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2016北海道ツーリング6日目

2016年10月24日 18時52分46秒 | 2016北海道ツーリ...


雨はあがった。今日は晴れの予報だ。



5時半に起床し、まずコーヒーをのむ。



朝食は昨夜スーパーで半額で買っておいた五目いなりとなめこ汁だ。



ゲートが開かないと行動できないから場内をあるいてみた。隣りはステップワゴンのポッフアップルーフ。車内は自作のキャンピング仕様になっていた。

このキャンプ場は嫌になるほど蚊がおおい。すぐに囲まれてしまう。



バイクや自転車の人たちが雨をよけられるスペース。ただし蚊がすごいだろう。昨夜はここでにぎやかな宴会になっていた。



バイクを場内に持ち込むと料金をとられる。



ここの蚊は大きくて動きがにぶい。腕などにとまるとすぐにわかるから、そのたびにたたきつぶしてゆく。



場内はぐるりと円をえがくように通路があり、駐車スペースにとめてキャンプをするようになっている。



車でテントを張っている人はいなかった。すべて車中泊である。



閉鎖されているゲート。バイクもでられない。



ゲートと管理棟のあいだにある無料駐車スペース。



ここにバイクや車をとめてテントを張れば駐車料金はかからない。



バイクを車からおろして出発の準備をする。オートバイをだすと急にまわりの態度がかわった。これまで誰も近寄っても、話しかけてもこなかったのに、ステップワゴンの自作キャンパー氏や大型キャンピングカーの夫婦がやってきた。キャンピングカーよりもずっと安いバンで旅をしている、さえないオヤジだと思われていたのだろう。それが車に単車をつんでいることがわかると、見る目がちがったのだ。

ステップワゴン氏はラダーに興味津々で、1万円くらいするの、と聞くから、とんでもない4万以上するんですよ、と答えると、ラダーを持ち上げてみたりしていた。堅牢でしょ。



サンダルをロングブーツにはきかえて出発した。今回の目的は各地の林道をはしることだ。旅の目的地の3ヶ所に2日ずつの日程をとっており、予定通りなら、明日は新得町や十勝岳周辺の林道にゆくはずだ。しかしこの地域はたてつづけにやってきた三つの台風の被害が大きい。天気は明日まではよいが、明後日は大きく崩れると予想されている。ならば新得の予定は短縮して、今いる地域をたのしんだほうがよいのではないか。しかも昨日はたいへんな雨がふったから、1日まってから山に入るほうが賢明だ。明日になれば降った雨水も落ち着くだろうから、今日はダートに入れないときのために用意をしておいた、絶景めぐりのツーリングをすることにした。まずむかうのは開陽台だ。



別海から道道8号線で北上し、中標津にむかう。道道833号線とつなぐゆくとすばらしい直線路にでた。北十九号線だ。この道はいつも反対の開陽台方向から走ってきたから、こちらからの北十九号線をみるのははじめてだった。



快晴の開陽台に到着した。



駐車場から既に景色はすごいが、ここはやはり展望台にのぼらないと気がすまない。展望スペースには羽ありが大量発生していて、バンダナで口と鼻をおおって風景をみなければならないが、虫のことなど問題にならない。360度の絶景がすばらしいからだ。羽ありを手ではらいながら展望台を何週もまわった。



牧場と畑。



知床蓮山。



そして今回は国後を目にすることができた。ここで国後を遠望したのははじめてのことだ。



展望台の中には昔の開陽台の写真があった。1983年にはじめてここに来たときに見た展望台だが、細部は忘れていて、これを目にして、そうだった、こうだった、と再確認して感激した。当時私がここについたときには、展望台の1階で何日も寝泊りしている、沈没しているライダーが5・6人いた。そんな人たちが当時はたくさんいたのだ。貧乏性の私には彼らの気持ちがわからなかったし、風景も霧のためになにも見えなかった。それでもあのときの体験は特別な記憶となってのこっている。



昔のことを思い出しながら駐車場へと階段をおりてゆくと、ホンダCB1100RとVF750Fの2台がやってきた。でもCBではないのにすぐ気づいた。VFに1100R風のカウリングをつけているのだ。VFはずいぶん長いあいだ見ていないモデルで、ふたりはオーナー・クラブの人なのかなと思った。



彼らは私のバイクのとなりに停車したので、自然と話をはじめる成り行きとなった。CBR風の赤のVFのオーナーは60をすぎてリタイヤした方だったが、とてもお若くて50台にしか見えなかった。VFは新車で買って33年のっているそうだ。私もDRに23年乗り続けているが、これはかなわない。新車で買ったというのは大きいのかなと感じる。買ってすぐにカウリングだけ換えたが、20年はノーマルだったそうだ。その後改造しだしたとのことだが、ホイールにタイヤ、マフラーにバックステップなどが目についた。

そしてブルーのVFもリタイヤ氏のもので、息子さんがのっているとのこと。親子でツーリングとはうらやましい話だ。青VFは元々部品取り用として買ったそうだが、分解整備して、こちらも改造してあり、さらにもう1台部品取り車があるそうだ。VF三昧である。

リタイヤ氏がはじめて北海道に来たのは40年前とのこと。私は35年前だからこれもかなわなかった。

リタイヤ氏とは旧知の仲のように話がはずみ、とても愉快だった。彼らは開陽台から川北の湯とすすむそうだ。



VFの親子とわかれてふたたび北十九号線にゆく。これがいつも見ていた北十九号線だ。



きた道をもどり、開陽台の入口を通過して道道150号線で弟子屈にむかう。牧場や牧草地をぬけてゆくルートだ。明日ゆく予定の虹別林道の入口もこの道沿いにある。



多和平にゆくために国道243号線から道道1040号線にはいってゆくと、道道にバリケードが設置されていた。完全に封鎖されているのではなく、対面通行の片側だけバリケードがきづかれている。多和平まではゆけるだろうと判断して進むと、到着することができた。



芝生の上をあるいて展望台にむかう。



多和平から見えるのは大牧場の広がりである。



広大な牧場だ。



展望台の真下の光景。



展望台のとなりには福祉施設の売店があるのでのぞいてみた。



味のある皿や毛糸のペットボトル・カバー、木馬が気に入ったので購入した。これもトランポがあるから買えたのだ。バイクだったら荷物がふえるから手をださなかった。多和平は売店だけでなく、牧場の仕事にもハンデのある方がたずさわっていた。福祉の意識の高い経営をしているのだなと感心した。



駐車場の前にある売店兼レストランをみていると交通安全の旗とウエットティッシュをもらった。うれしくなって星空のビーフシチューを買い求めた。



旗をつけて多和平を出発する。



福祉施設の売店の方に、バリケードはあるが道道1040号線は通りぬけられると聞いて釧路方向に南下する。国道391号線との合流ポイントにもバリケードがきづかれていた。



標茶から道道243号線にはいって、釧路湿原のコッタロ湿原展望台にゆきたかった。しかし分岐がわからず通過してしまう。シラルトロ湖にでたのでバイクをとめた。



シラルトロ湖の南から二本松展望台やコッタロ展望台にアクセスしようとしたら、増水のため通行止めになっていた。考えてみれば湿原ならば大雨で当然こうなるのだろう。それに気づかなかった。



山の上にあるサルボ展望台は25分歩くとのことで行かなかった。そんなに歩けないよ。



湿原はダメなのかと思いつつ南下をつづけると、細岡展望台の案内があった。ダメ元で行ってみるとここは山の上にあるので行き着くことができた。



湿原は大きいと思っていたが、こんなにとは想像していなかった。



展望台のある山の下からはじまって、はるか先にある山までつづいている。



地図で確認すると幅は10キロほどあるようだ。湿原の中を釧路川が蛇行してながれ、そこにカヌーが1艘だけうかんでいた。湿原もすごいが雲も印象的だった。

食事をとりたいが店をみつけられずに釧路市街にはいった。ホクレンがあったので給油をする。23,9K/L。ここで近くのおすすめの店をきくと洋食店2件と蕎麦屋をおしえてもらった。



3軒の中からえらんだのは『麻里の』という洋食店だ。



ハンバーグがおすすめとのことだが、隣りの男性がたべていた料理に目が釘付けになった。その目玉ハンバーグ・スパ・ミートにする。



これが嫌いな人はいないのではなかろうか。ハンバーグもミートソースも一般的な味つけだったが、大満足のB級グルメだった。1050円くらい。ホクレンの方に感謝だ。



国道44号線から道道142号線にはいり北太平洋シーサイドラインをゆく。北海道ツーリングはたのしい。毎日行きたいところにバイクでゆき、たべたいものをえらんで、泊まりたい場所でねむることができる。私はこんなに面白い遊びをほかに知らない。



絶景めぐりをつづけてゆく。原生花園あやめヶ原・チンベノ鼻の看板がでていたので寄り道をした。



駐車場は森の中にあるので熊鈴をもっていったが不要だった。



岬には馬が放牧してあるが決して近づくなと書いてあった。



柵で仕切られた牧場のなかに遊歩道をゆくと、すばらしい景色がひろがっていた。



すすんでゆくと通路を馬が通せんぼしている。



牧場の左右を行き来するための通路で、岬に行くには、馬の後ろ足の位置にある戸をあけて、馬の後ろを通らなければならない。そんなことをしたら蹴られるのではないか。馬には近づくなと書いてあったし、馬は押してもうごかない。決してこちらを見ようともしないのもかたくなな性格を感じさせて、危険信号を発令している。この足でキックされたらひどいことになりそうだから、岬にゆくのは断念することにした。



空と海、雲をみながらはしる。



琵琶瀬展望台にでたのでたちよった。



釧路湿原を見たばかりだから、人工物がある風景は物足りなく感じる。人家は以前よりも増えている印象をうけた。



前からトマトのような実をつける低木がなんなのか気になっていた。帰ってからしらべてみるとハマナスのようだ。



夕暮れの霧多布岬にすすむ。



晴れている霧多布は二度目だ。



岬の手前にある無料の霧多布岬キャンプ場にはキャンパーがあつまっている。バイクも5台とまっていた。



これでキャンプ場にもどることにした。



別海のホクレンで給油をしてグリーン・フラッグを手に入れた。今夜は昨夜みつけた居酒屋に行くつもりだったが休みだ。仕方がないのでスーパーで半額248円の刺身とさつまあげ83円を買ってキャンプ場にもどった。

連泊の手続きをする。管理人は多弁だが論理的に話せない人間だが、会話をしていると必ずルールを語りだす。何々はダメ、これは禁止、という感じで、話せばはなすほど不愉快になる。明日は連泊しないから、車は無料スペースにおいてバイクでツーリングをすると告げておいたが、この話をするだけで非常に否定的な気分にさせられた。



効楽苑に入浴にいってのんびりしていると19時半だ。ゲートが20時に閉まってしまうからいそいでもどるが、制約が多すぎるキャンプ場だ。もうここには来ない。びふかアイランドとは雲泥の差だ。



キャンプ場にもどると刺身でビールをのみだす。車内ではローチェアにすわってくつろいだ。



バイクの走行距離345キロ。車の走行距離2キロ。

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