山の上の家に義父が遊びに来てくれています。今年87歳になるけどコロナ騒ぎのせいで3年も会えていませんでした。義母の法事の時もやはりコロナが怖いからと関東住まいの私達は来てくれるなとの事でした。まぁ、それは人それぞれの考え方なのでしょうがないですが、政府はコロナに対して国民に煽りすぎだと思っている私からすると洗脳されていると思える田舎の親戚はちょっと残念でもありました。私達夫婦は今から3年前の義父の様子からイメージは変わっていなかったのですが、今回会った時には少なくとも私の目には時間相応の年齢を重ねたと感じました。
今回来てもらった当初の計画では、九州からではなかなか行けないであろう日本アルプスの景勝地や有名温泉などを巡って旅行気分を存分に味わってもらおうと思っていたのですが、義父の様子を感じて無理をさせたくないとの神さんとの希望から、計画を一変ここ山も上の家でゆっくりまったりと過ごしてもらいながら、あまり歩かなくてもすむ観光地巡りを少し取り入れて旅行気分も味わってもらう事にしました。
歳をとると若いころとは違って色々な事に興味を失うのか、諦めてしまうのか新たなことに挑戦する気持ちも少なくなるのか、若い頃(とは言っても60歳くらい)の義父のバイタリティーは小さくなってきているように見えます。私が今ちょうどその60歳過ぎですから、あと30年弱先の自分を見ているようでもあります。実父も亡くなる前には色んな事に興味をなくしていたので、そんな実父にとてもショックを受けていた自分を思いかえします。私はそんな父達からのメッセージをきちんと受け止め、自分がその年齢になっても色んな事に興味津々で挑戦する気持ちを失わないように今から努力したいと改めて感じた次第です。
義父には、安曇野の大王ワサビ園、松本の国宝松本城、富山に回らない日本海の寿司、諏訪湖に諏訪大社(4社)に中山道の旧宿場とあまり歩かなくても行ける場所を案内しました。楽しんでもらえただろうかとも思いましたが、どうも楽しいのは家の近所の散歩と、暖炉の火入れの様にも思えます。私はそんな義父や亡くなった実父を思い出して、これからも今自分の好きなことや歳を重ねても出来る事を増やしていこうと改めて感じたのでした。毎日が自分の人生にとっての刺激と勉強になります。
廻らないお寿司屋。美味しかったです。
七輪炉端焼スタート
有明海のうみたけの炙りを肴に
手焼きせんぺい!
日が当たると暖かいですよ
中山道の奈良井宿にて
安曇野の大王ワサビ農場
国宝松本城
諏訪大社本宮
本当に人の生き方、いろいろです。
私の両親はともにすでに死亡。
私の母は70代に入ってしばらくして、急速
に心身ともに衰えてしまいました。
これが私の子供時代、厳しかったあの
母かと思えるくらい、ただのわがまま
ばあさんになってしまいました。
認知症も早くから進み、それもあったの
かと思います。老年性のパーキンソン
病でもあったので、幻覚が見えたり
急に暴力的になったりで、困ったこと
もあります。
逆に父は健康を害してましたが、
頭はいたって最後まで明晰。父が
75歳を過ぎた頃(1990年代終わり)
インターネットが世の中を席巻し始め
ますが、父はその年齢から始めて
デジタル・ジジイに大変身しました。
私などよりよほど高価なデジタル機器を
揃えてインターネットを駆使していま
した。
80歳を過ぎてチェルトの森(茅野市の
別荘地)へ引っ越し、山の中で
インターネット三昧。85歳で死ぬまで
デジタルじじいぶりを発揮していました。しかし常に健康がそれに追い付き
ませんでした。
我々もなるべくいつまでも心も体も
健康でいたいですね。本当にそう
思います。
本当に沢山の事を考えてしまいます。今は、自分がいかに生きるか?幸せを感じるかを日々考えて感じています。その答えを子孫に伝えていきたいからですが、答えがいつ見つかるのかが楽しみでもあります。
もうこちらの山の上はすっかり冬模様ですが、おちゃさんの山荘も多分同じ様な感じだと思います。雪降る山の上も静かで良いものですよね。寒いですがそれを楽しんでもいます。