費する)私たちのエネルギーの使用方法が敵を強大にし地球を脅かしていることが、日に日に明らかになっている。
これらは、データと統計で示される、危機の指標だ。
測定はより困難だが同様に深刻なのは、米全土に広がる自信の喪失だ。
それは、米国の衰退が不可避で、次の世代は目標を下げなければいけないという、つきまとう恐怖だ。
これらの難問は現実のものだ。深刻で数も多い。短期間で簡単には対処できない。しかし、アメリカよ、それは解決できる。
今日、私たちは恐怖より希望を、対立と不和より目的を共有することを選び、ここに集まった。
今日、私たちは、長らく我が国の政治の首を絞めてきた、狭量な不満や口約束、非難や古びた教義を終わらせると宣言する。
米国はなお若い国だ。
しかし、聖書の言葉を借りれば、子供じみたことはやめる時が来た。
不朽の魂を再確認し、よりよい歴史を選び、世代から世代へ受け継がれてきた貴い贈り物と気高い理念を前進させる時が来たのだ。
それは、すべての人は平等かつ自由で幸福を最大限に追求する機会に値するという、神から与えられた約束だ。
米国の偉大さを再確認する上で、私たちはその偉大さは所与のものではないと理解している。
それは、自ら獲得しなければならないものだ。私たちの旅に近道はなく、途中で妥協することは決してなかった。
仕事より娯楽を好み、富と名声の快楽だけを求めるような、小心者たちの道ではなかった。
むしろ、(米国の旅を担ってきたのは)リスクを恐れぬ者、実行する者、生産する者たちだ。
有名になった者もいたが、多くは、日々の労働の中で目立たない存在だった。
彼らが、長く険しい道を、繁栄と自由に向かって私たちを運んでくれたのだ。
私たちのために、彼らはわずかな財産を荷物にまとめ、新しい生活を求めて海を越えた。
私たちのために、彼らは汗を流して懸命に働き、西部を開拓した。むち打ちに耐え、硬い土を耕した。
私たちのために、彼らは(独立戦争の)コンコードや(南北戦争の)ゲティズバーグ、(第2次世界大戦の)ノルマンディーや(ベトナム戦争の)ケサンで戦い、命を落とした。
彼らは、私たちがより良い生活を送れるように、何度も何度も奮闘し、犠牲を払い、手がひび割れるまで働いた。
彼らは、米国を個人の野心の集まりより大きなもの、出自の違いや貧富の差、党派の違いよりも偉大なものだとみていたのだ。
これが、私たちが今日も続けている旅だ。
私たちは地球上で最も繁栄した、強力な国であり続けている。
私たちの労働者は、この(経済)危機が始まったときと比べ、生産性が落ちたわけではない。
先週、先月、昨年と比べ、私たちの創造性が低くなったのでもなければ、私たちの商品やサービスが必要とされなくなったのではない。
私たちの能力は衰えていない。
ただ、同じところに立ち止まり、狭い利益を守り、不快な決断を先延ばしする時代は明らかに過ぎ去った。
私たちは今日から、自らを奮い立たせ、ほこりを払い落として、アメリカを再生する仕事を、もう一度始めなければならない。
あらゆるところに、なすべき仕事がある。
経済状況は、力強く迅速な行動を求めている。
私たちは行動する。
新たな雇用を創出するだけではなく、成長への新たな基盤を築くためにだ。
商業の糧となり、人々を結びつけるように、道路や橋、配電網やデジタル回線を築く。
科学を本来の姿に再建し、技術の驚異的な力を使って、医療の質を高め、コストを下げる。
そして太陽や風、大地のエネルギーを利用し、車や工場の稼働に用いる。
新しい時代の要請に応えるように学校や大学を変革する。
これらすべては可能だ。そしてこれらすべてを、私たちは実行する。
私たちの志の大きさに疑念を抱く人がいる。
我々のシステムではそんなに多くの大きな計画は無理だ、と言うのだ。
だが、そうした人たちは忘れるのが早い。
これまで我が国が成し遂げてきたこと、そして、共通の目的や勇気の必要性に想像力が及んだとき、自由な人々がどんなことを成し遂げられるかを、忘れているのだ。
皮肉屋たちは、彼らの足元の地面が動いていることを知らない。
つまり、これまで私たちを消耗させてきた陳腐な政争はもはや当てはまらない。
私たちが今日問わなくてはならないことは、政府が大きすぎるか小さすぎるか、ではなく、それが機能するかどうかだ。
まっとうな賃金の仕事や、支払い可能な医療・福祉、尊厳をもった隠退生活を各家庭が見つけられるよう政府が支援するのかどうかだ。
→②に続く