皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

お刺身は好きですか?

2017-07-05 21:44:21 | 食べることは生きること

 海のない埼玉県に住みながら、スーパーや居酒屋など新鮮な刺身を食べられることにが当たりまえの現代に生きている。鮮度が良くてあたりまえ。価格も安いとは言えないが、普通の人でもやや贅沢をするつもりであれば、好きな時に食べられる。寿司にしても然り。一皿100円の商品が四六時中回転していることに慣れきってしまった。子供のころに比べ、便利さは格段に進歩し、美味しいものを手軽に食べられることを享受しているのはまちがいない。
 需要があることで供給者は利益を生む。但し調達、輸送、温度管理、加工販売コスト、人件費等あらゆるコストを引いての上で。自由競争の中で、安全対策がおろそかになった事例は数多い。
 アニサキスによる食中毒被害を、渡辺直美がツイッターで述べている。年々被害の報告が上がり、非常に痛み苦しむ症状から、注意を呼び掛ける情報も広がっている。確かに写真で見るアニサキスの様子や、症状を見て危険を感じる人も多いだろう。もし自分がなったらと自分も恐怖を感じる。
 販売の現場で生魚を敬遠する傾向にあるという。需要が減っているようだ。人口減によって長い目で見れば、日本人の魚の消費が減ることは理解できる。ただ今回のようにあるSNSの情報で、多くの人が同じ消費行動に走ってしまっているとすれば、恐ろしいと思う。売り手の側とすればある日突然自分の売っていたものが、間接的要因で極端に売れなくなってしまう。変化に対応できないものは生き残れないというが、その変化の要因が恣意的に作り出された情報であったとしたらどうだろう。
 今回の有名人のつぶやきが恣意的だったということではなく、根拠があったとしても多くの人が同じ行動をとりがちなことに違和感を感じてしまう。
それだけ今のSNSの持つ社会的な力が大きいと実感する。考えずに流されてしまうことに疑問を持つことだ。
 人の話を聞くことは大切だが、最後に判断し行動することは自分自身でしかないのだから。
 
 
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今日だけが明日に続いてる

2017-07-04 21:13:23 | 心は言葉に包まれて

 今日は雨。休みの日の雨もまたいい。無理に出かけようとも思わず、田畑も潤される。
こんな日はラジオがいい。のんびりと、人の話に耳を傾ける。
大江千里の『Rain』がかかっていた。
僕らの世代の雨の曲といえば、例のユニットの曲『始まりはいつも雨』
残念ながらラジオで流れることはなくなった。
大江千里の『Rain』は近年カバーもされ、映画にも使われているらしい。

 言葉にできず凍えたままで
 人前ではやさしく生きていた
 しわよせで こんな風に雑に
 天の夜に君を抱きしめてた
 (略)
 
 どしゃ降りでも構わないと
 ずぶぬれでもかまわないと
 しぶきあげるきみが消えてゆく
 路地裏では朝が早いから
 今の内に君をつかまえ
 行かないで 行かないで
 そう言うよ
 (略)

耳に残ったフレーズは3番で
 
 肩が乾いたシャツ 改札をでるころ
 君の町じゃ雨は小降りになる

 今日だけが明日に続いてる

 こんな風に 君とは終われない・・・
 
唄の意味とその情景におもいをはせながら
 『今日だけが明日に続いてる』その一言だけが
強く強く心に残った一日。
 



 
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上新郷天神社

2017-07-03 21:17:43 | 神社と歴史
秩父鉄道新郷駅近くの天神社に参拝しました。古くは田園地帯であった場所が、駅の開通にともなって住宅、倉庫などができてきた歴史が見えます。車社会の発展と共に駅自体の利用が少なくなって久しいところでしょう。新郷の総鎮守は愛宕神社で、耕地毎に鎮守を祭り中新田の鎮守として祭られた歴史があります。江戸期までは村で神様を迎えることに多くの人が労を要していたのでしょう。ご祭神は菅原道真公。『天満天神』社号額には、元治元年(1864)の年記が見えます。
羽生の神社には獅子舞が数々伝わり、桑崎、下手子林、尾崎などの地区と共に平成17年に市の無形文化財に指定されています。実際の祭りを見てみたいと思っています。明治23年下中條にて利根川の堤防が決壊し、同じく上新郷別所白山神社裏の堤防も決壊しました。新郷地区は224軒が浸水し、田畑の被害も甚大でした。翌年埼玉県からの補助により、修築した記念として、絵馬が奉納されています。被害の記録と共に、復旧の土木技術を知る資料として、こちらも市の文化財に指定されています。
神社は地域を写す鏡です。
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文月におもう

2017-07-01 22:45:48 | 心は言葉に包まれて
生憎の天候でしたが、一年の折り返し文月、七月初山を迎えました。
お店でも、額に印を押した幼子を抱いた方の姿が目に入りました。
あるサイトで読んだ元横浜ベイスターズ佐伯貴弘選手の言葉です。
『結果には後悔ばかりだが、結果を残すためにやってきたことに後悔はない』仕事や日々の生活、生き方において結果が求められるのは当然ですが、その過程に後悔はないといえるようにしたいです。
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