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ロースクール留学(していた)日記

米国ロースクールLLM卒業生の日常→アメリカ駐在員の日常

偉人

2013-11-29 15:30:35 | アメリカ生活関連
スペイン語放送のTVを見ていた時のこと。


CMを見ていると何やらどこかで見たような顔。
Dr. Mingのハーブティーと言っていますが…。


amazonで同様の商品が売られているのを発見しました。
こちら。

私の見間違えでなければ、例の方ですよね。

ほら、あの、
1835年に生まれて、
咸臨丸に乗って、
塾を創設して、
学問をすすめちゃったりした。


いいんでしょうか。福澤さん。。。

Thanksgiving、Black Friday、Cyber Monday

2013-11-27 20:22:39 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
ハッピーホリデー!

今日はサンクスギビングデーです。
>Thanksgiving Day (Jour de l'Action de grâce in Canadian French) is a national holiday celebrated primarily in the United States and Canada as a day of giving thanks for the blessing of the harvest and of the preceding year. Several other places around the world observe similar celebrations. It is celebrated on the fourth Thursday of November in the United States and on the second Monday of October in Canada. Thanksgiving has its historical roots in religious and cultural traditions, and has long been celebrated in a secular manner as well.

wikipedia先生によれば、アメリカでは11月の第四木曜日がサンクスギビングデーとのこと。しばらく祝日のなかった身からするとありがたいです。留学生もひとによっては旅行に行ったり、自国に帰ったりしているようです。

日本にいる時はサンクスギビングという単語は聞いたことがあったものの、内容はおろか時期さえも知らなかったのですが、アメリカ人にとっては我々の正月みたいなイベントのようです。

そう感じた理由…
(1)たいていの人が家族(親戚)の誰かの家に集う
(2)特定の料理を食べている
(3)サンクスギビング前後にセールがある

料理については、ターキーがメインディッシュでマッシュポテトが添えられているようなのがメジャーなパターンのようです。
こんな感じ↓


街中をうろうろしてみたのですが、飲食店を含めてほとんどの商店がしまっており、人気もまばらでして、元旦を思い出しました。

サンクスギビングの由来については諸説あるようですが、アメリカ人のJDに聞いてみたところ、アメリカ植民時代に最初の移民者達が寒さと飢えで困っていたところ、ネイティブアメリカンの協力によりそれを乗り越え、その後お礼をしたというのが定説のようです。
ちなみに、調べてみたところ、例によってネイティブアメリカンからすると苦難の歴史の始まりでもあるので祝わない人もいるとか。

サンクスギビングという名前が示唆するとおり、今年ハッピーでなかった人(ホームレスのような境遇にある人)に対して贈り物をするという文化もあるらしく、あちこちでドネーションの案内がされています。スーパーなんかでもわざわざ保存がきく食料のドネーションセットが10ドルくらいで売られていたりします。

そのほか、ターキーはアメリカでは年中食べられているわけですが、毎年大統領が2羽の七面鳥に恩赦を与えるイベントが行われています。

続いて、ブラックフライデーとサイバーマンデー。これはまったく聞いたことのなかったイベントなのですが、簡単にいうと、ブラックフライデーはサンクスギビング翌日のフライデーで、サイバーマンデーはサンクスギビングが終わって最初の月曜日です。
ブラックフライデーはいわゆるセールの日でして、この日を境に商店が黒字に転換するから”ブラック”フライデーというとか。
サイバーマンデーは比較的新しい風習のようですが、月曜日にコンピューターや電化製品のセールを行うことから”サイバー”の名前がついたようです。

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以下、サンクスギビング関連のトリビア。

・なぜ七面鳥はTurkeyで、トルコもTurkeyなのか。
トルコ出身の友人に聞いてみたところ。

「I don't know.」(苦笑)

との返事が返ってきてしまいましたので、調べたところ、
>トルコを意味する名前が北アメリカ原産の鳥につけられている理由は、トルコ経由で欧州に伝来したホロホロチョウとの混同によるもの。
(wikipedia)
とのことです。

ちなみにボーリングのターキーは昔ターキーがプレゼントされたからだそうで。

・なぜ七面鳥を食べると眠くなるのか
おなか一杯になると誰しも眠くなりますが、それだけでなく、七面鳥には眠気成分が含まれているそうです。いまワインと七面鳥のコンボでとても眠いです…。

・韓国でもサンクスギビング的なお祝いをするらしい
韓国出身のクリスチャン(韓国は大半がもはやキリスト教徒だとか)いわく、自国でもお祝いをしていたそうです。個人的には意外でした。

・サンクスギビングを訴えた判例がある。(ジョナサン リッチェスvサンクスギビング他、2007年)
>Plaintiff states that the Thanksgiving holidays “offend[ ]” him. He alleges his Sixth Amendment rights are being violated because he cannot spend the holidays with his friends and family. He further alleges that “defendants are responsible for higher traffic, that they are “conspiring with the oil companies to drive up gas prices,” and that Thanksgiving is “responsible for his mistreatment.” He also claims that “Defendants are in violation of separation of church and state.” Plaintiff seeks 100 million dollars in damages, and for a restraining order against the celebration of the Thanksgiving holidays. The defendants named by plaintiff appear to be various private food companies, a baseball team, a holiday, and the day after Thanksgiving.

原告はカリフォルニアの囚人だそうで。どうやら弁護士を使わずに自分で訴えたようで当然dismissされてました。
被告はThanksgiving, Pilgrims, Mayflower Movers, Pilgrim Pride, Turkey Hill, Black Friday, Corn on the Cob, Cleveland Indians。

Plain English

2013-11-25 10:46:20 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
先日の記事で以下の条文で紛争になったケースがあるとお伝えしましたが、こちらのサイトに詳細があるのでご覧ください。
“This agreement shall be effective from the date it is made and shall continue in force for a period of five (5) years from the date it is made, and thereafter for successive five (5) year terms, unless and until terminated by one year prior notice by either party.”

こちら。
どうやら元オハイオ州裁判官の教授のサイトのようです。

簡単に言ってしまうと、unless以下は最初のカンマまでのフレーズと次のカンマまでのフレーズ両方にかかるので、最初の5年間でも契約が解除できるという判断とのことです。
上記のサイトの下のほうに修正例もありますので、参考になるかと思います。


さて、今日のテーマは”Plain English”。
法律英語を習い始めると、”それっぽい言い回し””それっぽい単語”を使いたくなりますが、

(画像は拾い物。stare decisis=先例拘束性。overrule=先例を覆す)
よく言われているように平易な英語で置き換えられるものは置き換えていこうというのが世の流れのようです。
法律系のラテン語リスト@wikipedia

確かに、詐欺師を除いて、所詮文書なんてものはコミュニケーションを成立させて何ぼのもんですので、自分しかわからないことをだらだらと書いても自己満足に過ぎませんね(このブログもそうですが!汗)。

ロースクールでも、できるだけ”簡潔”かつ”明確”にドキュメントを作成するように指導されます。

<例>
@単語でいいかえられるケース
・take into consideration ⇒ consider
・in the event that ⇒ if

@存在意義があまりないケース
・basically⇒basicallyを使うくらいなら、原則論を言い切る形で書いてから、例外論を明確に述べたほうがよい。

たとえばThe proposal is basically acceptable to us.だと、感覚として「じゃあ例外は?」となるので、The proposal is acceptable to us except.../if.../unless.../.Howeverという感じにする。

@二重に意味が重なっているケース
頭痛が痛いのパターン。
・past memories⇒memories(future memoriesはありえない)
・true facts⇒facts(真実はいつもひとつ!)

@いわなくてもわかるよ、君。のケース
・often times⇒often

@回りくどいよ、君。のケース
The door was opened by him.⇒He opened the door.

これは何もロースクールだけの話ではなく、また英語だけの話でもないですね。

ちなみに、SECではわざわざ「A Plain English Handbook」(PDF)なんてものを作っています。
これ自体はディスクロージャードキュメントの作成ガイドラインのようなものですが、英文一般を書く際に参考にできるような内容も載っています。

たとえば、よく見られる問題として、
・文が長い
・受動態である
・専門用語が多い
・定義語が多い
・単語が抽象的
・不必要に細かい
・レイアウトが変
といった点が挙げられていますが、我々がついつい陥りがちな点も含まれていると思います。
(詳細やいい例・悪い例は第6章参照)

なお、以上の内容は一般論を述べたものであり、あらゆる場合に正しいかというとそれはまた別の問題かと思いますので、常に文書のオーディエンスが誰か考えながら作成するのがよろしいかと思います。

私は一般的な英文作成の注意点について上記に記載いたしました。例外的な場合として、たとえば、法令等で定義された概念であって、特定の用語(例:"unconscionable"、"prospectus")を使わなければ特定の概念を正しく参照することができない場合などについては、ほかの単語で言い換えることはかえって誤解を生むおそれがあります。どのような目的で文章を作成しているか、文章の読み手が誰であるかを意識することは大切な点かと思います。

役に立つ?英会話講座(1)

2013-11-24 15:17:23 | アメリカ生活関連
こんにちは。とうとう氷点下の日々に突入しました。。。温泉が恋しいです。

さて、今日は日常生活で実際に使ったり聞いたりした便利な?フレーズを紹介してみたいと思います。きっと皆さんもこれでアメリカ滞在はばっちり!?

@写真は散策中に見つけた恐怖の屋敷。


・フレーズ:「Guys」(ガーイズ)
⇒便利度:★★★★☆
⇒シーン:フランクなお店や日常会話でも比較的よくつかわれる言葉。「君たち」くらいの意味。ちなみに女性しかいなくても使う。
⇒留意点:you guysという形でコンビで使われることが多い。

・フレーズ:「Sir/Madam」(サー/マdム)
⇒便利度:★★★★☆
⇒シーン:普通のレストランや少し高めのお店でよく聞く言葉。「お客様」くらいの意味。
⇒留意点:ホームレスが通行人を呼び止める時にもよく使われている。

・フレーズ:「Do you need a bag?」(ドゥユニダーバー?)
⇒便利度:★★★☆☆
⇒シーン:「(ビニール)袋はいりますか」の意。日本でもそうだが、こちらでもコンビニでもらうような袋は5セント程度お金がかかるため、ほぼ必ず質問される。バッグといわれると日本語の感覚だと違和感があるが、こちらではバッグという模様。
⇒留意点:こちらのビニール袋は非常に薄い。今日もレジで買い物を終えて、ベストバイの店舗を出るころには袋が破れていた。エコバッグの持参をお勧めします。

・フレーズ:「Do you have a CVS card?」(ドゥユハバースィヴィーエスカー?)
⇒便利度:★★☆☆☆
⇒シーン:「CVSカードを持っていますか?」の意。CVSという薬局兼コンビニみたいなお店でレジに行くと高確率で遭遇する。
⇒留意点:「Do you have a CVS card?」「No.」「OK. Do you have a CVS card?」と、同じ質問を何度もされることがあるので注意。

・フレーズ:「Debit or Credit?」(デビッワークレディ?)
⇒便利度:★★★☆☆
⇒シーン:レジの精算時に質問される言葉。クレジットカードかデビットカードかを質問される。
⇒留意点:クレジットカードを使う際に、高額商品だったりすると身分証の提示を求められることがあるので注意。

・フレーズ:「ID?」(アーイディー?)
⇒便利度:★★★☆☆
⇒シーン:酒類を注文するとき、クレジットカードを使うとき、セキュリティチェックに遭遇した時に聞く言葉。
⇒留意点:そういえば、アジアの友人(年下)と年齢当てクイズをしたときに、「Thirt...」と言いかけて口ごもられました。少し悲しかったです。

・フレーズ:「hah?」(ハァ~?)
⇒便利度:★★★☆☆
⇒シーン:スーパーやファストフード店など、庶民向けのお店でよく聞く言葉。「言っていることが分からないよ」「聞こえないよ」あたりのニュアンス。店員にいわれると心が折れそうになる。
⇒留意点:日本語で馬鹿にした感じで、少し鼻にかかる感じで「ハァ?」と語尾が上がりめで発音するとよい。

・フレーズ:「Everybody out!」 (エビバディアウッ)
⇒便利度:★★☆☆☆
⇒シーン:「みんな外に出ろ!」。自動車交通局に行ったときに聞いたセリフ。オフィス内で火災報知器がなった場合に使えます。
⇒留意点:口を大きく開き、鬼気迫った表情で、明朗に発声する必要があります。私が遭遇した時はここがイマイチでみんなが外に出始めるまで時間がかかっていました。

・フレーズ:「What is ...」(ワティーズ…)
⇒便利度:★☆☆☆☆
⇒シーン:クイズ番組で回答を言う際に使うフレーズ。たとえば、答えがホワイトハウスなら、「What is the White House.」となる。
⇒留意点:語尾を上げてしまうと疑問文だと思われるので要注意。

・フレーズ:「English please?」(イーングリッシュプリー?)
⇒便利度:★★★☆☆
⇒シーン:ラテン語を乱用する教授や判例に遭遇した時に、心の中で叫ぶ言葉。
⇒留意点:語尾を伸ばしめにいうと、嫌味っぽく響きます。

・フレーズ:「What does XXXX(略語) stand for?」(ワッダズXXXXスタンフォー)
⇒便利度:★★★★☆
⇒シーン:「そのXXXXは何を表しているんだい?」の意味。アーリントン墓地で「T」と書かれた帽子をかぶっていたおじさんに、その辺を歩いていたおじいさんが使った言葉。
⇒留意点:「T」はテキサスの略語でした。

・フレーズ:「XX bucks」(XXバックス)
⇒便利度:★★★☆☆
⇒シーン:dollarsと言いたくないティーンやガラの悪そうなお兄さんが使う言葉。
⇒留意点:ドルと同じ意味です。

・フレーズ:「I respectfully disagree with your opinion」(アイリスペクタフリーディサグリーウィジャピニヤン)
⇒便利度:★★★☆☆
⇒シーン:議論が白熱したJD生同士が頭に血が上りつつ相手方に言う言葉。
⇒留意点:次の一手を畳みかけるようにつなげると相手に対するダメージが大きいです。

いかがでしょうか。それではまた。

契約2

2013-11-23 20:57:35 | ロースクール・法務・法律・仕事ネタ関連
本当にあったこわーい話。

こちらの文章をご覧ください。

“This agreement shall be effective from the date it is made and shall continue in force for a period of five (5) years from the date it is made, and thereafter for successive five (5) year terms, unless and until terminated by one year prior notice by either party.”


よく見かけるような契約期間と契約終了の条件です。
使われている英単語自体も平易ですし、特に解釈に疑義が生じないように思えます。ですよね?


では次の質問にお答えください。

契約はいつ解除できますでしょうか?

Aさんの意見:
契約書は最初の5年が経過するまでは解除できない(1年前事前通知の条件は契約更新後に関するものである)。

Bさんの意見:
相手方に対して一年前に解約通知を送りさえすれば、いつでも契約を解除できる(最初の5年の間でも解約できる)。




実はこれは実際に解釈論で紛争となった条文だそうです。
ちなみに自分は解釈があっていましたが、100人近いクラスでも意見が割れていましたので、なかなかおもしろい題材だと思います。

正解は後日発表しまーす。