京大入試問題が試験中に流出

　京大の入試問題が試験時間中にインターネットを通じて「流出」するというとんでもない事件がおきました。京大は「偽計業務妨害の疑いがあるとして京都府警川端署へ２８日に被害届を出す」そうです（「毎日」→こちら）。

　入試問題がインターネットやメールで外部に流出したのは、これが初めてではありません。「韓国では２００４年に、日本の大学入試センター試験に当たる大学修学能力試験で、携帯電話を使った組織的なカンニングが発覚。３００人以上の受験生が『無効』扱いとなるなど、社会問題化」「受験生ら３１人が偽計公務執行妨害罪で起訴。首謀者ら７人が懲役８月（執行猶予１年）の有罪判決を受け、２４人が家庭法院（家裁）に送致された」（「産経」→こちら）そうです。

　今回の事件には「ヤフー知恵袋」が使われました。京都大学のほか早稲田大、同志社大、立教大の入試でも、同じハンドル名からの「流出」があったことが分かっています。

　受験会場で質問を打ち込み回答を得ていたのか、問題だけを入手したのち退出して質問を打ち込んだのかはわかりません。もし後者だとすれば、韓国のような組織的カンニングだったという可能性も否定できないと思います。

　前者だとすれば、「寄せられた正答のパターンと答案を照合してみたり、同じハンドルネームで似たような行為を行ったと見られる他大学での答案と筆跡鑑定での一致を確認するとかすれば可能なように思います」（冷泉彰彦氏「ニューズウィーク日本語版」→こちら）との意見も（冷泉氏は現在の入試問題のあり方や入試制度への疑問を記事で投げかけていらっしゃいます）。

　受験に合格することが目的だったのか、それ以外の目的があったのかは定かではありませんが、このような事件が受験生や家族の心を傷つけていることを「犯人」は知るべきです。

「aicezuki」が「ヤフー知恵袋」へ出した質問の一覧は→こちら
（おそらく報道の影響でしょう。閲覧数がハンパないです）

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