朝起きて、娘が台所にいれば婆は邪魔しないように外に出て洗濯物を干す。
台所が空いたら、ぬか漬けを上げたり、お仏飯をお供えしたり、茶碗を並べたり・・・。
7:00には孫も起きてくる。
喋くりながらご飯を食べていると、7:30になる。
お座敷にダッシュして、BSで朝ドラを観る。
(我が家はお座敷のテレビしかBSが映らないのダ!!)
『ひよっこ』の主人公は婆と同年代の設定だから、ドラマの時代背景が懐かしく毎朝少しでも早く観たいのである。
7:45ピッタリにドラマが終わる。(当たり前だが)
婆は素早くテレビを消し、ヨッコラショ!と立ち上がる。
7:45は娘と孫の出掛ける時間。
黙っていると二人ともノンビリしてて、『えッ、もうこんな時間!?』と、なりかねない。
そこで婆は茶の間に向かって伝令に走る。
「7時45分です!7時45分です!」
「はーい」
二人が部屋から出てくる。
孫が「フフッ」と笑う。
「ばーちゃん、鳩時計みたい。」