巡礼の旅(お遍路&スペイン サンティアゴデコンポステーラ馬巡礼)

当初四国遍路にフォーカスしていましたが、今後巡礼に範囲を広げました。

種田山頭火 松山 一草庵

2011年01月16日 | 旅行

四国を歩いていると、今まで知らなかった事や学校でうわっぺらだけを学んだ事が実はもっと深い内容だった事に気づかされます。 愛媛を歩いて知った二人の文人は獅子文六と種田山頭火です。 津島で泊まった大畑旅館は昔獅子文六が疎開していた時に身を寄せた家が大畑旅館の前身だそうです。 お遍路が泊まる旅館は古色蒼然としていて、100年の歴史があるなど近代的な旅館とは一線を介していますが、ここ大畑旅館は近代的な造りでお遍路にはちょっと場違いなところにきてしまったのかと思わせます。 大畑旅館は美味しい食事を出して頂きました。(また別の日にブログにあげます)

今日は種田山頭火です。 一般に知られている575の俳句ではなく、自由な形式の俳句で人の心の機敏さをうたった俳句があると、そこには山頭火の名前があります。

今回調べて好きになった句は「秋空ただよふ雲の一人となる」です。 四国の空で詠んだものでしょう。

松山51番の石手寺を打ち終わり、松山市内を抜ける為に歩いている時でした。 護国神社隣に一草庵の看板が。 ちょっと興味をそそられて、立ち寄ることにしました。

一草庵の看板を読んでいたら、玄関が開いて、中にいらっしゃいという声、今年最後の公開日で初老の方が三人中でお茶をお接待していただきました。 実はこの時山頭火と言われても前に書いたぐらいの知識がありませんでした。

帰ってきて調べてみると、松山のこの一草庵は山頭火臨終の地だったです。 地方の裕福な家に生まれ、よくあるはなしで父親の女遊びで家は破産、そんな中母親、そして弟の自殺が山頭火に暗い影を落とし、生涯放浪の旅となり、よい俳句を作りたい、ぼっくり死にたいという二つの願いを実現した俳諧の人でした。 山頭火の漂泊の旅を読むと、インド人が望む本来の人生、最後の遊行期を地で行った人で、こんな友人がいたらある意味大変と同時にうらやましくおもうでしょう。 一草庵の方々、山頭火の事を教えていただき感謝です。



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1 コメント

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Unknown (呑兵衛)
2011-01-16 08:22:54
初めまして・・・
八十八箇所参りですか。大変でしたね。
私も徳島の壱番から高知の6?番迄とあとは香川県全部を両親と共に詣りました。
愛媛は半分回ったと思いますがどこだったか記憶にない。
巡礼しているといろいろ思うこともあって世俗から吹っ切れるかも知れません。

山頭火と一草庵は見かけたような。
自宅から近いところでは一の宮寺があり普段からよく詣っています。
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