高槻市立図書館からメールが届いていた。4月25日にネットで予約していた本が【受取可能】ですので、受取先として指定していた駅前図書コーナーで受け取ってください。というメールである。
ハア~。予約から受取まで4か月もかかったか。
書名:「三陸海岸大津波」である。著者、吉村 昭さん。
予約の時点で、待ってる人が5番目であった。一人が3週間借りたら、なるほど今じぶんになるのかあ。
分館の阿武山図書館から廻ってきたもので、文春文庫である。これは2004年版であるのでマダ清潔な感じであった。この先、まだ予約者がかなり多い。
さっそく読みはじめてみると、驚くべきことばかりの内容である。今回の津波の有り様と全く一致する。そして明治29年の津波について吉村氏が足を使って取材し、土地の古老から聞いた証言を載せているのに驚かされる。もし、これが書かれなかったら記録されなかった貴重な体験談である。
記録文学の凄さを感じた。
そして津波の被害が、実に、今回の東日本大震災の広範囲な海岸線を襲っていた地域とすっぽり重なっているのにも驚く、さらに津波で亡くなった方がどういう亡くなり方をしたのかに驚かされる。まったく一緒であった。溺れて死ぬのだけでなく、色々な物にぶつかって亡くなっているのである。
さらに、この明治29年の地震は6月であったが、食糧が不足して困窮したことや衣服がなくて冷えて困った等まで同じである。
どうして、こういう事を検証しておかなかったのか不思議なくらいである。明治の困窮も平成の困窮も同じとは腹立たしい限りである。
これから、昭和の津波について読むところです。
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ハア~。予約から受取まで4か月もかかったか。
書名:「三陸海岸大津波」である。著者、吉村 昭さん。
三陸海岸大津波 (文春文庫) | |
吉村 昭 | |
文藝春秋 |
予約の時点で、待ってる人が5番目であった。一人が3週間借りたら、なるほど今じぶんになるのかあ。
分館の阿武山図書館から廻ってきたもので、文春文庫である。これは2004年版であるのでマダ清潔な感じであった。この先、まだ予約者がかなり多い。
さっそく読みはじめてみると、驚くべきことばかりの内容である。今回の津波の有り様と全く一致する。そして明治29年の津波について吉村氏が足を使って取材し、土地の古老から聞いた証言を載せているのに驚かされる。もし、これが書かれなかったら記録されなかった貴重な体験談である。
記録文学の凄さを感じた。
そして津波の被害が、実に、今回の東日本大震災の広範囲な海岸線を襲っていた地域とすっぽり重なっているのにも驚く、さらに津波で亡くなった方がどういう亡くなり方をしたのかに驚かされる。まったく一緒であった。溺れて死ぬのだけでなく、色々な物にぶつかって亡くなっているのである。
さらに、この明治29年の地震は6月であったが、食糧が不足して困窮したことや衣服がなくて冷えて困った等まで同じである。
どうして、こういう事を検証しておかなかったのか不思議なくらいである。明治の困窮も平成の困窮も同じとは腹立たしい限りである。
これから、昭和の津波について読むところです。
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