巡礼の旅(お遍路&スペイン サンティアゴデコンポステーラ馬巡礼)

当初四国遍路にフォーカスしていましたが、今後巡礼に範囲を広げました。

70番本山寺

2011年07月10日 | 日記

 観音寺の宿を朝出て69番観音寺の方向に向かい、橋に出ます。 まだ朝もやに包まれています。 ここから川沿いに遡上すると本山寺に到着します。 堤防沿いの道を歩いていると、朝の散歩をしている方から話しかけられました。 本山寺の行きかたを尋ねると、川沿いに行くと五重塔が見えるから間違いないとの話。 ここで今まで疑問に思っていたことを聞いてみました。

長宗我部は四国に人にとって、悪人だったでしょうか、それとも優れた武将だったでしょうか? 88箇所のお寺を訪れて気づく事に、かなりのお寺が長宗我部の戦いでお寺に火をかけられ全焼しています。 長宗我部の言い分としては、当時お寺は地域の中心であり、戦いになれば民衆は寺に逃げ込みここに篭城しました。 ここのお寺にもそのような話があり、住職が切られそうになったら、ご本尊が身代わりになり仏像に刀傷が残ったという話があります。 お寺にとって長宗我部は極悪人なんですね。 長宗我部の子供達はその後豊臣の時代に戦死して長宗我部の子孫は長続きしなかったのは、これらの悪行の報いだという話を聞いた事があります。 でも散歩していた方はすこし首をかしげて、それはそうだけど結果四国を統一したんだから偉かったと思います。

見方によっては評価が変わるということですね。 お遍路という視点からだと長宗我部は極悪人になるですけど。

堤防に別れをつげると、本山寺です。 こおのご本尊は88箇所中唯一の馬頭観音です。 馬頭観音は馬が始終草を食べていることから人間の煩悩を食べつくしてくれるという功徳があり、また江戸時代農耕馬の供養のために広く信じられていました。 本山寺にも2頭のサラブレッドの像が祭ってあります。 私も馬に乗るのですが、サラブレッドは足が華奢で走るだけに特化した馬でありあまり好きではありません。 もっと逞しい馬の方が好きです。