ロシアは「ラーダ」型と「キロ」型潜水艦の輸出も提案している。
「キロ」型潜水艦はベトナムへ供給されており、
「ラーダ」型については、インドおよび中国と交渉が行われている。
なお、「カリーナ」型潜水艦の起工時期は不明。
設計では、「ラーダ」型潜水艦の経験が考慮されるのは明らかだろう。
ロシアの非大気依存発電装置の技術により、潜水艦の艦内で水素を貯蔵しなくてもすむようになる。
「ラーダ」では、このような技術が潜水艦の一部に用いられるだけだが、「カリーナ」では標準装備される。
非大気依存発電装置の技術が向上し、パトロール中に潜望鏡深度まで上昇する必要もなくなるかもしれない。
また、潜水艦のステルス性や水中音響システムも向上するはずだ。
新たな潜水艦の開発により、ロシアと中国の軍事協力の展望がさらに開かれる。
中国はロシアから計12隻の潜水艦を購入した。
それ以来中国は、自国のディーゼル・エレクトリックセンス潜水艦の建造で大きな成果を遂げている。
なお少なくとも現在、「ラーダ」型潜水艦改良版の4隻の供給について話し合いが進められている。
中国は潜水艦の建造で進歩を遂げたものの、
まだロシアの潜水艦に後れを取っているのは明らかだ。
新世代潜水艦に関するロシアの技術がさらに中国へ提供される心配が浮上するが、
次世代潜水艦プロジェクトが事実上整えば、ロシアが海軍軍備市場における地位の低下を恐れることはなくなるだろう。
近いうちにも東シナ海および南シナ海は、
潜水艦の稼働にとって最も複雑で危険な海域へと様変わりする可能性がある。
米国と日本と対立した場合の自国のチャンスを高めるため、中国には技術支援が必要になるかもしれない。
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