春のセンバツが始まりました。自校の攻撃のときに、各校が流す応援歌。今では「ルパン三世」や「タッチ」、「鉄腕アトム」などのアニメ・ソングも定番となっていますが、伝統校には独自の応援スタイルがあって、試合だけでなく応援風景も楽しみの一つです。
さて、この高校野球の応援に関して、以前、「しんぶん赤旗」に、元天理高校野球部監督の清水貢氏が寄稿した一文に衝撃を覚えたことがあります。
打者がヒットを打ったときのファンファーレ。多くの学校が使用していたのが旧陸軍の「突撃ラッパ」。そのほかにも陸軍の軍歌であった「敵は幾万」の一部も甲子園ではお馴染みの応援歌でした。
清水氏が寄稿した記事は手元にないのですが、学生野球が本来あるべき姿が、戦争によって「戦意高揚」や「よき兵士」をつくるための道具に変えられた歴史を考えると、このような楽曲を使用するのはいかがなものなのか、という批判をされていたと記憶しています。
高校球児が白球を追えるのも平和であってこそ。そして再び野球をやりたいという思いを胸に還らぬ人となった球児の無念さを考えると、高校野球の応援に軍歌はふさわしくないとあらためて思うのでした。
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