サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

行動力のない人よりも、行動力のある人を指導した方が期待値があると思います。

2016年12月01日 23時07分22秒 | キャリア開発
 教育という言葉は、よくできている言葉で「教える+育つ」から成ります。つまり、教えたから終わりなのではなく、場を与えないと育たないということです。これは、本当に難しいですね。
 実は、教える、つまり学ぶことによって、却って育ちが止まる人がいます。どういうことかというと、学ぶといろいろな事が見えてきます。物によっては、問題の大きさや難しさがわかる。いわゆる、先読みしてしまう。だから、「場を提供してもやらない」となります。勉強はするが仕事ができない人の典型的なタイプです。こういう人は、学生時代は成績もよく、無難に過ごして会社に入ってきた人に見られます。言葉が汚いのですが、「小利口」なひとたち。出来ない理由を、都合のよい事実をもってきて、その上に理屈をつけて「やらない」「できない」と決める。これが若い時なら手が打てるのですが、40代も後半となるとこのままかも。これは以前、お話した通りです。

 私のブログで挙げているお侍さんは、ご存じの方も多いと思いますが、吉田松陰です。この人、幼少期からスパルタ教育を受けて、その甲斐あってか、という表現が合うのかどうかわかりませんが、確か11歳で藩主・毛利敬親(もうりたかちか)に孟子を教えていたと記憶しています。松陰を学ぶことにおける早熟さ・天才と片づけてしまえば、話しは早いのですが、彼の作った松下村塾は、松陰が「教えていた」期間はわずか2年くらい。それで、あれだけの人材を輩出したのですから。。。。同じ仕事をしている自分としては驚きです。例えば久坂玄瑞と高杉晋作を競わせる演出は見事です。

 久坂や高杉の足跡を読んで、ひとつだけわかることがあります。「鶏が先か、卵が先か」の議論になるかもしれませんが、行動力のない人よりも、行動力のある人を指導した方が期待値があるということです。ちょっと極端な意見かもしれませんが、行動力の無い人を指導して、動かないなら、この考え方もありかなと思います。
 
 
 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。