ウリハダカエデに飛来する複数のコルリクワガタを確認しました。
コルリクワガタの採集といえば
ブナとかミズナラ、或いはトネリコなどのひこばえがよく知られていますが
ウリハダカエデに飛来するのを確認したのは初めてです。
ウリハダカエデは、どこの山にでもあるような普通の樹木で
若木は緑色で成長するにつれ、周囲の木々と同じような色合いになっていきます。
また、夏〜初秋にかけては
ミヤマクワガタ・スジクワガタ・ヒメオオクワガタの付く樹種でもあります。
↓ ウリハダカエデに付くヒメオオクワガタ、若木は緑色
ウリハダカエデへの飛来
日時:2023年5月3日15:30〜18:30 場所:A山
天候:晴れ時々曇り 時々風 気温:23度前後 標高:約940〜1070m
日時:2023年5月4日15:20〜17:30 場所:A山
天候:晴れ時々微風 気温:25度前後 標高:約940〜1070m
↓ 同所にて 左:本年5月3日 右:昨年5月14日
この時期はウリハダカエデの開花期であり、枝先から花が伸びています。
↓ 5月3日、ウリハダカエデひこばえにてオス発見(Tさん)
翌5月4日、日当たりの良い場所にあった樹高5mほどのウリハダカエデは
開花も終盤となり、花はしおれて吊り下がっていました。
そんな終盤を迎えたウリハダカエデに
コルリクワガタが次々と飛来しているのをKさんが発見しました。
また、コメツキムシや小さなハチなどの飛来も周囲のブナより多く
人気の高さがうかがえましたが
なぜか周辺の開花中のウリハダカエデでは、同様の光景を見ることができませんでした。
↓ 5月4日 開花終盤のウリハダカエデに多数飛来(樹高5mほど・第一発見Kさん)
当日は下画像の樹木(ひこばえ)でもペアも確認し、新知見を得ることができました。
↓ この樹種から発見したのも初めて
↓ もちろんブナも人気のホスト木
↓ ブナにカミキリムシ
⇩ この時期たまに見るハラアカコブカミキリ(?)
↓ ・・・? 様子がおかしい
⇩ こんなこともあるのか!
⇩ 2オスが1メスに同時交尾
↓ 飛来は17時過ぎても続いた
↓ 3ペア持ち帰り飼育
本来の目的はマグソクワガタ
5月3・4日の本来の目的はマグソクワガタでしたが
3日Tさん同行で2時間探すも発見できず
4日Kさん同行で2時間、1メスを捕獲するもスマホをカメラに切り替えている間に逃げられ
証拠を残すことができませんでした。
その後も探し、飛来も待ち続けましたがオスも見つかりません。
幻となった1メスは、発生はずれの個体だったのかもしれません。
そんな事情から、仕方なく今回のコルリクワガタへと移行したわけですが
結果として、これまで知らなかった知見を得て、新鮮な思いで山を下りることができました。
Tさん・Kさんお疲れさんでした。
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