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バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

NBAと高校・大学・JBL・Wリーグバスケの話題中心に日々の雑感、バスケ戦術の記録、時に音楽・将棋について

ロンドンオリンピック男子バスケ出場12チーム決定~チームUSAユニットは?

2012年07月10日 | バスケ全般

 

 

 ロンドンオリンピック開幕まで20日切ったところで、男子バスケ世界最終予選が終了した。この最終予選で決めた3チームはいろんな意味で大忙しの3週間になるのだろう。航空機の予約、選手村?ホテル?の予約、練習場所の確保、チームスタッフ・関係者の派遣依頼等々、大変だろうな。国内を移動するのとはわけが違う。世界規模でイギリス・ロンドンに集まって行くのだから。

 

 4年に一度という祭典はやはり希少価値がある。プロであれアマであれ個人というより国を代表してのトップレベルでの戦い。普段お目にかかれない、いろいろな種目のスポーツ見られるから面白い。ちょうど夏休みモードと相まって、時差が8時間(日本が8時間先に進んでいる)ということは、夜から深夜ライブ中継ありということ。寝不足になるなー。

 

 

 世界最終予選Finals ナイジェリア 88-73 ドミニカ共和国

 

 最後1枠は、やはりギリシアを1点差で大逆転したナイジェリアがきた。3ピリ2点差まで追い上げたドミニカ、4ピリ勝負に持ち込んだみたいだが、終盤ナイジェリアの勢いはおはこになった感じだ。

 #6DioguはチームトップスコアラーのF(208㎝)、№2スコアラーにNO.ホーネッツFのAminu(206㎝)、ガードの2人DagunduroとSkinnもいい。この4人が二桁得点あげる主力。よく走り、身体能力ある。

 

 

 

 これで、オリンピック出場12チームが出そろった。まずは、6チームずつA,Bに分かれて各チーム総当たりの予選5ゲームがある。

 

 Group[A]

  リトアニア、チュニジア、USAフランス、ナイジェリア、アルゼンチン

 

 Group[B]

  中国、イギリス、ブラジル、オーストラリア、ロシア、スペイン

 

 なんかグループAの方が濃い感じのチーム片寄った?感じするのだが・・・いや、その方が面白いか。

 グループBはやはりスペインが抜けてる。スペインはNBA選手、しかも主力級5人もいる。

 PG:カルデロン(ラプターズ)

 SF:フェルナンデス(ナゲッツ)

 PF:パオガソル(レイカーズ)

 C:マークガソル(グリズ)

 F:イバカ(サンダー)

 

 これって結構すごくない?

 さらに、ユーロ№1PGといわれるナバーロ(FCバルセロナ)にFCバルセロナ、Realマドリッド、バレンシア(まるでサッカーのビッグクラブみたいだが)の強豪チームエース級がそろっている。特に、ガードがゲーム運び上手いからやっかいなチームになるでしょうね。ここにNBAミネソタで成長したR.ルビオがいたらと思うと・・・スペインは間違いなくUSAの対抗馬№1。決勝トーナメントFINALでUSAとの対戦是非見たいもの。

 

 そのUSAは、

 PG:クリスポール、ウェストブルック、デロン

 SG:コービー、ハーデン

 SF:レブロンKD、メロ、イグダラ

 PF/C:グリフィン、ラブ、チャンドラー

 

 コーチKはこの12人からどのようなユニット作り出すのでしょうか?

 本番までの練習ゲームでいろいろなユニット組み合わせ試し、予選リーグ5ゲームも複数のスターター用意するのでしょうか?

 私的には、軸になるポジション選手が(赤の)5人だと思う。イグダラはSGでも十分活用できる。

 

 サンダーの3人(ウェストブルック・ハーデン・KD)を同じユニットで登場させる事ってありなのかな?

 同様に、「クリスポール&グリフィン」(LAC強力ライン)もありなのか?

 世界最強と言ってもよいフォワードコンビ「レブロン&KDも ありなのだろうか?

 

 現地、ロンドン時間7/29(Sun)男子バスケット競技スタート。

  9:00  ナイジェリア VS チュニジア

 11:15  ブラジル VS オーストラリア

 14:30  USA VS フランス

 16:45  スペイン VS 中国

 20:00  ロシア VS イギリス

 22:15  アルゼンチン VS リトアニア

 

 さあ、ほんと楽しみなゲームがたくさん見られる。

 

 


男子世界最終予選B4→B2決定~激戦・波乱あり、チームUSA最終メンバー

2012年07月08日 | バスケ全般

 

 

 チームUSA最終12名のメンバーが正式発表された。

 PG:クリスポール(LAC)、ラッセルウェストブルック(OKC)、デロンウィリアムズ(Nets)

 SG:コービーブライアント(LAL)、ジェームスハーデン(OKC)

 SF:レブロンジェームス(MIA)、カーメロアンソニー(NYN)、ケビンデュラント(OKC)、アンドレイグオダーラ(FHI)

 PF:ブレイクグリフィン(LAC)、ケビンラブ(MIN)

 C:タイソンチャンドラー(NYN)

 

 凄いメンバーなのだが昨今のスモールバスケット時代を反映してか、得点力あるガードと破壊力あるフォワードで構成された。

 理想を言えば、Cにドワイトハワード、PFにクリスボッシュが欲しかった。PGにデリックローズいないのも寂しい。ご存知厳しいシーズンの影響で怪我による不選出は致し方ない。その代わり初選出のグリフィンとハーデンの2人がまぶしい。OKCから3人というのはいかにも昨シーズン勢い象徴するかのようだ。頭悩ませる大変な選考だったのだろう。

 

   

 

 『 マイク・シャシェフスキーHCも会見に同席し、「非常に素晴らしい選手達が最終候補に残り、選考は本当に難しいものだった。しかしながら、これだけ懸命に国を代表してプレイする選手が集まった為、我々にとっても最高のチャレンジになる」とすると、「残念ながら代表から漏れた選手、負傷により出場を回避した選手も、既に我々チームの一員だ。全員の献身的な姿勢に心から感謝している」と、落選した選手への心配りも忘れなかった。
今大会代表チームには、2008年の北京五輪で金メダルを獲得したメンバー5名(アンソニー、ブライアント、ジェイムス、ポール、ウィリアムス)、2010年の世界選手権優勝メンバー5名(チャンドラー、デュラント、イグダーラ、ラブ、ウェストブルック)に加え、初選出者2名(グリフィン、ハーデン)で構成され、平均年齢は26.1歳となっている。
チームスタッフ陣には、デューク大のシャシェフスキーHCが前回大会、そして世界選手権に続きチームHCに就任。ACには、シラキュース大HCであり殿堂入りを果たしているジム・ボーへイム氏、元NBAチームHCのマイク・ダントーニ氏、ネイト・マクミラン氏が加わった。
チームUSAは今後12日(木)までラスベガスで調整し、その後ワシントンD.C.に移りトレーニングを続け、ブラジルとの親善試合を行う予定。
渡英後も練習を続け、本大会開催前にはイギリスのマンチェスターで19日(木)にイギリス代表との親善試合も予定されている。 』(NBA日本語ニュースより)

 

 

 

 

 

 やはり予想の効かない波乱、逆転ありのベスト4勝ち上がりとなった。

 人生を思い描いた通りに自力で成し遂げられることのほうが稀なんだな、と思うような結果になった。人生は大部分が他力本願で成り立ってる。

  仏教でいうところの「他力本願」、願いのない人に他力も自力もないと思うのだがまだまだ甘いのかな・・・親鸞聖人の説く悟り、他力本願というのはもっと自己を捨てたところに見えるものなんだろうか・・・

 

 ベスト4決定戦

  ロシア 80-65 アンゴラ   ギリシア 79-80 ナイジェリア

  マケドニア 76-86 ドミニカ   リトアニア 76-72 プエルトリコ

 

 準決勝(オリンピック出場決定戦)

  ナイジェリア 77-85 ロシア   リトアニア 109-83 ドミニカ

 

 最終1枠決定戦

  ナイジェリア VS ドミニカ → 明日(日本時間7/9)

 

 

 

 先ずロシアとリトアニアが決めた。ギリシアはまさか(やはり?)ナイジェリアの勢いに後半逆転負け喰らってしまった。4ピリ終盤はすごいデッドヒートで最後の最後まで分からない状況が続いたみたいだ。

 

 ハイライト映像見る限りでは、ベスト4決定戦に勝ちあがった8チームとも力のあるスピーディーなシュート力あるチームばかりだ。すでに出場決めてるスペイン、アルゼンチンはかなりNBA選手そろえている。チームUSAは、オールスターゲームのような個人で戦うバスケモードに入ると大変なことになる。前回の北京オリンピック、2010世界選手権であれだけの選手集めても苦戦したゲームが幾つかあった。選手たちもコーチスタッフも十分わかってるだろう。

 最後にNBA使用ボールは、国際公認球6号ボール(女子)と7号ボール(男子)の間くらいである。普段より少し大きい7号球に慣れていかないと、長いシュートタッチは微妙に異なる。

 

 チームUSAがどのようなユニット組むのか?今後の練習ゲームが楽しみだ。究極の最新鋭スモールバスケを見せてもらいたい。

 

 

 

 


男子オリンピック世界最終予選~狭き門3枠?7/2開幕

2012年07月05日 | バスケ全般

 

 母国ドミニカ共和国出身のアトランタホークスA.ホルホード、トップスコアラー大車輪の活躍で決勝リーグ進出。 

 

 

 女子バスケオリンピック世界最終予選が7/1終了した翌2日から男子が始まった。

 予選リーグA~Dでそれぞれ3チームから2チームの計8チーム決勝トーナメントに進出できる。その8チームからさらに3チームがオリンピック本選出場となる。オリンピックバスケ競技男子出場枠は女子と同じ12チームである。

 

 これまで、開催国イギリス、2010世界選手権優勝のアメリカ、2011各地域予選を勝ち抜いた9チームが出場確定している。 

 

予選会日程開催地出場国
開催国 - - 1 イギリス イギリス
2010年世界選手権 2010年8月28日 - 9月12日  トルコ 1 アメリカ合衆国
2011年アフリカ選手権 2011年  マダガスカル 1 チュニジア チュニジア
2011年アジア選手権 2011年  武漢 1 中国 中国
2011年アメリカ選手権 2011年8月25日 – 9月8日  アルゼンチン 2 ブラジル ブラジル
アルゼンチン アルゼンチン
2011年欧州選手権 2011年8月31日 – 9月18日  リトアニア 2 スペイン スペイン
フランス フランス
2011年オセアニア選手権 2011年  オーストラリア 1 オーストラリア オーストラリア
世界最終予選 2012年7月2日 – 8日  ベネズエラ 3  
 

12

 

 男子の世界最終予選は狭き門だ。参加12チーム中3チームのみ

 

グループリーグ予選結果 

 【グループA】

  ギリシア 107-63 ヨルダン  ヨルダン 52-93 プエルトリコ  プエルトリコ 84-98 ギリシア

 【グループB】

  ナイジェリア 69-71 ベネズエラ  ベネズエラ 82-100 リトアニア  リトアニア 80-86 ナイジェリア

 【グループC】

  ロシア 91-56 韓国   韓国 85-95 ドミニカ  ドミニカ 69-84 ロシア

 【グループD】

  アンゴラ 88-84 マケドニア  マケドニア 84-62 ニュージーランド  ニュージーランド 68-64 アンゴラ

 

 グループBとDが大激戦演じてる。6チームすべてが1勝1敗のタイ、得失点差の結果、

  A1位ギリシア   A2位プエルトリコ   B1位リトアニア   B2位ナイジェリア  

  C1位ロシア    C2位ドミニカ      D1位マケドニア  D2位アンゴラ

 

 スタッツとハイライト映像見る限り、ロシアとギリシアが頭一つ以上強い感じする。あと最後の1枠はまったく予想できない。

 そもそもD1位マケドニアって失礼だがほとんど聞いたことがなかった。アジア枠2位・3位で出場したヨルダンと韓国は圧倒されて0勝2敗で負けた。

 唯一、韓国はドミニカに終盤まで競り合いのゲームだったくらい。冒頭のホルホードに30得点やられた。

 

 時差が半日近く(現地が遅れている)あるため、日本時間の明日、次の順でクォーターファイナルある。

 

 ① C1位ロシア VS D2位アンゴラ     ② A1位ギリシア VS B2位ナイジェリア

 ③ D1位マケドニア VS C2位ドミニカ   ④ B1位リトアニア VS A2位プエルトリコ

 

 このあと、①勝者 VS ③勝者 ? ②勝者 VS ④勝者 ?であれば、ロシアVSギリシアのファイナル?

 いやわからない・・・リトアニアもいるぞ、しかしリトアニアはナイジェリアにまさかの負けあったし・・・ギリシアも安心できない。

 

 

 

 


日本バスケ界プロ化構想~JBA正式発表

2012年01月21日 | バスケ全般

 

 2011年12月暮れ、JBA(日本バスケットボール協会)から日本バスケット界の新Topリーグ開設(プロ化)へ向けての「基本的考え方」と「新(プロ)リーグチーム公募の概要」、「新リーグ今後のスケジュール」が正式に、当HPに公表された。

 公表されてこの1ヶ月余りで、

  「いったいどれだけの方々が目を向けてくれたのだろうか?」

 個人的に、「やとプロ化へ向けて本腰で?スタートラインを設定したか・・・10年くらいは遅れたね。」と思う。

 さかのぼってみれば、1967年実業団リーグがスタートしたのが始まりだった。企業の一社員として会社の仕事をこなし、退勤後に練習するという厳しい環境であった。企業にとって、その当時バスケチームは広告塔の役割というより会社経営の小さな歯車でしかなかった。経営が苦しくなれば、利用価値が薄ければ、簡単に切られてしまうような存在であった。この40年あまり、実業団チーム名をみてみればどれだけたくさんの廃部、譲渡、変遷があったかわかるだろう。

 2001年のJBL(WJBL)前身、スーパーリーグ開幕のあたりが実は大きな変革期・転換期だったのである。このとき今回のようなプロ化構想を実現できていれば・・・今頃想像できない位の進展を見せていたと推測する。

 2005年、協会内一部の改革派がbjリーグ開幕へとこぎつけたが、結果はご覧の通り・・・スーパーリーグとbjリーグは共存共栄して成長するどころか、世間のイメージはバスケ界は分裂して互いに勝手なことやってるねと冷めた見方をした感じがする。

 選手の対偶・保障面が明らかにスーパーリーグの方がよいため、bjリーグにはスーパーリーグでピックアップされない選手で主に構成された。それだけbjリーグは経営面においてバックアップ企業の規模が小さく資金面で大変苦労している。

 私は初年度のbjリーグを2度ほど招待券で試合観戦に行った。試合の進行・余興はNBAさながらのミニチュア版であるが、ゲームそのものの強さ、面白さ、レベルの高さに少し問題があったように感じた。この点がリピーターを多く作れなかった原因かも知れない。

 さて今回、やっとのことでこぎつけた「日本バスケプロ化」実現には、想像以上に困難なハードルがいくつもあるような気がする。サッカーJリーグ誕生のときとは日本経済の状況、勢いが違いすぎる。バブル期絶頂の中でJリーグは開幕し、一気の勢いがあったご時勢である。余計なお世話かもしれないが、JBAはチーム公募という形で待っていないでバスケが盛んな地域にいろんなアドバイスや働きかけを積極的にサポートする形で裏方準備をしていただきたい。

 ① チーム経営のための資金問題、経営手法、バックアップ企業との関係

 ② 世間への効果的情報発信、マスコミへの情報提供等の売り込み

 ③ JBL(WJBL)所属選手以外の優れた選手発掘、外国人選手の活用

 ④ 様々な世代の全日本チームが世界でいい勝負できるような強化

 今回の理念や構想にとても賛同するが、上記①の問題解決が重要課題であると思う。チームを企業からいかに引き離して、なおかつ企業によるサポート体制をどこまで構築できるのか?

 計画によると、

          2011年12月15日新リーグ公募開始

          2012年4月27日新リーグ公募〆切り

               6月上旬新リーグ参加チーム決定

               8月ステップⅠ開幕スケジュール決定

          2013年6月上旬ステップⅠ開幕シーズン概要発表

          2013年10月ステップⅠ開幕

          2014年8月ステップⅡシーズンスケジュール発表

          2015年7月新リーグ運営法人設立

               10月ステップⅡ開幕←ここが最終目標みたいだ)

          *ステップⅠ、Ⅱの詳細はJBAのHPをご覧下さい。

 

 2014年までは、既存のリーグチームを基本にして共生するのだろう。あと3年と半年以上あるのか・・・随分と時間を要するのだな。

 

  

 

 


バスケ徒然なるままに~NBA妙な記録(Dハワード)、Dウェイド怪我、高校バスケ

2012年01月14日 | バスケ全般

 

 <NBA2001-12 Magic117 VS 109 Warriors >

 昨夜、眠い目をこすりながらNHK衛星放送を見た。D.ハワードの妙な新記録(1試合39本フリースロー)がどうしておきたのか?NBAには良い悪いは別にしていろんな記録があるものだ。そもそもアメリカ人はあらゆるスポーツで記録好きだ。データをあの手この手で分析して、本来意味ある分析から目的なき珍記録まで。

 通常1ゲームで1チームトータルFT(フリースロー)は20本前後から30本台くらい。一人で39本ものFTを打つからには、少なくとも20回以上のファウルを受けたはず。いったいどうなってるんだ?答えはすぐわかった。

 ウォリアーズはひどいゲームプランを立てたものだ。H.C.はマーク・ジャクソン。ちょうどNBAを見始めた80年代後半ころニックスでデビューした選手だったと思う。パスを得意とする典型的なPGで外角のジャンプシュートはあまりうまくなかったような・・・スーパースターCのユーイングとのコンビだった。90年代半ば頃からペイサーズでレジー・ミラーとのGコンビだったのをよく覚えている。

 前半ウォリアーズのペースでゲームが進んで5点から10点リードしてる時間帯が多いのに、マジックのCハワードのポストアップに策なく簡単にボール入れられ1on1を許してしまう。

 ードしてるチームがまだ前半なのに何故故意のファウルを何回もする必要があるのか?

 故ディフェンスを正当に頑張ろうとしないのか?思議でしょうがなかった。

 普通、意図的なファウルは負けてるチームが時間を止めるために、FTを落としてくれる薄い望みに懸けてするものだろう。

 そういえば、マジックでシャックがデビューした頃、FTがあまりに下手で50%に全然満たないレベルだったことから、ダンクシュートを打たれる前にディフェンスが不利だと判断した瞬間、抱きついてしまうファウルが頻繁にあった。この作戦はどのチームもシャック対策として時々見られたように記憶する。しかし、強いチームはそんなことしなくてもシャックにボールが入る前のところでディフェンスを工夫してリードを重ね、普通に勝てるゲームになった。何本か豪快なダンクは叩き込まれるが勝負に影響のあるものではなかった。

 D.ハワードのFTが21/39だから、50%ちょっと。これではちょっと情けない。彼が70%レベルでFTを決められるようになると、こんな現象は起きない。試合終盤のファウルゲームを除いて。フリースローのため時間や足が止まり、何より大切なゲームの流れが分断されて選手たちも、観てる側もなんかすっきりしないフラストレーションの溜まるゲームになった。GSはせっかくオフェンスでよいテンポと流れを前半作りかけたのに、D.ハワードへの変なファウルゲーム戦略で自ら勝負を捨てることになってしまった。スターターCのA.Biedrinsだけでなく、のあとハワードとマッチアップしたGS貴重なピボットマンPFのD.Leeまで6ファウル退場となり、最終盤まで競り合うはずの試合が台無しになってしまった。かし、D.ハワードの何度見ても芸術的で力強いフックシュートを見れたこと、GSのM.エリスの素晴らしいシュートが何度も見ることができてよかった。いまやNBAでは、強力ビッグセンターがチームの大黒柱として活躍するチームがこのオーランド・マジック1チームになってしまったかもしれない。そういう意味で、マジックにはイースタンで優勝に絡むチームでいてほしいと思う。

         

 

 

 

  

  

  

 

  大変なことが起きてしまった。弱り目に祟り目とでもいうのか、昨日のMIA-DEN戦で4ピリオド、ヒートのウェイドがひどい捻挫をしたようにハイライト映像で見えた。骨に異常がなければよいが・・・たぶん試合前ウェイドが中心になって円陣を組むいい感じのフォトを見つけたが、ヒートにとって今回のロード3連戦は予想もしない3連敗になってしまった。スコアはヒート104-117ナゲッツ。まだよく見ていないが、ナゲッツはオフェンス力のある良いチームだな。このあと3日休んでホーム5連戦。スパーズ、レイカーズ、76ersを迎える。こういう時こそベンチメンバーが奮起して頑張ってほしい。

  

 

 最後に、最近の記事でコメントをいただきありがとうございます。

 東京都高校新人戦は明日、男子は9:00から世田谷学園で、女子は10:00から佼成学園女子で5位から8位決定戦とベスト4による決勝リーグ戦初戦があります。来週中にはまた記事にまとめますのでよろしくお願いします。

 

 

 

  


バスケ徒然なるままに~2012オールジャパン、NBAバスケ

2012年01月11日 | バスケ全般

 

< 2012 オールジャパン女子決勝 JXサンフラワーズ 78-52 デンソーアイリス > 

 

< 2012 オールジャパン 男子決勝 トヨタアルバルク 69-65 アイシンシーホークス > 

 

 

 昨年12月、高校ウィンターカップに始まり、NBAはクリスマス開幕して、元旦からは恒例のオールジャパン、高校バスケ新人戦とこの3週間は嵐のように過ぎ去った。

 うれしい悲鳴を通り越して心身ともにオーバーヒートしてるものの、バスケ三昧に感謝しながら当ブログにもたくさんの方々が訪れていただき嬉しい限りであります。本日はだらだらと徒然なるままにバスケ話題に触れます。

 

 2012オールジャパンやはりというか、男女とも実力通りリーグトップチームが優勝で幕を閉じた。途中、金沢総合高校女子チーム、男子青山学院大が驚くような活躍を見せてくれて大変盛り上がった。男子で優勝したトヨタのH.C.ベッグ・ドナルド氏を全日本監督にという話はないんですかね?女子優勝のJXH.C.内海氏は全日本監督に復帰したばかりですが・・・女子全日本はオリンピック最終予選を6月下旬控えてるわけだから、世界レベルとの練習試合とか、公開練習とか、全日本女子チーム情報をもっと発信してもらえないだろうか。国内WJBLリーグが優先されているのかな?

 NBAバスケ見てると、JBLバスケとあまりに世界がかけ離れていてふと「どうしてなんだろう?」と思ったりする。NBAは大きいだけじゃない。スピード・テクニック・フィジカル・ハンドリング・シュート力・・・どれをとっても日本レベルとは段違いだ。野球やサッカーがあそこまで世界と戦えるのに、どうしてこれほどまでに違うんだ?競技自体の性格性から来るものなのだろうか?そうは思いたくない・・・

 

 NBA開幕から10試合ほど例の無料視聴して、ほとんどのチームが採用してる定番プレイが目に付いた。アメリカ人は昔からガードとセンター(又はPF)とのスクリーンピックプレイを頻繁に使う。ただ、昔と異なる点は2メンピック&ロールでフィニッシュまで持っていくのではなく、高い位置からピックしてPGがワイドオープンになって様々なプレイを展開する。逆サイドでのスクリーンプレイもタイミングよく隙間作らないでガチでうまい。また、ディフェンスの方も極力スイッチを避けスクリーンをこじ開けようとファイトオーバーする。仕方なくスイッチしたとき、体の大きい選手のスイッチアップは半端ない。当たり前のように体に染みついた条件反射をする。バスケの超基本プレイもとてもダイナミックで威力あることがわかる。

 もうひとつ、PFポジション選手のプレイ幅が20年前と比較して格段広がっている。インサイドプレイはもちろんのこと、アウトサイドシュートを思い切り打ち入れてくる。スリーポイントシュートまで自然に打ってくるから驚いた。そういう意味で、複数のポジションを平気でこなす選手がすごく目につくようになった。80年代、90年代前半までは各ポジションでの役割分担が明確に線引きされていたのに。

 あと、アイソレーションからの1対1プレイが激減して、各クォーター時間が残り少ないところだけで行われる感じがする。ボールが止まるプレイより、モーション的な動きで内・外からカッティング、クロススクリーンからボールを受けてシュートフェイク1対1みたいなことを連続的に行うことでワイドオープンにする。もちろん、1on1から常にシュートを狙う積極さは昔から変わらない。

 最後に、ペイント内でのフック系シュートの多彩さ、バックボードをうまく利用したクラッチ系シュートがポジションに関係なくみんな上手である。小さいころから遊びの中で身につけた感覚なのかな・・・

 

   

 

 いつか、1か月くらいNBAのアリーナを転々と旅するようにNBA観戦できたら本望だな。

 

 

 


練習再開~バスケIQと「心技体」

2011年12月11日 | バスケ全般

             

 

 

 

      冷たい雨の日から冬晴れ風のない穏やかな日曜となった。

     民間は年末決算に追われ、学校は成績処理に追われる。

     受験生は死にもの狂いのラストスパートだ。

      余裕のある人、ない人、明暗がくっきり分かれる月である。

     年末年始を海外で過ごす人、何万人? 何十万人?

     平成の時代は、熱狂的なバブル期に始まり、泡が弾けても浮世の夢が覚めないような、

     小市民の中でもポツポツと起きているような錯覚に陥る。

 

      忙しくて余裕のないときほど、その忙しさを与えてくれた環境に感謝することにしている。

     周りを見渡して、あんな楽してる人、何もしない人がいるじゃないかと思ったのは

     30代半ば頃まで。もう一切周りの人と比較することがなくなった。

     休日もいろんなこと犠牲にしてるようで、犠牲にしていない、大切なもの授かって

     生かしてくれてるんだと気づくのに時間がかかった。人生は夢じゃない、まぼろしでもないが。

     悩みながらもひたむきに頑張ろうとする集団の中にいることが、自分の弱さ・強さを教えてくれる。

 

      練習再開。冬場は夏場と違って息の上がりが少ない。よく走れるし回復も早い

     一番苦しい夏を乗り越えてきたからかもしれないが、頭も使えるようにしなくてはいけない。

     この12月から2月までの3ヶ月は、バスケットIQを高める最も大切な時期だ。

     これからのチームプレイは、今までの「声」から「アイコンタクト」、相手の狙いを察知する「目」を

     鍛え上げたチームが伸びていく。基本技術が修得できている裏づけあってこそではあるが・・・

      頭を使うことに囚われ過ぎてもよくない。互角の競り合いから抜け出すのは、得てして

     技術よりハートであったり、体力であったりする。走る、体を張るといった単純動作を怠らないで

     これまでやってきたことの繰り返しも必要。これもなんか螺旋階段を登る要領と同じようだ。

 

      スポーツの中でよく耳にする「心・技・体」一番大切な順にならべなさいと言われたら?

     指導者によって、競技の種類によって様々かもしれない。

     この3つはどれも欠くことのできない大切な要素である。

     三位一体というのが理想であろうが、あえて順番つけるとしたら?

 

      人間すべての行動や意思を決定する『心』が、何よりも大切な最優先事項だと思っている。

     アマ、プロ問わず。大切な3つの木「やる気・根気・負けん気」?とか言う人もいる。

     また、「気配り」とか「目配り」とかにたとえる人もいる。要は「心」の使い方の大切さを強調したい

     出発点になると表現したものであろう。

      次に、健康で強い『体』があってこそ、卓越した『技』術の習得が可能だろうと考える。

     よって、『心』→『体』→『技』ということになる。このサイクルと連鎖の繰り返し

 

      現代の時代は、技術革新に象徴されるように「技」が優先されて

     追っかけてはいないだろうか?

      スポーツに限ったことではなく、いつも忘れることなく『心』から出発したい。

     そして、『心』で終着したい。

 

 

  


バスケ指導書~かけがえのない一冊

2011年11月17日 | バスケ全般

        

                     <富士五合目にひっそりと咲く小さな花>

 

 

     物事がうまく運ばないときや人間関係で悩んでいるとき、何かのきっかけで道が開けることがある。

    そのきっかけが人であったり、時間と場所であったり、本であったり、偶然や意図的な事柄であったりする。

     永きにわたって心に残り、あとから振り返ると多大な影響を受けていたんだなと実感する本

    って、ないでしょうか?

     ちょっと数え切れないくらいのバスケ指導書やバスケ編集雑誌の類をみてきたが、

    1994年春に手に入れた『バスケットボール勝利へのコーチング』モーガン・ウィットゥン著には、

    18年近くたつ今でも、何回も読み直したくなり、勇気をもらい、励まされている

     まさに「かけがえのないバスケ本」である。コーチングの理解が深まれば深まるほど、解決への光を

    放ってくれる名著であると思う。唯一、日本語のタイトルだけは、いまひとつだと感じるが・・・

     原書タイトルは、『Coaching Basketball Successfully』、これでいいのに。

 

    この本は、彼が教師として高校男子チームを何十年も指導してきた経験から、

       1 よきチームを作るためのバスケットボール哲学(指導理念)

       2 コーチイングスピリッツとコーチとしてのやりがい(生きがい)

       3 全米トップレベルまで選手を育て上げたコーチング技術全般

       4 バスケットにおけるオフェンス・ディフェンスの様々な技術と戦術

     以上、4つの観点でわかりやすく、具体的に書かれている。

 

     私の説明より目次の一部を紹介したほうがはやい。

       第1章  「コーチングの基本的な考え方をどのようにとらえるか」

       第2章  「コーチングの方針をどのように理解させるか」

       第3章  「プレイヤーのやる気をどのように引き出すか」

       第4章  「チーム作りの計画をどのように立てるか」

       第5章  「新しいシーズンに対してどのように構想するか」

       第6章  「練習計画をどのように立てるか」

       第7章  「オフェンスの基本技術の指導」

       第8章  「オフェンス技術の指導」

       第9章  「ファースト・ブレイクの指導」

       第10章 「ハーフコートオフェンスの指導」

       第11章 「特別な攻めが必要なときの指導」

       第12章 「ディフェンスの基本的な技術と戦術の指導」

       第13章 「ディフェンス技術の指導」

       第14章 「チームディフェンスの指導」

       第15章 「ゲームに備えてどのように準備するか」

       第16章 「ゲームの展開の変化に対応した指導」

 

     彼が、日本語訳本の「序にかえて」で述べている一部を紹介する。

     (前略)・・・・・

   「次のような観点から私の『バスケットボール哲学』の一端をひもといていただくことになるものと思う。

     1 生徒たちの生活、人生においてバスケットボールが担うべき正しい役割。

     2 私たちが教師、コーチとして果たすべき役割。

     3 いま教えている生徒たちの人間形成のためにいかに積極的に感化することができるか。

    考えてみると、私たちはコーチとして、世界中でもかなりの〝しあわせ者〟の部類にはいるのではないか

    という気がする。なぜか? だって、その日の朝、目が覚めたらもう一日の授業のことやチームのことで

    頭が一杯になってしまい、たちまち、朝も夜もないほどに気合がはいる。今日はあの授業で生徒を

    どうやって教えようか・・・とか、放課後のチーム練習ではああしよう、こうしよう・・・と、実に待ち遠しい。

    どうして、こんなにも『いまやっていること』にのめりこめるのだろうか?思うに、その理由がきっと

    こうだからにちがいない。

    『生徒たちは若い。若いということは未熟で経験も少ない。だが、そこには無限の可能性が

    潜んでいるし、将来の大いなる飛躍の夢をはらんでいる。世界でもっとも大切な後世を託せる

    源泉なる存在こそ、あの生徒たちに他ならない。そいう彼らを教室やコートで教え、かれらから学び、

    ともに3年間を過ごせる機会を神から授かっているからだ、としか言いようがない。・・・・・(中略)

    生徒たちの人間模様は様々であろう。そのなかにあって、こんなにも〝善〟へ向かわせる力を

    もたらす〝願ってもないチャンス〟が他にあるだろうか? 』・・・・・(中略)

     いつか、そう遠くない日に、訪日のチャンスに恵まれることを楽しみにしている。もし、それが実現したら

    私と同じように日々コーチングに没頭しておられる日本の〝仲間〟の方々にぜひお目にかかり、

    コーチとしての日常の苦労や喜びを話し合えるひとときを持ちたいものだ。

    私たちアメリカにいる者と同じようにプレイヤーと喜怒哀楽を分かち合いながら、さらに素晴らしい

    チームづくりに毎日励んでおられる日本の地の高校バスケットボール界すべてのコーチ、および、

    関係者各位に心から敬意を表したい。 」

     1993年5月5日 メリーランド州ハイアッツヴィルにて 

                    デマッサ高校バスケットボール部監督 モーガン・ウィットゥン

   

      これからバスケコーチとして頑張ろうとする若い方、バスケコーチとして悩まれてる方、

     是非ともお勧めします。私もまだまだこの本から学び、実践していきたいことがたくさんある。

 

 

      


審判について(2)~よりよいジャッジを求めて

2011年11月04日 | バスケ全般

             

                        <秋晴れ小学校運動会にて>

 

   人の性格の通りだけ、審判の見方も様々ある。

  そんな中で、バスケのプレイを正確ジャッジすること、ゲームを正しく収めるためには

  何が必要なのだろうか?

    タイプ1 競技規則・レフリーズマニュアルを熟読して、規則理論を厳格に

          適応させることに重きを置いて笛を吹く審判

    タイプ2 規則を踏まえたうえで、バスケット感性を大切に、プレイの流れや

          選手のレベル・状態を把握して、それに応じた笛を吹く審判

    理想は、この2点を同時に持ち合わせて、プレイヤーもベンチも納得できる

   判定をすること。そのようなジャッジの一貫性で、選手のパフォーマンスを最大限

   引き出してあげられる審判。

   実際、口で言うのは簡単であるが、遂行するには大変な時間と経験と努力が必要になる。

 

   コーチ仲間に勧められて審判を始めた頃、まずは競技規則をしっかりと理解してと言われ

  ルールブックを読んでみた。読み物としては、正直、実に味気ない文章に思えた。

   たとえば、トラベリングの成立条件とか、バックパスの成立条件とか、始めて呼んで

  ぱっとイメージできる人はいるのかな?

   ファウルやバイオレーションの現象を1つ1つ拾って文章化するわけにはいかないだろう。

  様々な具体的事例から共通して抽出できる一般的現象を文章化して規則ができる。

   だから、わかりにくい。ピンと来ない。

   しかし、何十試合、何百試合と重ねるうち、うまくジャッジできない、捕らえられない現象に

  遭遇して、その度にルールブックの該当箇所に目を通す。すぐに解るものではないが、

  だんだんと解釈できるようになってくる。

   特に、ディフェンスの正当な権利という部分は、ルールブックで新たな発見があった。

   無理なオフェンスのチャージング、ディフェンスのシュートブロック、

  ポスト面取りのポジション取り、ドリブラーに対するハンドチェック、イリーガルスクリーン等々、

  ディフェンスが悪いのか?オフェンスが悪いのか?イーブンと判断してノーコールなのか?

   場数を踏んで、いろいろなバスケットスタイルを肌で感じることでわかってくる事柄が

  たくさんある。ルールブックは、膨大な時間の積み重ねと何世代もの審判員の試行錯誤の

  果てにたどり着いた集大成(汗の結晶)なんだけど、それだけでは真によい判定はできない。

  また、「オールウェイズムーヴィング」、「スペーシング」、「ぺネトレイト」など

  審判技術の標語も常に心がけることは当たり前で、それを実行して目の前のプレイを

  脳でどう捉えているのか?

     様々なバスケットプレイの良い感覚を肌で掴むこと、

     感じる取ることが最終的によい判定へとつながる。

   このために、優れた審判のコールを追っかけることも大事であるが、

  プレイヤーやコーチがどんなバスケットをしてくるのか、させようとしているのか、

  個人プレイのキーマンは誰か、チームディフェンス・オフェンスの特徴は何か、など

  バスケプレイを総合的に観る目(見方)を養うことが非常に大事である。

   最後に、審判員は2人(もしくは3人)で協力をし合ってゲームの管理を行う。

  いわゆるエリアの分担、視野の分担という共同作業がとても大切な要素になる。

   激しいバスケのプレイ展開の中には、マニュアルの原則論から外れた位置取りや

  視野の取り方も必要になるだろう。

   一人で全部見るのではなく、二人の共同作業で全部見るという姿勢と相手に対する

  信頼があってはじめて捨てる視野と絞り込む視野を作ることができる。その結果、

  よい判定を下せる状況が生まれる。目には見えない相方のアシストがあることで

  精神的なブレも少なくなる。「協力と信頼」チーム作りと何ら変わりない。

   この十数年、審判を志す方々が増えた実感がある。特に女性審判の方が非常に

  増加した。裾野が広がることは、喜ばしいことであるが、細かいルールにとらわれ

  過ぎないで、バスケット競技自体の面白さ、ゲームのスピード、様々な戦術に

  慣れ親しんでもらいたい。そうすれば、

   きっといい笛吹けます。いい汗かけます。選手・ベンチに感謝されます。

  成長感じ取れます。陰ながら応援します。

 

 


バスケ審判について(1)

2011年10月21日 | バスケ全般

 

                        

                          <富士麓のキャンプ場カフェテリアにて~短い夏>

 

 

   どこの世界でも観客から注意深く見られることなく、事が当たり前に進まないと、

  突然、変な注目を集めたり、不平や悪口を言われてしまう損な役回りがあるものだ。

   しかし、そんな人たちが陰で支えてないと、スポットライトを浴びる人たちは、

  なにもできなくなる。世の中には、見えないところで努力し、縁の下で地道に責任を

  果たしてくれる人々がたくさんいるから、全体がうまく回る。

 

   選手と共に走り、吹けてあたりまえに思われるバスケの審判は、たいへんな役回りだ。

  休日であるにもかかわらず、朝早くから試合会場に足を運び、自分が担当するゲームで

  なくても、よく見て仲間にアドバイスを送る。試合後、厳しい反省が飛び交う。

   1点を争うゲームでベンチも選手も熱くなって、判定に猛烈なアピールや抗議らしきことを

  訴える。応援席で熱くなっているチーム関係者、特に選手の保護者は、時折すごい勢いで

  文句を言う。明らかに微妙な判定でなくても・・・選手やコーチであれば即テクニカルファウルだ。

 

   正確な判定をするだけでなく、様々な人間を治めなくてはならない。

    プレイの現象だけではない。様々な現象が起きる。

   優れた審判は、予見できる、予測できる能力が高い。相手審判、選手、ベンチとの

   適切なコミュニケーションを有効に取る。立ち振る舞いに角がなく、機敏である。

 

   いつも頭が下がる思いでゲーム前、後に握手を交わし、「お願いします」、

  「ありがとうございました」と感謝を込めてあいさつをする。

   選手やベンチが文句を言いそうな雰囲気があるときは、すぐに注意、指導する。

   文句を言って判定が覆ることはない。野球やサッカーとは明らかに異なると思ってる。

 

    手、ベンチ、審判(テーブルオフィシャル)、観客の四者が協力をしあい、

    ベストを尽くして、はじめてよいゲームが成立する。

 

   これが達成できたたときの喜びは、表現しきれないくらいの充実感に包まれる。

  これまでの努力が少しでも報われた感じがする。

   ミニから高校までの教育現場では、勝敗の結果以上に、その過程が大切である。

  この四者の信頼関係無くしてゲームは成り立たないとつくづく思う。

 

    それぞれの立場で理解をしあい、Good Game を作りための協力

    を惜しまない姿勢を持ち続けたい。

 

   バスケの審判がどれだけ大変で、他人には見えないたくさんのことを犠牲にして

  試合の運営がなされているということを、選手と観客は知る必要はないが、

  長くバスケに関わるうちには、理解してもらいたい。

   そして、いずれはプレイヤーを引退したあと今度は、若い選手たちに笛を吹く

  ことで順番に繋いでいってほしい。

   審判をすることで、バスケの技術・戦術への理解が広がり、深まることがたくさんある。

  コーチングに対しても違う視点から有益な指導ができて、とてもプラスになる。

 

     苦労があるだけ、実りは多く豊かになる」

 

   これからも審判の方々、体力の維持とジャッジの向上を目指して頑張ってください。

  毎度お世話になります。

 

 

   


練習小休止~コーチ雑感

2011年10月15日 | バスケ全般

 

   テスト一週間前から原則部活動禁止となるため、9日間体を動かさない。
  筋力が緩んでしまわないかという心配と夏から蓄積した疲労を抜くよい機会だという安心が
  交錯する。生徒たちは、早弁して昼休み自主的にシューティングをしてるようだ。

   昔は、事細かに練習メニューを生徒たちに伝え、練習の目的とやり方を随分時間かけて
  説明した。途中、練習が目当て通りうまくいかないと何度も止めて、集合させて、
  あれこれとまた能書きを垂れる。選手の側から見ると嫌になる部分があったり、
  体が冷えてしまったりと気持ち面でも効率が悪い。
   最近は、流してプレイヤーに任せる部分を意識して作っている。プレイヤーが自分で
  気が付くまで待つという姿勢も時には大事で、それが選手を自主的に育てていく芽
  (きっかけ)になる。

   これだけ何度も指摘したり、注意してるのに「どうしてできないんだ」と怒るコーチ、
  意外に多い。公式戦でさえもよくみかける。
   本来、コーチはゲームに最善手を打つために過ぎてしまったミスより、
  次のプレイに目・心がいかなくてはならないのに・・・
   ベンチ前でミスした選手を怒ってるコーチ、審判に文句を言って審判と戦ってるコーチ、
  コーチの要求してるプレイを選択せずナイスプレイした選手を否定するコーチ。
  こういう光景を見るにつけ、少しつらい気持ちになる。

   だいぶ昔になるが、今年インターハイで初優勝した金沢総合(神奈川県立)の星澤コーチが
  次のようなことを雑誌で語っていた。

   
「選手が100パーセント私の言うとおりにしかプレイしなかったらつまらないでしょ。
    時として、コーチのプレイ感覚と選手の感覚とは異なる状況が起こる。
    コーチが予測したプレイを選択せず、これでどうだ言わんばかりにナイスプレイを
    してコーチを見る。お互いニヤッと目を合わせた瞬間がたまらない。
    試合が始まれば、いちいち瞬間的なプレイの指示は出せない。練習の時からいつも
    選手が自分でよい判断が下せるように、押し付けるのではなく、考えさせている。」


     
指導者は、選手と共に意識を合わせ、むしろ選手の心理状態をよく汲み取り、
     最もよいパフォーマンスを引き出してあげるような言動が必要なのでは?


   「情熱が暴走する場面が時にはあってもいいかもしれないが・・・」

   中学、高校でまもなく新人戦が始まる。
  コーチは、もちろんバスケの戦術・練習プランをあれこれと模索して、到達したい目標を
  立て、それに向かって指導を粘り強く継続するのだが、

      (1) 人を育てるという教育的側面 と (2) バスケの指導理念的側面

    この2つの側面をいつも忘れないで、戦術の指導に心を砕きたい。



  


バスケ指導者のつぶやき

2011年10月06日 | バスケ全般

 

    バスケを指導するようになってもう二十何年だろうか。

   この二十年でバスケのルールはめまぐるしく変化した。

   結局、FIBAはNBAを真似るように追従していった。

    コートデザインまでも台形から長方形へ。

   馬の蹄みたいなノーチャージエリアって何もの?

    戦術、コーチングも進歩して、何より試合のテンポとスピードが格段速くなった。

  「ミニ→中学→高校→大学→JBL→全日本」この構図って何十年も変わっていない。

   高校で指導している者として、将来の日本を背負うような選手を育成するレベルではないが

  バスケが好きになりバスケの面白さをわかる仲間を少しでも増やしたいという思いは強くある。

   これからバスケについての素朴な疑問や様々な戦術、コーチング記録を綴っていきたい。

   まもなく新人戦が始まる。

    チームとして何を成長させなくてはならないのか?

    選手自身が自発的に意欲的に成長していくためには、どういうアプローチがいいのか?

    戦術面で約束事をどこまで徹底させるのか?

    選手個々の能力・個性を生かすにはどのような工夫が必要か?

   組み合わせは大事であるが、天運を期待してはいけない。地道に確実な努力が地運を作る。

   これから、バスケに関して結果は大事であるが、正直に自問自答して

   チームの様々なことを成長させていきたい。

   人間を作るということがどういうことであるのか・・・