皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

ちはやふる 第二回ぎょうだ郷土かるた大会

2019-09-28 22:53:47 | 日記

 第二回ぎょうだ郷土かるた大会が行田市総合体育館(グリーンアリーナ)で開催されました。昨年から始まった大会で、今年で二回目。市内の小学校から20チームほどが参加していました。締め切り直前で申し込み、小学校で唯一の参加チームとなり、また参加予定の子供の一人がお休みしたため、急遽私も選手として参加することになりました。後援は行田市青少年育成会です。土曜日の総合体育館は行事も目白押しで、朝から少年野球、幼稚園の運動会などたくさんの人が集まっていましたが、こうした文化的イベントも行われています。昨年は2階の会議室で行われましたが、今年は柔道場を用意していただき、畳の上でかるた取りができます。普段畳で過ごすことも少なくなった子供達には貴重な経験です。

今日の大会は3人一組の団体戦です。多くのチームが出られるよう、三人のうち一人でも小学生が入ればよいことになっていて、大人も参加できます。3人ずつ向かい合ってすわり、1.5Mの幅に並べていきます。中央の主将がじゃんけんをして勝った方がよく切り半分にして中央に置きます。じゃんけんに負けた方が先に選び、勝った方が後からとります。

 とった札は自陣に上段に12枚、下段に11枚並べます。並べているときから5分間を記憶の時間として札の位置を覚えていきます。

ぎょうだ郷土かるたは全部で46札。市内各地の文化財や史跡、郷土料理など郷土に関する様々な句がうたわれています。また行田市民憲章もよまれています。

記憶の時間が終わると競技に入ります。「読み手」が「から札」を2度詠むことになっています。「から札」には「日本一旅の行田の名は高し」の札が使われます。競技かるたの共通のルールなのでしょうか。このから札を聞いて気持ちを落ち着かせるようです。また読み手の声の特長を知ることができます。

競技中の姿勢は基本的に正座となります。手は膝の上に置き、前傾姿勢は45度までと指導されます。取る際は「はい」と発音し、先に札に触った方がとることになります。またお手付き(間違い)は取った札を相手に一枚渡さなければなりません。

各ブロック4チームによる総当たり戦で、勝敗と得点を争います。特にとった枚数と共に、「役札」をそろえると得点が伸びることになります。ふるさと札の「う」「け」「ほ」がそろえば10点。シンボル札「く」「す」「せ」がそろえば10点です。役札はそろわなければ一点で、同店の場合、「から札」の「に」を取った方が勝ちとなります。

結果は2勝1敗のブロック2位でした。またBグループの1位のチームが総得点で優勝しましたので、優勝チームに善戦したという意味では、良く戦ったと言えます。

礼節を重んじるよう、競技の前後で正座をして「礼」をします。また競技中の不満は言い争いをせずに審判を通じて意見を述べるように指導されます。特に競技が白熱すると、どちらが先に札に触ったかで言い争いも起こります。ビデオ判定はありませんので、審判の判断が重要です。

競技であっても礼節を重んじ、審判の判断に従います。こうした価値観を養うことも大事なことです。

11月には彩の国かるたの行田地区予選もありますので、是非参加してみたいと思います。

勝ち負けよりも礼儀を重んじる、学年や学校の違う相手を尊重する。ワールドカップで盛り上がるラグビーの精神に共通するものがあったように思った9月の終わりの1日でした。

 

 


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