貧乏石好き

つれづれなるままに石をめぐりてよしなきことを

ミニミニ・ダンビュライト

2023-06-16 10:38:53 | 国産鉱物

お安い国産鉱物は気軽に買って堪能できるので嬉しいものです。(まだ続くの?w)

「尾平のダンブリ石」。


最大で5ミリくらい。

ダンビュライト Danburite というのは、おおむね無色透明の石で、ダイヤの代わりに装飾品に用いられてきたという。
CaB2(SiO4)2。B というのは、ええと、ホウ素ですね。硼酸基 BO4 だと見慣れているけどこれだけ出されるとびっくりする。灰硼珪石と言えばよろしいのに。(勝手に作るなー)
こういった無色透明の石は、水晶・トパーズは別として、フェナカイト(Be2SiO4)、ペタライト(LiAlSi4O10)とかがあるけど、この2君は何か「天使の石」とか言って一部ではもてはやされているみたい。ダンブリ君はそこには加わっていない。
前に小さな安い磨き石を買ったことがあるけど、「うん、透明」くらいで魅力がまったくわからなかった。
ところがこの超ミニ単晶。何かすごく美しいんですよねえ。
この石、分散度が高いらしい。つまり虹っぽい光が出やすい。大きな整った結晶だと、それはよくわからない。こういう小さな、凹凸のある結晶だから、光の分散が見やすいのでしょう。たぶん。
ダンビュライト、見直した。気に入った。

尾平(おびら)鉱山というのは、現・豊後大野市にかつてあった錫鉱山。ここで出た斧石は「大分県の石」になっている。とのこと。錫というのはおおむね熱水鉱床なのでけっこう様々な石が出るのかもしれない。

ミニミニ結晶の寄せ集めというの、案外面白いかもしれません。


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