goo blog サービス終了のお知らせ 

★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2025年7月に「はてなブログ」へ引越し予定。

皆既月食観望会の後片付け

2018-02-07 06:00:00 | 札幌市天文台
 札幌市天文台に用事があり、2月4日(日)13時に天文台を訪問。

 1月31日の皆既月食観望会に使った機材を科学館に戻すため、職員のIさんとTさんの2人が天文台に来ていて、天文台常駐のHさんと3人で打ち合わせ中でした。

 撤収する機材は、口径10cm屈折望遠鏡3台、写真用三脚、電源コード、防寒着などで結構な量でした。

 91040413
 望遠鏡を運ぶHさん。皆さんから顔出しOKの承諾済み。

 91040414
 天文台から200mほど離れた場所に駐車した公用車まで、小さな赤いソリを使って運搬。
 私も手伝いながら、運搬の様子を撮影しました。

 91040419
 左の建物は豊平館(ほうへいかん)という国指定の重要文化財です。
 札幌市天文台も豊平館も札幌市中央区の中島公園内にあります。


 さて、天文台職員のHさんと15時半まで話し込んだ後、すぐ近くの札幌コンサートホールで16時からの演奏会を聴きに行こうとしたら、500円の前売りチケットを自宅に忘れたことに気が付きました。

 あいにく、当日券は完売! 最近、どうも忘れっぽくて困っています。

札幌市天文台にて

2017-02-05 07:00:00 | 札幌市天文台
 札幌市天文台では、毎年80日間ほど夜間公開を行っています。

 詳しいことは、こちらをご覧ください。
 http://www.ssc.slp.or.jp/planet/sapporo-obs

 2月4日(土)の夜は晴れそうだったので、久し振りに札幌市天文台の夜間公開に行ってきました。

 81110852
 残念なことに曇ってしまい、口径20cmF12アポクロマート望遠鏡を記念撮影しただけで終了。

 天文台職員のHさんは来客者に丁寧な説明をしていました。
 Hさんの対応、本当に頭が下がります。

57年前の接眼鏡

2015-12-30 07:00:00 | 札幌市天文台
 札幌市青少年科学館の職員さんが備品を整理中に、古いツァイスサイズの接眼鏡を2個見つけたというので拝見させてもらいました。
 ツァイスサイズというのは差込み口の直径が24.5mm径の接眼鏡です。最近の望遠鏡では見かけなくなりました。

 51020478
 拝見時にはかなり汚れていて、職員さんから承諾をもらい私がクリーニング後に撮影。

 この接眼鏡、札幌市天文台の初代20cm屈折望遠鏡に付属していた接眼鏡のうちの2本です。発見された職員さんはご存知なかったようです。

 この接眼鏡を札幌市天文台で最後に見たのは1984年なので、実に31年振りの対面です。

 初代20cm屈折望遠鏡の光学系は東京光学が製作し、1958年(昭和33年)に札幌市へ接眼鏡などの付属品と共に納品されました。
 詳しいことは 【 札幌市天文台その2 】に書きましたのでご覧ください。なお、架台部分は府中光学製です。

 51020479
 東京光学の刻印が印字されています。

 当時は、望遠鏡ごとに接眼鏡がその都度製作されていたようです。その証拠に口径20cm焦点距離2400mmの望遠鏡に使われた場合の倍率が印字されています。1958年の望遠鏡納品時には接眼鏡の設計図が添付されていました。

 付属の接眼鏡は、K50mm、K40mm、K25mm、Or12.5mm、Or9mm、Or5mmの6本だったと記憶していますが、科学館に残っていたのはK25mmとOr12.5mmの2本だけです。
 骨董的価値があることを職員さんに説明し、今後の丁寧な保管をお願いしました。


 51030947
 私が中学生だった1969年に札幌市天文台の口径20cm屈折望遠鏡を使わせてもらいスケッチした木星です。Or9mm接眼鏡267倍を使用しています。
 当時は団体の貸切利用が可能でした。

台湾の鄭さん

2015-10-08 07:00:00 | 札幌市天文台
 札幌市天文台の夜間公開があった9月25日(金)の夜に思いがけない出会いがありました。

 私と同年代の男性が天文台の玄関前で建物の写真を撮影していました。
 声をかけてみると、台湾から観光で札幌にいらしたそうです。お名前は鄭さん。

 宇宙のことが好きでホテルの近くに天文台があることを知り、息子さんとホテルから歩いてきたとのこと。奥様はホテルでお休み中。

 今夜の観望対象は月ですが、雲が多くなかなかお月様が顔を出してくれません。
 気がつくと鄭さんと天文台の玄関前で私の拙いカタコト英語と少しの日本語で30分以上も会話していました。(笑)


 鄭さんと私。鄭さんのカメラで鄭さんの息子さんが撮影。

 撮影後にメールアドレスを交換し、お別れしました。

 数日後、鄭さんから撮影した画像がメールで送られ、ブログに掲載していいですかとお尋ねしたところ、快諾されたので今回の記事になりました。

 近いうちに台湾旅行、いいかもしれません。

札幌市天文台の今

2015-09-24 07:00:00 | 札幌市天文台
 9月23日(水)秋分の日。中島公園にある札幌市天文台を久し振りに訪問してきました。

 2015年4月から天文台職員になった知人Hさんと四方山話をしようとしましたが、次から次へと来る観望客の応対でHさんは忙しそうです。

 51020122
 公開時刻には天文台のドアを開きっぱなしにし、天文台の下に案内看板を置くなどHさんの地道な努力、そして丁寧な接客の結果が観客数の飛躍的増加につながっているようです。

 51020125
 これまで、太陽観望は投影板のみの観望でしたが、最近になってハーシェルプリズムを使った直視方式でも観望できるよう工夫したHさん、集客努力も含め頭が下がります。
 Hさんの笑顔対応、素晴らしい!


 札幌市の都心にあって市民から愛される札幌市天文台ですが、30数年前に天文台の移設案あるいは廃止案が降って湧いたことがあります。
 都心にあって夜空が明るいことや、周囲の木々の剪定が難しくなり見晴らしが悪いことが30数年前にも移設案や廃止案が出てきた大きな理由です。

 しかし、様々な陳情活動の結果、市民天文台としてアクセスの利便性を優先すべきという当時の板垣市長の英断で存続が決まった経緯があります。


 空が暗い、あるいは見晴らしがいいなどの理由だけで移設を決めてしまうと、利用者の激減につながり、事業の見直しで将来的には天文台廃止という憂き目を見ないよう、慎重な見極めが必要と思います。

 市民に愛されている札幌市天文台です。このまま移設せず、アクセスのいい中島公園内で天文普及の役割を続けて欲しい、と願うのは私だけでしょうか。