濃飛樹脂軌道

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京アニ火災は業界の財政難が招いた悲劇?!

2019-07-20 22:16:19 | 社会・雑談
先日京アニ火災を消防設備士目線で話題にしましたが、歌舞伎町火災の後に建てられたはずなのに防火対策が実は不十分じゃなかったかと思います。

アニメ製作現場はスタジオであると考えると五百平米まではスプリンクラー設置義務がなく、低予算で何とかしなければならなかったベンチャー企業並みの京アニは設置義務回避の条件ギリギリで建てられたと推測。避難用の外階段を設けられなかったあたりに財政難を垣間見ることが出来ます。
従業員を狭いところに高密度で配置したことが犠牲者を増やした構造はそれ以前の歌舞伎町火災と大差ないとも感じます…階段の配置が新聞に出ていましたが、どうみても逃げ場が少なすぎます。
防火設備を配置するのは人名を守るための措置ではありますが、いかんせん高額すぎて体力のない会社を蹴落とし既存権益を守るようにしかみえません。そして一方の大企業はトップが自らの保身に徹するあまりに末端の従業員への配慮が少ないときた。これでは従業員の士気は低下します…それが大企業病の本質。

そうなると問題は自らの保身しか考えられない政財官の体制。しかも金持ち同士の癒着構造が庶民目線と触れ合う機会を奪っているという。
火災が起きれば法令を厳しくして対処することしか考えていません…ただそれでは新進気鋭のベンチャー企業出現・成長を妨げる気がしてなりません。
小規模のホテル火災があって一気に法令が厳しくなったせいで廃業に追い込まれた旅館も少なくない始末。そんなんじゃ民泊特例を設けたところで同種の火災が再発しないとも限りません。

政財官は大企業対策はできても中小企業には疎すぎて効果的な対策が得てないのも事実。それならケースバイケースでハードよりソフトを充実させる策を施すべきですがそれが全くなされていないからそれが地域の活性を失わせて貧富の差も大きくなるのです。
防火におけるハードが各種消防設備なら、ソフトは避難訓練や消火訓練・設備の自主点検など「自らの生命は自分で守る心がけ」になります…京アニの上層部はさこまで頭が回っていなかったんでしょうか!?だとしたら優秀な作品を仮に残せていても評価はされないでしょう。
どのみち問題は風通しの風土体質に根幹があると見ています。

もうすぐ投票日ですが…いきなり最終回でよく出る「ハイジ沖田ネロ」で各政党へ投票した人の将来を比喩しました…自民→ネロ、公明・維新→沖田、国民・立民・社民・共産→ハイジ、でしょうか!?


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