
今宵は、記念すべき日であった。
我が高校時代、最も仲の良かった4人組がほぼ四半世紀ぶりに一同に介し、酒を酌み交わしたのである。
このうちの1人は私の無二の親友で家も近く、年に数回は会う。
1人は去年ほぼ20年ぶりに会い、京都駅近くで飲んだがあれからもう1年近く経ってしまった。
今宵は、残る1人が横浜からこちらへ出て来てくれたので、そいつを囲もうという事になり集まったのだが、急な誘いにもかかわらず全員が集まれた。
これもご縁というか、神様のお計らいであろう。
私の結婚式で会ったのが最後なので、本当に四半世紀ぶりなのだがもう本当に変わらない。
顔、体形、頭髪まで本当に昔のまんまだ。
51歳のオッサン4人が18歳に戻り、約3時間機関銃のようにしゃべり(笑)、またたく間に楽しい時間は過ぎていった。
この4人が集まれた事には、大きな意義があった。
今から9年前の2010年、我が高校の大同窓会があったのだが私以外の彼ら3人は全員そこに来なかった。
理由は、我々4人は全員「マイナー派」であり、いわゆるメジャー派が牛耳る同窓会では疎外感を味わうだけなのが、わかっていたからである。
私だけは逃げられずに出席したのだが、やはり想定通りの疎外感を味わって帰ってくる事になった。
最初から近付かなかった彼らは、極めて賢明だったのだ。
正しい判断をした彼らのブレなさ、群れなさ、媚なさ、賢明さを改めて感じ、彼らのような立派な連中と高校時代を過ごせた事は私にとって宝物の思い出だ。
リアルタイムでは辛い思いの方が圧倒的に多かった高校時代だが、ホンモノの友達がこうして残ってくれたという事は、私の高校時代は全く無駄ではなかった、と密かに胸を張った夜だった…