白地荘には10人程のお遍路さんが泊まっていました。 時期柄なのでしょうか、皆さん60歳以上&達者&数回の巡礼経験があるようです。 天気はゆっくり崩れて雨になるという悪い予報、そして標高921メートルの四国88箇所もっとも高い標高の地にある雲辺寺という事で、5時半には皆さん食事を済ませて、送迎バスに乗り込んでいきます。 6時にゆったりと起きて空っぽの食堂をみてびっくりの私でした。 今日は雲辺寺を越えて観音寺までですからそれほどではない行程です。 遍路一番の難所という触れ込みですが、実際に登る標高、上にはロープウェが来ていますから、エスケープルートもあり。 気持ちを落ち着けていけば、何も心配要りません。
宿の送迎バスにおくられて、昨日の佐野登り口に到着。送迎の人に聞かれたのが、登山口にします、それとも昨日ピックアップした郵便局前にします。 意味がわからなかったので聞き返したら、全行程自分の足で歩きたい。たった50mでも車を使うことは完全踏破にならないという人がいるそうです。私はそこまでこだわらないので登山口にお願いしました。
下の佐野を見ながら1時間ほど登るとぽっかり林道に到着。 遍路一番の難所はこれだけおいう感じで上りは終了。 後は林道を道なりに導かれて雲辺寺です。 途中林の中で休憩して鳥のさえずり(地鳴きという春の呼び声)にしばし耳を傾けます。 携帯を出して録音、着信音設定にしました。
雲辺寺はさすがロープウェイが来ていますので都会、それに法事の人が沢山登ってきており、一般のお寺と何もかわりません。 天気もよくないのでさっと大師堂、本堂とお参りして納経を済ませて下ることにしました。
最初に弘法大師自ら掘ったという清水を一杯、そして混んでいる本堂は後にして大師堂へ、ここの近くには護摩壇でしょうか、
そして最後に本堂です。
本堂は千手観音ですが、びっくりした。 千手の一つの指から紐が結んであり、それが参詣する人に結んで縁を作るようになっています。 でそのご本尊が秘仏なんでしょうか、結ばれているのはコンクリート製でした。 がっかり。