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The Voice of Russia より

2012-02-08 23:26:31 | Weblog



朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)当局は、韓国に対抗して無人航空機を軍備に加える意向だ。
ロシア社会政治研究センターのウラジーミル・エフセーエフ所長は
「米国が、朝鮮半島における無人航空機戦争を挑発している」と考えている。


もし韓国レンハップ通信の報道を信ずるならば、北朝鮮は無人偵察・爆撃機の開発を開始した。
北朝鮮軍は、米国や韓国が実験用に使っている米国製の無人航空機の見本を手に入れている。
北朝鮮は、それを中東で購入し、武器として完全なものにし実験さえ行ったと言われている。
 欧米の通信社の報道では、北朝鮮は基礎となる技術を持っていないので、
独自の無人航空機製造はまだ無理だったとの事だ。

 なお、すでに明らかになったところでは、北朝鮮は無人機を韓国との国境に近い黄海沿岸に配備する計画である。



 VOR記者は、社会政治研究センターのエセーエフ所長にマイクを向け、意見を聞いた―


 「北朝鮮に、そうした兵器が出現することは十分あり得る。
無人航空機製造技術の開発が、世界的傾向であることは明白だ。
この問題をひどく心配しているのは、何よりも、外からの脅威を感じている国々だ。
彼らは、無人航空機を自国の安全保障手段と見ている。
北朝鮮が無人機に注目した事は、まさにそうした世界的傾向を確認するものだ。
北朝鮮は形の上では、今も韓国及び米国と戦争状態にある。」



 毎日、韓国京畿道のオサン米空軍基地から偵察機U-2が飛び立ち、
高度な解析力を持ったカメラで非武装地帯北部地域を撮影し、無線情報を傍受している。

なお集められた情報はリアルタイムで米軍基地の機動・諜報部に送られている。
 

 つい最近、こうした偵察機の飛行が2020年まで続けられることが明らかになった。
又同時に、韓国が、北朝鮮領内ばかりでなく中国の一部も監視できる
無人偵察機グローバル・オブザーバーやファントムを購入する意向であることも明らかとなった。

こうした状況について、エフセーエフ所長は、次のようにコメントしている―

 「もちろん、無人機配備へと北朝鮮当局を突き動かしたのは米国だ。
大分以前から、国際法違反が始まった。イラン上空で撃墜された米国の無人攻撃機は、
少なくともイラン領内250キロまで深く侵入していた。
 また朝鮮半島での無人機配備を促したのは、パキスタン領内での爆撃だった。
米国人にできるなら、他の国、例えば北朝鮮でも出来ない事はないという
ブーメラン効果が起こっており、無人機ブームは、今後さらに高まるだろう。」


 7日、米国の無人偵察機が、又新たな犠牲者を生み出した。
またイラクでは、現地当局の同意なく米国の無人機が伝われたことをめぐり、スキャンダルが起きている。

 こうした事を見る限り、朝鮮半島情勢が先鋭化し、
万一、ことが軍事対立にまで実際発展した場合、北朝鮮が無人攻撃機の標的にならないという保障は、
どこにもないと言えるのではないだろうか。