皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

第十五候 虹始見

2021-04-17 21:49:21 | 生活

 

清明末候に当たる虹始見(にじはじめてあらわる)。

春雷をともなうにわか雨がやみ、雲間から漏れる柔らかな光の中に虹が浮かび上がる頃。

虹は太陽の光が空気中の水滴に反射してできるもので、水滴が大きいほど色が鮮やかに見えるといいます。

 春の虹は夏に比べすぐに消えてしまいますが、その淡くはかない様子が一層記憶に残るものです。

古来より中国では虹を大きな蛇とみる考えがあり、虹が虫偏であるのはそのためです。

見渡せば各地に鮮やかな春の花々が咲き誇る頃でもあり、生命の息吹があふれています。

このころには毎年鯉のぼりを出して子供の成長を祝います。

街路樹として人気のあるハナミズキの花も咲いています。

1912年に当時の東京市長がワシントンに桜を寄贈し、その返礼として三年後の1915年日本に初めて贈られたといいます。

薄紅色の可愛い君のね

果てない夢がちゃんと終わりますように

君と好きな人が百年続きますように

ハナミズキの花言葉は

『返礼』『永続』

100年先も淡く美しい花を咲かせてほしいと願います。


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