いつもの夜行バスで高松の駅で降りて、ここから電車で鬼無駅に向かいます。 空は快晴で暑い初夏です。 鬼無駅は無人駅、駅前を歩き出してお遍路マークを探します。 あったあった。 これでお遍路ルートに乗れました。 鬼無駅直ぐに小さなお堂があり、お地蔵さんが祭ってありました。 道の辻にもお地蔵さんがあり季節の花が活けてあります。
道は迷いやすいとガイドブックにありましたが、確かに本当にわからない。 道に居る人に聞きながら一宮寺を目指します。 それでも何度も間違いました。 川を渡って工業専門学校を抜けて自動車道を潜ったあたりで又間違えてちょっといらいら。 市内に入ると遍路路を辿るのは難しくなります。 やっとのことでたどり着いた一宮寺。 ここは隣にある田村神社の別当寺です。山門を抜けて本堂に行くとそこにはなじみのある小さな地蔵さんが並んでいました。
確か77番道隆寺山門前でハンディキャップある息子さんが作ったものなので受け取ってくださいと言われて頂いたお地蔵さんがここには約1ダース並んで鎮座されていました。
本堂と大師堂をお参りしてから定番の楽しみ、ここのお寺は薬師如来さんを祭った小さな祠に頭を入れると、地獄の音がごうごうと聞こえるそうです。 確かに入れてみるとごーーーという音がします。ここの言い伝えでは「この寺には地獄の釜の煮えたぎる音がする祠があって悪いことをした人が、 この中に頭を入れると扉が閉まって抜けなくなる」 幸い私は音は聞こえましたが抜けなくなることはありませんでした。
後で調べてみたら種明かしがあり、伏流水の音が響いているとか。 それにしてもどうやってそれを見つけたのでしょう。 山門を出るときに地面をみたらトンボが、コンクリート製のトンボが何匹も留まっていました。