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思ったことの記録。

オクリビ。

2011-08-16 20:31:02 | ひとしずく。
オクリビ。

なんてきれいな響きをもつ言葉なんだろう。


オクリビ。

うっとりするくらいきれいな景色の言葉だとおもうのです。


オクリビ、と聞いただけで闇夜に踊る紅蓮の焔(ほのお)がみえる気がします。




送り火といえば、京都の五山の送り火が有名です。


お山に「大」や「妙」「法」などの送り火で文字を書くやり方はひどく独創的で、それでいて神秘的です。


五山の送り火は京都の人たちにより、大切に大切に守られてきたお盆の行事であることが伺い知れ、

京都という特別性のある土地で長い間大切に守られてきた送り火に、
今年日本に起こった重大な出来事の行き場のない想いを乗せることができたら、
それはどんなにか素敵なことだったろうと、いまもちょっぴり残念な気もしますが、

それでもやっぱり送り火は、
大切な人の御霊を彼岸にお送りするための、たくさんの人の言うに尽くせぬ思いのこもった、
神性さえ感じられる行事だなぁなんておもうのです。



そしておもうのです。




「神性さ」は大切にされて、相応の思いのこもっている証。



だとするならば、お庭で焚く小さな小さな送り火であろうと、
浜で焚く地区の送り火であろうと、
道端で焚くたき火のような送り火であろうと、
わたしの頭のなかにある闇夜に踊る紅蓮の焔であろうと、

「神性」をこめることはできるのではないかしら。


わたしはもしかしたら怠惰になっていたのではなかろうか?と。


なにかを借りなければできないなんて、わたしはそれは怠惰だとおもったのです。



ここで、この胸で、それはできる。



オクリビ、と聴くと頭のなかに踊る紅蓮の焔に思いをこめて、

わたしは願おうとおもうのです。




いつかまた必ず会えますように。



オクリビ。


やはり綺麗な言葉だ。



いつかまた必ず会えますように。

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2 コメント

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オクリビ。 (STRAY SHEEP)
2011-08-16 20:53:40
私の中では、『オクリビ』って
力強いイメージよりも
やさしくて、あたたかくて
幻想的なイメージかな・・・。

私も思いを込めて願ってみます。
STRAY SHEEPさんへ。 (naho@管理人)
2011-08-16 23:57:07

STRAY SHEEPさんの送り火のイメージ、すてきですね(^^)

やさしくて、あたたかくて、幻想的…。

うん、すてき。


祈ることは、いつでもどこでもひとりででもできますね(^^)