巡礼の旅(お遍路&スペイン サンティアゴデコンポステーラ馬巡礼)

当初四国遍路にフォーカスしていましたが、今後巡礼に範囲を広げました。

76番金倉寺

2011年07月28日 | 日記

 

金倉寺は「こんぞうじ」と読みます。 善通寺から歩いて程なく到着。774年の創建と伝えられ、本尊は薬師如来、宗派は天台寺門宗です。 近くにあるJR四国の駅は読み方は同じですが、表記は金蔵寺駅です。 


ここの特徴は本堂にある大きな数珠で一つ一つ括ると大きな音をして数珠が回ってきます。 

もう一つ特徴のある事は本堂横、駐車場に抜ける道にある訶梨帝堂です。 これは鬼子母神のお堂ですが、掲げられている額にある鬼子母神像はとても穏やかなお姿です。 寺のWebサイト説明ですと、『訶利帝母(かりていも)さまはインドで「ハーリティ」と呼ばれた神様で、中国、日本では「鬼子母神(きしもじん)」とも呼ばれています。訶利帝母さまというと穏やかな天女形、一方鬼子母神さまというと鬼女形であることが一般的です』
この訶利帝母さまが日本で最初に出現された場所、それが金倉寺です。訶利帝母さまが金倉寺に出現されたのは、弘仁9年(818)、智証大師5才の時でした。 「あなたは将来仏教を発展させる人、だから私はあなたを護りましょう。」
という縁起だそうです。

ところで有名な東京雑司ヶ谷の鬼子母神も優しいお姿なんですね。 『雑司ヶ谷の鬼子母神像は、鬼形ではなく、羽衣・櫻洛をつけ、吉祥果を持ち幼児を抱いた菩薩形の美しいお姿をしているので、とくに角のつかない鬼の字を用い と尊称しております。』
鬼子母神というと子供を貪り食う恐ろしい異形の神様のように思っていたのですが、子育ての神様で実に優しい姿をしています。