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今年は、春分を過ぎて、やっと春めいた季節がやってきました。3月23日(日)、久しぶりにY氏と山登りに出かけました。行き先は、西武秩父線沿線の西側に連なる、天覚山・大高山・子の権現です。
伊豆ヶ岳を経由して子の権現に到り、吾野駅もしくは反対側の竹寺・小殿バス停に下るルートで歩いたことは、何度かありました。しかし、子の権現から南に連なる山々は、私にとって初めて登る山でした。
東吾野駅で、かなり多くの中高年登山グループが降りました。その人たちは、西武秩父線の東側に連なる山々を目指す人たちです。なぜなら、私たちのように線路を渡って西側の山へ向かう人たちはいなかったからです。
今回私たちが登ったルートは、どちらかと言えばマイナーで、山の熟練者好みの山歩きに適しています。最後の子の権現を除けば、出会う登山者も少なく、静かな山歩きができました。
9時10分に東吾野駅に到着し、身支度をして出発しました。 踏切を渡り、案内板の指示に従って進むと、やがて天覚山までの登山路が、尾根筋コースと、沢沿いコースに分かれます。私たちは沢沿いコースを選択しましたが、上の画像のように、若干藪がうるさいところがあります。
今回のルートのほどんどは、杉や檜が植林された人工林の中にあり、花粉症の私にとっては、敵の真っ直中を歩くことになります。鼻水やくしゃみにめげずに歩く必要がありますが、それにも勝る楽しみが、山登りにはあります。
歩き始めて1時間ほどで、まず一つ目のピーク・天覚山の頂上に到着しました。頂上から大きく視界が開け、遠く様々な山を眺めることができる爽快な場所でした。また、ベンチも設置されていて、しばらく休憩するにも良い場所です。
頂上には、大きなアセビの木があり、白い花をいっぱいに咲かせていました。
今回の稜線上の登山路には、繰り返しアップダウンがあります。その山道を歩きながら、登り下りの多い北高尾の稜線歩きを思い出しました。登山路から、次のピークである大高山の均整のとれた姿を、下の画像のように眺めることができます。
この登山路には、この時期、下の画像のようにヤブツバキの花が随所に見られます。植林した針葉樹林帯なので、稜線上の道の両側に、人為的に植えたのかも知れません。
ほんの前まで、ゴールデンウイークに故郷・新潟に帰省すると、残雪がたっぷりと残る春山に、友人と登ることを恒例行事にしていました。その時期に、新潟の山には、ユキツバキが至るところに咲いていました。
このルートの途中には、いくつかのエスケープルートがあり、天候や体力に合わせ選択できます。ですので、子の権現まで行かなくとも、都合に合わせた山歩きができるコースです。
11時過ぎに、大高山に到着し小休止。大高山を越えて次のピークを過ぎた所で、昼食を取りました。まだ芽吹きには若干早い季節でしたが、その木々の枝を揺らす風音だけが聞こえる、とても静かな山歩きでした。
2時をだいぶ回って、最後のピークに建つ子の権現に参拝しました。ここの境内には、金色に輝く大きな草鞋が飾ってあります。初めて、北上するルートでこの子の権現に至りました。寺なのですが、権現を祀っている神仏混淆のお寺です。
吾野までの下山路は、子の権現の東側の樹林帯にありますので、時刻の割に、しばらく夕暮れ時のように暗く、また2月に降った雪が所々残っていました。この登山路を下りきると、左側に川を見ながら、民家が点在する舗装された道を歩きます。しばらく歩けば、幹線道路に突き当たり、その手前を案内板に沿って歩けば吾野駅です。
吾野駅改札の反対側線路脇にに、吾野湧水があり、時間があれば汲んで帰るのも良いでしょう。駅反対側に行くためには、駅近に線路下を通る隧道が設置されていますので、それを利用することもできます。
もうしばらくすれば、山々は芽吹きの季節を迎え、山菜や草花で私たちを楽しませてくれます。低山歩きの、楽しい季節が訪れます。
【標準歩程時間】
東吾野駅~1.00~天覚山~1.20~大高山~2.50~子ノ権現~1.25~吾野駅(計6時間35分)