「唄を忘れたカナリヤ」と自分をなくした人間

2021年12月10日 | 波動脳科学／主体的人生のリテラシー

（一社）ハートマッスルトレーニングジム代表
主体的人生を構築する人材育成トレーナー
桑原朱美です。

今日のテーマは
「唄を忘れたカナリヤと自分をなくした人間」です。

唄を忘れたカナリヤという童謡を
ご存じでしょうか？

1番から3番は
次のようになっています。

西條八十作詞・成田為三作曲

♪唄を忘れたカナリヤは
　後ろの山に捨てましょか
　いえいえ　それはなりませぬ

♪唄を忘れたカナリヤは
　背戸の小藪に埋〈い〉けましょか
　いえいえ　それはなりませぬ

♪唄を忘れたカナリヤは
　柳の鞭でぶちましょか
　いえいえ　それはかわいそう

改めて文字にすると
すごい内容ですね。

決して動物虐待の歌ではなく
これは、社会の中で生きる
私たちが自分自身に対してやってしまう
「仕打ち」を表現しているように感じます。

作詞者の西城八十は
貧しい暮らしの中で
本来やりたい願っていた
作詞家の仕事ができず
苦しんでました。

生活のために
別の仕事をしている自分を
嘆いていたといわれています。

きっと思い通りにならない

（自分らしくいられない）と

たくさんのジレンマを感じていたのではないか

と思います。

その体験がこの童謡になった
というエピソードが語られています。

私たちも、同様に

・これができない自分はダメだ！
捨ててしまえ！

・こんな自分では役に立たない！
周りから見えないように埋めちゃえ！

・もっともっと頑張らなければ
価値がないんだと自分に鞭打つ！

今、思うと桑原も、ああ、やってたやってたと
思い当たります。

みなさんも

そんな時期があったなぁとか
今まさにそんな感じです！とか
あるのではないでしょうか？

こうした人間の自己否定や
自分の価値を感じられないことは
人生で多々あります。

この童謡の4番では
そんな状況の自分から脱するための
メッセージが語られています。

-----------

唄を忘れたカナリヤは
象牙の船に銀の櫂〈かい〉
月夜の海に浮べれば
忘れた唄をおもいだす

-----------

4番の歌詞は
全く様相が違います。

ゆったりとした気持ちで
本来の自分を取り戻せば
忘れた唄（＝自分の本来の価値）を
思い出すことができるよ

大丈夫だよ！
あなたのままで！

本来のあなたを思い出そう
自分を大切にしよう
どんな自分も受け容れよう

その時に思い出した唄は
これまでの響きとは
全く違う本当の価値として
静かに輝きだすよ

そんなことを言っているように
感じませんか？

私たちは

周りから見えるまぶしいと感じる
キラキラした自分を目指したがります。

しかし、本当に価値があるのは
内側から静かに光るものなのではないか
と思うのです。

そう考えてこの唄を聴くと
本当に勇気づけられます。

https://youtu.be/IrS4qpSi-68

それでは
今日も素敵な1日を！

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姫先生のおめめ

25年間の養護教諭の経験と脳科学、波動理論から引き出すレジリエンス向上について書いています。

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