空港にて

　この２日間すっかり異国（イ国とも言うか？）の洗礼を受け、夜はほとんどトイレとお友達状態…イイニク食べて、過去映像のダジャレも見たからこれですっかり「くだらない」かと思いきや、くだりきってしまいました＾＾；

　それでも、昼間は気合いで歯を食いしばって日程をこなしていましたが、ホテルに帰った途端トイレに直行って感じで、ココナッツ油の効いた料理にすっかり弱った胃も痛み出し…一応坂の上の雲の時代から愛用されている下痢止めも持って来てはいたんですが、こういう場合は脱水症状に気をつけながらも出し切った方がいいとのことで、ポカリを飲みつつ…さすがにビンタンビールを呑む気力も生まれず、２日間アルコホール抜きでした。

　で、今日からは自分の活動エリアでスタッフとの顔合わせと関係者への挨拶回りが既にセットされていて…朝７時発の飛行機で、チェックインは１時間前、渋滞とかのリスクもあるから余裕を見て空港まで１時間ということで朝５時ホテル発という行程…一応、ジャカルタ駐在の方も付き添ってはくれているんですが、その方も今後の日程も詰まっていて今日明日しかスケジュールが空けられないし、ましてや飛行機も予約済みと言うことで、本当に腹の調子が治らなかったらかなりピンチだったんですよねぇ。

　明け方朦朧とした中、おまけに力むとまずい腹の調子を抱えながら、１週間広げた荷物を手当たり次第トランクやカバンに詰め込み直し、なんとか荷造りを終えチェックアウト…でも、日が昇ってくるとだんだん腹の調子も戻ってきたような感じで、空港に着く頃には「なんか行けそうな気がする～！」ってとこまで回復し…

　空港ではセキュリティチェックがあるんですが、日本と違ってケータイやらお財布をポケットに入れてゲートを通ってピンポンが鳴っても軽く金属探知機でなぞられるぐらい…そんなセキュリティなのに、MUのスーツケースをX線画面を見ていた係員が何か画面を指差し出し…DVDケースの束を見せろと言われ（たような気がする）、スーツケースを開けたらやっぱりDVDケースを取り出し始め…確かに、入国の際にはポルノ系は御法度らしいし、映画なら高い関税がかかると聞いていたのに、なぜ国内線のセキュリティチェックで文句をつけられるのか分からなかったんですが、とりあえずPCが万が一トラブったときのためのバックアップDVDだったし、ここは正々堂々と「It's my data for business.」と答えていたら、中を開けて白地に何やら日本語で書かれているぐらいを確認して返してくれて…ここでほっとしたのもつかの間、画面を見ていた係員がまだあると（言ってたような気がする）…

　あ、それは…と手が伸びたのはタワレコの袋…そう、超フラゲでせっかく手に入れてそのまま持って来た滝翼CDで…まあ仮に没収されてもすべてPCに移植してあるから悔しくはないものの、お願いだから袋から出さないでと…ちょっと離れているところで待っていた同行の方も、なかなかMUがこないからこっちを見ているし…と、ここは一か八か映画DVDじゃないことを訴えてみるかと、「It's Music CD」と言ったらちょっと袋の中をのぞくぐらいでMUの手元へ…「北の国から」で純君が東京の悪い友達にビニ本（死語＾＾）をもらい空港で見つかったらどうしようという妄想がありましたが、まるでそんな気分をインドネシアの地で味わうとは思いませんでした＾＾；

　同行の方も特に何も言わなかったので「なんだったんでしょうね～、ははは」で搭乗口に向かうことができましたとさ。

　そして１時間ちょっとのフライトでこれから住むことになるインドネシア第２の都市へ…あ、都市名を書いて、これから住むなんて書いちゃうとこっちの狭い日本人社会で万が一検索なんかで特定されたら困るので、これから一貫して地名は伏せますので悪しからず＾＾；一応S市としておきますね。

　すでに現地オフィスのスタッフからはあれこれ報告やら相談のメールも入っていて、ただでさえ英語処理能力が遅いのに、体調不良も重なり滅入ってはいましたが、これから仕事をするパートナーですからビシッと決めて、顔合わせ後の最初の指示は「じゃあ、それらはまとめて月曜にやろう！」と必殺先送りを繰り出してしまいました＾＾；

　で、それからさらに前進基地的に設けてあるオフィスへと車を走らせ…もちろん運転手付きでVIP気分を味わう…間も無く、渋滞の合間に寄ってくる物売りな皆様方を追い払いつつ、200kmの道のりを６時間近くかけてやってきた地方都市…前任もここでは一度も日本人に会っていないとのことですが、日本の並の県庁所在地以上な活気のある街で、こうやってホテルでもちゃんと無線LANに接続することができています。

　ということで、きっと明日もここのスタッフに「じゃあ、来週まとめて片付けよう！」と必殺先送りを繰り出し、またまた渋滞の道をS市に戻り、同行の方と別れいよいよ単独でのインドネシア暮らしが始まり…まずはホテルに滞在して、週末に住むところを探すことから。