久しぶりにブログが更新できるので、今、世間を騒がしている貴ノ岩の付き人暴行事件についてたるほど書こうと思っていたのに、電光石火で引退しやがりました、貴ノ岩……。
まあ、もうあの世界では居場所がなくなったんだろうな。自分で蒔いた種が自分の部屋の屋台骨まで揺るがす巨木になったというか。
昨年の自分が被害者になった暴行事件がきっかけで、各界が大騒動になって、日馬富士が引退しても、貴乃花部屋が消滅しても、つい最近までまだ日馬富士を訴える、とかしていて、訴えを取り下げる、と言ってた貴ノ岩が落ち着いたかな、と思った矢先に自らの付き人暴行事件。
自分が巻き起こした騒動、結局自分のところにすべて戻ってきて、先輩を追い込んだように、自らも引退をせざるを得なくなって。
因果応報、ブーメラン、絶対神の厳しい矯正。まあ、言い方はいろいろあるけど、やっぱりあるんだね、こういうこと。
部屋の親方がいい人だから本当に可愛そうで( ;∀;)。
優勝力士が出て、みんなで万歳三唱やって、その直後に暴行事件を起こした力士の親方、という立場。
まさに天国と地獄を10日ほどの間に味わった人?
でも、いい人だよね、親方。
ハエのごとき報道陣にたかられても、ちゃんと困った顔しながらも対応して、ああいうところに人柄って出るよねぇ(*'ω'*)。
引退するという人間にはもう、何も言わないけど、この事件を取り上げたマスコミや、その番組に出ているコメンテーターにはいろいろ言いたいことがある。
前回、貴ノ岩が日馬富士から暴行を受けた被害者だったという時には、ワイドショーもコメンテーターも、全面的に貴ノ岩可哀そう、暴力振るう奴が悪い、の大合唱だった。
殴るという行為は悪だが、殴られた貴ノ岩の態度は人としてどうなのよ(# ゚Д゚) と、日馬富士ひいきだった私はテレビの前で怒り狂っていたもんだ。
だがしかし、今度は貴ノ岩が加害者になった途端、「実は貴ノ岩には暴力をふるう癖があるという噂も前々からあって」だの、「もともと貴ノ岩がモンゴルバーで言えそうな物言いをしたのが鳥取での殴打事件の発端で」とか、今まで、被害者だから、と貴ノ岩をいい子いい子していた癖に、掌を返す早業は神業。
貴ノ岩に対して、失望した、とか言ってるコメンテーターがたくさんいたが、もともと昨年の事件を総合的にみていたら、貴ノ岩が「失望を引き起こすほどいい人」な訳ない、って判りそうなものなのだが。節穴ぞろいか(# ゚Д゚)!
マスコミって怖いよね、貴ノ岩が怪我をさせられた、となったら、被害者、という側面しか取り扱わない。
殴られた事件を取材している最中に、貴ノ岩の立ち居振る舞いの悪さは絶対上がっていたはずなのに、気の毒な被害者、のイメージを壊さないためにずっと隠ぺいしていたということじゃないの?
そうやってマスコミや回りが貴ノ岩を擁護し、被害者可哀そう、と、誰一人叱るものがなかったから、彼は今回、全く同じ事件を今度は加害者として繰り返したんじゃないの?
そして、相撲協会が口先ばっかりでちゃんとしていないから暴力事件がまだ起きるんだ、みたいなことを言っていたコメンテーターが何人もいたが、少なくともこの一年、不祥事を起こしていたメインパーソンはほぼ元貴乃花部屋の者。
そして多くが外国人力士。
確かに外国人力士を指導することは難しいことだと思う、だが、きちんと相撲協会の取り組みに従って、部屋を運営しているところがほとんどだというのに、この特殊なトラブルメーカーのせいで、相撲協会はだめだ、みたいな言い方をするのはやめてほしいですな。
角界はちゃんと努力をしている、親方だっておかみさんだって、部屋に関わる全ての人が、より良い相撲界になるように努力をしているはず。
力士たちだって、ちゃんと暴力追放、と、協会の定めたルールを守っているはず。
格闘技だし、血気盛んな年ごろなので、喧嘩の一つもしたくなるかもしれないが、そこを精神修業で我慢して。
喧嘩も「暴力」と判定されるからね。
貴ノ岩が角界を引退して、これで昨年からの暴行事件の一件が、一周回ってやっと終わった。
来年の大相撲界では、もう、このような後味の悪い情けない事件が起きないことを願います。