日曜は久々に何も予定が無く…色々と片付けやら買い出しなんかして、これまた久々に腰を落ち着けての家呑み→TVも電気も点けたまま沈没でしたね^^;
そんな最中に戸塚担の方から電話が入ったんですが、電話に出たら真っ先に「あ、今日は歌舞伎に行ってなかったんですね」と言われ…
確かにその日は行ってませんでしたが、土曜は日生劇場にいたような気が…
前にも書いたとおり、歌舞伎のMU的な初日は20分遅れで入ってましたが、オープニグからMU的な魅せ場が続いていたんですね^^;そしてついに口上ですの〜まんも一言しゃべるようになったとか…今までは名前だけを駆け足で言って終わりなすの〜まんの皆さんでしたが、滝様のご配慮に感謝感謝^^
おまけにこの前は2F上手の席でステージ全体が見渡しにくい席だったんで気付かなかったことにも気付き…まあ今回特に1幕目は滝様もそうですが、Jr.の皆さんも体を目一杯使ったパフォーマンスやアクロバットが連続してますが、そのせいか一段とダテ様の腕が逞しくなったように思いましたが、櫓乗りのアクションもあるせいかお腹はポッコリしてないことも確認できて何より^^;
そんな話を、最近よくお会いする野澤担の方とお話しつつ歌舞伎の演目で、今回新たに入ったオリジナルストーリーはどんな内容なんだろうと…
女形な滝様が、優雅に琴を弾いているところに迫る屋良くん…2人はいい感じになってラブシーンとなった途端、滝様が本性を現して蜘蛛へと変身…誘惑されてだまされたと気付いた屋良くんが手勢を従えて蜘蛛退治に…殺陣などの激しいアクションの末、滝様は空気で膨らませた大蜘蛛に乗り見得を切るって感じだったでしょうか。
この中で、野澤担の方とも話したときには、絶世の美女が実は妖怪だったとか、蛇だったとかもよくある話だし、石川五右衛門みたいな人が大カエルに乗って出るような歌舞伎の演目もあるからそれらを組み合わせたのでは?なんて話をしていたんですね。
で、探求熱心な?MUとしてはまずは本家の演目でも見てみようと、ネットを検索していたら某有名動画共有サイトに娘道成寺があるのを発見…やっぱり本家と比べると、滝様はやや肩幅があって骨太な白拍子(舞を舞う人)ではありますが、着物の裾からつま先を上げた足をのぞかせてリズムを取るところとかも本家どおり舞われていて…って言っても、滝様は3割程度しか見ずに、7割は舞台上の小坊主に扮したすの~まん達へ視線が行ってたり^^;
この小坊主たちも本家ではワラワラと出てきて、某有名百科事典によると、襲名披露のようなときには大御所のような方が小坊主役に扮するとか…そして、かけあいで少し客席を和ませるのも同じなんですが、滝沢歌舞伎ではトッツー、河合くんとスノプリメンバーとがかけあいをするんですが、その脇ですの~まんの皆様(特に上手端なダテ様)が小芝居をやったりとネタを提供していて…ますます目が離せませんよ^^;
なぁ~んてことを見ているうちに、関連する動画に「蜘蛛の拍子舞」という舞踊の演目も発見…まさに蜘蛛に変身した滝様は、この演目と同じような隈取り・衣装で杖のようなものを片手に暴れまくる…やはり元なる演目はあったんですね。
ちなみに、また某有名百科事典によると結構歌舞伎の演目には蜘蛛も怨霊の一種のように取り上げられていて、土蜘蛛の精なんてキャラもいるらしい…
次に気になったのは、大蜘蛛に乗るのは大カエルに乗るのをオマージュしているはずと言うこと…このカエルに乗る主が誰だったか、幼い頃の記憶に残っていて…石川五右衛門のような大悪党だったか、それとも猿飛佐助のような忍術使いだったか…で、見たのもドリフの全員集合だったような気も…結構ドリフのコントやギャグには歌舞伎の演目をオマージュしたものもあったし…と、とおいしょ~わな記憶を一生懸命たぐっていたわけですが、結局はネットの検索で意外なつながりを発見してしまいましたよ。
結論から言うと、大カエルは大蝦蟇というガマガエルの妖怪で、それに乗って登場するのは妖術使いの児雷也という義賊だということに…
これまた児雷也も歌舞伎の演目として江戸の頃から演じられてきていたそうで、様々な仕掛けや元祖和製フライングの宙乗りがあったりと派手な舞台のようですが、児雷也と聞いてもピンと来なかったMUがなぜここまで大蝦蟇に乗る姿を覚えていたか…さらにネットを検索すると、なるほどと納得してしまいましたよ。
これから先はむーちゃんさん、街さんしか分からない世界かもしれませんので、興味のない方は読み飛ばしても構いませんが…^^;
実は、我が故郷の盛岡では例年9/15前後に盛岡八幡宮秋の例大祭というものが盛大に行われ、そのメインイベントで奉納山車が市内を練り歩くというものがあるんですね。今ほど娯楽の少なかった時代…っていつだよって話は置いておいて^^;…八幡様のお祭りが始まり、山車の囃子が聞こえると心浮き立つというもの…昼から様々な人が入り乱れ、出店やらお化け屋敷やらがある八幡様の境内へとお参りに出かけ、夜には派手に電飾を施した山車が豪華絢爛にパレードする姿を見るというのが秋の風物詩だったんですねぇ。
で、この山車には正面と裏に歌舞伎の一場面を再現した人形がメインの飾り付けになり、各町内で今年のテーマは何かと言うことで趣向を凝らすわけですが、「暫」や「鏡獅子」のようなお決まりのものは何度も登場する定番…そう、娘道成寺もそんな定番の一つですが、この定番中の定番が大蝦蟇に乗った児雷也なんですねぇ。この児雷也は古い資料を遡ること明治の頃から奉納されているそうで、おまけに近年は大蝦蟇が口から煙を吐いたり、目が光ったりと派手な演出が施され、盛岡山車を語るサイトでも化け物山車の定番中の定番と言われているぐらい…おまけに、ネットで児雷也が奉納された年を調べたら、まさにMUが千野くんぐらいなお年頃に見ていたはず…どおりで頭に残っていたワケなんですね。
興味がある方は、↓に盛岡山車と児雷也が載ってますのでご覧くださいませ。
http://www.iwate-np.co.jp/08akimaturi/08akimaturi.html
ということで、あ~スッキリしたと思ったんですが、さらに探求を進め、盛岡人だけが愛しているキャラかと思いきや、旧南部藩エリアの秋祭りではやはり児雷也の山車は欠かせないようで…では、全国的にはと、人形を飾って練り歩く(ダッシュするとも言いますが)お祭りで真っ先に浮かんだのが博多祇園山笠…ここでも児雷也を使っているようですね。さらに、思い浮かんだのはねぶたでしたが、こちらでは使われていない模様。
ちなみにこの児雷也をモチーフにしたヒーローものにはかつて「世界忍者戦ジライヤ」という番組があったり、キン肉マンには「ジライヤー」というキャラが出ていたりもあったんだそうな。
以上、どうでもいい話を延々と書き連ねましたが、MU的には達成感でイッパイで…え?このぐらいの情熱で仕事をしろって^^;…いや~、昨日今日で新潟に出張してたらふくポン酒を呑んできましたよ!