バスケと人生の日々~陽のあたる場所へ

NBAと高校・大学・JBL・Wリーグバスケの話題中心に日々の雑感、バスケ戦術の記録、時に音楽・将棋について

ローズ痛すぎる代償~PO1回戦Game1終盤、左足前十字靭帯断裂

2012年04月29日 | NBAバスケ

 

 2012PO1回戦Game1 フィラデルフィア・76ers 91-103 シカゴ・ブルズ

 

 まさかのPO1回戦Game1になってしまった。

 今シーズンのローズはまさに満身創痍、怪我の連続であった。つま先足親指にはじまり足首捻挫、背中の痛み、足首捻挫とシーズン1/3強ゲームを欠場した。このゲームの大怪我も度重なる怪我の影響と因果関係がないとは言えないだろう。

 4ピリ終盤残り1分少々、トップからハイポストへぺネトレイトしギャロップスッテプぎみに両足着地した瞬間、ほんの少し左足膝が内側へ入った。それでも直後に顔をしかめながら大きくジャンプしてパスを裁く。そのまま左足をかばうようにフロアーへ倒れこんだ。

 

 

 このゲーム、前半ハミルトンスクリーンプレイからの高確率シューティングが見事だった。後半コーバーのミドルが効いた。ノアのRebも素晴らしかった。

 1勝は挙げたものの最後の最後で大きな代償払うことになってしまった。ティボドーHCのローズ起用を批判する声が湧いているみたいだが、誰も彼を非難できない。

 「こんな怪我が起きるなんて誰が予測できるというのだろう」

 周囲は10点リードを勝ちゲームと決めつけて、結果論で回避できなかったかと言ってるだけだろう。シーズン中もこのくらいの点差では最後終了のブザーなるまでローズはゲームに出続けていた。

 ショックすぎて今後の展開や目標が浮かばない。

 現実を受け止めるしかない。シーズン同様皆で頑張るしかない。

 神様は大変な試練を与えてくださる。しっかりと休養してチーム見守ってくだされ。ローズに対しては感謝の言葉しかない。

 

 

 

 

 PO1回戦Game1 ニューヨーク・ニックス 67-100 マイアミ・ヒート

 ヒートディフェンスにスウィッチ入りニックスシュート落としまくり木端微塵。レブロン半端ないガッツと活躍。

 

 PO1回戦Game1 オーランド・マジック 81-77 インディアナ・ペイサーズ

 大接戦をマジック見事なゲーム運び、G.デイビス両チーム最長40分の大活躍。

 

 PO1回戦Game1 ダラス・マーヴェリックス 98-99 オクラホマシティ・サンダー

 追いかける展開から最後にKD決勝シュート決める。サンダー冷や汗の勝利。

 

 シーズンとは異なる戦いが火ぶたを切った。毎ゲームの駆け引きとリアルタイムでの修正、決断迫られるプレイが続く。

 

 

 


NBAウェスタンPO1回戦予想~生き残る強いチームはどこだ?

2012年04月29日 | NBAバスケ

 

 さて、続きのウェスタンPO予想入る前に、Yahoo!Sportsコメンテーターのマークスピアーは、イースタンがヒート、ウェスタンがスパーズと予想してた。もう一人、グレッグアンソニーは、イースタンがブルズまたはセルティックスをウェスタンがレイカーズを挙げていた。

 つまり、大方のファイナル本命は『ヒートVSスパーズ』と見てるようだ対抗としてイーストがブルズ、ウェストがレイカーズ?

 

 スパーズの対抗一番手はサンダーでしょと思うのだけれど。過去の経験値を最も評価してるようだ。

 

  Western Conference

  1位 サンアントニオ・スパーズ(50-16)

  2位 オクラホマシティ・サンダー(47-19)

  3位 ロサンゼルス・レイカーズ(41-25)

  4位 メンフィス・グリズリーズ(41-25)

  5位 ロサンゼルス・クリッパーズ(40-26)

  6位 デンバー・ナゲッツ(38-28)

  7位 ダラス・マーヴェリックス(36-30)

  8位 ユタ・ジャズ(36-30)

 

 ウェスタンはチーム力量が3つの階層に分類できる。

  第Ⅰ階層:スパーズ、サンダー

  第Ⅱ階層:レイカーズ、グリズリーズ、クリッパーズ

  第Ⅲ階層:ナゲッツ、マーヴェリックス、ジャズ

 

 ウェスタンPO1回戦スケジュール(Game3まで)

  4/28 Game1

   マーヴェリックスVSサンダー

  4/29 Game1

   ジャズVSスパーズ  ナゲッツVSレイカーズ  クリッパーズVSグリズリーズ

  4/30 Game2

   マーヴェリックスVSサンダー

  5/1 Game2

   ナゲッツVSレイカーズ

  5/2 Game2

   ジャズVSスパーズ  クリッパーズVSグリズリーズ

  5/3 Game3

   サンダーVSマーヴェリックス

  5/4 Game3

   レイカーズVSナゲッツ

  5/5 Game3

   グリズリーズVSクリッパーズ  スパーズVSジャズ

 

 イースタン同様4位・5位対決のクリッパーズVSグリズリーズはGame7までもつれる可能性大であると思う。シーズン終盤の勢いはグリズリーズの方にあるが、クリッパーズが勝負強く蘇るような気がしてならない。ゲーム巧者のCP3が勝敗をもコントロールするような気がする。

 

 もうひとつ、レイカーズVSナゲッツももつれるような気がする。インサイドはレイカーズにアドバンテージあるが、ローソン、アフラロの躍動感あるガードコンビと怪我から復帰したガリナリ、ネネがかみ合い、シーズン終盤の好調さを見るとレイカーズもひょっとするとアップセットの波に飲み込まれる・・・Game7までもつれて問題児ワールドピースが救世主となり得るのか?

 

 スパーズ、サンダーの1回戦勝ち上がりに問題はないでしょう。

 

 というわけで、ウェスタンセミファイナルを『スパーズVSクリッパーズ』、『サンダーVSナゲッツ』と予想する。

 

 例の因縁サンダーVSレイカーズを期待するファンが圧倒的に多いんでしょうが、デンバーのポテンシャルあるデンジャラスさの方がレイカーズより面白く、ワクワクするバスケットを見せてくれると思う。

 

 イースタンで優勝候補筆頭のヒートが、ウェスタンで復活?の呼び声高いレイカーズが敗れるという大波乱アップセットを仕込んだ、とても非難浴びそうな無謀なPO1回戦予測になってしまった。ここから先は1回戦終了してから。何はともあれとにかく1回戦を楽しみにじっくり拝見しましょう。

 

 

 


NBA PLAYOFFS イースタン予想~Only the strong survive

2012年04月28日 | NBAバスケ

 

 PLAY OFFS「強いものだけが生き残る」、英語版Yahoo!Sports見出し記事と写真

 

 いつのまにか初夏のような陽ざしで半袖シャツに衣替え。暑い季節到来する前にNBAはもっと熱い戦いのPlayOFFがさっそく明日から始まる。アメリカは日本スポーツのように間を置かない。流れを止めないで一気にプレイオフへと突入する。

 

 まずはシーズン最終順位から。

  Eastern Conference

  1位 シカゴ・ブルズ(50-16)

  2位 マイアミ・ヒート(46-20)

  3位 インディアナ・ペイサーズ(42-24)

  4位 ボストン・セルティックス(39-27)

  5位 アトランタ・ホークス(40-26)

  6位 オーランド・マジック(37-29)

  7位 ニューヨーク・ニックス(36-30)

  8位 フィラデルフィア・76ers(35-31)

 

  Western Conference

  1位 サンアントニオ・スパーズ(50-16)

  2位 オクラホマシティ・サンダー(47-19)

  3位 ロサンゼルス・レイカーズ(41-25)

  4位 メンフィス・グリズリーズ(41-25)

  5位 ロサンゼルス・クリッパーズ(40-26)

  6位 デンバー・ナゲッツ(38-28)

  7位 ダラス・マーヴェリックス(36-30)

  8位 ユタ・ジャズ(36-30)

 

 イースタンでは、3位ペイサーズと5位ホークスが前評判覆す好成績を残した。序盤1月から良いゲーム内容で、強豪チームからいくつも金星を重ねた。終盤4月の戦いにおいても貯金伸ばしてきた。3つのディビジョンで各1位がイースト4位以内に入る規定からアトランティックDIV1位のボストンが4位という位置に、ペイサーズはブルズと同じセントラルDIV2位で3位という位置に、ホークスは勝率でボストンより上にいるが、サウスイーストDIVでマイアミに次いで2位のため5位という位置に入った。 実力的には、ペイサーズとホークスはイーストBest4の実力と言っても過言でない。

 

 4月各チームの勝敗やチーム状況を考慮すると、ここまでのチーム力量をイースタンは4つの階層に分類できると思う。

 

  第Ⅰ階層:ブルズ、ヒート

  第Ⅱ階層:ペイサーズ、ホークス

  第Ⅲ階層:セルティックス、ニックス

  第Ⅳ階層:マジック、76ers

 

 イースト1回戦スケジュールGame3まで(右側がホームコートチーム)

  現地4/28 Game1

   76ers VS ブルズ  マジック VS ペイサーズ  ニックス VS ヒート

  4/29 Game1

   セルティックス VS ホークス

  4/30 Game2

   ニックス VS ヒート  マジック VS ペイサーズ

  5/1 Game2

   セルティックス VS ホークス  76ers VS ブルズ

  5/2 Game3

   ペイサーズ VS マジック

  5/3 Game3

   ヒート VS ニックス

  5/4 Game3

   ホークス VS セルティックス  ブルズ VS 76ers

  

 イースト1回戦で一番もつれるのは、「セルティックスVSホークス」でしょう。4勝3敗で『ホークス』と予想。レイ・アレンが怪我から完全復帰できない状況でホークス勢いあるオフェンスを受け止めきれないと判断。ピアース、ロンド、ガーネット奮闘するもレイ・アレンの平均14.2得点の穴は埋まらず、J.スミス、J.ジョンソン、J.ティーグの3Jとベンチ層の厚いホークスが優位だと思う。

 

 さらに、もつれる?「ヒートVSニックス」と意外予想を。ここも4勝3敗までいきそうな予感。ヒートはビッグスリーがとことんやるでしょう。3人で100点取るくらいの勢いで。ウェイドの人差し指脱臼がどこまで影響するか・・・ヒートはいまさらベンチメンバーを期待するわけにいかないので、チームプレイというよりビッグスリープレイで貫き通すしかない。そこが強みであり弱みにもなるとシーズン中から特にこの4月は顕著に現れた。世間の評判や記者の方々は大多数が本命ヒートを押すのでしょうが、それでは面白くない。敢えて非難浴びそうな大胆予想でチーム総合力のニックス「どでかいアップセット」起こすと予測。ニックスは、メロ・アマレ・デイビス中心に意外性あるJRスミス、新人シャンパート、ピュアシューターノヴァックなど各ポジションで駒が揃ってきた。ノーガード近い打ち合いに出るのか、柄にもなくディフェンス頑張るのか、7位のチームとは思えない怖さがある。ヒートは嫌なPO1回戦相手になったと思う。

 

 もちろん、無難な予想はセルティックスとヒート勝ち上がりだと認識してる。だから上位4チームが1回戦勝ちあがっても何も驚かないが、セルティックスとヒートはすんなりいかないでしょう。

 

 ブルズとペイサーズのところは波乱なくすんなりいくと予想するが、そこがそもそも問題ある予想だろうか?

 中心選手の怪我状況や短期決戦ならではのプレイでいつどこでどのチームが爆発or炎上するかわからない。

 

 ウェスタン予想は夜アップ予定。ウェスタンの方がいろいろと迷う要素あり難しい感じがする。

 

 

 


NBA世界平和望む?~ラスト1席ジャズ滑り込み

2012年04月25日 | NBAバスケ

 

 労使協定が異常に長引き、今シーズンはもう見れないのかと諦めかけてた12月、突然のクリスマス開幕に世界のNBAファンが沸いた。あれから駆け足で過ぎた4ヶ月、30チームが各66ゲームの短縮レギュラーシーズンでそれぞれ64~65ゲーム消化してやっと東・西のPO出場各8チームが出揃った。

 

 激しいゲームが続く中、主力の怪我、ゲーム中の揉め事が例年より多いシーズンになったのではないだろうか。

 

 その中でもひときわクレイジーな一昨日起きた世界平和事件、被害者ひげ男爵の頭部検査結果完了前にその処分内容がリーグ側から発表された。

 ご存知な方多いでしょうが、「7ゲーム出場停止」という裁定が下された。この裁定を甘いと見るか、妥当と見るか、ちょっと厳しいと見るかは個人差あるでしょう。

 

 私が腑に落ちないのは、被害者ハーデンの身体的ダメージ結果出てから、つまりその被害状況がはっきりした地点で処分内容に反映されるのではと思っていたこと

 たとえば、万一の話だがハーデン頭部に異常が見つかりPO出場できない状況になったとき、それでも加害者ワールドピースは1回戦7ゲーム目か2回戦途中からPO出場できるというのは、「ちょっとおかしくない」と思うわけ。レイカーズが1回戦スウィープで勝つと2回戦3ゲーム目から出場できる。

 それとも1回目の頭部検査である程度大丈夫な(良好な)結論が出たのだろうか?

 

 

 

 

 この写真は2004年ペイサーズ時代若き日のメタ(ロン・アーティスト)、この年NBA前代未聞?の事件(観客を殴るファイト)起こしてしまい86ゲームもの出場停止処分を受けてしまった。

 メタもNBA経験15年過ぎてベテラン選手の域、若き日の過ちは誰にだってあるが、誰だって年とともに経験を積み成長していく。レイカーズにはコービーという素晴らしいお手本選手がいる。彼だってデビューした90年代は今のような模範的選手ではなかった。マスコミへの口の利き方、NBAを支えてきた先輩プレイヤーへの不遜な態度・言動が目に余ること、鼻につくことがたびたびあった。

 

 人は責任背負う立場になったり、回りから信頼され、よい結果、評価されることが積み重なって「人間的に」成長することがたくさんある。親からもらった根っこは変らないかもしれないが、環境や努力でいくらでも変ることができると思いたい。

 

 人は人に影響を与え合いよいものが生まれる

 

 メタが負のエネルギーを正へと変換するのは、何より自分自身にかかっているがチームリーダーのコービーやコーチ陣の役割も大きいだろう。いくら結果がすべてのプロスポーツにおいても、真に素晴らしい結果を手に入れた選手やチームには、その過程においても同じくらい素晴らしい人間的成長を果たす努力してるものだ。サンダーファンには申し訳ないが、メタの変化をこのPOでよく見てみたい気持ちにもなった。

 

 

 

 

 フェニックス・サンズ(33勝32敗) 88-100 ユタ・ジャズ(35勝30敗)

 

 ジャズが1試合残してホームでウェスタン8位・9位直接対決を制した。

 ウェスタンには、LAやNYほどの大都市ではないが地元に根付いた、金にものを言わせたトレードや大物選手獲得に頼らないよいチーム作りのGoodTeamSampleがいくつかある。

 ジャズ、ナゲッツ、グリズリーズはほんといいチーム作りをしてると思う。

 

 

 サンズの司令塔ナッシュ、惜しくも残念な結果になった。恵まれた(筋肉的)身体能力なくとも、卓越した判断能力でゲームメイクするまさに伝統的PG、あと何年頑張ってくれるのかな・・・

 

 東も西も6位から8位の最終順位はラスト2ゲーム消化しないと確定しないのか?

 

 この5月は、4月以上にあわただしい日々になりそうだ。

 

 

 

 

 


フレグラントファウルでは済まぬ暴挙~髭男爵倒れる

2012年04月23日 | NBAバスケ

 

 あと一週間あまりでプレイオフが始まるというのに、ウェスト2位サンダーと3位レイカーズのガチンコ勝負は思わぬ(誰も予想できない)暴挙に震撼した。

 

 2ピリ終盤、レイカーズがシュート入れサンダーがエンドからスローインした瞬間、メタ・ワールドピースが自陣に戻る際、ボールを受けなかったハーデン後頭部に思い切り肘打ちをヒットさせた。ハイライト映像の拡大スロー映像に驚愕の暴力ファイトが映し出された。

 

 ハーデン大丈夫だろうか?

 

 相当な衝撃だったから頭なだけに後遺症が残らないか心配だ。

 

 何の防御もなくすれ違いざまに思い切り振り回した肘を後頭部下に喰らってバッタリ床に倒れ込んでしまった。すぐさまKDがハーフライン辺りにいたメタめがけて突進する。そこにガソルが割り込んで2人を制止しようとする。ウェストブルックも怒りをあらわにして飛び跳ねるようにメタとガソルに近ずく。イバカもすぐ#15メタの至近距離までいきファイトしそうな勢いだ。異常な事態をすぐ察知したレフェリーとベンチは冷静な対応をした。

 

 

 この事態が野球やサッカーであれば、ほぼ間違いなく集団ファイトに発展したと思う。

 メタはクレイジーな目つき手振りで、抗議に駆け寄ったKDやイバカをさらに挑発していつでもファイトするぞという雰囲気だった。KD、ウェストブルック、イバカはよく我慢したと思う。報復の感情に任せてファイトしてたらこのあと大事なPOを台無しにしてしまう。そこまで考えたかどうかわからないが・・・

 

 このあとメタへの裁定がリーグから下されるであろうが、罰金やPO出場停止くらいの罰則では済まない処分・ペナルティーがあってしかるべきだ。命に関わるレベルの暴力だ。最低でも1年間出場停止からNBAからの追放まで考える余地ある事件だと思う。

 

 メタは一体全体どうしてとんでもない暴挙に出たのか?

 

 2ピリ途中までに何か伏線があったはずだ。ハーデンとはマッチアップしていないはずだが・・・

または、以前のゲームから何か因縁があったのだろうか?

 

 ゲームの方は3ピリまで完全にサンダーペースで3ピリ終了時にサンダー16点リード、ほぼ決まったかのような感じするが4ピリコービーのタフショット、スリーが次々に決まり同点、OT(オーバータイム)突入。4ピリ、第一OTのラストショットをKD、ウェストブルックが決めきれず、第二OTへ。

 

 メタを失ったレイカーズよりハーデンを失ったサンダーの方が長引くゲームに影響を受けての敗戦

 

このゲームは単にレイカーズ3位、サンダー2位を確定させてしまうだけに終わらないウェスタンPOゲームに大きな影響を及ぼす、遺恨を残す大変な事件になってしまった。

 

 「目には目を歯には歯を」という感情でなく、シーズン最後の大切なバスケットゲームに冷静沈着に向かってもらいたい。KD、ウェストブルック、この借りはPOゲームで晴らしてよ。

 

 

 

 

 

 もうひとつ激戦があった。POさながらの力戦を1点差でアウェイニックスが逆転勝ちした。

 

ニューヨーク・ニックス(34勝30敗) 113-112 アトランタ・ホークス(38勝26敗)

 

 

 

 メロ、アマレ、フィールズのフロントラインで79点、B.デイビスとシャンパートのガード陣で24点、このスターター5人が全員2桁得点挙げてPOでおそらくヒートと戦えるだけのチーム戦力を感じる。ホークスの激しいアップテンポに少しも引くことなくついて行き、一転4ピリ激しいディフェンス合戦に勝利した粘りはPOに繋がる価値ある1勝だ。アマレのチームトップReb12本にニックスの土台を支える存在感復活の手ごたえを感じる。

 

 各チームあと数試合、ロケッツが本日ウェイド(人差し指脱臼)・ボッシュ抜きのマイアミ戦敗退して

ウェスタン最後1枠はいよいよジャズかサンズだろうか?

 イースタン7位ニックス・8位もまだわからない。昨日8位の76ersがしぶとくギリギリのところでペイサーズに勝利して依然0.5ゲーム差のまま。

 

 ファンからすると有り難いことにPO土壇場のようなゲームが続いている。

 

 

 


PO順位レースあと1席?~コービー、アマレ復帰「Unhappy Returns」

2012年04月21日 | NBAバスケ

 

 現地4/20ゲームで、レイカーズコービーニックスアマレが復帰した。コービー脛の怪我はおそらくたいしたものでないが、アマレは軽い脊髄損傷の恐れあるかもだから爆弾を抱えた状態でのプレイになる。

 

 

 せっかくセンターアマレが復帰したのに、キャブス相手に3ピリまで覇気のないゲームしてしまったニックス。PO進出確定したことで緊張の糸緩んだのだろうか?

 同じくレイカーズもコービー不在の7試合を5勝2敗とバイナム・ガソル・ワールドピースの強力フロントラインが威力発揮して3月移籍したばかりのガードセッションズの活躍等でいい感じになってきた矢先、大エース復帰したのに・・・レイカーズVSスパーズは「97-121」と絶好調首位スパーズに叩かれた。

 

 

 今やスパーズビッグスリーである「ジノビリ・ダンカン・パーカー」、経験豊富なこの3人が玄人受けするプレイを、相手の弱点をいやらしく攻め続けるプレイを展開する。

 スパーズ3月は12勝3敗、4月はここまで10勝2敗とオールスター明けの後半戦リーグベストの勝率をたたき出している。ここのところスパーズはオフェンス・ディフェンスのバランスよく、インサイド・アウトサイド得点力あり、ウェストチームの速攻・アーリーオフェンス得意なチームにも十分ハイスコアで勝負できる。この3人は、マイアミビッグスリーとは異なるタイプでパワーやスピードで押すのではない老練なテクニック持ち合わせた強靭なスモールスリーとでも名づけたほうがいいのかもしれない。PGパーカーのディフェンスマッチアップには相当疲れると思う。駆け引き上手で得点力あるPGだ。ジノビリはスピードと抜け目ないプレイする。ダンカンはもう年でクイックネスないが、間の取り方やタイミングの外し方が絶妙でミドルもあるからやっかいだ。ボストンビッグスリーとも似てるようでプレイスタイルは似てないな・・・

 

 

 NBA2011-12レギュラーシーズンPO順位レースは、この数日の試合結果でどうやらウェスタンあと1席になったようだ

 

 イースタン、ウェスタンともに細かい順位は未確定であるが、イーストは9位バックスが連敗して7位ニックスがPO出場確定した。ニックスと8位76ersとのゲーム差は0.5だから7位・8位の順位は未確定である。

 1位ブルズと2位ヒートはつい先日の直接対決でヒート勝利により1.5ゲーム差に、ブルズ4月の成績が5勝5敗と不調(不安定)モードに入ってるから、ブルズ残り3ゲーム「ダラス→ペイサーズ→キャブス」を1勝2敗で、ヒート残り4ゲーム「ウィザーズ→ロケッツ→セルティックス→ウィザーズ」を3勝1敗と仮定するか、ブルズ2勝1敗でヒート4勝0敗と仮定すると同率になり、シーズンブルズVSヒートは1勝2敗でヒート勝ち越しのため、首位が入れ替わる可能性ある。つまり、この1.5ゲーム差は実質的に0.5ゲーム差と判断できる数字である。ブルズ自力で3連勝すればイースト首位が確定するという際どい1位・2位争いになった

 3位はペイサーズで確定でしょう。4位もセルティックスで。

 5位ホークスと6位マジックは本日ホークスがセルティックスとの大接戦ものにしたことが効いているが、まだ1.5ゲーム差。しかし、マジック残り4ゲーム「ジャズ→ナゲッツ→ボブキャッツ→グリズリーズ」というウェスタンロード3発、しかも熾烈なPO争いしてる3チームと対戦。同様に、ホークス残り3ゲームも「ニックス→クリッパーズ→マヴス」と楽でない相手であるから、マジック残り全勝すると5位の目があるかもしれないが厳しい状況だ。

 

 

 ウェストはどうやらデンバー・ナゲッツが7位でPO進出レースから抜け出すかもしれない。

PO進出決めた6位マヴスに1ゲーム差、猛烈に追い上げてきた8位サンズに1.5ゲーム差をつけた。

昨日ロケッツがホーネッツ相手にOTの末痛すぎる1敗を見舞い心折れそうな状況であるが、8位・9位同率のサンズ・ジャズにまだ1.0ゲーム差。なんかこの3チームは、最後1枠を争って同率で並ぶような大激戦、もう見てられないほどのデッドヒートを繰り広げてる。ハイライト映像でも凄まじい緊張感とエネルギッシュさがバンバン伝わってくる。POゲームの前に精も根も尽きそうなくらい激しさを感じる。

 

 1位スパーズ・2位サンダーは0.5ゲーム差、3位レイカーズ・4位クリッパーズも0.5ゲーム差、4位・5位グリズとは1.0ゲーム差と「いったいウェスト順位はどないなっとるねんという激烈なPO順位レースだ。」なんか予想することに意味なくなってきた感じがするから、ここはもう黙って残りのレース内容を楽しみに見守るだけにしよう。

 

 

 

 


デッドヒート最終週に突入~大接戦絞り出す檄プレイ続出

2012年04月19日 | NBAバスケ

 

 ここ連日、凄いゲームの連続だ。

特に、PO進出レース順位を競い合うチームには鬼気迫る積極プレイの連続でハイスコアなゲームが多い。

 

 さっそくイースタンから。

 

 1位ブルズ、2位ヒート、3位ペイサーズ、4位セルティックス まではまず決まり。

 

 問題は2つ、

 

 ① 「5位ホークス(25敗)と6位マジック(26敗)の5位・6位争い」 わからなくなった。

 

  マジックが変身しつつある。PGネルソンの弾けたゲームメイクで、Cのビッグベイビー、多彩な長距離砲が思い切りよくさく裂しだした。

 

 ② 「7位ニックス(29敗)と8位76ers(30敗)と9位バックス(32敗)の最後2枠レース」

 

  ニックス残り4ゲーム:キャブス⇒ホークス⇒クリッパーズ⇒ボブキャッツ

 

  76ers残り4ゲーム:ペイサーズ⇒ネッツ⇒バックス⇒ピストンズ

 

  バックス残り5ゲーム:ウィザーズ⇒ペイサーズ⇒ネッツ⇒ブルージェイズ⇒76ers⇒セルティックス

 

  バックス今日の敗戦(対ウィザーズ)はめちゃくちゃ痛かった。76ersと1ゲーム直接対決まで1敗差まで詰められるのか?

 7位ニックス、8位76ers の可能性大であるが・・・ニックスのメロは手が付けられないほどプレイが切れてる。ナイスシュート、ナイスパス、ナイスディフェンス、・・・ナイスだらけだ。自分の得点だけでなくチームメイト生かし切ったバスケしてる。

 

 アンソニーがこれで3試合連続、そして今月9試合中6試合で30得点以上を記録と絶好調を維持している。この試合でも21本中11本のFG、うち3ポイント7本中5本を成功。4月に入ってリーグ最高となる平均32.1得点を記録し、この試合でもその平均得点を上回る力を発揮した。ニックスのセンター、タイソン・チャンドラーは「メロ(アンソニー)は現在信じられないプレイを続けている。リーグベストと言えないまでも、トップクラスのプレイをしている」と称賛した。そのチャンドラーも18得点、10リバウンドを記録。またウイルス性腹痛で欠場したバロン・デイビス代わりに先発したマイク・ビビーも8得点、8アシストをマーク。ニックスはマイク・ウッドソン暫定HC就任以来、155敗と好調を持続する。 

 

 

 

 どうなるのかまったくわからなくなった大激戦のウェスタン

 

  ① 1位スパーズ(16敗)VS2位サンダー(17敗)の首位対決

 

  ② 3位レイカーズ(23敗)VS4位クリッパーズ(23敗)のLA対決 グリズリーズ25敗の5位につけてる

 

  ③ 6位マヴス(28敗)、7位ナゲッツ(28敗)、8位ジャズ(30敗)、9位サンズ(30敗)、10位ロケッツ(30敗)の5チーム

    いったいどうなるんだろう?

 

  マヴス残り3ゲーム:ウォリアーズ⇒ブルズ⇒ホークス

 

  ナゲッツ残り4ゲーム:サンズ⇒マジック⇒サンダー⇒ウルブズ

 

  ジャズ残り3ゲーム:マジック⇒サンズ⇒ブレイザーズ

 

  サンズ残り4ゲーム:クリッパーズ⇒ナゲッツジャズ⇒スパーズ

 

  ロケッツ残り4ゲーム:ホーネッツ⇒ウォリアーズ⇒ヒート⇒ホーネッツ

 

 ちょっと微妙な直接対決あったり、マジック2ゲーム絡んでたり、マヴス・ナゲッツは2敗まではOKか?

 普通にいけば8位枠にジャズかサンズかロケッツかのいずれか1チームだろうけど・・・普通の状況じゃないから・・・

 

 8位ロケッツを見たい!!

 

 

 


刻々と変るPOへの順位~現地4/15主な結果

2012年04月16日 | NBAバスケ

 

 前回アップした「POレースエントリー予想順位」について少し言葉足らずであり、いろいろと各チーム残り試合の対戦相手をぼーと眺めて、ここ10ゲームあたりの各チーム状況も踏まえたつもりでたどり着いた予想であった。

 その前に、本日4/15の結果について。

 

 シカゴ・ブルズ(46勝14敗) 100-94 デトロイト・ピストンズ(22勝38敗)(OT14-8)

 

  

 

 またOT(オーバータイム)になったこのゲーム、シカゴのHCトムはPOを意識したスターターとプレイ時間を与えた。にもかかわらず、ロースコアの重苦しいオフェンスになったみたいだ。前日自己ワーストの2点に終わったローズは41分も出場して24点・9Astとチームに合わせるようなプレイを意識したみたいだが、4ピリ残り6秒でハイポジションからのピック&ロールからスリーを決めて何とか延長に持ち込んで勝利。しかし、まだまだ本来のスピードある確実なボールコントロールは出来ていないような感じである。今度はデンが45分近くプレイして2点と絶不調に陥った。ノアの20点・17Reb、コーバーの27分・13点がチームに勝ちをもたらした。相手マッチアップもあるだろうが、コーバーはGかFとしてもっとプレイ時間を与えてもいいような気がする。デンが珍しく審判のコールにイラついたのか、良いリズムでオフェンスできなかったみたいだ。

 

 シカゴはあと6ゲーム、今週は一気に5ゲーム消化と詰まってる。不調のデンを引っ張ったところをみるとトムHCは何としても今日のスターター5人をPOに向けて噛み合わせたいのだろう。主力のケガを恐れて少し腰が引けたような安全策起用は、あまり考えてないのかもしれない。ブルズはR.シーズン首位といえどもチャレンジャーチームなのだから、多少のリスクは省みないで突っ走った方がいいのかも。

 「ウィザーズ→ボブキャッツ→ヒート→マブス→ペイサーズ→キャブス」とヒートとペイサーズ戦あたりでローズの調子、本来のチーム力が計れそうだ。

 

 

 ヒート 93-85 ニックス  (メロ孤軍大奮闘するが、ビッグスリーには及ばずか・・・)

 マブス 108-112 レーカーズ  (ここもOTの激戦、コービー出ずともインサイド制圧の勝利か)

 ブルージェイズ 102-86 ホークス  (J.スミス以外どうしたのかホークス、またまたわからなくなるイースト5・6位争い)

 オーランド 100-84 キャブス  (腹をくくったか、機動力を生かした新生マジックが起動、PO出場決める貴重な勝ち星)

 セルティックス 94-82 ボブキャッツ (ちょっとお疲れセルティックスだが・・・)

 グリズリーズ 75-88 ホーネッツ  (どうしたのかグリズ、アウトサイドシュート連鎖の絶不調)

 ロケッツ 86-101 ナゲッツ  (熾烈なウェスト同率7・8位争い、やはり爆発力あるガードコンビは勝ちを呼び込む)

 

 今日の結果を見てもホークスとグリズが痛い1敗をしてる。あみさんおっしゃるとおりまだまだ毎試合番狂わせがあるでしょうね。PO圏外のチームはプレッシャーなく来季見据えて伸び伸びやれるわけですから。ホームもアウェイも関係なくなりふり構わず勝ちに行く戦いになるのでしょう。

 今日の結果を受けても両カンファレンス1位から6位予想までは、今日の順位でブレない様な気がする。

 

 


PO順位ほぼ決まりか?

2012年04月15日 | NBAバスケ

 

 NBA2011-12レギュラーシーズンもあと6~8ゲーム残すところまできた。

イースターンカンファレンス15チーム、ウェスタンカンファレンス15チームでそれぞれ上位8チームずつが5月~6月のPO(プレイオフ)に駒を進める。両カンファレンスとも1回戦は1位VS8位、2位VS7位、3位VS6位、4位VS5位がGame1~7で先に4勝した方がカンファレンスセミファイナルへと進む。セミファイナルも7戦4勝方式で、それぞれの勝ち上がりでファイナルチャンピオンシップを最後に7戦4勝で争う。

 90年代までのPO1回戦はたしか5戦3勝方式であったから、まれに1位~4位の上位シードチームが姿を消すというアップセットが起こったものだった。現在の7戦4勝方式でもシーズン終盤のチーム状況、主力選手のけが人次第ではアップセットが起きても不思議でない。短期決戦は何が起こるかわからない面白さがある。MLBではワイルドカードからワールドチャンピオンになることもしばしばある。野球ほどバスケはアップセットが起きにくいスポーツ性があると思うが。

 

 現地4月14日7ゲームでは、イースタンのペイサーズ(3位)VSバックス(9位)に注目していた。同様に、ウェスタンのジャズとサンズが生き残れるのか、本日のゲームが重要なポイント(分岐点)になった。

 

 インディアナ・ペイサーズ(38勝22敗) 105-99 ミルウォーキー・バックス(29勝31敗)

 

 ユタ・ジャズ(31勝30敗) 98-103 メンフィス・グリズリーズ(35勝24敗)

 

 フェニックス・サンズ(31勝29敗) 91-105 サンアントニオ・スパーズ(42勝16敗)

 

 この結果を受けて、まだ早いかもしれないがPO出場チームがほぼ決まったように予想する。

 このゲームバックスは勝ってもおかしくない内容であったが、FT(フリースロー)が決定的勝敗の分かれ目を生んだ。M.エリス加入後のバックスはよい感じに追い上げてきたのだけれど、ほんのちょっと届かないのかな・・・

 

 【イースタン順位予想】

  1位 ブルズ  2位 ヒート  3位 ペイサーズ  4位 セルティックス

  5位 ホークス  6位 マジック  7位・8位 ニックス・76ers

 

  ホークスとマジックは昨日直接対決ホークス完勝でまだ1ゲーム差であるがチーム状況を考えるとほぼ決まりとみる。  ニックスと76ersは最後までわからないが、ニックスが7位になりそうな予感。ペイサーズ、セルティックス、ホークスの3チームは調子あげてるから不気味だな。

 

 

 【ウェスタン順位予想】

  1位 サンダー  2位 スパーズ  3位 LAレイカーズ  4位 LAクリッパーズ

  5位 グリズリーズ  6位 マーベリックス  7位・8位 ロケッツ・ナゲッツ

 

  ウェスタンは1位~8位まで超接近してるからあてにならない予想であるが・・・1位・2位と3位・4位がそれぞれ1ゲーム差、4位クリッパーズからそれぞれ1.5ゲーム差が7位まで続く。イースタンもウェスタンも今日現在の順位が最終順位になるような気がしてならないんだけど・・・

 スパーズはこの終盤、主力を意識的に休ませてコンディショニングに特に気をつかった起用してるが、吉と出るか凶と出るかはわからない。サンダーは主力全力で最後まで駆け抜けるでしょう。レイカーズはコービーの復帰状態次第であるが、ブルズに似た現象が起きているから3位をキープしそう。LAL、LAC、グリズの3チームは終盤で調子あげてるからPOでは怖い相手の様な気がする。

 

 

 

  


イースタン1位・2位決戦~マイアミVSシカゴOT激戦

2012年04月13日 | NBAバスケ

 

 当たり前のこであるが、バスケはチームスポーツである。

 選手個々の力の足し算がそのままチーム力になるとは限らない。不思議なもので、そこに目に見えない様々な要素が絡んでチーム力がプラスにもなれば、マイナスにもなる。

 そういう意味では、マイアミとシカゴは両極端な位置にあるチーム状況だ。本日のヒートVSブルズは如実にそのチーム状況色が出たゲームになった。

 

 

 

マイアミ・ヒート(40勝17敗) 86-96 シカゴ・ブルズ(45勝14敗) OT(2-12)

 

 まずはマイアミの得点分布を見ていただきたい。

 レブロン30点(47分)、ウェイド21点(41分)、ボッシュ20点(41分)、チャルマーズ4点(28分)、ハスレム4点(11分)

以上がスターター、ベンチはバティア2点(31分)、トリュアフ0点(30分)、ミラー3点(29分)、J.アンソニー2点(7分)

ビッグスリーで71得点/86点である。チームFGは36/82(44%)であるが、ビッグスリーだけで29/61(48%)であり、その3人以外でトータル7/21(33%)という状況。

 確かにビッグスリーは脅威であるが、ここ終盤戦のマイアミを見ると接戦になればなるほどこの3人のシュート・得点ばかりに偏る傾向が顕著だ。プレイタイムも半端ない。

 

 

 

 一方のシカゴは、スターターが

 ブーザー19点(31分)、デン16点(43分)、ハミルトン7点(24分)、ノア5点(23分)、ローズ2点(25分)

 ベンチは、ギブソン11点(29分)、ワトソン16点(27分)、アシク0点(23分)、ブリュアー3点(20分)、コーバー17点(19分)、バトラー0点(1分)

 ベンチスタートして2桁得点が3人で44得点も挙げている。これが今シーズンブルズの高勝率を支えてるチーム力だ。特に、このゲームでは、コーバーの3Pt:5/6、ワトソンの3Pt:2/5、デンの3Pt:3/5は大きな勝因の1つであった。

得点だけではない。Rebはスターターが5人で24本、ベンチで計21本という数字、アシストはローズ8に対してベンチのワトソンが9といい仕事してる。

 もう現在のシカゴはローズのチームではない。ローズ一人で頑張り過ぎなくても戦えるチームになりつつある。この試合、ローズのFGが1/13と絶不調にみえるが、ケガあがりの調整ゲームとみればたいした問題でないように思う。

 

 

 

 しかし、プレイオフは短期決戦でありシーズンゲームとは別物であるから、各チーム接戦になる状況でエースの存在は欠かせない。

 ちょうど一週間後、マイアミでブルズVSヒートがある。イースタンカンファレンスファイナルの前哨戦となるのか、過酷な短縮シーズンの流れでアップセットの多いPOゲームとなるのか、まともな予想が困難な状況でもあるような気がする。

 

 

  


ブルズ、ニックスにやり返す~好調ボストン、ヒートに競り勝つ

2012年04月11日 | NBAバスケ

 

 ここ数日満開だった桜は、今日の天候でかなり散っている。桜の花びらがゆっくりとひらひらと舞い散る様は風情がある。

「そこはかとなく、いとあはれ」、「いとをかし」という枕草子(清少納言)、源氏物語に描写される日本固有四季の世界観をほんの少しであるが感じる季節である。

 本日のNBAゲームでは、次の2ゲームに注目していたニックスVSブルズ」と「ヒートVSセルティックス」予想を裏切らない白熱する好ゲームになった。

 

  

 

 一昨日、ニックスホームコートMSGでOTの末、ブルズらしからぬ大接戦を落とした復帰したばかりのエースD.ローズが公式発表では足首の痛みのためこのゲームを欠場した。試合前アップ写真からすると、大事をとってそんな深刻なものではないみたいだ。体を支える関節が炎症を起こすと、そこをかばおうと他の関節に余計に負荷がかかる。このシーズン通じて足首の痛むには悩まされてたみたいだ。

『 CHICAGO (AP) Bulls star Derrick Rose is missing Tuesday's game against the New York Knicks because of a sprained right ankle.Rose returned from a 12-game absence due to a groin problem for Sunday's overtime loss at New York and injured the ankle in the first half. He wound up finishing with 29 points, but shot only 8 of 26 and missed potential winning shots at the end of regulation and OT, as well as two free throws with the Bulls up by three with 19 seconds left in the fourth quarter.Tuesday's game was the 23rd he has missed because of a variety of ailments, including a turf toe injury and back spasms. Still, the Bulls lead the Eastern Conference and are eyeing a championship run. 』

 

 

ニューヨーク・ニックス(29勝28敗) 86-98 シカゴ・ブルズ(44勝14敗)

 

 一昨日やられたメロをどう封じるのかと見ていたが、ブルズディフェンスが、特にデンが40分もよく頑張った。簡単にシュート打たせない足元入るディフェンスで何本かドライブされてレイアップに持ち込まれたが、メロにパスを捌かせてシュート打つ本数が前回に比べて激減した。しかし、メロはスマートにプレイして29得点・5Astと要所でシュートを決めてきた。T.チャンドラーがRebにおいてニックスでは一人気を吐いて15Rebと健闘したもののチームトータルで33Reb(OffReb5)とブルズとはかなり差がついたことがブルズ一番の勝因。ブルズ51Reb(OffReb18)であり、デン10Reb、ノア9Reb、ブーザー8Reb、コーバー7Rebとチーム全員でよくRebを支配したなという印象であった。スリーポイントシュートの効果的な成功も大きかった。デン3/6、ハミルトン1/1、コーバー3/5の3人のスリーがいいところで決まってニックスにダメージを与えた。

 

 

 

 ハミルトンがスターターで20分ちょっとの出場にも関わらずオフェンスの核になってた。ガードのC.J.ワトソンがシュート不調であったが、この2人で12AstとゲームをTO少なく安定してメイクしてくれたことは収穫でもある。ローズ不在の20数ゲームを支えてきたガード陣が勝ちの結果を積み重ねて自信もってプレイしてるように感じる。ローズ最大の武器ぺネトレイトドライブがなくともモーション系オフェンスでスペースを生かしたカットイン、ポストプレイとの連携、広角に配置したフロアバランスがボールの回りや良いシュートに結びつく1対1をやりやすくしている。

 ローズは安心してみてくれてればいい。回復に専念して、PO1回戦で徐々にゲーム観を取り戻してくれればと思うのだけれど・・・

 やはりニックスは、この次のバックス戦がPO出場を大きく左右する大一番になった。

 

 

 

 

 マイアミ・ヒート(40勝16敗) 107-115 ボストン・セルティックス(33勝24敗)

 

 ヤフースポーツ(英語版)の見出しにレブロン写真とともに「Squeeze Play」とあった。「搾り出すハードプレイ」とでも訳せばぴったりだろうか。今シーズンのマイアミは特に、レブロン・ジェームスが得点はもちろんのこと、RebもAstもチーム一頑張ってる。今やNBAで誰もが認めるオールラウンダーでありスーパースターであるレブロンであるが、かなり疲労している。

 

 

 

 ひょっとして彼が頑張れば頑張るほど、チームメイトは彼に頼ってしまう構図が出来ていないだろうか?

 この試合、マイアミビッグスリーは、レブロン36点・ウェイド20点・ボッシュ13点の計69点。

一方のボストンビッグスリーは、ピアース27点・ガーネット24点・ロンド18点の計69点。偶然の一致なのだが、決定的に差が出たことがガードのAst数。ロンド15Astに対してウェイド5Ast。つまり、最近のロンドはゲームメイクやAstパスに磨きをかけ意識してることが、ピアース・ガーネットのみならずベンチ出場のアレンや他のメンバーに得点を増やしてる。そこに高確率になるチームFG%を生んでいるとみる。

 

 

 

ボストンFG:43/71(61%)、3Pt:9/14(64%)、FT:20/25(80%)

 

 こんなにシュート決められたらたまったもんじゃない。マイアミが調子悪いのではなく、ボストンのオフェンスが調子よすぎるのである。だから、OTでもないのに115点も取ってしまう。マイアミのお株奪うかのようなハイテンポなハイスコアーゲームを序盤から繰り広げ、最後まで常に先手取るゲーム展開を続けた感じである。

 

 シーズン終盤、イースタンで一番要注意なチームはセルティックスだと思う。

 

  

 

 

 

 


取り返しつかない最終盤小さなミス~運を味方につけたメロ爆発、ブルズVSニックス

2012年04月09日 | NBAバスケ

 

 拮抗した勝負では同じミスでも序盤より中盤、中盤より終盤、終盤の中でも最終盤にミスをしたほうが負けることが多い。

 もちろん、ミスの度合いにも様々あって小さなものから大きなものまであるが、相手ミスを見逃すことなく積極的にそこを攻めるだけの技術あることが大前提である。

 

 イースタンPO8位争い、9位バックスが連勝して昨日8位ニックスに0.5ゲーム差に迫ってきただけに、本日のブルズVSニックス戦を特に注目していた。おまけに股関節を痛めてほぼ1ヶ月近く休んでいたブルズエースD.ローズがスタメン復帰の初戦であったから固唾を呑んで見守った。

 

シカゴ・ブルズ(43勝14敗) 99-100 ニューヨーク・ニックス(29勝27敗) (OT:8-9)

 

 出だし1ピリは完全にニックスペースの19-31、2ピリにブルズ少し戻して26-22、前半を45-53の折り返し。

3ピリ30-19とローズ暴れてブルズ逆転、ブルズ3点リードで4ピリオドへ、残り20秒切ってブルズ3点リード、ローズがファウルをもらい2スロー、今シーズンヒート戦最終盤を彷彿させる2ショットミス。ニックス最後のオフェンスはメロがボールコントロールし右ウィングからアイソレーションに入る。3Ptライン1m後ろくらいから10秒残してクイックにスリーポイントショットを放つ。

 

 

 ディフェンスのT.ギブソンはほんのちょっと届かなかった。まさか10秒残して早めに遠い3Ptを打ってくるとは予想してなかったか・・・見事に同点シュート決まりOT(オーバータイム)へ突入。

 なんということだろうか、ローズは復帰戦を39分も出場してしまった。いくらオールスター級の選手でも本番ゲームを長く離れるとすぐには勘もどらないだろう。股関節をかばってか、普段であればバランスをそんなに崩さないドライブからのクラッチ系シュートで大きく体勢を崩したり、観客席にダイブしてしまいヒヤリとする場面が何度もあった。

 

 

 頭の意識と無意識、体(筋肉)の反応がほんの少しずれているような感覚を連想させた。頼むからローズ怪我再発させないでくれと祈るばかりである。やはり加減できない本能(サガ)が無意識のうちに優先してしまうのだろう。

 

 ニックスにとっては断崖絶壁の負けられぬゲーム、ブルズにとってはその種の切迫感のないゲーム。ただし、このままの順位だとPO1回戦はニックスVSブルズだからPOを考えると叩いておきたいゲームなんだろうけど・・・

 

『 現地時間8日(日)に行われたシカゴ・ブルズ対ニューヨーク・ニックス戦は、オーバータイムの末にニックスが100-99で勝利。43得点を記録したカーメロ・アンソニーは、今回の勝利がブルズに対して強烈なメッセージになったと試合後に語った。
現在イースタン・カンファレンス首位のブルズ、そしてプレイオフ最後の枠を複数のチームと争っているニックスがファーストラウンドで対戦する可能性は少なくはない。アンソニーは、「今日の試合はプレイオフさながらの緊張感だった。今のままレギュラーシーズンを終えれば、彼らと対戦することになるかもしれない。だからこそ絶対に勝ちたかったし、相手にメッセージを送れたと思うよ」とコメント。昨年2月にトレードでニックスに移籍後、最高得点を記録したアンソニーは、第4Q残り11.2秒に同点となる3P、そして第1オーバータイムでも残り8.2秒に逆転となる3Pを決め、チームを勝利に導いた。ニックスではアンソニーの他、イマン・シャンパートが15得点、タイソン・チャンドラーが8得点、16リバウンドを記録。ニックスは9位ミルウォーキー・バックスとのゲーム差を1.0と広げた。一方のブルズは、デリック・ローズが12試合ぶりに復帰。しかし試合勘が戻っていなかったのか、FG26本中8本(29得点)に加えて、終盤ではフリースローをミスするなど、まだまだ本調子にはほど遠い印象を残した。ローズは、「どのチームに負けるかは問題ではなくて、今の時期に負けること自体がタフなこと。でも相手は素晴らしいプレイをしていた。どんなに俺達がリードを奪っても決して諦めずに向かってきた」と語った。ローズは前半FG6本中1本と絶不調だったが、第3Qだけで14得点を記録。ブルズも第3Q終盤にリードを奪ったが、粘るニックスを相手に試合を通してターンオーバー20を記録するなど、ミスにより試合を壊した。トム・ティボドーHCは、「勝つにはシンプルで適切なことをしないといけない。ターンオーバーは許されない。シンプルに守って、ボールを速く回し、シュートかパスかの決断をスピーディーに行う。オープンな選手を探して、自分のスペースを作る。リバウンド、スペースを守ってプレイする。極めて簡単なことだ」とコメントした。 』

 

 

 

 OTでも残り9秒、2点ビハインドで4ピリと同様にロング3Ptシュートを成功させたメロ。MSGが二度も大爆発を起こす盛り上がりを見せた。ニックスはそれでもPOに向けてまだまだ明日なき戦いが続く。9位バックスは5割まで追い上げてきた。ゲーム差1はすぐにも入れ替わる位置であるからまだまだ混沌とした状況だ。

 ブルズは明後日ホームシカゴで再びNYと再戦、POのことを考えると今日のようなゲームはできないだろう。43点も取られたメロをチームでどう抑えるディフェンスをするのか、トムHCは煮えたぎってるだろう。もうシーズン序盤のメロではない。ニックスのオフェンスを完全にコントロールして心身ともに絶好調だ。

 76ersがボストンに敗れて、ここにきてつらすぎる4連敗。ゲーム差なしの7位ニックス、8位76ersとなった。

 

 6位オーランドは昨日何とか踏ん張って連敗を免れた。3位ペイサーズとは1ゲーム差、5位ホークスとは0.5ゲーム差なのだから、まだまだ本当にわからない。この混戦を抜け出して再び3位の位置に戻すことは、PO1回戦の相手がどこであろうが関係ない。残りゲームを十分勝ち越してチームの信頼関係と勢いを戻すことが何よりも大切なテーマだと思う。ヴァンガンディHCの心境を察すると自己を捨てるような普通では考えられぬ状況で指揮を執るわけだから、凄いな、何よりプロとしての使命なのかなと畏怖の念を感じてしまう。もう己の欲なんかすべて捨てて、プライドも恥も外聞もシャットアウトした状況で「命削ってるな」と思わざるを得ない。

 イースト、ウェストとも異なった激戦とドラマがまだまだ起こりそうで毎日目が離せない。

 

 

 


敵は己の中にあり~噂が噂を呼び自傷?ここにきてマジック5連敗

2012年04月06日 | NBAバスケ

 

 「火のないところに煙は立たぬ」(There is no smoke without fire.) 

 こんな格言を思わずにはいられない。噂が噂を呼び、疑心暗鬼が生まれる。選手とコーチの関係にとどまらず、選手同士でもどこかギクシャクした気の使い方が生じる。ささいなミスやうまくいかないことを相手のせいにする傾向が出てしまう。

 ひょっとすると本日のゲームで5連敗を喫したマジックは、そうでないことを願うがヴァンガンディHCとD.ハワードの関係が修復できぬところまで来ているのかもしれない。ニックス前HCとメロとの関係に似たようなことが起きてしまったのだろうか?

 いくらNBAスーパースター選手とはいえ、「シーズン途中にHCを換えてくれ」とフロント最高責任者に申し出ることがあるのだろうか?ほんとうに信じがたいことだ。

 推測や噂で話したくないが、クレイジーな状況に巻き込まれそうな選手やコーチ陣を思うと残念で仕方ない。

 

 

 

 D.ハワードは何が不満なのだろうか?

チームが勝てないこと? ヴァンガンディのコーチング? 

ほんとうのところは闇で「敵は己の中にあり」という印象を受ける。

 

ニュ-ヨーク・ニックス(28勝27敗) 96-80 オーランド・マジック(32勝23敗)

 

 ニックスは着実に序盤、中盤とリード広げたみたいだ。メロが19点(FG:6/16)・8Reb、チャンドラーが12点・12Reb、ベンチのJRスミスとT.ダグラスが各15点、合わせて9Rebとメロが20本以上バカスカシュート打たない方がニックスのオフェンスはうまく回る。メロがRebとAstを頑張ってるゲームは勝ちゲームに結びついている。

 

 

 今のニックスは、左からB.デイビス、T.チャンドラー、カーメロとこの3人が命運を握っている感じだ。しかし、ベンチが明るい。アウェイでこの1勝は大きい。このあと、シカゴとの連戦、当面最大のライバルバックスとの直接対決で貯金1を超えられるだろうか?

 

 

 

 

 

ボストン・セルティックス(30勝24敗) 86-93 シカゴ・ブルズ(43勝13敗)

 

 ルオル・デンが躍動してシュートリズムが復活した感じがする。派手な力強さでなく、堅実なクレバーなしなやかさを併せ持ったプレイが戻ってきた。デン26点、ノア17点・9Reb、ブーザー14Rebとやはりこの3人が各人の持ち場をこなした時のブルズは崩れない。前半はピアース中心のボストンを追いかける展開が続いたが・・・FG%や3Pt%はセルティックスより劣っているが、リバウンド数(特にオフェンスReb)で差がついて逆転に結びついた。R.ハミルトンが20分プレイできたことも大きい。

 ブルズの4月日程は、ゲーム消化数先行していたからあとちょうど10ゲーム、比較的楽な日程で組まれてる。来週の12日マイアミ戦頃にはローズ復帰できるのかなぁ・・・ローズ復帰だけが心配な要素だ。

 

 

 シカゴHCトムは、ちょっと神経質な感じもするがやり繰り上手である。NBAのコーチとしてはかなり細かい具体的な指示を出し続けるタイプのコーチだと思う。ブルズの選手皆が真剣に忠実に耳を傾ける姿勢が如実に伝わってくる。

 あと10試合、何が何でもヒートとのカンファレンス1位・2位対決に固執するのではなく、6勝4敗くらいの気持ちで無理させない集中したゲーム調整にしてもらいたいな。でも、手抜きせず勝ちにいくんだろうな・・・

 

 

 


春らしい陽気・花見頃~現地4/4激戦3Game、POレースに早くも変化

2012年04月05日 | NBAバスケ

 

 一昨日、嵐のような暴風から一転、今日は4月の春らしい陽気となった。桜の見ごろとなり週末は絶好のお花見でしょう。

今シーズンのNBAは、普段の1.5倍くらいのスピードで消化された感じがする。本日注目の3ゲームはやはり激戦であったみたいだ。

 

 

サンアントニオ・スパーズ(38勝14敗) 87-86 ボストン・セルティックス(30勝23敗)

 

 スパーズ嵐のような9連勝、圧倒的というよりしぶとく接戦ものにしての連勝。ゲームスタッツからは読み取りづらい強さを秘めたチームだ。ベテラン・中堅・若手がうまくかみ合ってポポビッチHCの老獪さが如何なく発揮されてるようだ。ずば抜けて得点獲る選手いなくて競り勝ってしまう。昨シーズン最終戦、主力ジノビリを無理させ怪我でPO失う経と験が教訓になってるのか・・・スパーズSGのD.グリーンが最多の14点、PGパーカー10点、PFダンカン10点とセルティックスのお株を奪うかのようなハーフコートバスケを制してる。OKC、LAL、LACの上位チームにとってはやっかいな相手だろう。ボストンは負けはしたが、4月最終盤は少し貯金を伸ばしそうな感じする。

 

 

 

 

 いちばん注目してたこのゲーム、激しいファウルあり一触即発の雰囲気でPOさながらのゲームだったみたいだ。

 

オクラホマシティー・サンダー(40勝14敗) 93-98 マイアミ・ヒート(39勝14敗)

 

 ヒート、ホーム17連勝と継続中。6連勝と絶好調に見えたサンダーがグリズにまさか競り負けこれで連敗になるとは、わからないものだ。お互い激しいディフェンス合戦でFG%低調の中、サンダーのアキレス腱TO(ターンオーバー)18をヒート(TO13)がうまく引き出したのか、スタッツからは3Ptシュートの差が結果的に勝敗を左右してるように見える。

 イースタンとウェスタンの1位・2位は、どちらも似た構図で入れ替わりがあるかもしれないし、そのままかもしれない。1位・2位の持つ意味はカンファレンスファイナルまでどっちが有利か不利かわからない状況だ。3位・4位、5位・6位のチームと7位・8位のチームが最後までもつれそうな状況だから・・・

試合は第2Q残り727秒にラッセル・ウェストブルックの3ポイントプレイで、サンダーが36-25とリード。サンダーは二桁リードを奪った試合はここまで322敗と圧倒しているだけに、この試合も325日にヒートを103-87と圧倒した試合と同じ展開になるかと思われだが、そこから流れが変わる。前半残り545秒にケンドリック・パーキンスがシュートブロックの際にウェイドの頭をはたき、テクニカルファウルとパーソナルファウルを取られる。サンダーのスコット・ブルックスHCは「何故パーキンスが両方のファウルを取られるのか」と怒り、ヒートのエリック・スポエストラHCは、「頭への接触がフレグラントファウルにならないのは何故か」と立腹。その12秒後、ウェストブルックのボールをウェイドがスティール。ボールが回ったジェイムスがダンクに飛びあがった所をウェストブルックに後ろから引っ張られてコートに落下し、再び険悪なムード。その結果、ウェストブルックにフレグラントファウル1がコールされ、勢いづいたヒートが、50-49と逆転して折り返す。後半に入っても両チームは熾烈な展開を続けるが、最終盤クリス・ボッシュがジャンパーを決めてヒートが96-93とリード。対するサンダーはそこまで18本のフリースローをすべて決めていたが、残り43.6秒、パーキンスがフリースローを2本とも痛恨のミス。ウェイドが最後フリースローを2本とも決めて、雪辱を果たした。ジェイムスはハーフタイムのインタビューで、「プレイオフのような試合だ。自分はラス(ウェストブルック)を知っている。あいつがダーティーなプレイヤーだとは思えない」と話した。敗れたサンダーではケビン・デュラントが30得点、ウェストブルックが28得点、ジェイムス・ハーデンが12得点を記録。ヒートを37%のシュート成功率に抑えたが、勝利はならなかった。』

 

 

 

LA.レーカーズ(35勝20敗) 113-108 LA.クリッパーズ(32勝22敗)

 

 注目のLA対決、レーカーズのバイナム、コービーの活躍でハイスコアゲームを制したみたいだ。最終盤コービーの勝負強さが続く。

『今シーズンの対戦成績を2勝1敗としたレイカーズはこの勝利により、クリッパーズと同率になった場合、プレイオフでのタイブレーカーをゲット。順位争いも優位に立った。ディビジョンを制する両者のいずれかが、恐らくオクラホマシティ・サンダーとサンアントニオ・スパーズに次ぎ、ウェスト3位の座を射止めると思われる。試合は、第4Q11点ビハインドで始めたクリッパーズが最初の8得点を挙げ、92-89と追い上げる。エリック・ブレッドソーの3ポイントで残り71秒に98-96と詰めたクリッパーズは、クリス・ポールのジャンパーで102-102の同点とし、残り330にはデアンドレ・ジョーダンのフックショットで、104-103と遂に逆転。だが、コービー・ブライアントのジャンパーですぐに逆転したレイカーズが得点を重ね、最後まで逃げ切った。ブライアントは「クリッパーズ派手なプレイをするだろうと予想できたが、我々は惑わされることなく冷静なプレイをしようと話し合った。向こうは多くの武器を持っているが、我々がリーグで対戦するトップチームと何ら変わらない。ファンがクリッパーズの後押しをするのは明らかで、クリッパーズベンチ陣も頑張った。だが我々は冷静さを保ち、ビッグなプレイを決めた」と、激戦の勝利を喜んだ。レイカーズではバイナムの他に、ブライアントが31得点、レイモン・セッションズが16得点を記録した。一方、敗れたクリッパーズでは、元レイカーズのカロン・バトラーが28得点を挙げたのを始め、6人が二桁得点を記録。クリス・ポールが22得点、16アシスト、ブレイク・グリフィンが15得点、14リバウンド、ジョーダンが11得点、13リバウンドを挙げ、ウェスト4位の座は守った。ポールは「精神的な勝利なんてない。向こうが勝った。それだけだ。我々はコービーに気を取られ過ぎ、コミュニケーションミスが多くあった。セッションズにレイアップを許し過ぎた」と、敗因を述べた。

 

 

 コービーはシーズン当初より体が引き締まって見える。シーズン序盤、本人もチームも苦しんだことがうそのようにチーム力と方向性がハッキリしてきたようだ。フィッシャーを放出してセッションズ獲得したことは大正解だったように感じる。

 

 

 イースタンとウェスタンで、(勝ち数)-(負け数)で順位並べると、

 

 ①ブルズ      +29

 ②ヒート      +25

 ③ペイサーズ   +12

 ④マジック     +10

 ⑤ホークス     +9

 ⑥セルティクス   +7

 ⑦76ers      +4

 ⑧ニックス      ±0

 ⑨バックス      -2

 イースタンでは、ペイサーズが勝ち星伸ばし、マジック、76ersが貯金はたいてる。3つのグループ争いになりつつある。

 Aグループ:ブルズ、ヒートの1位・2位争い

 Bグループ:ペイサーズからセルティクスまでの3位~6位争い

 Cグループ:76ersからバックスまでの7位・8位争い

 

 ①サンダー      +26

 ②スパーズ      +24

 ③レーカーズ     +15

 ④クリッパーズ    +10

 ⑤グリズリーズ     +7

 ⑥マーベリックス    +7

 ⑦ロケッツ        +4

 ⑧ナゲッツ        +4

 ⑨サンズ         +2

 ⑩ジャズ         +1

 ⑪ブレイザーズ     -3

 ⑫ティンバーウルブズ -6

 ウェスタンは4つの階層でグループ化争いになりそうだ。ブレイザーズとウルブズはどうやら脱落したとみていいだろう。

サンズがいつの間にか食い込んできた。

 Aグループ:サンダーとスパーズの1位・2位争い

 Bグループ:LALとLACの3位・4位争い

 Cグループ:グリズとマブスの5位・6位争い

 Dグループ:ロケッツからジャズまでの4チームによる7位・8位争い

 

 まだ10数ゲームあるからわからないが、なんとなくこの階層の中で順位が決定しそうな気がする。あとは、PO始まるまでの各チーム主力ケガ人の回復状況はとても大切な要素だ。

 

 

 


J.リン右膝半月板損傷~イースタン上位チームに異変

2012年04月03日 | NBAバスケ

 

 注目選手にどうしてこんなに怪我が多いのだろう?

17ゲームもの、およそ2か月もの短縮シーズンであるのに(あるから?)主力選手に怪我が多すぎるシーズンだ。

 ニックスのジェレミー・リンは今思うとどの写真にも右ひざにパットの入った分厚いサポーターをしてた。たぶん右膝半月板の痛みを抱えながらのプレイだったのだろう。ほんとうに残念な結果で悔やまれる。リンが彗星のごとく現れてニックスに激震を起こし、ニックスのプレイに劇的変化を及ぼしたことは間違えのない事実で、台風のように真夏の打ち上げ花火のように駆け抜けた20数ゲームはゲーム結果以上に世界に様々な波紋と問題提起をも巻き起こした。ルーキー同様な弱冠23歳のいちバスケットプレイヤーが世界的規模で社会現象にまでセンセーショナルになった原因が今では冷静にわかるような気がする。

 

 

 J.リン 2011-12シーズン 35ゲーム出場 1ゲーム平均 27分、FG:5/11(44.7)、6.1Ast、3.6TO、14.6得点

こんな数字では到底語れないほどの活躍だった。コーチ陣の誰より身をもってチームメイトにプロ意識をもたらした。指導者側へもリスクを恐れないで若手を登用する大事さを再認識させた感じがする。

 このあとニックスは明後日からの5ゲームがPO出場へ最大の試練だ。

 @Ind VSペーサーズ ⇒ @Orl VSマジック ⇒ @NY VSブルズ ⇒ @Chi VSブルズ ⇒ @Mil VSバックス

 ブルズもマジックも変調なだけに戦い方次第では、この5試合どうなるか予想の難しい好?ゲームに持ち込める可能性あるが・・・制限区域内でどれだけ頑張れるか、5連敗もあり得るし5連勝?も・・・2勝3敗が最低条件、3勝2敗で御の字だろうか。

 

 

 現地4月1日ゲームで、イースタン1位~3位までのブルズ・ヒート・マジックが揃って負けた。ともに負け方の内容が非常に悪い。

 

 

 

シカゴ・ブルズ(42勝12敗) 78ー92 オクラホマシティー・サンダー(40勝12敗)

 

マイアミ・ヒート(37勝14敗) 72-91 ボストン・セルティックス(30勝22敗)

 

デンバー・ナゲッツ(29勝24敗) 104-101 オーランド・マジック(32勝21敗)

 

 負けた3チームに共通した敗因がアウトサイドショットの不調。オフェンスにぺネトレイトやポストプレイが機能しなくてプレッシャーを受けたアウトサイドショットが落ちる。オフェンスリバウンドで繋ぐことも少なく速攻を喰らってしまう。

 サンダーはチームの特徴を生かした完ぺきな勝ち方、ブルズは今季一番のボコボコゲームになってしまった。

ブルズチームFGが30/90、3Ptが8/24、こんなにシュート打って78点とは・・・いかに単調な悪いシュートリズムが続いたか想像できる。片やサンダーチームFGは36/73、3Ptは4/9とアウトサイドショットに頼らずメリハリある効率良いオフェンスであろうことがスタッツから伝わってくる。

 

 

 セルティックスのロンドは優れたPGだと思うのだけれど、対戦相手によって活躍の波が大きいようだ。ヒート相手に16得点・11Reb・14Astのすごい活躍だ。ピアースとともにセルティクスがここにきてチーム力がMaxになりつつあるような気がする。

 マイアミは、ボッシュのFG2/11に象徴されるようにウェイドまでもショット不調に陥っては勝てない。イーストをリードし続けたブルズ、ヒートとも残りゲームでチームを立て直さないとPO1回戦敗退もあり得る今日のゲーム内容だ。

 

 デンバーは2ガードのアフロラ22点、ローソン25点と絶好調だ。2人の暴れたゲーム展開が目に浮かぶようだ。確率の高いシュートに持ち込むプレイ振りが。ナゲッツチームFGが40/72、3Ptが8/19と実に効果的に高確率だ。一方のマジックはFGが37/88、3Ptが8/32とセンターD.ハワードが欠場とはいえアウトサイド一辺倒のオフェンスでは接戦を勝ち抜けない。

 マジック、ブルズともに相手より17・16本も多くシュート放ちながら敗戦とは・・・POレース激戦のウェスタンにおいてナゲッツは実に貴重な勝ち星を挙げた。ナゲッツあとは下位チームに取りこぼししなければ抜け出せると思うのだけれど・・・

 

 最後にペーサーズが激戦を追いついてOT(延長戦)の末、大きな1勝を挙げた。

 

インディアナ・ペーサーズ(31勝21敗) 104-102 ヒューストン・ロケッツ(28勝25敗)

 

 逆にロケッツは痛すぎる敗戦だ。ウェスタン5位~10位あたりまでは猫の目のように変動しそうだ。

これで、イースタンは4位に、とうとうDIV.首位になったセルティックスが、3位マジックと5位ペーサーズがわずか0.5ゲーム差、6位ホークスと1.5ゲーム差と混沌レースになってきた。POのための調整だなんて言ってられない明日なき戦いに突入したように感じる。最終コーナーを曲がりあとは直線数百メートル勝負、鞭をどう入れるのか、入れないのか入れ続けるのか、1ゲームの勝敗が重みあるPO順位に影響を及ぼす。