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今年も風に乗って秋がやってきました。花を見る前に、その香りで開花したことを知り、秋の到来を感じさせる花。
「キンモクセイの香りだ!」
教室へ向かう途中、キンモクセイの特徴的な甘い香りが風に乗って漂ってきました。公園などでよく見かける同じ仲間として、キンモクセイ・ギンモクセイ・ヒイラギモクセイ・ヒイラギなどが挙げられます。その中で最も頻繁に出会うキンモクセイは、モクセイ科モクセイ属の常緑小高木樹で、ギンモクセイの変種と言われています。私の経験では、同じ地域のキンモクセイが、示し合わせたように一斉に開花するように思われます。
花の香りで季節を実感させる植物として、春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、秋のキンモクセイ、冬のロウバイなどを挙げることができます。その中でも、キンモクセイは最も強い芳香を放つ花だと思います。
ただし、トイレの芳香剤として、キンモクセイの香りが’90年代まで長期間売れ筋でした。そのために、キンモクセイの香りがトイレを連想させるとして、嫌う人もいるようです。けれども、そのキンモクセイの香りの芳香剤は、現在販売されていないということです。
私たちの五感の中で最も原始的な感覚が、嗅覚であると言われています。嗅覚以外の感覚が、幾つかの脳の部位を経由して大脳辺縁系という場所へ到達します。ところが、嗅覚は嗅神経からダイレクトに大脳辺縁系へ入ります。嗅覚が五感のなかで最も原始的であるのは、そうした神経系のシステムによるものと考えられています。
大脳辺縁系(古い皮質)とは、情動の表出・食欲・性欲・睡眠欲・意欲などの本能や、喜怒哀楽・情緒などをつかさどっており、また記憶や自律神経活動に関与しています。嗅覚がダイレクトにそうした役割を果たす脳の部位に作用することにより、私たちは、香りによって感情や本能にストレートに影響を受けるということだと思います。
ある香りが、遥か昔の記憶を突然呼び戻すといった経験をお持ちの方は多いことでしょう。また、香りによって癒されたり、食欲を掻き立てられるといったこともあります。風邪で鼻が詰まっている時など、食べ物がおいしく感じられないといこともあるはずです。こうしたことは、嗅覚の神経系の伝達構造に因っていると思われます。
人は年を重ねるほど、重層的に香りを感じるようになります。季節を代表する香りに、今までの年月の経験が重なり合って、より一層深みが増してくるように思われます。私が小学生の時、とても惹かれた香りと関連した短歌が、教科書に載っていました。今年も、いつしかその季節が近づいてきました。
街をゆき 子供の傍を 通るとき 蜜柑の香せり 冬がまた来る (木下利玄)
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9月25日(日)、小学2年生と山歩きに行く予定でしたが、早朝起きると、どうもはっきりしない天気でした。そこで、山歩きは中止して、自宅周辺の散歩に出かけることにしました。
公園には、まだまだ元気にムクゲの花が咲いていました。ムクゲの花は、7月から10月まで、長い間咲き続けます。ムクゲはアオイ科フヨウ属の落葉樹ですが、この種類の花はいずれもとても綺麗な花を咲かせます。
下の画像は、ルリマツリの花です。この花も、6月から10月まで咲いています。公園の植栽に咲いていることが多い花です。ルリマツリは、南アフリカ原産の花で、その仲間(プルンバコ)は、熱帯を中心に分布しています。
公園の植栽でよく見かけ、ムクゲやルリマツリ以上に長く咲いている花として、アベリアを忘れることはできません。スイカズラ科ツクバネウツギ属の植物で、春にだけ咲くツクバネウツギの仲間ですが、春から秋まで半年以上咲き続けます。
さて、秋を告げる花として、ヒガンバナを挙げる人は多いと思います。ヒガンバナの名は、秋の彼岸ごろから開花することに由来します。別の説には、毒性のある植物ですので、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、という説もあります。
別名として、曼珠沙華とも言いますが、法華経などの仏典に由来するそうです。いずれにしろ、彼岸花は忌み嫌われる花とされる場合がある一方、天上の花という意味を持つめでたい兆しとされることもあります。
一般的には燃えるような赤い花ですが、下の画像のように白いヒガンバナもありますし、時折黄色いヒガンバナも見かけます。
下の画像は、秋の七草の一つ、ハギの花です。ハギは、漢字で萩と書きますが、草かんむりに秋と書くように、昔から秋を代表する花と思われていたのでしょう。マメ科ハギ属の花ですが、秋の七草にはもう一つマメ科の植物があります。それは、クズです。
最近、小学4年生の理科の時間に、秋の七草を教えました。春の七草を言える方は多いのですが、大人でも秋の七草を言える方は少ないはずです。覚え方は、「おすきなふくは」です。
お・オミナエシ、す・ススキ、き・キキョウ、な・ナデシコ、ふ・フジバカマ、く・クズ、は・ハギ、このように私は教えています。
家に戻れば、まだまだ夕方には早いのに、すでに太陽が西に傾いていました。秋分の日を過ぎれば、「秋の日はつるべ落とし」の諺の通り、日が暮れるのが急速に早くなってきます。
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見慣れない動物に対して、人間は本能的に危険性を疑う動作を行います。すなわち、毛嫌いするのです。特別に訓練された人たちを除けば、身を守るために、そうした反応をするはずです。
かつて、ツチノコブームと言うか騒動がありました。未確認であるが故に、様々な憶測を呼び、また空想の世界を広げました。特定外来生物の毒グモ『セアカゴケグモ』や、千葉県館山や三浦半島周辺の磯でも発見されている猛毒の『ヒョウモンダコ』など、最近の話題となった生物です。多様な物流の増大と、激変する自然環境により、その地域では見慣れない動物の出現は、今後増えていくものと予想されます。
前回のブログで綴ったように、私のホームグラウンドと呼んでも良いほど、頻繁に歩くルートが、高尾山系です。その私が、今回の山歩きで、今までに遭遇したことのない、とても珍しい動物を発見しました。
下の一つ目の画像は、杉林の中に木洩れ日が差し込んで、綺麗な風景を作り出してる情景です。杉林の木洩れ日は、幻想的なほど美しいと感じる時があります。二つ目は、登山口を出て帰りのバス停までの道の脇に咲いていたセンニンソウの花です。
さて、皆さん、奇異な動物を見る心の準備はできましたか?では、私が遭遇した動物の画像をご覧ください。
「なあんだ、ミミズじゃないか!」 ・・・しっかりとこの画像をご覧ください。周囲の木の葉は、おそらくコナラかミズナラの葉です。その大きさと比較してください。
私は、この動物を見た瞬間、その大きさから、ヘビだと勘違いしました。けれども、爬虫類の特徴を一切持っていません。まず、目と口が見当たらなかったので、ヘビの種類ではないことが分かりました。こんな環形動物を、今まで見たことがない!不気味な生き物だな!・・・これが、最初の感想でした。
体長は少なくとも40~50cmはありました。手を横において、比較できるように撮れば良かったのですが、あまりの驚きで、考える余裕はありませんでした。体は、横にホースのように細かくくびれていて、割と素早い動きをしていました。出会った場所は岩場でしたが、当然土の中に住んでいる環形動物だと考えられます。
突然変異なのか、未確認の新品種なのか、あるいは環境の変化により従来住んでいたエリアが広がって高尾山系に住むようになったのか、または飼育していた動物が、過失あるいは故意に放たれたのか・・・歩きながら、その4つの可能性を考えました。
帰宅後にネットで調べました。それでも、的確に該当する動物は見当たりません。皆さん、知っている方がいらっしゃったら、教えてください。
小学2年生が図書館から借りて来た図鑑に、偶然によく似た生物が載っていました。その生物は、オーストラリアに住んでいる、ジャイアント・ジップスランド・ミミズです。全体の特徴はとても良く似ていますが、このミミズの体長は90cmにもなるそうで、それから比べれば、今回の環形動物は少し小さめということになります。
さて、その日は景信山登山口から小仏バス停までの間にある寺院を参詣しました。数え切れないほどその寺の前を通っていますが、今回が初めての参詣でした。訪ねてみようと思い立った理由は、バズの発車時間までだいぶ合間があり、時刻もまだ早かったからです。
そのお寺は、小仏山寶珠寺と呼ばれているようでした。山門の左手に関東地方でも有数の巨木・カゴノキが植えられています。寺の建物自体はさほどではありませんが、このカゴノキは一見の価値はあるでしょう。
カゴノキ(鹿子の木)・・・クスノキ科の常緑高木。暖地に生える。樹皮が薄く円くはげ落ちて鹿の子模様になるのでこの名がある。雌雄異株。葉は広倒披針形で革質。夏,葉腋に黄色の小花を密につけ,翌春,球形の赤熟する液果を結ぶ。
生き物、特に環形動物に関心のある方で、今回私が出会った生物について知識がある方は、是非コメントを頂ければと思います。では、どうぞよろしく!
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ウツギの花を話題としているうちに、私の周囲では、早くもキンシバイが咲き始めました。一週間違うと、時節の話題がズレていくほど、季節の移り変わりが早いことを実感する時期です。
下の画像は、近隣で咲き始めたキンシバイの画像です。上がキンシバイの園芸品種のヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅)で、下の画像が本家キンシバイです。珍しいことですが、並んで公園に咲いていました。最近のキンシバイの多くは、ヒペリカム・ヒドコートです。キンシバイの仲間について関心のある方は、下のブログを御覧ください。
マッキーの『四季を楽しむ』:キンシバイとビョウヤナギとヒペリカム・カリシナム
また下の画像は、この時期に公園などに咲いているウツギの仲間のサラサウツギの花です。蕾の時は、濃いピンク色ですが、咲くと花弁の外側にピンクが残りますが、花全体が白い下向きの八重の花となります。
5月22日(日)、久しぶりに東京大学付属の小石川植物園に、我が家の2年生を連れて行ってきました。高尾山周辺のウツギの花についてこのブログで綴りましたが、その他のウツギの花を見たいと思ったことが、出かけるきっかけです。
下の画像が、本家本物のウツギの花です。半開で下向きに花を付けるのが特徴です。
下の画像は、シロバナヤエウツギです。真っ白な八重の花弁が特徴です。シロバナヤエウツギは、園芸品種ではなく、ウツギの変種で日本原産の自生種なのだそうです。
今度は、花弁が大きく見応えのある花をいっぱい付けているバイカウツギです。本州~九州の山地に自生する落葉性の低木で、バイカウツギの仲間はアメリカ・メキシコ・日本を含むアジアやヨーロッパに約30種類が分布しているそうです。古くから庭木や生け花の花材として親しまれています。
よく見ると、梅の花は花弁が5枚ですが、アブラナ科のように珍しく花弁が4枚です。ウツギは5枚ですので、バイカウツギの特徴として、花の形状以外で花弁の枚数によってバイカウツギの確認が可能です。
広い園内は、都心に居ながらにして、山里の景観を楽しむことができます。
日本式の庭園付近では、花菖蒲が早くも咲きはじめていました。これから、ウツギ・キンシバイの季節から、花菖蒲・アジサイの季節に駆け足で移っていきます。
高尾山周辺を散策した時にも咲いていたウマノスズクサ科の植物も咲いていました。下の画像は、順にタンザワウマノスズクサで、先日紹介したオオバウマノスズクサに類似しています。その下の画像は、中国のウマノスズクサ科の植物の花です。なんとその大きさは、大人の手を広げた大きさよりも大きく、驚くほどです。
梅雨は、性質の異なる小笠原高気圧とオホーツク高気圧のせめぎ合いによってできる停滞前線による長雨のことです。下の画像のように青梅の生っている季節に起きる現象なので、梅雨という漢字を当てはめたのでしょう。
その下の画像は、この時期に至る所に咲いている花です。「知らん」という人はいないでしょうが、シランの花です。また、その下の画像は、植物園入口に密集して咲いていたトキワツユクサの白い花です。ツユクサやムラサキツユクサも咲いている季節となりました。
下の画像は、直ぐにお分かりだと思いますが、ナス科の植物です。ナス科の特徴を持つとても小さな花をいっぱいに付けているこの植物は、ブラジル原産のフユサンゴです。その下は、色が白ければ、ソケイの花と分かるはずです。この花は黄色をしているので、その名もキソケイと名付けられていました。 ヒマラヤ原産で明治時代に導入された常緑低木で、ジャスミンの仲間ですが、残念ながら花に強い芳香はありませんでした。
植物園から帰ってくると、早速近くの草原で遊ぶ2年生。しばらくすれば、生い茂った雑草は、今年何回目かの除草により刈られる運命にあります。「帰るよ!」と声を掛けなければ、いつまでも背丈近くもある雑草の中で遊んでいる2年生でした。
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小学2年生と過ごしたゴールデンウイーク。出来事は、あっという間に思い出になってしまいます。上の子どもたちの時は、カーフェリーを使って北海道や九州まで、車で出かけました。けれども、子どもにとって身近な原っぱで遊ぶことが、とても楽しいといったことがあります。手間とコストをかけずに、思い出に残る子どもとのお出かけは可能です。
近所の土手の草原で遊ぶことが、とても好きな2年生。ちょっとお出かけした後に、家へ帰る前に遊ぶことが多い場所です。様々な動植物を探すことが、とても楽しいようです。
上のこどもたちは、車で繰り返し訪れた武蔵丘陵森林公園へ、電車とバスに乗って2年生を初めて連れて行きました。新宿御苑よりも、代々木公園よりも、昭和記念公園よりも広い武蔵丘陵森林公園。サイクリングコースを使い、ほんの一部でしたが、楽しみました。
昨年のゴールデンウイークでは、大山と金時山へ登りました。今年は、5月1日、陣馬山登山口から一ノ尾根を使って陣馬山に登りました。教室の生徒達も同じルートで登り、明王峠から相模湖駅に降りるルートで、何回か連れて行きました。
上の画像は、イカリソウとクサイチゴとヒトリシズカの花です。下の画像は、陣馬山のシンボルである白馬像です。
この時期に出歩く各所で見られる花として、シャガを挙げることができます。シャガは、アヤメ科アヤメ属の多年草で、原産地が中国の帰化植物です。シャガは、三倍体のため種子が発生しないので、日本の全てのシャガは、同一の遺伝子を持ち、分布は人為的に行われたと言われています。
帰りには、養魚場に立ち寄って魚釣りをして、エサやりもさせてもらいました。2年生は、魚釣りよりもエサやりが楽しかったようです。
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4月中旬から下旬にかけて、公園に咲いている花を、今日は画像と共に綴ります。
この時期の公園の花と言えば、まずチューリップを挙げることができます。チューリップはユリ科チューリップ属の植物で、原産地はトルコのアナトリア地方です。チューリップの生産地は、オランダが非常に有名で、日本で販売されている球根の多くはオランダからの輸入だそうです。
私の幼少の頃、故郷新潟は、チューリップの一大生産地だったと思います。幼稚園の遠足で、チューリップがいっぱいに咲いている公園へ出かけたことを、今でも鮮明に覚えています。
また、調べてみると、私の出身地である新潟市秋葉区(旧新津市)で、日本における本格的なチューリップの球根栽培が始まったといった記載があり驚きました。現在では、お隣の富山県が新潟を上回る球根の生産を行っています。
チューリップには、さまざまな園芸品種があるようです。花弁の形状、一重から八重の咲き方、赤・黄・オレンジ・白・緑・紫などの単色や複数の花の色、そうした花の変化を楽しむことができるのがチューリップです。こうした多様な品種を見ることができるのは、多くの園芸家の情熱と努力の結果なのでしょう。
ソメイヨシノが終わった後に、八重咲の桜が咲き始め、しばらくの間、目を楽しませてくれます。4月の中旬から下旬にかけて、一葉(イチヨウ)・関山(カンザン)・御衣黄(ギョイコウ)などの八重桜の品種を、私がよく出かける新宿御苑などで鑑賞することができます。
上の画像の花は、ライラックです。モクセイ科ハシドイ属の落葉樹で、フランス語由来のリラとも呼ばれます。八重桜を背景に、同じ淡い桃色の花を咲かせています。
明治座のビルに映る空と太陽は、本格的な春の到来を告げています。その前のイチョウは、清々しい若葉が一斉に成長を始めました。
地下鉄新宿線の浜町駅を出て、このグリーンベルトに設置されたベンチで、私は一服することがよくあります。なぜなら、私にとって、移ろう季節の変化を楽しむことができる場所だからです。大袈裟に遠出しなくとも、日ごろ通勤や通学で通る場所・・・そこは作られた自然かもしれませんが・・・、私たちに季節の美しさを楽しませてくれる所であることは確かです。
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桜の花が散るころ、驚くほどのスピードで、季節は私を追い越していきます。百花繚乱の春本番を、周囲の植物の変化で感じ取ることができます。今日は、4月に入ってから咲きだした花を中心に綴ります。
わずかな時間、撮った写真をそのままにしておくと、季節外れになってしまうほど、変化の激しい季節です。ある地下鉄駅の入口を通った時、甲高い鳴き声を耳にしました。見上げれば、ツバメの巣があり、二羽のツバメが巣と餌取りを交互に飛び交っていました。オスとメスが交代で、巣の中の卵を抱卵しているようでした。
上の画像は、ベニバナトキワマンサクとモクレンの花です。ベニバナトキワマンサクは、名前の通りマンサクの仲間ですが常緑樹で、この時期に綺麗な紅色の花を咲かせます。最近生垣として人気があるようで、大変よく見かけます。また、モクレンは、ハクモクレンの方が公園を含めて多く植えられています。モクレンは、シモクレン(紫木蓮)とも呼ばれるように、紫色の綺麗な花を付けます。
春先は、黄色い花を付ける植物が多いようです。一番上の花がヤマブキで、その下の二つの画像がレンギョウです。真ん中のレンギョウは、花弁が細いので、チョウセンレンギョウだと思われます。公園に植えられているレンギョウには、レンギョウ・チョウセンレンギョウ・シナレンギョウの三種類があります。一番下の画像が、本家のレンギョウです。
一番上の画像が、キンランソウの小さな花です。キランソウは、シソ科キランソウ属の多年草で、道端などに生える雑草で、山を登っている時にも見かけます。よく見ると、とてもかわいい小さな花をつけています。真ん中の画像は、大通りの植栽に絡むようにして、いっぱい花を付けていました。名前は、カロライナジャスミンと言い、マチン科ゲルセミウム属の常緑蔓性低木です。ジャスミンのような香りがするというのが、この植物の名の由来です。一番下の画像は、私が住む建物のエントランスに咲いているシャクナゲです。
上の画像は、順にアカツメクサ・カントウタンポポ・ショカツサイ(ハナダイコン)の花です。ツメクサには、シロツメクサ・アカツメクサ・コメツブツメクサ、それにこれがツメクサかと思うほど大きいベニバナツメクサなどがあります。
その下の画像は、春にだけ咲くカントウタンポポの綿毛です。年中咲いているセイヨウタンポポにテリトリーを奪われて、減少傾向にあります。一番下のショカツサイは、ムラサキハナナ、ハナダイコンとも呼ばれます。この正式な名称はオオアラセイトウです。ハナダイコンという名称は、ヘスペリスとい名で知られるアブラナ科の植物の正式名称が同じ「ハナダイコン」であるため、オオアラセイトウをハナダイコンと呼ぶのは避けるべきという指摘もあります。川沿いに自然に群生していましたが、花弁の紫と白の変化が綺麗で、一般的に紫一色のオオアラセイトウとは異なっていました。
散歩していると、90歳のおじいさんが投網を見せてくれました。投網の話も伺って、おまけにシジミのお土産をもらいました。水温が高くなってくると、魚も捕れるようになるということでしたが、今回は収穫無しでした。
おじいさんや魚や昆虫、そして今回紹介したような植物の花との出合が、散歩していると楽しめる季節となりました。
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今年の桜は、暖冬だったことから、開花は例年に比べて全国的に早かったようです。しかし、開花後に気温が低い日が続いたことで、満開が足踏み状態を続けました。その結果、一斉に開花して満開になることで、近年に無く密集した桜の花を楽しむことができています。
教室に向かう途中、駅前の桜並木の下にあるベンチで、コンビニの挽き立てブラックコーヒーを片手に、お花見をしました。ふと注意してみれば、行き交う人たちの人陰の長さも短くなり、春分も過ぎれば加速度的に陽光が強くなっていることを実感しました。
青空に淡いピンクの花弁が、雲のように広がった様を見ていると、長閑で心から温かくなっていくのを感じます。ワシントンの桜も、とても綺麗に咲いているようですし、日本にやってくる外国の人も多くなってきましたので、桜を眺める外人を見ることも多くなりました。
けれども、桜を眺める日本人と外人では、桜の花の美しさから受ける感情は、必ずしも同じとは言えないだろうと思います。なぜなら、育った伝統や文化、その上に立脚した個人的な経験などが重層的な心のフィルターとなり、五感で受け取る情報を異なるものとしているからです。
私は桜を眺めながら、西行の「願わくば花の下にて春死なん その如月の望月のころ」や、良寛の「散る桜 残る桜も 散る桜」などが、どうしても心に浮かんできます。それは、桜の花に絡んだ、知り合いの死を経験したからかもしれません。
私の座っている斜め横のベンチに、小さな乳児を膝に乗せて、桜の花を楽しんでいる若いお母さんがいました。乳児にとって、生まれて初めての桜の季節。母親のウキウキした気持ちは、小さな乳児にも伝わっているはずです。新しい生命を授かった母親は、その乳飲み子と一緒に桜の花を見ていましたが、その体はゆっくりと左右に揺れていました。乳児をあやしているのか、自身が心でスキップしているのか、それは私には分かりません。
母親はおもむろに日傘を広げて、乳児に日陰をつくりました。生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、春の陽も皮膚に強すぎるのでしょうか。母子が、一緒に傘の中に入る経験は、どちらにも楽しい経験です。子どもの成長はとても早いので、「蛇の目でお迎えうれしいな ピッチピッチ チャップチャップ ラン ラン ラン」と歌いながら、お母さんの雨傘に飛び込んでくる日もそう遠くないと思います。
そんな母子の姿を眺めていて、中村草田男の「万緑の中や吾子の歯生え初むる」(季語:万緑・夏)を思い出し、私はある種の感動を覚えました。桜の花も美しかったのですが、さりげない風景の中に、とても心温まる情景に出会った幸運を感じながらベンチの席を立ちました。
(補足)太陽の南中高度について
観測する地点の緯度が分かれば、夏至・冬至・春分と秋分の日の太陽の南中高度を、紙面に図を描いて、小学校4年生レベルの図形の知識で計算することができます。例えば、東京の緯度をおよそ北緯35度として計算してみましょう。地球の地軸が公転面に対して、66.6度傾いていますが、その結果、北回帰線の緯度は北緯23.4度(90-66.6=23.4)となり、その数値は覚えておく必要があります。
東京の冬至の日の南中高度:90-(35+23.4)=31.6度
東京の夏至の日の南中高度:90-(35-23.4)=78.4度
東京の春分・秋分の日の南中高度:90-35=55度
この数値から、三角定規に30度・60度・90度の直角三角形がありますが、冬至の太陽高度は、斜辺を机の上に置いた時の30度の角を挟む辺とほぼ同じ方向から太陽の光が差し込むことになります。最も太陽が高くなった時の角度ですから、とても低い位置に太陽があることが理解できるでしょう。春分を過ぎれば、太陽の光は60度の角度から差し込み、だいぶ高度が高くなったことを実感できます。
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24日、都立入試が終わりました。ふと気がつけば、都心ではジンチョウゲの花が咲き始めていました。ジンチョウゲは強い芳香を放ち、香りで春を告げる花です。原産は中国で雌雄異株の植物ですが、日本にある木はほとんどが雄株なので、挿し木で増やすのだそうです。
私の周囲では、ジンチョウゲは建物の影になった部分や、地下鉄の地上出口などで見かけます。どちらかと言えば、日陰に咲いている印象の花です。春を感じる芳香で、その存在を主張しているようです。
蕾のときは、濃い紅色をしていますが、咲きはじめると淡い色に変わります。時折、白い花を付けるシロバナジンチョウゲを見かけます。ただ、毎年楽しみにしている近所のシロバナジンチョウゲが、どういった理由かは知りませんが、ほとんど枯れかけていて残念に思いました。
季節を艶やかに演出する花を、~の公園の片隅に、~の神社の境内に、そしてあそこの路傍にと、自分の密かな楽しみとして持っている人は幸せです。それはなにも、自宅の花壇である必要はないのです。
ジンチョウゲが咲いた後、自宅近隣では、低木のヒュウガミズキ・ミツマタ・ヒイラギナンテン、そして小高木のマンサク・サンシュユ・ミモザなどが次々と咲きはじめる季節がスタートします。
これらの花に共通した特徴がありますが、分かりますか? 正解を言える人は、植物に詳しい人です。植物名を知っているか否かで、四季折々の植物を鑑賞する深みが異なります。
・・・いずれも黄色い花を付けます。綺麗な花を付ける植物は、間違いなく虫媒花です。色と香りと蜜などで昆虫を引き付け、花粉を運んでもらい子孫を残す植物の工夫が、昆虫と同様に、私たちが花に魅せられる理由を作り出しているのです。
黄色い花が多いのは、黄色に反応する昆虫が多いせいでしょう。ただし、近年の園芸品種のように、神の如く人間が作為的に作り出した品種は、昆虫ではなく人間の好みに合わせた花が多いことも事実です。
ところで、春一番に舞い始める蝶は、翅が黄色のキチョウです。理由は、キチョウは成虫で冬越しする数少ないチョウの仲間だからです。多くの蝶がさなぎで越冬するのに比べて、キチョウは陽気に誘われて飛び立つのが、そうした理由で早いのです。
私も聞いたことがあるのですが、「黄色い蝶は、幸運のしるし」と言われることがあります。それは、キチョウが春一番に飛び立つ蝶であり、春の訪れを告げ、農耕のスタートを知らせる蝶であることから、吉兆と考えられたのかもしれません。冬眠から覚めて、キチョウが飛び立つ日も間近になりました。
高校受験生・大学受験生にも、温かい春がやってきますように。
(都営新宿線浜町駅地上出口のジンチョウゲの花)
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2月14日(日曜日)、関東地方に 春一番が吹きました。春一番は、日本海を進む低気圧に向かって、南側の高気圧から強い風が吹き込むことにより起きる現象です。南風ですので、前日に比べて気温が大きく上昇し、14日には東京・練馬で最高気温24.8度を記録したそうです。
日本海側の低気圧は、必ず東に移動しますので、春一番が吹いた次の日の日本列島は、西高東低の気圧配置になり、冬の寒さに戻るのが一般的です。今年も例外ではなく、15日の最高気温は、東京では11度で、前日に比べて気温の差は14度ほどありました。
14日の午前中は、春一番が吹き天候が不安定でしたが、午後から急速に天候が回復しました。近くの公園に散歩がてら出かけました。公園の河津桜が開花し始めていました。その河津桜に、毎年のことですが、メジロが群れていました。
メジロは、留鳥あるいは漂鳥に分類できます。留鳥とは、スズメやカラスのように、四季に関係なくいつも同じ所に留まって生活する鳥のことです。また漂鳥とは、ウグイスやヒヨドリなどのように、夏は山地で生活し、冬になると平地に下りてくる鳥のことで、日本国内を季節で移動する鳥です。(塾では小5で学習) 渡り鳥は、夏鳥と冬鳥があり、長距離を移動して日本にやってくる鳥のことです。
春を感じて咲き出す桜としては、河津桜やカンヒザクラが代表的です。河津桜は、オオシマザクラ とカンヒザクラ の自然交雑種だと言われています。ですから、カンヒザクラの朱色の遺伝子を受けついで、ソメイヨシノよりも濃い桃色をしています。
桜の開花時期により、さまざまな種類の桜があります。興味ある方は以下のブログを参考にしてください。
マッキーの随想:冬に咲く桜と早咲きの桜
メジロは、ウグイスと同じような行動をするので、ウグイスと間違われることが多いようです。それにしても群れているメジロを見ていると、いったい今までどこにいたのだろうと思ってしまいます。
春を告げる鳥・メジロは全長約12 cmで、スズメよりも小さく、ミソサザイ・キクイタダキに次いで、最も小さい部類に入る小鳥だそうです。メジロのテリトリーは、かなり狭いようで、ぴったりと枝に並ぶ習性があります。そこで、込み合っている状態や、物事が多くある状態を「目白押し」と形容するようになったようです。
(最も早く咲きはじめる雑草の一つであるオオイヌノフグリ)
(里の梅も満開を迎えています)
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1月10日、私には久しぶりの休みでした。そこで、家の小学1年生と新宿御苑に春を見つけに行きました。私は季節の先駆けとなる植物を探しに、散歩をすることが好きです。気温は1月下旬から2月上旬にかけて、さらに低下します。けれども、年末12月22日の冬至を境に、陽光の強さは増しています。
植物は、気温の変化以上に昼の長さや陽の強さを感知して、生活の指針としています。今年は暖冬と言われていますが、そのせいでツツジなどの狂い咲きが目立ちました。植物にとって、気温の変化だけで生活すると、とんでもないことになることがあることを知っているのです。
12月初旬から都内ではスイセンの花が咲いていました。例年に比べてちょっと早い開花だと思っていました。新宿御苑では、スイセンの花が見頃を迎えていました。上の画像が二ホンズイセンで、下がヨウズイセンのペーパーホワイトです。
寒桜は、寒緋桜と山桜の雑種と言われています。花の色は、ソメイヨシノより濃い淡紅色です。早咲きの桜の中でも、最も早く咲く桜です。2月に入れば、寒緋桜が咲き始め、その後に河津桜も咲き春を実感する季節となります。
開花したロウバイと寒桜の前には、カメラの放列が見られました。下の二種類のロウバイは、上が和ロウバイでロウバイと一般的には呼ばれ、ロウバイの原種と思われます。その下がソシンロウバイで、最もよく見られるロウバイです。
ロウバイは、ロウバイ科ロウバイ属の落葉低木で、淡い芳香を放って咲いています。ロウバイは、漢字では蝋梅と書き、花びらの質感がろう細工のようであることから名づけられました。
早春に活動を始める一部の植物を除き、まだまだ寒い冬を耐えるように、冬枯れた姿で生きている植物を観察することができます。
しばらく忙しさにかまけて、ブログのアップをしばらく怠っていて、今回のブログが今年初となります。今年も「徒然なるまま」に綴りながら、意味のある内容を心がけていきますので、本年もよろしくお願いします。
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新宿御苑の菊花壇展のブログに、koderaさんからコメントをいただきましたが、その中に食用菊についての話がありました。この食用菊の話題について、藤村さんからコメントをいただき、耳寄りの情報を教えてもらいました。
私の故郷新潟では、秋のこの時期に食用菊を食べる習慣があります。と言っても、菊の香りや色を楽しみ、季節を味わう簡単な料理を作る家庭がほとんどです。ところが、食用菊を「干し菊」として保存して食べている地方があることを、藤村さんから教えてもらったのです。その文面の中で、岩手ではなく青森に「南部地方」と呼ばれる地域があることも初耳でした。調べてみると、なかなか面白い歴史があるようです。
キク科の植物に薬効があることは、古くから知られていましたので、菊を観賞用として楽しむだけではなく、食材にできる味と香りを持つ菊を品種改良していったと考えられます。その食用菊を、季節を味わう一品として扱うだけではなく、冬や春以降にも味わう工夫をした結果、保存方法として「干す」ということを考えたのでしょう。
私が子どもの頃、周囲の家々では行っていない、菊の味噌漬けという方法で、我が家では菊を食べることもありました。味噌・ガーゼ・菊・ガーゼの順に繰り返して、さっと茹でた菊を漬け込みます。たぶん父親が、この菊の食べ方を、どこからか覚えて来たのだろうと思います。食用菊が出回る時期になると、手間をかけて漬け込み、しばらくしてから食べていました。
私は、菊の味噌漬けを椀の中に入れて、その上から熱いお湯を注いで頂くのが好きでした。湯気の中に菊の香りがして、湯の中で菊の花弁が舞い踊り、とても美味しかったことを覚えています。
この食用菊は、山形では「もってのほか」「もって菊」、新潟では「かきのもと」と呼ばれているそうですが、私は新潟でそう呼ばれていたことを知りません。花弁を食用とする大きな菊の生産量が最も多い山形で、「もってのほか」と呼ばれていることは、菊を食用にすることに対して、とても微笑ましいジョークが含まれていて、面白いと思いました。
絶え間ない努力で鑑賞用に品種改良された菊、天皇家を象徴する菊・・・、その菊を食用としてしまうことから、「もってのほか」と呼ばれたのだと、私は推測します。食用に耐える品種改良を行い、もってのほかですが、その花びらを秋の味覚として食べずにいられない、そうした魅力が食用菊にはあるのでしょう。
そして食用菊を一時の季節物から、保存して長く楽しもうという発想が、「干し菊」となったのでしょう。できれば、その干し菊を手に入れて、酒の肴として味わってみたいと思いました。また一つ、願望が増えてしまいました。
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前回のブログに引き続いて、新宿御苑で開催されている菊花壇展と公園の風景を綴ります。御苑に点在する菊花展の終わりに、大菊の花壇があります。菊を育てていると聞くと、この大菊を連想する方が多いと思います。かつて授業を受け持って指導していた小学校の校庭脇に、この時期になると大菊の鉢植えが並びました。子どもたちが育てているのかと思いましたが、子どもたちに菊を鑑賞してもらうために近所の方が置いているのだと、あとから聞きました。
【大菊花壇】
大菊は、菊の代表的な品種で、花びらが花の中央を包み込むように丸く咲くのが特徴です。神馬の手綱模様に見立てた「手綱植え」と呼ばれる新宿御苑独自の様式で、39品種311株の大菊を黄・白・紅の順に植え付け、全体の花が揃って咲く美しさを鑑賞する花壇です。
この菊花展に出品される菊以外に、表に出ない出来の悪い菊も相当数あるのだろうと想像します。短い菊花展の為に、長い期間に亘って職人さんが多数の菊を育てた努力の賜物が、こうして並んでいるのだと思います。新宿御苑が、これだけ見応えのある菊を数多く育てている理由は、この公園が皇室所縁の場所だからでしょう。
公園の中に、下の画像のような白い花を咲かせている植物があります。私はこの時期に、この低木の前を通るとき、花が咲いているかどうか注意深く観察します。今年も、白い小さな花が幾つか咲いていました。さて、何という植物でしょう?
そうですね!この花は、お茶の木の花です。この花が結実すると、一般的に中に3つの実が入っています。この様子が、地図記号の茶畑のマークとなっています。
バラの多くは、ご存じの通り5月から6月にかけて咲きます。春にだけ咲く花は、一季咲きのバラです。ただ、秋に咲く四季咲きのバラも多数あります。バラ園には、多くの品種のバラが満開でした。ぐるっと一回りして、自分の好きなバラの品評をしてみるのも、楽しいことです。
プラタナスの並木は、赤茶色に紅葉し始めていて、その並木の足元に設置されているベンチでくつろぐ人たちが多く見受けられました。もう少しすると、落ち葉がハラハラと青空から舞い落ちてくる季節になり、その後には、細い枝を空に伸ばした冬枯れた姿になります。このプラタナスの並木は、御苑を訪れた人たちに四季折々の姿を楽しませてくれます。
黄葉し始めたユリノキの巨木の下で、この木が自分の名前の一部であることから、自分の木だと思っている1年生が、スキップしていました。
例年に比べて多くの花を付けている十月桜の前には、多くの観客がいました。この木の前を通る時間帯は、いつも道順の最後になります。日がとても短く弱々しくなってきましたので、3時を過ぎた程度でも、秋の夕暮れといった風情になります。この桜は、名前の通りこの時期に咲くだけではなく、桜の季節の4月にも花を付ける二度咲きの桜です。
この十月桜の向かい側にちょっと入り込むと、白い小さな花をいっぱいに付けた低木があります。この小さな花の匂いを嗅ぐと、とても良い香りがします。これはジャスミンの木です。モクセイ科ソケイ属の低木で、日本ではソケイと呼ばれています。夕暮れ時に、薄暗くなった周囲に抗うようなこの白い花の香りを楽しんでいると、ジャスミン茶だけではなく、いまだに混乱が続くジャスミン革命を思い出します。
最後に、自宅で栽培しているシイタケの画像です。出始めるとたちまち大きくなり、一回目の収穫は終わり、その次の為に現在は養生中です。生シイタケとして調理し、あとのシイタケは天日干しして干しシイタケにしました。
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秋の景色は、心に染みる特別な何かがあるように感じます。今日は、新宿御苑で開催されている菊花壇展を中心に、秋深まった公園の散歩を2回に分けて綴ります。例年11月の初旬に行われている菊花展ですが、丹精込めて咲かせた菊は、見応えがあります。新宿御苑は、外国の方も多いのですが、菊の美しさと、労をいとわず菊を育てる日本人の情熱が、そうした人たちにも伝わったと思います。
【江戸菊花壇】
江戸で発達した江戸菊を「篠作り」に仕立てます。咲き始めから満開まで花びらの形が変化し、艶やかに姿を変える、花の変化が魅力の古典菊です。
【大作り花壇】
初冬に出てくる芽を1年がかりで枝数を増やし、1株から数百輪の花を半円形に整然と仕立てて咲かせる技法を「大作り」と呼びます。これは新宿御苑独自の様式で、全国各地の菊花壇展で見られる千輪作りの先駆けにもなっています。
私は無論のこと、菊を育てたことはありません。けれども、江戸菊花壇や大作り花壇を拝見していると、作り手の情熱がひしひしと伝わってきます。繊細な感性できめ細かい仕事をする職人気質が、日本人にはあるようです。
土左衛門じゃなくて・・・、そうそうホリエモンが、最近、寿司職人を愚弄するような発言をしました。この男は、刑務所に入って前科者になっても、やはり懲りずにえげつない生き方をしている人物であることが、一連の発言に表れています。これからの産業、特に物造りに関わる産業は、日本人の職人気質が大いに役立つと私は考えています。
【 伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇】
伊勢菊は、伊勢地方で発達した菊で、縮れた花びらが垂れ下がって咲きます。
丁子菊は、花の中心部が盛り上がって咲く菊で、アネモネ咲きとも呼ばれています。
嵯峨菊は、京都嵯峨地方で発達した菊で、細長い花びらがまっすぐに立ち上がって咲きます。
【懸崖作り花壇】
野菊が断崖の岩間から垂れ下がって咲いている姿を模して、1本の小菊を大きな株に仕立てる技法を「懸崖作り」と呼びます。古木の台の上に、花鉢を配色よくならべています。
伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊花壇や肥後菊花壇の菊は、変化に富んだ繊細な花弁を持っています。標準的な菊の形態と異なり、とても個性的な菊の仲間です。秋の七草に菊が入っていませんが、日本人にとって、秋と言えば菊の花を思い浮かべる方は多いはず。この時期、山に出かければ、様々なキク科の植物が、山野を彩っています。
【肥後菊花壇】
肥後菊は、古くから肥後地方で作られた一重咲きの古典菊で、おもに武士の精神修養として発達しました。栽培方法や飾り方は、江戸時代に熊本で確立した、秀島流の厳格な様式に基づいています。
次回も菊花壇展の続きと、公園の秋を綴ります。
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今年は例年に無く、クヌギのドングリが豊作です。公園のクヌギの枝にいっぱい大きなドングリを付けていました。
12日、芦ヶ久保駅から日和田山を回って、芦ヶ久保果樹園でリンゴ狩りをしてきました。登山路で、ヤマイモの栄養繁殖器官のひとつであるむかごを採るのも楽しみの一つでした。下の画像のように、枝の途中に豆のような形で付いています。塩茹でにしたり、煎って食べます。また、ご飯と一緒に炊いて、むかご飯にすることもできます。季節を感じる食材です。興味ある方は、以下のブログも御覧ください。
マッキーの随想:自然は不思議なことばかり…秋の山の話
ヤマナシも地面に落ちていました。日本梨のご先祖様といったところでしょうか。そのままでは、食べることはできません。ヤマナシについて綴ったブログを、興味ある方は御覧ください。
マッキーの随想:ヤマナシの木…身近にあった自然の恵み…Part3
日和田山山頂には展望台があって、気分が爽快になる開放的な展望が楽しめます。山登りというよりも、軽いハイキングと言った方が妥当なお散歩コースです。あまり山歩きをしないwifeと、昆虫や植物が大好きな娘と一緒に、秋の山歩きを楽しみました。
りんご狩りの時は、りんごを採るのに夢中で、写真を撮ることを忘れました。下の画像は、採ってきたりんごの一部です。実りの秋、受験生にとっても実り多き時期です。