北海道言友会 公式ブログ

吃音者(どもる人)でつくるセルフ・ヘルプ・グループ 北海道言友会

~往復650㎞の楽しみ~ 2015年10月31日(土)は北見移動例会でした

2015-11-12 22:10:16 | 活動報告
 オホーツク圏初めての北海道言友会移動例会を、北見駅すぐ裏の「北見芸術文化センター」で行いました。札幌の自宅を6時過ぎに出てから約6時間。しましまさんの住んでいる江別からも5時間で北見市に到着。途中の道は快調でした。しかし浮島インターチェンジというところに近づくとだんだん気温が下がっていくのです。ついにマイナス1度!寒いんだなあ。路面がその近辺だけシャーベットに覆われていました!そこにはちょっとアットホームな感覚のレストランがあります。私はコーヒーを注文。しましまさんはショッピング。そのしましまさんが『ついに缶詰めになったんですね』と言うのです。その手に握られていたのは「とどのかんづめ」・・・って、私のハンドルネームじゃないですか。
 会場に着いたのは午後1時過ぎ。荷物を運びこみテーブルをセットしていると、北見の方々が集まって来てくださいました。大学生のお子さんをお持ちのご夫婦。高校生のお子さんをお持ちのお母さん。今回の宣伝をしてくださった「経済の伝書鳩」という日刊ミニコミ誌の記者さん、今回初めて吃音ある人の集まりに来て下さった方、かつてのしましまさんの教え子さん。そして網走からもご家族で参加して下さった方も。
 今回初めて来て下さった方は、『今まで吃音の事をちゃんと話したことはなかった。』とおっしゃり、苦しかった思い出を話して下さいました。私達の吃音は過去のことではなく、過去から未来まで続く歴史の中にあるんだと思いました。吃音からくる悲しみ、疎外感、孤独感は私達の人生を蝕むことがあります。時には自分自身は変われないと絶望し希死念慮を抱くことさえあります。ですが深い絶望や怒りを表現される方と出会う時に私が感じるのは、ことばとは裏腹に「私は生きたい!!」という強い思いです。「心の中にある癒されない渇き」をどうにかしてくれという叫びを感じることがあります。
 参加された方々の感想をお読みください。プライバシー保護のために少し編集してある部分もありますことをご了解ください。

○ 北見移動例会はとても有意義な例会でした。「伝書鳩」をみてはじめてきていただいた女性のお話は、吃音当事者の生の声としてとても私達の心に響きました…。これからも機会があればお話をお聞きして仲間の輪が少しずつでも広がって行くことを願っています。とどさんのコーヒーも美味しかったです。しましまさんのお言葉も一つ一つとても重みのある素敵なお言葉でした。機会がありましたらまたお逢いできるのを楽しみにしています。ありがとうございました。
  将来的には北見でも言友会ができるといいなぁ~と思いますね。とどさん、ありがとうございました。これからも宜しくお願い致します。
○ 道東にも言友会支部があればいいと思うのですが自分から積極的に何かをしようという勇気がなかなか出ません。
○ 先日はお世話になりました。3部構成(相談会・勉強会・交流会)大変意義のある内容でした。ただ、参加者が少ないのが残念でした。広報活動も必要かとも考えさせられました。関係機関との連携なども。吃音を抱える人のみ感じることも多々あるかと思います。今後、私も学習して、何かお手伝い出来ればと思っています。宜しくお願いいたします。
○ 先日は、ありがとうございました。親以外の吃音の方と話した事が初めてで、吃音あるある
 …みたいな話や、私の感じていた事など、とどさんに共感していただき、本当に嬉しかったです。それと、どもっても良い空間が初めてだったので、今まで感じた事のない、安心感を感じました。ただ、今まで吃音者の苦労や気持ちなど、話す機会が無かったので…吃音のお子さんを持つ親御さんに、いろいろ偉そうな事を話してしまったようで、反省しています。今なら、もう少し親御さんの気持ちを考えて、話せたかもしれないと思っています。親御さんから、何度か「おしゃべりは好きなんですか?」と聞かれ…そうか、おしゃべりな吃音者は、珍しいのか…と思ってしまいました。私は、吃音ですが、おしゃべりだし、お調子者だし、人懐こい性格だと、自分では思っていますし、家族や親しい友達もそう思っています。
  長くなってしまいましたが、会に参加していろいろ感じる事がありました。思い切って参
加して良かったです。

 今回参加して下さった方の中には、しましまさんの教え子さんもいらっしゃいました。ご自分のことではなく、ご自分のボランティア先で出会った方のことを案じて来て下さいました。
○ ボランティア先で出会った方が私の方にも電話をくれました。お話しをするなかで移動例会に参加して下さった方のことをお伝えすることができました。連絡をいただけてとても嬉しかったです。土曜日はありがとうございました コーヒー美味しかったです。

 オホーツク圏の支援者の先生も参加して下さいました。
○ 昨日は遠方かつ悪路の中お越しくださり、ありがとうございました。仲間というものがどれだけ支えになるのか、必要かということを会合全体を通じて感じました。休日もなく全国を回って必要な方々のために尽くされている先生の姿を拝見して、私もできることをしていきたいと思いました。来年も計画されているとのこと。今から楽しみです。

 しましまさんからも感想を頂きました。
○ 峠は雪でした。 深い秋があり、初冬の雪模様がありと、江別市から北見市までの車の所要時間5時間は、北海道の季節の変化を満喫することができました。いやー北海道は広いです。
 10月30日(土)、北見移動例会は午後2時から7時まで、相談会・勉強会・交流会の3つに分けて設定され開催されました。参加者は11名でした。(当事者の方が3名(女性1名、男性2名)、保護者3名、支援者2名、子ども2名、新聞記者さん1名)また、会場の確保、茶菓の用意など北見の方がなさってくださいました。心からお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
北見では初めての移動例会でしたから、自己紹介から始まり、勉強会、交流会と流れが続きました。とどさんのカフェも開店し、美味しいコーヒーをいただきました。
今回の移動例会には、お子さん連れの方がいらっしゃって、こちらから持参した絵本や色と形合わせゲーム、パズルなど子どもは子どもで楽しむことができました。次回もどうぞお出でください。お待ちしております。
冬道に近い峠を越えて、5時間かけて帰ることはさすがのとどさんもできず、北見市に1泊しました。おかげさまで私は、朝の露店風呂にゆっくり入り、これまた行く秋を楽しむことができたことに感謝の北見移動例会でした。

 参加された皆さんの感想やメッセージを読ませて頂き、実は私自身が感動しています。しましまさんと一緒にお邪魔させて頂きましたが、どれだけのことが出来たのかと考えていました。ですがお一人お一人がご自分の時間や、持てるものをささげてくださり今回の北見移動例会が実現したと分かりました。そして吃音のある人の「孤独からの解放を願う声」を強く感じました。
 例会の最後に次回以降の可能性として、最低年2回は集まりを持ちたいですねということが話し合われました。候補として次の3回が挙げられました。いずれも偶数月の第3土曜日です。
  4月16日(土) 8月20日(土) 10月22日(土)
 基本的なプログラムは次の通りです。
 午後2時~3時半が吃音相談会(原則として高校生以上)。
 午後3時半から5時までが吃音勉強会(どなたでも参加可能)。
 午後5時から7時までが交流会(どなたでもご参加ください)。
 詳しいことはまたブログや新聞告知などでお知らせをいたします。また参加希望やご相談はこのブログへのコメント欄にいただけるが、直節メールを頂けるとありがたいです。さあ、次に向かって歩き出しましょう。(とど)

 余談です。会の終了後、実はしましまさんと美味しい「鱈のたち」と「サロマ産の牡蠣」を味わいました。美味しいお店を知っていて良かったあと思いました。また次回も・・・と思っています。(とど)
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