相場奥の細道 ~ 為替比較サイトもお勧めの本「先物罫線」「相場の張り方」の筆者、鏑木繁先生の連載コラム~

著者なりの相場観を綴ったもので、実際の投資および取引に関する最終決定は、お客様ご自身の判断で行われるようお願い致します。

あるけば、かっこう

2006-06-14 | Weblog
 俳人の種田山頭火の詩に、山あれば山を観る。雨の日は雨を聴く。

 春夏秋冬、あしたもよろしく、ゆうべもよろしく。

 われわれは、雨の日は、うっとうしいな、嫌だなと思う。

 雨の音を、家の中で、聞いていると、心が滅入ってきたり、なんとなく淋しくなったり気が重くなる。

 晴れた日に、山を見ていても、心の中では見ていない。眼に映るだけである。

 春山笑うが如くだ。夏山したたるが如し。秋山、よそおふが如し。冬山は眠るが如し。

 俳句をする人は、なにを見ても、なにかを感じている。

 「あるけばかっこう、いそげばかっこう」山頭火。

 筆者は山頭火の俳句が好きである。久保田万太郎の句も好きだ。加賀の千代の句も好き。鈴木眞砂女も好き。

 自分で、つくろうと思ったことはない。その才能の無い事を知っているだけ。



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