クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

コルリクワガタ・24-ウリハダカエデへの飛来

2023-05-05 18:00:15 | ニシコルリ(兵庫県北部)

ウリハダカエデに飛来する複数のコルリクワガタを確認しました。

コルリクワガタの採集といえば

ブナとかミズナラ、或いはトネリコなどのひこばえがよく知られていますが

ウリハダカエデに飛来するのを確認したのは初めてです。

ウリハダカエデは、どこの山にでもあるような普通の樹木で

若木は緑色で成長するにつれ、周囲の木々と同じような色合いになっていきます。

また、夏〜初秋にかけては

ミヤマクワガタ・スジクワガタ・ヒメオオクワガタの付く樹種でもあります。

↓ ウリハダカエデに付くヒメオオクワガタ、若木は緑色

 

ウリハダカエデへの飛来

日時:2023年5月3日15:30〜18:30 場所:A山

天候:晴れ時々曇り 時々風 気温:23度前後 標高:約940〜1070m

日時:2023年5月4日15:20〜17:30 場所:A山

天候:晴れ時々微風 気温:25度前後 標高:約940〜1070m

↓ 同所にて 左:本年5月3日 右:昨年5月14日

この時期はウリハダカエデの開花期であり、枝先から花が伸びています。

↓ 5月3日、ウリハダカエデひこばえにてオス発見(Tさん)

翌5月4日、日当たりの良い場所にあった樹高5mほどのウリハダカエデは

開花も終盤となり、花はしおれて吊り下がっていました。

そんな終盤を迎えたウリハダカエデに

コルリクワガタが次々と飛来しているのをKさんが発見しました。

また、コメツキムシや小さなハチなどの飛来も周囲のブナより多く

人気の高さがうかがえましたが

なぜか周辺の開花中のウリハダカエデでは、同様の光景を見ることができませんでした。

↓ 5月4日 開花終盤のウリハダカエデに多数飛来(樹高5mほど・第一発見Kさん)

当日は下画像の樹木(ひこばえ)でもペアも確認し、新知見を得ることができました。

↓ この樹種から発見したのも初めて

↓ もちろんブナも人気のホスト木

↓ ブナにカミキリムシ

⇩ この時期たまに見るハラアカコブカミキリ(?)

↓ ・・・? 様子がおかしい

⇩ こんなこともあるのか!

⇩ 2オスが1メスに同時交尾

↓ 飛来は17時過ぎても続いた

↓ 3ペア持ち帰り飼育

 

本来の目的はマグソクワガタ

5月3・4日の本来の目的はマグソクワガタでしたが

3日Tさん同行で2時間探すも発見できず

4日Kさん同行で2時間、1メスを捕獲するもスマホをカメラに切り替えている間に逃げられ

証拠を残すことができませんでした。

その後も探し、飛来も待ち続けましたがオスも見つかりません。

幻となった1メスは、発生はずれの個体だったのかもしれません。

そんな事情から、仕方なく今回のコルリクワガタへと移行したわけですが

結果として、これまで知らなかった知見を得て、新鮮な思いで山を下りることができました。

Tさん・Kさんお疲れさんでした。



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