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10月2日、久しぶりに山を歩いた。
高尾山口駅から出発し、稲荷山コースで高尾山に登り、城山・景信山を経由して明王峠から相模湖駅に下りるコースは、私にとって最も頻繁に歩く山登りコースの一つである。
百名山を筆頭に登った山の数を競う人もいれば、飽きもせずに同じ山に登り続ける人もいる。
そうした分類をすれば、私は「飽きもせず」の集合に、どちらかというと包含される。
高尾山系ではメインルートとなっている今回の登山路を、私は目をつぶれば登山路の風景を順を追って思い描くことができるほど繰り返し歩いている。
このルートも、高尾山口駅から高尾山までの登山路、高尾山から城山までの登山路、そして景信山から明王峠の巻き道など、細かく言えば登山路の選択が可能である。
また、明王峠を過ぎて陣馬山まで到り、陣馬高原下のバス停へ下りて、高尾駅へ向かうコースもあるが、最後の「林道歩き+バス」が嫌なので、直接下りた場所から電車に乗れる今回のコースの方が、私は好きである。
9月21日の台風15号による被害で、高尾山の登山ルートの多くが現在も通行不能になっていて、通れる稲荷山コースでさえ、上の画像の通りかなりの倒木が道を横断していた。
コースの案内は、繰り返しブログで紹介しているので、今回は山で出会った草花を中心に、画像でまとめてみたい。
コースの詳細は、以下のブログ等を参考にしていただきたい。
マッキーの山登り:高尾山口~高尾山・城山・景信山・明王峠~相模湖駅
ルートの登山道脇に続くように群生していて、見ることを楽しみにしていたタマアジサイではあるが、時期的に見頃を過ぎ、画像のように少々貧弱だが僅かばかり咲いていた。
ホトトギスも群落で咲いているのだが、やはり時期が遅かったせいか、今回は全く出会うことはなかった。
クサギの実が、朱とダークブルーのコントラストを強調して、花のように開き始めていた。
高尾山周辺でこの季節に白い花をつける植物の代表はサラシナショウマだろうが、画像のシモバシラもいたるところで見られ、独特の花の付き方をしているので、見間違うことはない。
高尾山系で、この時期に最もよく見かける花はと問われたら、私はアザミの仲間と答えるだろう。
上のアザミは、アズマヤマアザミだと思われるが、他にも種類の異なるアザミが、至る所で見られた。
城山の茶店周辺に、これでもかといった風に咲いているヒガンバナ。
年々その株の数が増えているようだ。
いつものように、城山の茶店でナメコ汁(250円)を注文し、持参したおにぎりで昼食をとった。
天気が良いと、正面に富士山を望むことができるのだが、当日は曇天で富士山まで視界は届かなかった。
この時期に、高尾山系の山に登ったら、私には出会うことを楽しみにしている相手がいる。
それが、上の画像のアサギマダラというチョウである。
個体差は多少あるが、このチョウはマクロで撮影しても、逃げようとしない。
流石に海を渡って千数百キロの旅をするチョウだけあって、そこらの人間様よりも落ち着きと風格がある。
羽の色は、画像の通り表と裏の色は異なっている。
「オッ、アサギマダラだ!」
今年も、幸運にも1頭のアサギマダラに出会えた。
ちなみにチョウの助数詞は、日常では匹、正式には頭である。
アサギマダラについて、詳しくは以下のブログを参考に。
マッキーの随想:自然は不思議なことばかり…秋の山の話
マッキーの随想:生きる力を学ぶ…チョウや植物から
サラシナショウマのような花を付けた植物は何?
草丈はサラシナショウマよりもだいぶ低く、矮小化した姿かたちをしているのだが?
今回期待していた本物のサラシナショウマは、やはり時期が遅かったのか、見かけることはなかった。
シシウドの仲間であることは間違いないのだが、明王峠の茶店横に咲いていた花だが、何という植物かは分からない。
私のブログは、毎日およそ500IP(人)の訪問者があり、1500PV(回)程度の閲覧数があるが、私よりもずっと植物に詳しい人も、その中にはいらっしゃると推察できる。
不明な植物名をお知りの方や、私の植物名の同定ミスに気付かれた方は、お手数だが文末のコメントを使ってご教授いただければ、とても幸いに思う。
秋の七草の一つであるハギの花は、まだまだ咲き続けている。
秋の七草の覚え方は、「お・す・き・な・ふ・く・は」である。
すなわち、「オミナエシ・ススキ・キキョウ・ナデシコ・フジバカマ・クズ・ハギ」となる。
日本人ならば、春の七草・秋の七草は、覚えておくべきだろう。
シラヤマギクの花
ツリバナの独特な形状の実が、枝からぶら下がり、趣のある景観を作り出していた。
最後に、やはりこの時期に山歩きすると、ぜひ収穫したいものがある。
それは、ヤマイモの蔓に付くムカゴである。
ムカゴは実ではないが、栄養分を蓄え、地面に落ちるとそこから芽が出てくる、面白い植物の器官である。
とっても美味いという訳ではないが、一年に一回は口にしたい季節の食べ物がある。
「ムカゴ飯」は、私にとってそのような食べ物の一つである。
今年は、台風であらかた地面に落ちてしまったのか、例年のように蔓に付いているムカゴはほとんどなかった。
それでも注意深く探すと、やや小粒ではあるが手のひら一杯ほどのムカゴが収穫でき、翌日の弁当は、それを使ったムカゴ飯であった。