いごっそうの棲家

以前のblog『オトツマ日記』を改名。オットだけのボチボチ更新雑記。

廻り縁なしスッキリ仕上げ

2007-09-18 23:13:12 | 住・・・いろいろ

 

廻り縁 ・・・ 壁と天井が接する部分に取り付ける、細長い棒状の部材のこと。


ウチの天井はすべて、
この廻り縁のない仕上げにしています。
漆喰とパイン羽目板の天井見切り部分。



 

なくした理由は、見た目にすっきりした印象になるから、特に必要なさそうだから
材料費・工賃が浮くから・・・?など。
廻り縁は、あった方が壁を仕上げる左官さんにとっては、やり易いようです。

 

梁と杉板の見切りに廻り縁を、という話がありましたがナシにしてもらいました。

 

 

 

 

床との見切りの幅木は、40mmに。既製品のサイズは50~60mmくらいが

多いのでしょうか?

出幅木、面幅木、入幅木など幅木にもいろいろあるようですが、なんにせよ

掃除機が当たっても問題ない幅木・・・というのが実用面では一番大事なのです。

 

 

 

ちょっと低目の40mm。低いほどスッキリ、無ければもっといい?

まったく無いのは大問題です。ダメだし間違いなしですね。

米栂集成材を現場加工した幅木です。

 

 

洗面、トイレは腰下がタイルなので木の幅木もおかしいだろう、と

幅木は無しで、床にいきなりタイルをもってきてます。

タイルは硬いので、掃除機が当たっても問題なしです。

 

見切りの廻り縁も無く、幅木も少なめにするとゴテゴテせずに全体的に

すっきりした雰囲気になります。

経年変化でどんな支障がでるか?でないか?は今後のお楽しみです。

 

 

 

 

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まんがら茂平次  北原亞以子

2007-09-18 11:18:44 | 小説
NHK時代小説でもお馴染みの「慶次郎縁側日記」の原作者北原亞以子の
作品だ。
この人の作品は慶次郎シリーズはもちろんのこと、「深川澪通り木戸番小屋」
シリーズも好きで読破している。
久しぶりに古本屋でふと手に取ったのがこの作品。「まんがら茂平次」

時は慶応、世間は攘夷だ佐幕だとおお忙しの世の中に、鍛冶町の裏長屋で
ぶらぶらと働かずに暮らしている茂平次。
その渾名は「まんがら」。
まんがら とは、万のことを言っても本当の事はからっぽと言う意味の
まんがら。千に三つくらいは本当のことを言うせんみつよりもまだ始末が
悪いぐらいの大嘘つきのことなのだ。
しかも当の茂平次自身はここで嘘をつこう、ここを嘘で誤魔化そうなどとは
思ったことはなく、懐がさびしくなって、困ったと思った時にはひとりでに
「雪舟の掛け軸を十両で買いたい奴がいるだからおたくの掛け軸を・・・・」
などとひとりでに嘘が飛び出してくる。
喋っているうちに茂平次の中ではその嘘が嘘でなくなり真実であるような
錯覚に陥る。自分では嘘をついている感覚じゃなくなってくる。
見た目は小柄で色白、少々小太り、下がった眉と二重まぶたが愛嬌のある
顔立ちに見せてくれ、周りの仲間たちは調子のよい茂平次の嘘に首をすくめ
ながらも騙される。
小遣いを渡したり、酒や蕎麦をふるまったりと・・・

そんな茂平次が、幕末の激動時に嘘で憂き世を渡っていく。
愛する女のために彰義隊に入って命を落とす旗本四男坊、その男を愛して
やまない芸者の小ぎん。
茂平次り家に居候する、真っ正直者で働き者の謙助、新撰組を逃げ出して
きた金互と年上女房のおゆう。
そんな仲間に囲まれて、茂平次は清く優しい嘘をつき続ける。

こんな感じのあらすじだ。

茂平次のつく嘘は嘘と言っても必要悪みたいなところがある。
人を助ける優しい嘘なのだ。
自分だけがその嘘で贅沢をしたいとか、金持ちになりたいなどとは
思っていない。
ある時は仲間を守り、ある時は仲間を助け、そしてある時は惚れた女の
ためにつく嘘。
みんなみんな誰かのためにつく嘘なのだ。
(たまに腹が減ったときは小さい嘘で腹を満たしはするが・・・)

そして嘘と分かっていても時には騙される。
そんなスローライフな時代の物語だ。
「まんがらは嘘を突いていてこそ正直者、この男の言うことはみんな嘘だと
思うから安心して付き合えるんだ。」
そんな台詞があっちこっちに出てくるぐらい・・・