朝ドラ『ひよっこ』の、行方不明だったお父さんが2年半振りに帰ってきましたね。
記憶は失くしたままだけど、家族との再会にジワジワ泣かされております。(フィクションとは知りつつも)
大人の話が終わるのを待ちかねたように、末っ子が「お父ちゃん!」って膝に飛び乗ると、
「おぉ、重いなぁ…!」って。
過去の記憶が無いから、「重くなったなぁ」じゃなくて、「重いなぁ」なんですよね。
私の記憶が蘇ります。
父と3年振りに再会した日の事。
あれは中学3年の冬。
両親が所属していた芸能社(今でいうプロダクション)に呼ばれて妹と行くと、そこに父がいました。
父は私が小6の冬に、単身で浪曲の巡業に出たままだったので、いきなり父が現れたのにはビックリしました。
父は、私たちを見ると「お、お、大きくなったなぁ…!」と目を見張りました。
私は、とっても懐かしい感じはしたものの、余りにも突然すぎて言葉が出ず、
唯々、父の背が低くなってるのに驚いていました。
3年という月日はそれほどの期間だったのです。
程なく私は中学卒業して上福したし、父と暮らすようになったのはそれから更に4年後ですが、
何かずっと他人行儀でした。もっと打ち解けて話をすればよかったなぁ~と悔やまれます。
あの空白の3年間、父はどんな暮らしをしていたのか、今になって気に掛かるのです。