バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

NBAと高校・大学・JBL・Wリーグバスケの話題中心に日々の雑感、バスケ戦術の記録、時に音楽・将棋について

NBAオールスターゲーム雑感~レギュラーシーズン延長線上の戦い・プレイ振り

2012年02月28日 | NBAバスケ

 

 2012オールスターゲームinオーランド、録画して昨日、今日の夜と二日に分けて観た。昨日の夜、前半見てもういいかなと思ってしまった。

 この10年のブランクは簡単に埋まらない。繰り返して見たいと思えないのはどうしてかはっきりしないゲームだった。4ピリオドの残り数分間だけはディフェンスに緊張感走り、面白いバスケットボールゲームになった。

 派手なダンクやアリウープを連発すれば、観客が一番喜ぶことだと思っているのかな・・・選手たちは。オフェンスプレイは確かに超一流であるが、何かアクロバティックなサーカスを見てるような感覚になるときがあった。

 地元オーランドのファンからするとウェスト(サンダー)の2人は「ヒール」に見えただろう。若く経験が浅いだけに仕方がないとも言えるし、誰も責めることはできない。R.シーズン自チームでのプレイをそのまま地でいった感じがする。自分の力を臆することなく出し切る点からすると100点満点だが、この2人のプレイ振りに火がついてしまったイースト(ヒート)の2人がいた。

 

 

 

 ウェイドは、らしからぬファウルをコービーにしてしまった。ベースライン側を完全に破られたのにジャージを引っ張り、ゴール下でシュート体制に入ったコービーに後ろから不可能なスナップにいった。ボールに全く届くはずもなくコービーの顔面を思い切りはたいてしまった。その直後のコービーの振る舞いに真のプロフェッショナルを感じた。痛いしぐさもせず鼻血出てるにもかかわらず平然とベンチ前で治療を受ける。ハードファウルしたウェイドに何の文句らしい仕草もなくフリースローを平然と沈めた。普通、鼻骨骨折して鼻血出ると相当痛いものだが・・・ほとんどディフェンスしないオールスターゲームであんなファウルは見たことがない。ウェイドのどこかおかしいプレイ振りは、天然レブロンをも目覚めさせる。後半のイーストはこの2人のやりたい放題になった感じがする。そこに、デロンとメロが加わり、オーランドスターセンターの存在感は、もうほとんどなくなってしまった。

 いったいここはどこか、オールスター選手みんなが「ここは俺のホームコートだ」と言わんばかりの自己アピールの場と化してしまった。ウェストのコービー、ポール、グリフィン、この3人はプレイだけでなくNBAを背負うプロ中のプロだという雰囲気がある。

 それにしても地元オーランドのハワードは、どうしてもっと遮二無二なアピールプレイが出てこないのだろう。はじめからお祭り気分で通したかったのだろうか?残念な結果になったのはその気がなかったからなのかと邪推してしまう。ウェイドやレブロンがイーストをリードするのではなく、ハワードに強いリーダーシップを執ってほしかったな・・・

 

 

 クリッパーズの若いグリフィンという選手は、ほんとうに華のある楽しみなスター選手だ。

 ストーリー性に欠けるオールスターゲームになってしまった。R.シーズンそのままの活躍を見せる、勢いのある選手が目立つべくして目立ったプレイがさく裂したということだろうか。

 あとの祭り?はなやかな祭りの後は、どことなく寂しさもつきまとうもの。明日からシーズン後半戦。3月の声を聞くともう終盤戦の感覚あるが。ウェスト、イーストともサンダーとヒートの独走にどこが待ったをかけるのか、プレイオフ意識した戦い、星勘定が気になってくるところ。まだまだ楽しみは続く。

 

 

   


懐かしのマイケル・ジョーダン~再婚相手と1988オールスターゲームの思い出、オーランド演出は?

2012年02月26日 | NBAバスケ

 

 マイケル・ジョーダン再婚のお相手、イヴェット・プリエートさん。キューバ系アメリカ人モデルだそうだ。マイケルももう40代後半で子供も成人しているんだろう。50歳前後のオヤジ世代からすると「リンクレディブル」以上に現実離れした仕業だ。この人はいったいいつまで不可能を可能にしてしまうことをやってしまうのだろうか?

 現在は、NBAで不振を極めてるボブキャッツオーナーとして球団再建に頭悩ませてる状況である。なんでもNBA選手が球団オーナーになった初の出来事だそうである。球団社長という例はたくさんあるみたいだが。真偽は定かでないが、ちょっとお金をケチりすぎてる節が聞こえてくる。投資と育成というビジネスに確かな目をもたねば・・・

 

 

 この写真#23は、たぶん1995-96シーズン、ブルズ#91デニス・ロッドマンがシカゴの一員になった1年目?、NBA史上最高勝率を達成する年のニューヨークMSGでの一コマかな。

 

 

 たぶん、93-94シーズンまでのシカゴスタジアムでの一コマ、現在のユナイテッドセンターは別の場所に新築されて1994-95レギュラーシーズンから。

 

 

 

 1988シカゴスタジアムでのオールスターダンクコンテスト、ドミニク・ウィルキンスと競い合った伝説の「フリースローライン」ダンク。チーム勝率が5割ちょっとで、たしかスカッティ・ピッペンとホーレス・グラントが入団した1年目。この年のファイナルは、レイカーズVSピストンズで第7戦までもつれてのレイカーズ優勝だったような・・・ジェームズ・ウォージーが爆発してMVPだったか。翌年からはそのピストンズが2連覇した。

 1988オールスターゲームは、マイケルの地元シカゴでのガチンコ勝負であった。マイケルがルーキーの年か2年目だったろうか、ピストンズのアイザイア・トーマスが東軍の選手たちに極秘に「マイケル潰し」(ジョーダンにパスを回さない)指令を出した。それがきっかけでライバルチームでもあり犬猿の仲であったが、1988この年はスターターPGとしてスターターSGのマイケルにバンバンパスを供給してマイケル40得点MVPというお膳立てをした。西軍のマジック・ジョンソンもガチンコ勝負に見える中、シカゴでのオールスターMVPにふさわしいプレイを、後に語ってくれたディフェンスで道を開けるような雰囲気を作り出したらしい。

 

 さて、20年振り?オーランドでのオールスターゲーム、できるだけガチンコ勝負してもらいたいが、東軍選手は観客に気づかれないようにオーランド演出ができるだろうか?

 ローズ、ウェイド、レブロンは、簡単にはスリー打たないでしょうね。NBAナンバー1センターを徹底的に使ってド派手なダンクを連発させられるだろうか?

 1988年や20年前マジックジョンソン引退の年に見せてくれたような素晴らしい演出を、際どいゲーム展開の中期待したい。

 

 

     

     


NBA前半戦ラストゲーム~ニックスVSヒート、リンに洗礼

2012年02月24日 | NBAバスケ

 

 オールスターウィークエンド前、現地2月23日は前半戦最後の4ゲームが組まれていた。

レブロンは怖い形相でリンにあいさつ替りのシェイクハンズ。ビビるなよ。

 ニックスは敵地マイアミで白ジャージ、例の映画監督はアウェイコートサイドに乗り込んでの濃ジャージ。何を語りかけてるのか励ましているのか、ゲーム前か、途中か、終了後だろうか、ニックスの特別アシスタントコーチみたいだ。

 

 

 ニューヨーク・ニックス(17勝18敗) 88-102 マイアミ・ヒート(27勝7敗)

 

 スターターとして10試合目?リンはもっとも厳しい洗礼を受けた。試合後うなだれてドリブルをつくことさえ大変な状況だったと素直に自身のプレイが全くできなかったことをコメントしている。

 

 

 リン 34分 8点 FG:1/11 3Pt:0/2 3Ast 8TO ブレイクする前に戻ったみたいだ。

 カーメロ35分19点 FG:7/20  アマレ30分13点 FG:4/7 5Reb 6TO  チャンドラー36分10点 FG:4/7 9Reb

 ボッシュ 32分 25点 8Reb  ウェイド 35分 22点 5Ast  レブロン 41分 20点 9Reb 8Ast

 

 

 

 やはりマイアミはこの3人(ビッグスリー)が効果的に安定してゲームを支配している。マイアミガード陣がリンに対して厳しいプレッシャーをかけ続けたみたいだ。これでヒートは8連勝実に調子がいい。このままPOに突入したらやばい状況だが、まだ30ゲームちょっとあるからオールスター後の2か月でどうなることか・・・

 

 

 マジック(22勝13敗) 78-83 ホークス(20勝14敗) こちらも厳しい星のつぶし合いだ。

 スパーズ(24勝10敗) 114-99 ナゲッツ(18勝17敗) ナゲッツは主力の怪我に泣かされて厳しい戦いが続く。

 レイカーズ(20勝14敗) 85-100 サンダー(27勝7敗) サンダーここまで星を伸ばすとは・・・勢いだけでない。

 

 【イースタン】15チーム中上位9チーム(ラスト10ゲーム勝敗)

  1 ヒート 27勝7敗 (9-1)

  2 ブルズ 27勝8敗 (8-2)

  3 ペイサーズ 21勝12敗 (5-5)

  4 マジック 22勝13敗 (7-3)

  5 76ers 20勝14敗 (3-7)

  6 ホークス 20勝14敗 (3-7)

  7 ニックス 17勝18敗 (7-3)

  8 セルティックス 15勝17敗 (3-7)

  9 キャバリアーズ 13勝18敗 (5-5)

 

 【ウェスタン】15チーム中上位10チーム

  1 サンダー 27勝7敗 (8-2)

  2 スパーズ 24勝10敗 (9-1)

  3 クリッパーズ 20勝11敗 (6-4)

  4 マーベリックス 21勝13敗 (7-3)

  5 レイカーズ 20勝14敗 (6-4)

  6 ロケッツ 20勝14敗 (7-3)

  7 グリズリーズ 19勝15敗 (7-3)

  8 トレイルブレイザーズ 18勝16敗 (4-6)

  9 ナゲッツ 18勝17敗 (3-7)

 10 ティンバーウルブズ 17勝17敗 (5-5)

 

 ウェスタンPO進出の8番目ラインあたりは激戦だ。イースタンも上下しそうだ。

 オーランドでのウィークエンドはゆっくりとオールスターゲームを満喫しよう。チームシャックとチャックの戦いも面白そうだし。

 

 

 


復讐と報復「デロンとリン」の関係~ニックス好転、ブルズ綱渡り

2012年02月22日 | NBAバスケ

 

 勝負の世界で生きてる人たちには、「やられたら、やり返す」という意識がどこか必ずある。

 我々はそれをリベンジだとかよく言うが、たぶんそんな軽々しいものでない。プライドに火が付いたとかいうレベルでもないと思う。できうる限りの準備・研究を重ねて、次の勝負来る日を虎視眈々とクールに密かに楽しみに待つ。全身全霊ある1点にすべて懸けるみたいなときがあるのだろう。

 ニックスが7連勝の口火を切った初戦がネッツ戦だった。リンはいつもの控えでベンチスタートして、あれよあれよという間に36分25得点のNBA初ブレイクゲームになった。そのとき、ネッツのデロン・ウィリアムスは無名選手リンに対して当たり前だが何の情報もなく、控えの控え選手というイメージでノーマーク、何の警戒心もなくきっとなめていたのだろう。同じポジション(PG)でマッチアップして「あれっ」、「えっ」という間にやられてしまった。その次のゲームからリンはご存じの通り初スタメンを果たし結果を出し続けた。デロンはきっと苦々しい思いでリンの大活躍を見ていたのだろう。デロンも正直にやり返したこのゲーム後次のようにコメントしてる。

『 マッチアップしたウィリアムスはニックスとの再戦を何よりも楽しみにしていたようで、カレンダーにマークしていたという。
 「普段なら特定の試合には関心もないけれど、彼(リン)との初対戦の後、ツイッターで『ジェレミー・リンがデロン・ウィリアムスに勝った』なんていう書き込みを頻繁に目にしたから、やる気になったよ。だからカレンダーにもマークしておいたんだ」と、ウィリアムス。ウィリアムスとリンのマッチアップは、第3Q終了までに36-11とウィリアムスが圧倒。リンも試合を通して21得点、9アシスト、7リバウンドを記録したが、FG18本中7本とシュートタッチを掴めなかった。』

 

 

 

 ニュージャジー・ネッツ(10勝24敗) 100-92 ニューヨーク・ニックス(16勝17敗)

 

 デロン・ウィリアムス 34分 38得点 PG:10/22 3Pt:8/14 6PF(ファールアウト)

 ジェレミー・リン 36分 21得点 9Ast 7Reb 3TO 4Stl 6PF(ファールアウト)

 お互い熱くなる部分があったのか、チーム一の得点を挙げながら2人ともファールアウトしてるところが面白い。ファールを多くするということは悪いことばかりでない。むしろ積極的にディフェンスしてる証拠でもある。デロンの並々ならぬ「こいつ絶対止めてやる」という姿勢を感じる。才能あふれる選手がチーム成績低迷の中、己の存在を知らしめるようなギラギラガツガツしたプレイを見たかった。今シーズンまだネッツVSニックスが1ゲーム残っている。R.シーズン最終盤の4月18日残り5ゲーム、PO直前にニュージャージーで。今度はリンがデロンとは異なるやり方でやり返す番だ。

 

 

 この試合、もうひとつ楽しみな要素があった。今シーズン鳴り物入りでニックスに移籍したエース級カーメロが怪我から久しぶりの復帰。リンがPGとしてブレイクし激変したチームにどう対応するのかという点。カーメロは単にセルフィッシュな選手でないことがスコアからよくわかった。37分、FG:4/113Pt:0/0、11得点。怪我をする前、一人で30本前後あれだけ打ちまくっていたメロが・・・このゲーム、ニックスのチームFG%が低くて負けはしたが、明らかにチームの方向性が変化してる。メロはチームの柱としてリンのゲームメイクに未来のニックスを懸けているなと。そのためには、前にも述べたが、A.スタウダマイヤーとT.チャンドラーのインサイドを活用しなくてはならない。このゲーム、チャンドラーはFGが4/5、8Reb、14得点で物足りない。A.マイヤーもFGが7/17、4Reb、17得点とRebが少なすぎる。この4人がうまく機能してきたとき、ニックスはきっと5割を超えてプレイオフで怖いチームになると予想する。

 

 

 

 

 

 

 少し勢いのなくなったホークスを1ピリオドスタードダッシュでものにしたみたいだが、ローズ復帰にも素直に喜べない感じのひやひやするローズプレイ(ぺネトレイトドライブ)がたびたび起こる。いざゲームになると背中の痛みや怪我のことなんか忘れてしまうのだろう。彼の本能が脳の理性を飛び越えてしまうようなプレイだ。ほんとうはオールスターウィークエンドも休んでほしいのだが・・・イースタンのスターターPGとしてプレイしてしまうんだろう。レブロンやウェイド、ハワードにどんどんボール預けてアシストに徹してもらいたいな・・・

 

 

  アトランタ・ホークス(19勝13敗) 79-90 シカゴ・ブルズ(26勝8敗)

 

 

       


NBA現地2/19ゲーム~ニックス再び5割、昨季王者マブスを下す、その他9試合結果

2012年02月20日 | NBAバスケ

 

 シンデレラボーイは落ち込んで反省してる暇などない。相手が強いとか弱いとか関係ない。毎ゲーム試練が続く。良ければ注目を浴び続ける。今は良くても悪くても一挙手一頭足まで注目を浴び、ニューヨークという大都市メディアに追うかけまわされ、話題をシャワーのように放出されるのだろう。発信する側(ESPN局)がセンセーショナルな見出しで大受けを狙いたかったのか、フィバー熱に麻痺して調子に乗りすぎてしまった。ニックスの連勝ストップより批判浴びる話題を提供してしまった。

 アメリカという国は世界一多国籍な人種のるつぼであり、人種差別に敏感なお国柄だ。スポーツの世界でも人種差別と闘い、どこよりも先んじて「平等と自由」を勝ち取ってきた歴史がある。人種差別に少しでもつながるような発言はシャレにならない。ジョーク豊かな文化であるがこれだけはタブーであり触れてはならない問題だった。アメリカ国内の問題だけでなく、国際間の紛争に発展しかねない火種だと当局はすぐ気づいたから、火消しの対応が迅速だった。

 

 

 

 J.リンのこんな姿を見ることさえ微笑ましくなる。一昨日のホーネッツ戦、出だしの1ピリオドでどれだけのミス(TO)しようが、チーム最長の40分も使い続けたヘッドコーチに拍手を送りたい。目前の結果がすべてのプロスポーツであっても、将来勝ち続けるための布石や負けから学ぶ成長は欠かせない要素だ。最初からすべてが順調に行ったトップ選手はいないだろう。誰しも同じようなミスや失敗を繰り返す中で、どう受け止めどう改善していく努力を怠らないか、どう乗り越えていくかが未来への扉あけるKeyなのだろう。

 

 

 年齢不詳のこのおっさん(ほんとうに映画監督?)は、少なくとも20年以上前からニックスコートサイドに立ってる。いつも選手ジャージを身につけているんだが、今回は何でもリンの高校時代の激レアジャージだとか・・・MSGのコートサイド席にはいつもVIPな有名人が多い。昔、レイカーズのコートサイドにいつも「ジャック・ニコルソン」がいたように。90年代前半のブルズVSニックス戦は、当時のシカゴスタジアム最前列にもいた。20年前から変らぬ風貌だがリン旋風で息を吹き返したニックス応援にどんだけ気合入ってるのだろうか。

 

 

 

 

 

 本日の注目カードもやはりニックスのゲーム。

 

マーベリックス(20-12) 97-104 ニックス(16-16)

 

 J.リン 46分(2分しか休んでない!)28Pts、FG:11/20、3Pt:3/6、14Ast、7TO、5Stl

 まったく凄い活躍だ。前回負けゲームの逆で1ピリから飛ばして昨年チャンピオン、このところ復活の兆しあったマブスを常に上回るゲームメイクしたみたいだ。TOが課題であることは誰もが思うところであるが、サンダーのウェストブルックみたいにミスを恐れない攻撃的なPGであってほしい。サンズのナッシュみたいに緩急自在の忍者の様な隙のないPG目指してほしい。

 欲を言えば、CのT.チャンドラーが35分出場でFGを5/7しか、PFのA.スタウダマイヤーも33分でFGを4/10しかシュートを打っていない。この2人をもっとペイント内で生かせるゲームメイクをした方が安定したオフェンスができる。ニックスチーム全体でFG:40/86(46.5%)、3Pt:12/29(41.4%)と外角シュート調子の良いときは結果オーライだが・・・86本のシュート中、ニックスの核となるピボットマン2人が合わせて17本しかシュートを打っていないのはやはりもったいない。リン自身は20本ものシュートを打ってるわけだから。

 中国リーグからNBAに戻ってきたJ.R.スミスは、30分プレイし15得点のサポート。面白そうな選手だ。

 セルティックスが元気なくピストンズに敗れたため15勝15敗になりニックスと並んだ。イースタン上位チームは、ヒート以外不安定な要素を持ってるから後半戦、まだまだ順位に変動が起こる。

 

 

 

 

 マジック(20-12) 78-90 ヒート(26-7) ヒートは安定感ある。マジックは№1センターをもっと活用できないのか?

 ボブキャッツ(4-27) 73-108 ペイサーズ(19-12)

 キングス(10-21) 92-93 キャバリアーズ(12-17) ルーキーPGのK.アービンが23Pts

 セルティックス(15-15) 81-96 ピストンズ(11-22) セルティックスどうしたのだろう?

 バックス(13-18) 92-85 ネッツ(9-24)

 ジャズ(15-15) 85-101 ロケッツ(18-14)

 76ers(20-12) 91-92 ティンバーウルブズ(16-16) 激戦をR.ルビオ22Pts、K.ラブ20Ptsで制した

 レイカーズ(18-13) 90-102 サンズ(13-19) ロードで苦しむレイカーズ

 ナゲッツ(17-15) 118-124 サンダー(24-7) OTの末決着 K.デュラント51Pts、R.ウェストブルック40Ptsと大爆発

 

 

   


全日本女子ロンドンオリンピック世界最終予選概要

2012年02月18日 | 全日本バスケ

 

 全日本女子「Road to London」世界最終予選の全貌が明らかになった。やはり大幅なメンバー変更があり、以下の20人全員がベンチに入れるのだろうか?ベンチは14~16人くらいに絞られるのだろう。健闘を祈る。

 

 ■選手
  矢野 良子(トヨタ自動車 アンテロープス)
  山田 久美子(JXサンフラワーズ)
  名木 洋子(富士通 レッドウェーブ)
  橋本 和子(三菱電機 コアラーズ)
  田中 利佳(JXサンフラワーズ)
  大神 雄子(JXサンフラワーズ)
  久手堅 笑美(トヨタ自動車 アンテロープス)
  諏訪 裕美(JXサンフラワーズ)
  藤吉 佐緒里(シャンソン化粧品 シャンソンVマジック)
  藤原 有沙(デンソー アイリス)
  吉田 亜沙美(JXサンフラワーズ)
  川原 麻耶(トヨタ自動車 アンテロープス)
  高橋 礼華(新潟アルビレックスBBラビッツ)
  大庭 久美子(デンソー アイリス)
  田 真希(デンソー アイリス)
  木林 稚栄(JXサンフラワーズ)
  間宮 佑圭(JXサンフラワーズ)
  渡嘉敷 来夢(JXサンフラワーズ)
  篠原 恵(富士通 レッドウェーブ)
  長岡 萌映子(札幌山の手高校 3年)


  ※赤色は前回のアジアオリンピック予選時のメンバー(9名のみ)


 ■大会日程
  2012(H24)年6月25日(月)~7月1日(日)

 ■開催地
  トルコ・アンカラ

 ■出場枠
  12チームのうち、上位5チームが第30回オリンピック競技大会(2012/ロンドン)の出場権を獲得する

 ■参加チーム
  マリ(FIBA AFRICA 3位)
  モザンビーク(FIBA AFRICA 5位)
  アルゼンチン(FIBA AMERICA 2位)
  カナダ(FIBA AMERICA 3位)
  プエルトリコ(FIBA AMERICA 5位) ←FIBA世界ランク24位
  韓国(FIBA ASIA 2位)
  日本(FIBA ASIA 3位) ←FIBA世界ランク15位

  トルコ(FIBA EUROPE 2位) ←FIBA世界ランク21位
  フランス(FIBA EUROPE 3位)
  チェコ(FIBA EUROPE 4位)
  クロアチア(FIBA EUROPE 5位)
  ニュージーランド(FIBA OCEANIA 2位)
  ※セネガル(アフリカ)、キューバ(アメリカ)の欠場により、モザンビーク、プエルトリコが繰り上げ出場

 ■予選ラウンドグループ
  【グループA】 トルコ、日本、プエルトリコ
  【グループB】 チェコ、アルゼンチン、ニュージーランド
  【グループC】 クロアチア、韓国、モザンビーク
  【グループD】 フランス、カナダ、マリ

 ■競技方法
  【予選ラウンド】
  出場12チーム3チームずつの4グループに分け、1回戦総当りを行い、各グループの上位2チームが準々決勝に進出する
  【準々決勝】
  予選ラウンド各グループ上位2チームの合計8チームで準々決勝を行い、それぞれの勝者4チームがオリンピック出場権    を獲得
  敗者は残りの1チームを決定するため準決勝を行う
  Game13:A1 vs B2
  Game14:B1 vs A2
  Game15:C1 vs D2
  Game16:D1 vs C2
  【準決勝】
  準々決勝敗者4チームで準決勝を行い、勝者が決勝に進出する
  Game17:Game13敗者 vs Game15敗者
  Game18:Game14敗者 vs Game16敗者
  【決勝】
  準決勝勝者が決勝を行い、勝者がオリンピック出場権を獲得する

 ■日本 試合日程
  6/25(月) 休息日
  6/26(火) 予選ラウンド vsトルコ
  6/27(水) 予選ラウンド vsプエルトリコ
  6/28(木) 休息日
  6/29(金) 準々決勝
  6/30(土) 決勝トーナメント
  7/1 (日) 決勝トーナメント

 

 

 

     

           


NBAチーム戦力変化の兆し~現地2/15 13Game結果から、ジェレミー狂騒曲は鳴りやまず

2012年02月17日 | NBAバスケ

 

 

 

 ニューヨークの街、マディソンスクエアガーデンは#17一色の応援になり、ジェレミー狂騒曲が流れ続けているみたいだ。

 

 「こんなことってあるのかい?」、「いつまで続くんだろう?」と世界の様々な場所で発信されている。

 

 NBA選手のSalaryを調べたことないが、チームロスターをみたら全選手の2011-12Salaryがあっけなく見つかった。ニックスの上位3人は予想通り。

 

 ①A.Carmelo $18,518,574  ②S.Amar'e $18,217,705  ③C.Tyson $14,750,000

 

  時の人#17 L.Jeremy $762,195  

 

 二桁も違うのか・・・思わず電卓で(カーメロ)÷(ジェレミー)を計算してみると、24.3(倍)も違うのか・・・トッププロスポーツの社会は最高ランクの格差社会だ。実力と結果次第で天と地ほどの差が出る。

 

 

 

 

 

 

 MSGのグッズ売り場には、リンのジャージが所狭しと大々的に売り出されている。「LINSANITY」Tシャツ欲しい。

 

 

 

キングス(10勝19敗) 85-100 ニックス(15勝15敗)

 

 

 

 

 

 

 

 7連勝でまたたく間に5割到達。今日のゲーム運びは余裕があったようにスコアから感じる。

 

 スターター:PG:J.リン SG:L.フィールズ SF:B.ウォーカー PF:A.マイヤー C:T.チャンドラー

 

 J.リン:26分、13Ast、6TO、10得点  リン以外に6人が二桁得点を挙げ、そのうち3人がベンチからS.Novak14点、J.Jeffries10点、I.Shumpert11点とニックス選手皆がリンに続けとばかりに頑張ってる様子。

 

 ニックス1ピリで8点リード⇒2ピリ終了時18点リード⇒3ピリ終了時22点リードで試合を決めた。昨日ブルズを苦しめたキングスを一蹴してしまった。チーム全体が乗ってる感じが伝わってくる。26分で13Astは素晴らしいのだが、TO(ターンオーバー)の多さが気になるところ。竹を割ったかのようなスパッとした迷い無きプレイがとても新鮮で相手ディフェンスの対応を後手にしている。余計なことを考えず、無駄な情報を切り捨てた思い切りの良さは、時としてリスクを負うこともある。その辺でTOが発生する回数が多いのかもしれない。相手の怖さを知ることなく無我夢中で行けるところまで行ってほしい。経験を多く積み、相手情報をたくさんつかんでいることは、リスクを回避できる場面を察知できるかもしれないが、時として慎重になり迷いを生む原因にもなる。怖さを予測することなく狂気の中、玲瓏な澄み切った精神状態で突き進んでほしい。

 

 

 

 

 

 

 リンの左隣がカーメロ、右隣がアマレ、この3人がニックスのPO(プレイオフ)命運を握ることは間違いない。カーメロもベンチでこの7連勝の劇的変化を見てきただろう。スターター選手は得てしてプレイしてる時より、ベンチで見てる時の方が学ぶものだ。カーメロが本来SFとしての仕事に専念したときのニックスは、ほんとうに怖い存在になる。そんな怖いニックスをブルズやヒート戦で見てみたい。

 

 

 

 

 

 本日は全部で13ゲームもあった。

 

 スパーズ 113-106 ラプターズ  76ers 87-103 マジック  グリズリーズ 105-100 ネッツ

 

 ピストンズ 98-88 セルティックス  ペイサーズ 87-98 キャバリアーズ  ボブキャッツ 90-102 ウルブズ

 

 サンダー 95-96 ロケッツ  ホーネッツ 92-89 バックス  ナゲッツ 84-102 マーベリックス

 

 ホークス 101-99 サンズ  ブレイザーズ 93-91 ウォリアーズ  ウィザーズ 84-102 クリッパーズ

 

 

 

 現地2月15日終了地点で、

 

 「イースタンカンファレンス」

 

 首位は7敗でブルズだがローズ欠場の状況次第でわからない。同じく7敗のヒート、こちらは勝ち星を伸ばしそうだ。76ers、セルティックス、ペイサーズが負け、ホークスにも翳りが見え始めている。33ゲームが折り返しだからもうすぐシーズンも後半戦だ。3位の76ers(20勝10敗)から8位のニックス(15勝15敗)まで急転直下で詰まってきた。負け数だけで判断すると、11敗がホークス・マジック、12敗がペイサーズ、13敗がセルティックスと大混戦を予感させる。

 

 

 

 「ウェスタンカンファレンス」

 

 スパーズ、クリッパーズ、マーベリックスが勝ち星を伸ばしている。7敗が首位サンダー、9敗にスパーズとクリッパーズ、11敗のマブス、12敗のレイカーズ、13敗がロケッツとナゲッツ、ここまでで7チーム。14敗がグリズリーズ・ブレイザーズ・ジャズ・ウォリアーズ、16敗がウルブズと全15チーム中たぶん12チームでPO進出8つのイスをシーズン最後まで争うのだろう。

 

 

 

  

 

 

 


狂喜乱舞ジェレミー旋風続く~ニックス6連勝、「狂気」について

2012年02月16日 | NBAバスケ

 

 「狂気の沙汰」という言葉がある。常軌を逸脱した仕業という意味。リンという響きをインサニティー(狂気)に引っ掛けて「リンサニティー」現象だと地元マスコミが騒いでいる。

 いったいこの若者のもつエナジーはどうなってるんだ?

 人種・性別・年齢に関係なくアメリカは強いもの、優れたものを疑いなくまっすぐに称賛する文化がある。多数決が大切な原則であると理解しながらも、それが正しいとは思っていない。少数ではあるが個人の価値観を多数と同等に認める。「狂気」という言葉に、アジア人が持つ感覚とは正反対の意味合いを込めているのだろう。

 学生時代初めて触れたロックを思い出した。ピンクフロイドの『狂気』というアルバム。その後の『ザ・ウォール』が世界的に大ヒットしたのだが、『狂気』の方がその当時斬新で、いろいろな効果音(時計の秒針・笑い声・心臓の音・爆発音など)がふんだんに入り、全曲にわたりストーリー性を感じさせる不気味な不思議な感覚に襲われるロック?であった。なんかシュールレアリズムの絵画を観てるような気分にもなり、聞き手の心理状態によって恐怖にも歓喜にも悲しみにも聞こえてくる音楽である。そのアルバムの最後に次のようなセリフがあった。

 「There is no dark side of the moon really. Matter of fact it's all dark」

  (本当は月の暗い側なんて存在しない。何故なら、すべてが闇そのものだから)

 若き日のその当時はただかっこいいとしか感じなかったが、年を重ねた今ではピンクフロイドが結論として言いたかったこと、表現したかったことを何となく感じ取れるようになった。

 その3年後くらいに傾倒したフランスの心理学者「ミシェル・フーコー」が狂気について次のように語っていたことも思い出した。

 「狂気は単に文化的逸脱ではなく、狂気はその文化をポジティブに表現する。」

 

  

 

 ニックス(14勝15敗)90-87(9勝21敗)ラプターズ

 

 ジェレミー・リン  チーム最長43分  FG:9/20  3Pt:2/2  FT:7/11  11Ast  トップスコアラー27得点

 A.スターダマイヤー21得点、T.チャンドラー13点、ラプターズエースJ.カルデロン25得点

 

 チームスタッツを見るとFG%・Reb・Stlでラプターズの方が明らかに上回ってるから、ラプターズ勝利でもおかしくないんだけど、実際試合序盤から終盤の残り1秒切ってリンの逆転スリーが決まるまでラプターズがリードし続けたのだから・・・人間の頭脳では測ることのできない『(リンの)気』に支配されてしまってるようだ。この不思議な気流にニックスのチームメイト、ファンが「狂気」してるようにも思える。

 もうここまでくると過去の実績なんて関係ない。復帰したスターダマイヤーもこれから復帰するであろうカーメロもヘッドC.H.もコート上の指揮官リンがやりたいと思うゲームメイクに身をゆだねた方がよいだろう。チーム一丸でそうすればニックスはもっともっと強いチームへと変貌してゆく。強くなっていくと思う。

 

 

 

 「無我夢中」、リンはインタビューで正直にてらうことなく夢を見てるみたいだと表現した。己の欲とか、先の未来を一切考えることなく、ただひたすら目の前のワンゲームに勝利することだけ思ってプレイしてると。

 ほんとうにうらやましい。このような若き青年の出現を映し出すNBAは、やはり凄い世界だ。

 ハーバード大卒のNBA選手って聞いたことないんだけど、世界の一流大学でも昔からトップ中のトップだから異色のNBA選手でもある。どこまで続くかニックスの快進撃。6連勝といっても際どい勝ち方ばかりだからかえって良いのかもしれない。2月はまだまだ連戦だから体力的には一番きつい時期だろう。

 ニックスが5割を超えてきたら、イースタンも大混戦になる可能性がある。それを望んで楽しみに注目したい。

 

 

 


特集ジェレミー・リン~ここ5試合の軌跡(奇跡)ワンダーボーイ・時の人

2012年02月14日 | NBAバスケ

 

 人生には予期せぬことが起こるものだが、誰も予想できないことが突如として幸運な巡り会わせで起きて、周りが興奮しワールドレベルでブレイクする瞬間があるものなんだ。こんなことはNBA史上においても、記録上においても超珍しい出来事だったみたいだ。

 まず、現地時間2月4日のネッツ戦から11日のウルブズ戦までの5ゲーム、リンの個人成績を振り返ってみる。

                                           <ニックスH.C.マイク・ダントーニ>

  

 

 ネッツ戦 92-99 ニックス(9勝15敗)  Benchスタート36分 25得点 FG:10/19 3Pt:0/4 7Ast

 ジャズ戦 88-99 ニックス(10勝15敗) NBA初スタメン45分 28得点 FG:10/17 3Pt:1/3 8Ast

 ウィザーズ戦 93-107 ニックス(11勝15敗)  スタメン36分 23得点 FG:9/14 3Pt:0/3 10Ast

 レイカーズ戦 85-92 ニックス(12勝15敗)   スタメン39分 38得点 FG:13/23 3Pt:2/4 7Ast

 ウルブズ戦 98-100 ニックス(13勝15敗)   スタメン39分 20得点 FG:8/24  3Pt:0/3 8Ast

                     (平均) 39分出場 26.8得点 FG:50/97(52%) 3Pt:3/17 8Ast

 

 この5試合の個人スタッツ見ただけでどれだけ飛びぬけた結果残したかよくわかる。NBA現30チームのスターターPGでどこか5ゲーム連続のアベレージを取り上げても、これほどの数字はなかなかでない。まさしくトップレベルの個人スタッツだ。

 お家の事情ということが作用してることもある。本来得点力あるオールスター級のカーメロやアマレが不在であり、故障者が多く8人で戦わざるを得ないチーム事情がリンを出ざるを得ない状況を作ってくれた。また、開幕からPGらしい仕事の出来る選手をチームとして作れず、ご承知通りの不安定なゲーム運びになっていた。

 『NBA日本語ニュース』が初スタメンとなったジャズ戦からニックスの快進撃をうまく捕らえている。

 

 

 

『PG不足が最大の弱点だったニューヨーク・ニックスだが、ようやく問題解消の鍵となれるかもしれない選手を探し当てた。現地時間6日(月)にホームでユタ・ジャズと対戦したニックスは、キャリア初の先発出場を果たしたジェレミー・リンが、キャリアハイとなる28得点、8アシストを記録し、ニックスが99-88で勝利した。
 ニックスはアマレ・スターダマイヤーが家族の不幸で欠場。そして、試合開始直後にカーメロ・アンソニーがそけい部の負傷で退場するなど、早々に1試合平均42得点を決めているスーパーデュオを失うことに。しかし、NBA史上初となるアジア系2世選手であるリンがチームを牽引。そしてスティーブ・ノバックもシーズンベストの19得点を記録。ニックスは、リンが第4Q残り1分58秒にショットクロックと同時に放った3Pを決め、95-86とリードを広げて勝利した。
 4日(土)のニュージャージー・ネッツ戦でも25得点を記録したリンは、「バスケットボールは難しい状況にいる時ほど楽しい。チームが一丸となって困難に立ち向かう時ほどね。主力が何人かいなかったけれど、このチームには勝ちたいと願う選手が多く揃っているから」と、笑顔を見せた。
 ノバックは、「これがNBAの試合だよ。たとえ先発が何人かいなくても、コート上にいる5人であれば、どんな5人と対峙しても勝つ可能性がある。本来であれば、主力が抜けたチームは厳しい状況に追い込まれるし、負けることも多い。でも今日は全員がチームをプッシュして勝利出来た」と、興奮した様子で語った。
 マイク・ダントーニHCは、「(リンのPG起用は)上手くいくかもしれない。非常に良いプレイだった」と、リンを称えた。
 一方のジャズは、オールスター選手2名が抜けたことで、アドバンテージがあると思ったかもしれない。しかし、タイロン・コービンHCが試合後に語ったように、気の緩みが敗因になったと言える。
「相手の実力を軽視するとこういう結果になる。彼らはNBA選手で、プライドもある。それに実力のある選手ばかりだ。チャンスがあれば、何が何でも生かそうとする選手なんだ」、アル・ジェファーソンは、「自分達で招いた結果。彼らもプロで、スター選手がいてもいなくても関係ない。相手は非常にリズムに乗っていたし、ショットを何本も決められてしまったよ」と、敗因を分析した。』

 

 

『この1週間は、ハーバード大出身のジェレミー・リンにとって最高の週となった。ニューヨークで行われた前の2試合で先発し、それぞれ25得点、28得点を挙げてニックス勝利に導いたリンが、現地時間8日、ロードのワシントン・ウィザーズ戦でも23得点、10アシストを記録。107-93でニューヨーク・ニックス勝利に導いた。NBAのニュースターとなり、鮮烈なプレイを続けるリンは、ホームとアウェイ両方でファンのお気に入りとなり、わずか5日間で6万人以上のツイッターフォロワーを獲得した。この試合では第3Q終盤、ニックスが4点リードした場面で、リーはリーグ入りして初となるダンクを披露。3人のディフェンダーを抜き去ったリンは、リング下でフリーとなり、右手で豪快なダンクを叩き込んだ。

「一瞬のうちに起ったことのひとつだ。向こうはカバーで混乱したんだと思う。だから自分がフリーになった」と、リンは説明した。 リーの奮起でホーム2連勝を飾ったニックスは、今度は敵地のファンの前でプレイしなくてはいけなかった。だがウィザーズのホームのファンは、選手紹介の際に誰よりもリーを歓迎。台湾の旗を振り、リーを称えるボードを掲げるファンも見られた。試合が終了しても、コートから下がるリンに対して、名前を呼び続けた。

「この前の試合後にも話したが、このようなことは想像もしていなかった。ニックスを応援してくれるファンのおかげで、我々は多くのエネルギーをもらえた」と、笑顔を見せるリン。

 リンは2010年にドラフト外でリーグ入りし、ルーキーシーズンはゴールデンステイト・ウォリアーズでプレイしていた。カーメロ・アンソニーが右そけい部損傷で1-2週間離脱、アマレ・スターダマイヤーも兄弟の死で不在の中、ニックスはこの試合でリンの得点力を絶対的に必要としたが、リンは見事にその期待に応えた。ニックスでは他に、タイソン・チャンドラーが25得点、11リバウンド、スティーブ・ノバックが19得点を記録。対ウィザーズ8連勝を飾り、今シーズン2度目の3連勝を飾った。』

 

 

       

 

『つい1週間前までは控えの控えとして見られていたジェレミー・リンは今、アジア系選手の希望として、NBAで着実に成功への階段を昇っている。現地時間10日(金)のロサンゼルス・レイカーズ対ニューヨーク・ニックス戦は、リンが今季のチームハイであり、自身のキャリアハイともなる38得点をマークし、ニックスが92-85で勝利した。
 初先発で28得点、そして続けてスターターとして出場した試合でも23得点を記録したリンは、2003年にレブロン・ジェイムス(マイアミ・ヒート)が達成して以来となる、初先発から2試合続けて20得点以上を記録するという偉業を達成。同記録を達成したのは、1970年以降リンを含めて僅かに6人しかいない。リンは第4Q中盤に試合の流れを大きく引き寄せる3Pを決めると、残り52秒にもフリースロー2本を確実に沈め、追い上げるレイカーズの猛攻を止めた。
 ニックスはこれで今季最長となる4連勝を記録。リーは涼しげな表情のまま、「連勝を4に伸ばすことしか考えていなかった。明日も試合があるし、5連勝を狙うだけ。今はチームも勢いに乗っているからね」とコメント。
 ニックスではリンの他に、イマン・シャンパートが12得点、ジャレッド・ジェフリーズが11得点を記録。カーメロ・アンソニー、そしてアマレ・スターダマイヤーが復帰していない中、リンという救世主により悪い流れを断ち切りつつある。
 マイク・ダントーニHCは、「(リンは)非常によくやってくれている。今日の試合で周りが疑問に思っていたことの答えを出せたと思う。アウトサイドショットを決められるのか、大事な場面でビッグショットを決められるのかなど、彼の功績は大きい」と語った。
 リンの活躍は、コート外にも影響を及ぼしている。
マディソン・スクエア・ガーデンでは、Tシャツがソールドアウト。それに加えて、アジア地域でNBAとパートナーシップを結んでいるテレビ局が、放映するニックスの試合数を急遽増やした。
 この日対戦したレイカーズのコービー・ブライアントは、リンの活躍について、「凄いストーリーだと思う。諦めず一生懸命に努力をすることで成功出来るという例だよね。世界中の子供達にとって希望になる」とコメント。
 好調を続けるリン、そしてニックスについて質問されると、「今をエンジョイすれば良い。来季に審判が下されるよ」と話した。
 敗れたレイカーズでは、ブライアントが34得点、10リバウンド、パウ・ガソルが16得点、10リバウンドを記録。
前日ボストン・セルティックスとの延長戦に勝利したものの、疲れが抜けない状態では、勢いで勝るニックスを止める手立てが見つからなかった。
 ガソルは、「38点も取らせないことは可能。俺達は彼(リン)がどれだけ活躍しようが知ったことではないよ。チームとして、相手に立ち向かっていけなかった結果だと思う。ひょっとしたら、彼のことを見下していたかもしれない。ビッグショットを決めていたし、素晴らしい選手だと思う」と、リンを高く評価した。』

  

                      <少し大げさだが、『世界を変える2人のPG』と評したニュース>

 

『試合後に「夢を見ているような気分」と語ったリンは、後半こそFG1本(13本中)に終わったものの、試合を通して20得点、8アシスト、6リバウンドを記録。第4Q残り4.9秒にはフリースロー1本(2本中)を沈め、接戦をものにした。
 第4Q残り6分41秒の時点で7点を追っていたニックスは、リン、イマン・シャンパート、スティーブ・ノバックらを中心に反撃を開始。残り36.2秒にはノバックが98-98と同点に追いつく3Pを決め、その後リンがスピードを生かして相手からファウルをもらい、フリースローを決めた。
 それに最近のスケジュールの影響で皆疲れていた。それでもチーム全員が諦めずにプレイしたおかげで勝てた。これがバスケットボールの魅力さ」とコメント。また、「明日は休みだ。待ち遠しいよ」と笑顔で続けた。
 タイソン・チャンドラーは、「彼(リン)がチームの全てを変えた。試合に対する気持ちの持ち方、それに強い精神力を与えてくれたんだ。本当に信じられないくらいの活躍さ」と、リンを絶賛した。
 一方のウルブズでは、ケビン・ラブが32得点、21リバウンド、ルビオが12得点、8アシストを記録したが、ホームでの接戦をものに出来なかった。終盤に2回もファウルを犯してしまったルビオは、「重大なミスを犯してしまった。この経験から学習しないと」と、唇を噛んだ。』

『14歳でプロ入りし、世界が注目したリッキー・ルビオ。NBAからドラフト指名を受け、それから2年という期間を経て、遂にミネソタ・ティンバーウルブズの一員として活躍する場を与えられた。そして今、ルビオと共に新世代のPGとして一躍注目の的となっているのは、ニューヨーク・ニックスのジェレミー・リン。バーバード大出身で、台湾系アメリカ人2世であるリンは、ドラフト外でゴールデンステート・ウォリアーズに入団後、ウォリアーズそしてヒューストン・ロケッツからウェイブされ、ニックスと契約した。PG不足に悩むチーム事情、そしてマイク・ダントーニHCが思わぬ形で先発というチャンスを与えた途端、水を得た魚のように躍動。先発4試合で合計109得点を記録するという大活躍で、チームも5連勝を記録。リンの登場まで8勝15敗と低迷していたニックスは、5割復帰目前の13勝15敗にまで持ち直してきた。また、前述した初先発から4試合で109点という数字は、NBA-ABA時代を通しても最高記録。あのアレン・アイバーソン、マイケル・ジョーダン、シャキール・オニールをも上回る大記録となった。
 ウルブズのケビン・ラブは、スターダムに乗る2人のPGについて、次のように形容している。
「2人とも試合をコントロールする技術に優れているし、プレイはもちろんだけれど、彼らの性格はチームを変えるだけの影響を持っていると思う。リッキーはNBAに来るまでに実績を残してきて、彼の未来は明るいものになると言われてきた。それに比べてリンは、突然現れた超新星っていう感じだよね」
 両者の台頭により、今後もNBAは北米だけではなく、欧州、そして特にリンの出現によりアジアでも一層の人気を得るのではないだろうか。
リンに対する熱は増すばかりで、この1週間足らずでツイッターのフォロワー数が10,000から200,000へと激増。今ではレブロン・ジェイムスについて投稿する人数より、リンについて投稿する人数の方が増えた。そして背番号17のジャージーは、ここ8日間でリーグトップセールスを記録しているという。
 リンは、「毎朝起きて、その日をエンジョイすることだけを考えている。もちろんプレイにも集中して、チームの勝利に貢献することもね。今の生活をエンジョイすることだね」と、世界から注目されているにも関わらず冷静さを失っていない。
 チーム内外からもリンを称賛する声は多く、ロサンゼルス・レイカーズのメッタ・ワールドピースは、「ジェレミー・リンは皆の模範的存在。俺の息子は黒人とフィリピン人の血が入っているアジア系アメリカ人。彼には今後もがんばってもらいたい!」とツイッターで激励している。
 NBA1年目からチームに順応しているルビオは、現在アシスト数でリーグ5位、そしてスティール数でも1位と、期待以上の成績を収めている。ウルブズも2004年以降初となるプレイオフ進出に向け、好位置をキープ。
代名詞になりつつあるビハインド・ザ・バック、そしてノールックパスがラブに通るたび、ルビオの人気も上昇しているようだ。そんなルビオも、リンについて高く評価している。
「僕らはチームも違うけれど、彼は本当に素晴らしいプレイをしているね。シーズン開幕時期には誰も話題にしていなかったけれど、今ではニューヨーク全体が彼のことでもちきりになっている。良いシーズンを送れると良いね」
 両チームの今後を担うであろう2人の若きPG。彼らの栄光は、まだ始まったばかりだ。』

 

 現地時間2月13日のニュースで、Player Of The Week にJ.リンとR.ウェストブルックが選出されたみたいだ。この一週間の数字を見れば当然なんだけど、2月に入りブルズ、セルティックスに競り負け「8勝15敗」となったチームが5連勝して「13勝15敗」に復活。このあと、2月のスケジュールをみるとニックスPOの目があるかもと思わせる。当分この話題は続いてもらいたい。

 これからの8試合どうなるのだろうか?

 エース2人が復帰?してどう噛み合うのか、H.C.とリンの腕の見せ所だ。

 

 2月14日 VSラプターズ   15日 VSキングス   17日 VSホーネッツ   19日 VSマーベリックス

    20日 VSネッツ   22日 VSホークス   23日 VSヒート   29日 VSキャバリアーズ

 

  

 

  


NBA現地2/10試合結果12ゲーム~彗星の如く現る本物

2012年02月11日 | NBAバスケ

 

 日本時間2月11日、FridayNightGameは12ゲームも組まれた。興味深いゲーム盛りだくさんであったが、次の3つについて調べてみた。

 ①レイカーズVSニックス  ②クリッパーズVS76ers  ③ホークスVSマジック

 

 

 

 エース2人(メロとマイヤー)がケガでリタイヤしたニックス、この4連勝をいったい誰が予想できたか?

台湾国籍でアメリカ生まれアメリカ育ち無名の若者リンが、落ちるところまで落ちそうになったニックスを劇的に救った。なんでも今シーズン、GSウォリアーズがドラフト外でピックアップしたがサラリーキャップ制限のためニックスに放出した選手だったらしい。ニックスも20数ゲーム過ぎるまで何故もっと早く使わなかったのだろうか?

 1ゲーム通しで彼のプレイを見ていないが、Youtube映像やNBA.comで4分にも渡る彼のハイライト映像をみて感心してしまった。このペースでの得点は長く維持できないかもしれないが、ニックスにとっては間違いなく必要なスターターPGであるということ。

 

ロサンゼルス・レイカーズ(15勝12敗)85-92(12勝15敗)ニューヨーク・ニックス

 

 

 リンの特徴は、まずボールコントロールのための視野の広さ、ドリブルハンドリングが十分良い。小さく見えるが身長191㎝で俊敏性ある。何よりチェンジオブペースの切り替えが素早くボディバランスが良い。シューターとして滞空時間の長いロングアーチのかかるジャンプシュートは素晴らしい。ぺネトレイトドライブからのクラッチシュートもやわらかくふわっと高くボールを浮かすからシュートブロックされにくい。ゴール下のT.チャンドラーに2度矢の様な足の長いパスをクイックに入れたシーンを見てもパスセンスある。

 マディソンスクエアガーデンが何度も総立ちで万歳してるシーンを見てなにかNBAファイナルの様な盛り上がりで凄かった。今日の中継は全米放送だったらしいから明日のスポーツニュースは彼の話題で持ちきりだろう。

 突如としてこんな選手が現れるNBAはやはりすごいところだ。夢を実現しようとひたむきに一直線に突き進む姿や爆発するエネルギッシュなプレイは、アメリカ人の大好きなところであるからきっと受けるだろう。

 しかし、これからが経験したことのないスターターとしての疲労蓄積、各チームからの分析・マークがきびしくなる。ニューヨークでは救世主現るみたいな騒ぎになってるが、これからの彼の成長は楽しみな材料である。アジア人としてNBAガードポジションでどこまでたどり着けるのか、日本人選手にとっても興味深い。

 

 

 

 

 ロサンゼルス・クリッパーズ(15勝12敗)78-77(18勝9敗)フィラデルフィア76ers

 

 ディフェンス合戦の大接戦、C.ポールが24得点のスコアリングリーダー「まあ落ち着け、俺が決めるから」と言わんばかりの形相。ここにきて76ers連敗、負けゲームは接戦を落とすケースが目立ってきた。「全員バスケ」は裏を返せば「エース不在」という部分でもあるのか、終盤のビッグショットに課題あるのだろうか・・・?

<LAC #3  CP3>

 

 

 

アトランタ・ホークス(18勝9敗)89-87(16勝11敗)オーランド・マジック

 

 ホークスJ.スミスがやはり47分・23得点・19Rebの大活躍。OT(オーバータイム)にもつれ込んだこのゲーム、ロースコアの激戦をホークスが制した。このところ調子良いマジックR.アンダーソンが41分・21得点・9Reb、D.ハワードは45分も出場しながら18得点・18Reb。ホームでの延長戦負けというのは結構こたえる。マジック連勝が途切れ痛い1敗だ。イースタンで6位以内のポジションはキープしたいだろうその6位。3位76ers、4位ホークス、5位ペイサーズとの直接対決は勝っておきたいところだろう。

  

 

  


NBA2/8試合結果~大混戦のウェスタン・分かれたイースタン

2012年02月10日 | NBAバスケ

 

 現地時間2月8日、NBAは11試合も組まれていた。面白そうなカードが多かったが、特に次の3つに注目した。

 

 マイアミ・ヒート(19勝7敗)89-102(16勝10敗)オーランド・マジック

 

 FG:ヒート36/76、マジック35/83  3Pt:ヒート5/15、マジック17/42  Reb:ヒート38、マジック48

 特に、SFのR.アンダーソンが27得点・11Rebの大活躍、D.ハワードも25得点・24Reb、この2人のRebがヒートのチームRebに迫ってるからすごい。

 2点シュートは負けているが、3点シュートが大爆発。42本は打ち過ぎかもしれないが17本も成功すれば・・・

 NBAのスリーはツボにはまると恐ろしい武器になってしまう。

 レブロン39分で17点、ボッシュ37分で12点だけど、この2人をどうやって抑えたのだろうか?

 ウェイド33得点で大暴れだけどマジック会心のゲームでこの何試合か調子を取り戻している感じがする。

 

 

  <マジック#33SFのアンダーソン>

 

 

 インディアナ・ペイサーズ(17勝8敗)87-97(17勝9敗)アトランタ・ホークス

 

 ホークスは何日か前の同カードやられた借りを返した。CのA.Horford負傷欠場が続く中、SFのエースJ.スミスが28得点、#2SGのJ.ジョンソンが20得点と頑張ってる。体の軸が真上にまっすぐ伸びて美しいフォームのジャンプシュートだ。第1ピリオドで30点以上取るスタートダッシュしたときのホークスは要注意だ。

 これから上位陣も星のつぶしあいが起こる可能性高い。

 

 

 

 サンアントニオ・スパーズ(18勝9敗)100-90(18勝8敗)フィラデルフィア・76ers

 

 このゲームも星のつぶしあいになった。スパーズSGのT.パーカーがここ連日乗りにのってる。38分でFG12/24、FT13/13、8Ast、37得点と爆発してる。SFダンカンも16得点、11Rebで活躍、ベンチのG.Nealが18得点、T.Splitterが15得点といいバックアップしてる。

 両チームともスターターセンターのプレイ時間・得点が低い。いまやNBAでセンターがチームトップ3の得点を挙げる選手がほんと少なくなったように感じる。SG、SF、PFポジション選手がオールラウンダー的にプレイする時代になったように思う。だからこそマジックのハワードやレイカーズのバイナムのようなCらしいセンターは貴重な選手だ。

 

 

 ロサンゼルス・クリッパーズ(15勝8敗)92-99(10勝14敗)クリーブランド・キャブス

 ビラップスがアキレス腱断裂で今季絶望になって影響がでたのか、意外な結果だった。

 

 ミネソタ・ティンバーウルブズ(13勝13敗)80-85(13勝13敗)メンフィス・グリズリーズ

 K.ラブの2試合出場停止が痛い。相手選手へのラフプレイ(顔面あたりを踏みつけた)らしいが・・・

 

 その他6ゲームあったが、

 ダラス105-95ナゲッツ  ロケッツ103-96ブレイザーズ  バックス105-99ラプターズ

 ニックス107-93ウィザーズ  ピストンズ99-92ネッツ

 

 シカゴ・ブルズ(22勝6敗)90-67(4勝22敗)ニューオリンズ・ホーネッツ

 ローズ22分もプレイしたのか・・・腰が痛いのか背中なのか、ロード連戦で休む(疲労回復させる)絶好の時期だと思うのだけれど・・・ベンチで見てることの精神的な痛みの方が肉体的な痛みよりまさるのか、彼の責任感の強さ、強靭な精神力は我々凡人の感覚では測れないのだろう。3Ptのシュート確率が悪いが、その分ディフェンスで頑張ったゲームになったのかな。  

 

 少し気が早いかもしれないが、これでイースタン上位7チーム(ブルズ・ヒート・76ers・ペイサーズ・ホークス・マジック・セルティックス)はプレイオフへ向けての順位争い(ホームコートアドバンテージ)になる可能性高い。最終枠8チーム目は、バックス(11勝14敗)・ニックス(11勝15敗)・キャブス(10勝14敗)のいずれかになるのか・・・ある程度はっきりと分かれた。

 ウェスタンは上位3チーム(サンダー・スパーズ・クリッパーズ)以外、接戦でどうなるか予想が難しい。4月まで変動を繰り返す可能性が高いとみる。2月9日現在で、4位ロケッツ(15勝11敗)、5位ダラス(15勝11敗)、6位ナゲッツ(15勝11敗)、7位レイカーズ(14勝11敗)、8位ジャズ(13勝11敗)、9位ブレイザーズ(14勝12敗)、10位グリズリーズ(13勝13敗)、11位ウルブズ(13勝13敗)、12位サンズ(11勝14敗)、つまり4位~12位までの9チームが負け数3差で大混戦になっているから、まだまだ全然わからない状況が続くと思う。

 

 

  

    


NBAあれこれ~現地2/4注目カード、Bulls記録バックス戦

2012年02月06日 | NBAバスケ

 

 開幕の遅れた今シーズン、23~26ゲーム消化して東西それぞれの上位チームがハッキリしてきた。ウェスタンぶっちぎりの首位、勢いのあるサンダーが5敗目を喫して勝率8割超えのチームは現地点で消滅した。そもそも勝率8割というのは、とんでもない数字だ。勝率7割超えていれば十分強豪チームと言える。

 現地2月5日終了現在、イースタンで勝率6割超えは、ブルズ20-6(.769)、ヒート18-6(.750)、76ers17-7(.708)、ペイサーズ16-7(.696)、ホークス16-8(.667)、マジック15-9(.625)の6チーム

 ウェスタンでは、サンダー18-5(.783)、クリッパーズ14-7(.667)、スパーズ16-9(.640)、ナゲッツ15-9(.625)の4チーム

 サンダー・ブルズ・ヒートはある程度予想されていたが、76ers・ペイサーズ・ホークス・クリッパーズ・ナゲッツの5チームは、失礼ながら大健闘で今季NBAを面白くしてくれてる。とてもいいチームだと思う。

 

  <スパーズ#9 PGのT.Parker>

 

 サンダー(18勝5敗)96-107(16勝9敗)スパーズ

 スパーズのFGが37/88(42.0%)であるのに3Ptが12/23(52.2%)、PGパーカーが42点の大爆発、さすがのサンダーもこれだけシュート決められるとお手上げだったみたいだ。

 

  <ブレイザーズSFのN.Batum FGが11/19、3Ptが9/15で33点>

 ナゲッツ(15勝9敗)97-117(14勝10敗)トレイルブレイザーズ

 スパーズ同様、ブレイザーズもFGが46/86(53.5%)、3Ptが15/33(45.5%)ですごいシュート力だ。

 NBA選手の外角シュート力が爆発したときの威力には凄まじいものがある。

 

 ロケッツ(13勝11敗)91-100(12勝12敗)ティンバーウルブズ

 やった!はやくもウルブズ5割到達。K.ラブ25点・18Rebで本領発揮。R.RubioとのダブルPGで先発したL.Ridnourが22点、ルビオ13点・11Astで活躍。

 

 76ers(17勝7敗)98-87(16勝8敗)ホークス

 76ersは、スターター5人で44得点に対して、ベンチメンバー4人で54点という相変わらずの全員バスケ。応援したくなるチームだ。

 

 マジック(15勝9敗)85-81(16勝7敗)ペイサーズ

 ペイサーズらしくないFG(34.1%)、3Ptが4/22とマジック24TOしながら助けられた。

 

  <ブルズ#9 SFのL.デン>

 

 左手にしっかりとサポーターしてるが、やっとデンがもどってきた。後ろで気のせいか心配そう?にT.ティボドーHCがしかと見守ってる。一人の選手が復帰しただけでこうもゲームが変わるのかという展開になった。

 ブルズ(20勝6敗)113-90(10勝13敗)バックス

 いきなりデンがチーム最長の41分も出場して21得点の活躍、そんな数字よりPGローズの13アシストに象徴されるように、生き生きとチームメートを生かすゲームメイクをしたみたいに見えた。ブルズにおいてオールスターゲームに出場する選手はローズしかいないかもしれないが、SFデン・PFブーザー・Cノアの3人はほんとうに欠かせない、今のシカゴを縁の下からしっかり支えてくれる重要な選手たちだ。

 ローズ試合後のインタビューでも心からうれしそうな発言をしている。このゲームが今季一番楽しくプレイできたみたいに感じた。ロード9連戦後半4ゲームもこんな調子で怪我なくいってほしい。

 

 

 

 

 

 


Bulls記録~76ers戦、ニックス戦

2012年02月04日 | NBAバスケ

 

 現地時間2月1日、ロード9連戦の3戦目、この厳しいロード初戦をヒートに競り負け翌日ウィザーズに勝っての76ers戦。開幕前イースタンはヒート&ブルズの2強かと思っていたが、1か月過ぎて様相が混戦へと明らかになってきた。2/1までだと6敗チームがブルズ・76ers・ヒート・ペイサーズ・ホークスの5チームでひしめき合っている。特に、76ersとペイサーズは傾向の似たチーム同士でベンチ層が厚い。ガード、フォワードに良い選手が多くディフェンスもよい。

 

  

             <フィラデルフィア76ers SFのイグダーラ>

 

 76ersはマジ強、イグダーラに加えてPGのホリデー、ベンチメンバーであるがFのT.ヤング、PFのL.アレン、PGのL.ウイリアムスがこのゲームでも19点・15点・14点とスターターに負けないバックアップしてる。

 シュートFG、リバウンド、TO(ターンオーバー)、Stl(スティール)等すべての面で完敗。ブルズらしからぬ敗戦だったみたいだ。体力的にもつらいロード序盤だ。BullsGame24の最終スコアは、ブルズ82-98シクサーズ

 

 

   

 

 BullsGame25は現地時間2月2日、前夜の76ers敗戦の直後。今季のニックスはここまで8勝13敗と苦しい状況であるが、ブルズもチーム状態が下降線の中、終了ブザーなるまでわからないゲームになったみたいだ。

 このゲームのシュートFG本数だけ見るとブルズ39/74・ニックス44/90と明らかにブルズの負けゲームなんだけど、全体のゲームスタッツから今季ニックスの苦しい状況がうかがえた。ニックスはブルズより16本も多く2ポイントシュートを放っている。3ポイントシュートもブルズ6/13・ニックス4/16と3本も多く打っている。

 1ゲームで相手より19本多い106本ものシュートを打ってどうして競り負けるんだろう?

 Rebはお互い同数の37本ずつ、TOも14と同じ。異なる点は次の4つ。

 1つ FT(フリースロー)ブルズ21/29、ニックス10/14

 2つ Stl(スティール)ブルズ10、ニックス7

 3つ 速攻からの得点がブルズ12点、ニックス4点

 4つ ベンチメンバー得点合計がブルズ25点、ニックス6点

 

 

 

 ニックス#1PFのStoudemire34点、#7SFのAnthony26点とすごいのだけれど、カーメロはFG%が低すぎる。2ポイントが10/26、3ポイントが0/4と30本ものシュートを放ってる。チームオフェンスのシュートが偏り過ぎては相手ディフェンスは焦点を絞りやすくなる。オールスター級のいい選手なのだから、チームとして良いシュートセレクションを作れるようにハーフコートオフェンスを工夫すれば、ニックスはきっと確実性高いシュートFGを作れると思う。あと、チームディフェンスの狙いどころを相手に応じて明確にすれば、100点台ゲーム点数のいれっこみたいなシュートに頼る勝負から違った勝ちの形が見つかるかもしれない。ブルズとは正反対のチームカラーで戦うチームにみえた。 

 

 

 

 


ブルズ記録~ヒート戦から感じたこと

2012年02月01日 | NBAバスケ

 

 一昨日、Bulls Game 22 VSマイアミ・ヒート戦を静かに見守った。途中経過を一切見ることなく(見ることができず)BoxScoreを開いてみた。これほど均衡のとれたBoxScoreは珍しい。

 

     1   2   3   4    T     FG      3Pt     FT   Reb  Stl  TO  PF  

Bulls  22 29 20 22  93    35/81    3/11  20/28   47   11  15  28

Heat   24 32 20 21  97    32/78    3/8    30/40   48   5   13  20

 

 速攻からの得点 Bulls15点:14点Heat 、 ペイント内の得点 Bulls44点:36点Heat

 相手TOからの得点 Bulls13点:22点Heat

 

 ローズ最後のFT(フリースロー)がいろいろと報道されているが、この1ゲーム通しでFTはローズ12/14、

 レブロン10/15、ウェイド7/10・・・両チーム中FTによる得点はローズが一番入れている。

 バスケにおけるFTはゲームの流れに無関係であったり、関係したりと気まぐれな要素がある。うまく説明のつかない運みたいな気流が存在するかのようなときがある。ゲームを見ていないので推測でしかないが、この試合の勝敗を分けた直接要因はたぶん2つ。

 1つはブルズの方がFTになるファウルをヒートよりしすぎたこと。ファウルをしないと止められなかったのかどうかわからないが、1ゲームで相手に40投もさせてしまう状況が先行される原因ではないだろうか?終盤第4ピリオドでインサイドの要ノアとブーサーが6ファウル退場してしまったことは、いろんな意味でチームに大きな打撃を与えただろう。

 2つは相手TOから得点に結びつけたヒートのオフェンスが効いてること。

 ただし、ヒートの得点がレブロン35点、ボッシュ24点、ウェイド15点と3人で74点/97点と偏りすぎている。ヒート他のメンバーはすべて5点以下だから、この3人がいかに攻め続けたかわかる。この点はヒートの強みでもあり、場合によっては弱さにつながることもある。ウェイドがチーム一番のアシスト7を記録してることから、PG的な役割をしたのかな。ウェイドがレブロンやボッシュの良さを引き出したように感じた。

 

 

 

 ウェイドとマッチアップしたであろうハミルトンはディフェンスにおいても消耗があったのだろう。ハミルトンのFGが極端に悪い状況は、怪我によるコンディションの回復不足もあったのかもしれないが、SGとしてウェイドとのマッチアップの影響が大きいかもしれない。

 

 

 

 この人(レブロン)を1on1で抑えられる選手は、地球上に存在しないといえるくらいだから、チームとしていかに守るディフェンスシフトをひくのか、大きな課題だ。ブルズで唯一のSFらしい選手はL.デンしかいない。デンが不在の中でこのゲームはよくこれだけ戦えたものだと思った。

 

 

 

 ローズのこんな姿を見れることも、この先のことを考えれば悪い出来事ではなかったように思える。責任感が強すぎることを解放して、チームメイトがどれほどローズのことを信頼し、ローズを支え切ることがチームが勝つことの全てにつながるか、ブルズの選手たちはわかってる。このようなブルズの状況は、マイケル・ジョーダンがNBA2連覇するピストンズに挑んだ年にとてもよく似ている。まだまだ続く今シーズンの闘いが一層楽しみになってきた。