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ロースクール留学(していた)日記

米国ロースクールLLM卒業生の日常→アメリカ駐在員の日常

その後の変化

2016-04-29 12:44:35 | NY BAR
意外とアクセスが多いようなので、またいろいろと重大な変更があったようなので、更新しておきます。

1. NY BARの変更
UBEが採用されました。受験生にとってはNY州法部分の負担が減るようなので、良い方向の変更と思われます。
http://www.nybarexam.org/ube/ube.html


2. LLM受験資格の変更
http://www.lsac.org/llm/application-process/eligibility

こちらは残念な変更です。日本からの受験生は以下のとおりとなったようです。企業派遣組の方には大きな影響がある変更かと思われます。つまり、2010年以降の法学部卒業生はロースクールか司法修習を終えていないといけないようです。

JAPAN

LLB (Bachelor of Laws) through 2010;
Starting 2011: Bachelor degree (any major) PLUS Legal Training and Research Institute diploma, OR Bachelor degree PLUS Juris Doctor

UBE採用に関しての続報

2015-01-28 10:31:02 | NY BAR
以前にNY州司法試験がUBEにリプレイスされるかもしれないとの話を書きましたが、その続報が出ていましたので共有します(NYBOLEのトップページにも書いてあります)。
※ソースはこちら

といっても、フェーズとしてはまだ今月と来月にパブリックヒアリングをするというだけの話ですが、受験を考えられている方は動向をウォッチしておいた方がよさそうです。

面接と宣誓

2015-01-23 11:07:50 | NY BAR
遠路はるばるNY州都Albanyまで行ってNY州弁護士資格取得の最後の関門である面接と宣誓に行ってきました!

州都といってもオルバニーは何にもないところです。オランダ風の教会や建物は美しいですが、ほかに観光スポットと言えばそこそこ立派なミュージアムが一つあるくらい。そして何より寒い。マイナス10度を超えると皮膚が痛くなりますが、そんな感じです。

さて、まずは面接。

「落ちた人は今まで聞いたことはないから大丈夫」と聞いて望んだ面接ですが、やはり英語となればそれなりに緊張するもの。会場はブースが15くらいに分かれており、指定されたコーナーの椅子に座っていると面接官が一人ずつ受験者を呼びに来る感じになっていました。が、ここはアメリカ。ブースによって(=面接官によって)、開始時刻も呼ぶ順番も一人あたりにかける時間も面接官の人数さえも異なっていました。

例えば、私の隣のブースは集合指定時間より30分も前に面接を開始し、かつ、ひとりあたり5-10分程度で終了という当たり面接官でしたが、私のほうは面接の開始時間も指定時間より遅ければ、一人あたり15-20分もかけるという外れブースでした。だけれども、やたらと待ち時間が長かったおかげで隣に座っていたJD生と仲良くなりました。


面接自体は、噂に聞いていたとおり、以下のようなベーシックな質問に答えていく形でした。
・いままでのリーガルキャリアはどんな感じ?
・いままでに具体的にどういった仕事をしてきたのか?
・NY BARの受験動機と今後のNY州弁護士としての活動プランは?
・実施したプロボノはどのようなものか?
・日本に帰ってもプロボノはできるのか?

私が今までに提出した情報を事前に面接官が手書きメモにまとめているらしく、進行方法はそれを見ながら曖昧な点や嘘がないかを質問していく感じです。レベル感としては就活の一次面接程度の受け答えができていれば全く問題ないと思います。

私の面接官は年配の男性(しかも声が小さいし耳もややとおい)でした。
「今後プロボノ要件は登録要件ではなくて登録継続要件になる可能性もあるかもしれないけど大丈夫?具体的に現時点でそういったルールが決まっているものではないが。」
という質問がかなりしつこい感じでして、彼が納得する回答が出てくるまで重点的に説明をすることになりました。。。日本の企業法務部員がホントにプロボノを継続してできるのか?という点を気にしていたように感じました。
なお、気になっていたプロボノの中身の妥当性については、これはいいけどあれはダメと言った突込みや指摘は特にありませんでした。おそらく、勝手な推測ですが、(少なくとも私のように米国内で実施したプロボノであれば)あんまり厳密なことはチェックしていないんでしょう。


一通り話したところで、面接官が面接終了の確認書にサインをしてくれますので、それを受付に提出すると、GoodStandingを称する証明書(事実上の資格証明書)などの書類をもらえます。

法的には翌日の宣誓式を経ないと弁護士にはなれないようですが、弁護士登録料は面接前に支払う必要がありますし(つまり書類審査後のこの段階で落ちる人は基本的にいないのでしょう)、宣誓前にこういった登録後の書類をもらってしまうので、なんとも妙な感じです。


続いて、宣誓式。
むかしはApplicant全員の名前を式の中でコールしたようですが、今年は時間短縮の為か、出身地域ごとに起立させるという方法をとっていました。まぁ、750人超の名前を呼ぶだけでも相当な時間がかかるのでやむなしかと思いますが、すこし寂しい感じもしました。

宣誓自体は以下の写真のような感じで右手を挙げながら、アメリカ憲法とNY州憲法を遵守して弁護士としての義務を果たしますといった趣旨のことばを唱えて終了です。


そのほか偉い人の訓示や2曲ほど独唱を聞いて解散でした。1月の式は正式なもので一番大がかりと聞いていましたが、個人的にはあっさりしていたなという印象です。まぁ長くても困るんですが…。

以上、レポートでした。




Foreign EducatedでもBAR EXAMを受けられる州

2014-12-17 16:18:54 | NY BAR
NCBEのレポート資料(Bar Admission Requirements 2014)を見つけました(P.24)。
※同資料に触れている記事
※言うまでもないですが、どこかの州のBAR受験を検討する場合は最新のルールの原典にあたってください。

例えば、
"If a foreign law school graduate obtains an LL.M. or other graduate law degree from an ABA-approved law school, is the graduate then eligible to take the bar exam on this basis alone"
という質問にYESと答えているのは、
カリフォルニア州
ニューヨーク州
ワシントン州
ウィスコンシン州
パラオ …パッと見、LLMさえいらなそうだけど…。どうなんでしょ。
の5つのようです。他のカテゴリでもクリアできるのがあるのかもしれませんがちゃんと見ていません。

CLE

2014-12-08 14:29:47 | NY BAR
少し気が早い話ですが、NY州のCLE(Continuing Legal Education)要件について調べてみました。

要するに、NYBARに受かった後も勉強しなければいけないよという制度でして、次の要領で単位を取らなければいけないことになっています。

私の場合はnewly-admitted attorneyになるので、次のような要件です。


3年目からはexperienced attorneyになるそうなので、次のような要件になります。


これらを満たすための研修はどれでもいいわけではなくて、基本的には認定プロバイダーの研修を受けなければいけないようです。

ローファームやロースクールなどを除けば、日本で当該認定を受けているのは次の二つの機関のようです。
The Japanese Institute of International Business Law
・Japan In-House Counsel Network

一番の難点は基本的には最初の2年間はライブ講義で単位を取らないといけないこと(Newly admitted attorneys based in law offices outside the United States may earn a maximum of 12 of the required 32 credit hours through accredited transitional courses in nontraditional course formats (e.g., audiotapes, videotapes, teleconferences, online) without prior permission from the Board.)。とりあえず今の研修先で5.5単位取得しましたが、はたしてどうなることやら…。
(NY lawをプラクティスしていない場合はExempt申請をすることになるようです)

ちなみにググっていたら見つけたんですが他国の人も悩んでいるようですね。