私が結婚したのは1972年(s47年)である。
その年だったか翌年だったか、庭にアマリリスが咲いた。
姑が植えたのだろうか?田舎にしてはハイカラな花だなあと思った。
田舎の庭の花といえば、私の中では小菊か鶏頭のイメージしかなかったので、
その時のアマリリスの鮮やかな朱色が記憶に残っている。
ところが、アマリリスを見たのはそれっきりだった。
庭には、舅が旅行に行く度にツツジを買ってきて次々と植えるようになった。
2株ほどは枯れたが、今も12株が生長して毎年花を咲かせている。
あるとき、こんもり繁ったツツジの株の中に、
夏になると見慣れぬ葉っぱが見え隠れしているのに気付いた。
去年、義妹が来た時に「これ、いつも生えてくるんよね、なんだろう?」
と言ったら「アマリリスやない?」という。
それで思い出したんだ50年前にこの場所にアマリリスが咲いていたことを
そこで、ツツジを3分の1ほど伐ってアマリリスに日が当たるようにした。
そうしたら葉っぱが生き返ったようにモリモリとなり、
花芽を幾つも付け、遂に鮮やかに花が開いたのである。
50年も休眠していたなんて信じられない。
こんなことってあるんだろうか
いや、信じられないけどあるんだヮ
最新の画像[もっと見る]