巡礼の旅(お遍路&スペイン サンティアゴデコンポステーラ馬巡礼)

当初四国遍路にフォーカスしていましたが、今後巡礼に範囲を広げました。

逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 【番外霊場 仏海庵】

2012年06月26日 | 日記


仏海庵は室戸岬から日和佐に向かう途中、「入木」付近の国道から内に入るとあります。 全国を回っていた高野聖の一人木食僧仏海さんがここに庵を設けていました。最後はここで即身成仏(きっと正しくは即身仏)された方とか。 

 

庵は綺麗に掃除してあり、戸を開けると一間の小さな部屋がありお地蔵さんがおられます。前回は先を急ぐ感じで軽くお経を読んだのですが、今回は腰を据えて、まずはお灯明、お線香、そして鐘を使って読経をしました。 入った入り口からそのまま進むと裏の墓地に出ることができ、ここに仏海さんのお墓があります。(前回は気づかなかった) しばし昔の人のことを思い、今日の宿泊場所 鯖大師にペダルを進めました。

 




逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 【番外霊場 室戸岬 不動岩】

2012年06月25日 | 日記



金剛頂寺は女人禁制で女の人は入山できず、ここを女人堂としてにぎわったという不動岩霊場、前回は金剛頂寺から下る際に道を間違えここを通らず山の中を突っ切って国道に降り立ちました。 今回番外霊場巡りが主だったのでここを外すことは出来ません。 国道沿いで、大きな駐車場もあるのですが番外霊場だからでしょうか誰もいません。 お線香を置く場所も鉄製の大きな蓋があり、防火に注意を払っているようです。 

不動堂にお参りしてから岩を巻くように海側に回りますと不動岩の岩屋があります。 階段を登っていくとこれぞ番外霊場という雰囲気の岩屋です。 振り返ると太平洋が見えます。 灯篭に蝋燭を灯し、お線香を上げて、鐘を使いながら般若心経を心をこめて唱えます。 誰もおらず、大師さんと面と向かってお話できた感じでした。


今日の泊まりは最御崎寺からの車道を下って国道との分岐点にある「まぜ」という新しく始めた民宿です。綺麗だし、食事はいいし、そして食堂から眺めると沈んでいく太陽がおかずの一つといういい宿でした。


一度使ってみてください。 「まぜ&室戸岬」のキーワードで検索すれば見つかります。


逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 【番外霊場】

2012年06月21日 | 日記



四国八十八カ所巡拝旅館というものが四国にはあります。 その一つ愛媛にある長珍屋さんは
本館(鉄筋5階建・一部木造)
収容人員・・・280名様
客室・・・・48室)バス・トイレ付2室・トイレ付16室
大広間・・・90畳)1・中広間2 
浴室・・・・大浴場2)サウナ
エレベーター1基
と大型旅館がお遍路さんに特化したような宿です。
ただしここの利点は当日朝でもそして一人でも笑顔で宿泊を受けてもらえるし、宿も大きいので満員で断られることがありません。 そこに泊まっている時に、他のお遍路さんとは違う雰囲気を持った人が居て、番外霊場でもいいものがあるだよ。 自分で探してごらん。 一つは神峯寺を降りて海岸沿いだよ。 それ以上は自分で探してごらんと言われました。

これがその岩屋です。 不思議なことにここまで一度もパンクしなかった自転車がこの前で止めて、この岩屋かなと覗きに行って戻ったらパンクしていました。 お大師さんが呼んだのか入ってみると岩の中に観音さんが安置されていました。 

パンクを修理してまた走ると次の番外霊場。 

四国にはこのように88箇所に属さないけど、なんらかの雰囲気を持つ番外霊場が多くあります。


逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 【番外霊場 真念庵】

2012年06月18日 | 日記



真念庵は37番岩本寺と38番金剛福寺の中間にあり、また38番金剛福寺から真念庵あたりまで戻り39番延命光寺に向かう中継場所にあります。 土佐出身と言われ、江戸時代の遍路中興の人、真念上人によって作られた庵です。(ちなみに真念上人のお墓は讃岐の州崎寺にあります)。 岩本寺から来ると2日目の宿泊地下ノ加江地区にあるのですが、宿が集中しているエリアの手前にあり、疲れた遍路がここで右手に寄り道することがないのでなかなかお参りする人が少ない番外札所です。 ここの素晴らしいことは、市野瀬のの方々がここの納経をされており、暖かなお接待をしていただきました。 そう、出した納経代を遥かに越えるお接待をして頂き、これが本当の四国なんだと思いました。 88箇所のお寺が納経代で潤っているなか、本当の信仰を伝える場所としてお薦めです。


市野瀬のに入るとすぐ右手へ真念庵のサインがでます。 畑の中を抜けると直ぐに真念庵に到着。 真念庵の前には明治時代初期の庵主であった法印実道が四国を巡拝して浄財を集めて建立した八十八体の石仏が並んでいます。 

真念庵でゆっくり腰を下ろして林の中の風の音を聞いていると心が穏やかになります。 再び来た道を戻っての個人宅で納経をお願いすると、暑いでしょう、まず麦茶を、それから葡萄をどうぞ、納経は判だけで墨書ではないですけど、2つあるですよと言われて折角なので二つお願いします。 お話を聞くと明治のおじいちゃんの時代には真念庵の後ろを囲むようにして善根宿が沢山あったそうです。終わったらお菓子などが入った袋を持たせてくれました。 感謝!!


逆うち 番外霊場&別格20霊場自転車参拝 【番外霊場 月山神社】

2012年06月12日 | 日記

ここは第38番札所金剛福寺から第39番札所延命寺には一般に打戻と言われて内陸側に戻って行くのが普通のルートです。 しかし金剛福寺から半島を右に海岸線を歩くと月山神社経由で宿毛市にたどり着きます。 ここから10キロほど内陸側に戻るように歩くと第39番札所延命寺にたどり着きます。 ただしこのルートは長い事、1日では歩けないにも関わらず宿泊施設が少ないなどからここを歩く遍路は少ないです。

ここには三日月の形をした霊石があるとの事、これを見たかったのが今回の目的の一つです。 ただしルートを考えると歩きではかなり厳しいので、今回自転車にしました。

一方途中にある月山神社は、月夜見尊、倉稲魂尊、を祭神とし、表筒男、中筒尾、底筒尾の三神と事代主尊を合祀し、もと月山霊場守月山月光院南照寺と称せられ、両部習合の霊場でした。明治元年より月山神社と改称して今日に至る、伝承によれば、遠く白鳳の世、役行者小角この山に入り月影の霊石を発見し、月夜見尊、倉稲魂尊を奉齋したのが開基といわれる。後に空海が、この霊石の前に、密供を行なったそうです。

現在は神社の隣に大師堂、それと神主の家だけしかない霊場です。
6時半に延命寺を出発、姫の井あたりから直接月山神社に入る分岐がどうも不確か、道もあまりよくなさそうなので、一気に大浦まで下ってしまい、ここから戻ることにしました。 大浦のを抜けると、道は誰もいない山間の道になり、道から太平洋が望めます。 道は上下しながら急に月山神社に出ました。


鳥居の前にある三日月型の岩があるのですが、丁寧にもこれは神石ではありません、 どこにあるかと探すと神社裏手の崖の上です。 (写真には神社の屋根と大師堂の屋根の間に三日月の左側が見えています) 神社横にある崖をよじ登るとそこには神石、その前に小さな三日月石もあります。 どうしてこんな所にこんな石があるのでしょう?

大師堂の天井には色々な絵が奉納されているのだそうですが、暗くて、隙間も狭くてよくみえません。


神主さんも不在のようで納経もできません。 でも三日月の神石に導かれてここまで来た幸せでいい気持ちになりました。

1時間ほど過ごして、今日の宿(なかなか取れずに結局以布利の星空)に向かいます。 古い民宿でしたが昔ながらの遍路宿で気持ちよく過ごせました。