バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

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シカゴブルズ栄→枯→盛~苦労人T・ティボドーとD・ローズの魅力

2011年12月19日 | NBAバスケ

               

                  <トム・ティボドー>

 

     NBAの長い歴史の中でも偉大なチーム記録、強烈な記憶を残したチームは数少ない。

    資本主義の原理がもろ働く過激な競争社会において、トップに居続けることは並大抵のことではない

    リーグ繁栄、戦力公平化のため、新人選手のドラフト、サラリーキャップが効いてる時代においても

    公平にはならない。

     十分な資金、戦略・競争力・意欲のあるチームが勝ち組になり、負け組とはっきりした差が

    つくようになっている

 

     この10年くらいNBAから遠ざかっていたのが、今回のストライキによって注目したこと、

    ブログを始めたことが重なり、少しずつ現在のNBA情勢について学んでいる。

    NBAの情報や世界は奥が深すぎて、どこまでいってもきりがないくらい。自分にとって興味・関心を引く

    部分だけ係わろうというスタンスに変わりないが、NBAブロガーさん達に触発されて思いもよらない

    ものがありそうだなと、いろんな意味で感心している。

 

     さて、昨シーズンシカゴブルズHCに就任して、1年目にしてコーチオブザイアーに輝いた

    トム・ティボドー約20年間もNBAでアシスタントコーチの経験を積んできたという

     特に、ディフェンスの指導に定評があり、昨年までの3年間、セルティックスで

    アシスタントコーチとしてディフェンスを担当し、2008年の優勝に貢献した。

    なるほど、ちゃんとした下地と実績を20年も積み上げてきたんだ

     ティボドーHCは、2008-09シーズンのプレイオフ・ファーストラウンドでブルズと対戦した際、

    第7戦までもつれた試合から、チームの潜在能力の高さを実感したという。

    とりわけローズの能力の高さを賞賛しつつ、そのローズを中心としたディフェンシブなチームへ

    転換することを明言した。ティボドーは、

     「我々のディフェンスを向上させるには、デリックに色々と学んでもらわないといけない。

      これからは多くのことを彼に任せるし、彼にも毎日のように努力してもらいたい」と語っている。


     念願のHC就任を果たしたティボドー氏は、過去にウルブズ、
スーパーソニックス(現サンダー)、

    スパーズ、セブンティシクサーズ、ニックス、そしてロケッツでACとしての経験を積んできた。

    ティボドーHCは、「いつかこの日が来ると信じていた。夢の実現を信じて、毎日努力を重ねていれば

    そのうち報われると思っていた」と、就任会見で喜びを語っている。

     下積み時代の長い苦労人HCの誕生だったんだ。

     今シーズンはさらに楽しみな夢の実現が待っている。大変険しい道のりであるが・・・

 

 

        

                        <デリック・ローズ>

               

      

      ローズは謙虚で、正直な青年だALL-STARゲームスタメンも果たし、昨シーズンPLAY-OFF

     イースターンカンファレンスファイナルでヒートに敗れたものの、シーズンではヒートに競り勝ち、

     シーズンMVPを受賞し、レブロン、ウェイドと肩を並べるほど成長してるにもかかわらず、

     次のようなことを語っている。

 

    『 何もかもがはじめてのことばかりで、今は夢中になって自分のできる最大限をやろうと思っている。

     試合は時間が来ればおのずとやってくるが、練習は自分から向かわないと始まらないんだ。

     だから、僕の全ては練習だよ。レブロンやウェイドのような天才じゃないんだ。

     僕は練習して練習してここまできた凡人なんだ。』

      

     ジョーダン、ピッペン以来、シカゴ久々のスーパースターになろうとしてる青年が、こんなことを

    クールにさらりと言ってしまう。ローズちょっとたまんない魅力がある。